全裸魔王と人理修復   作:ハンバーグ男爵

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思い返せばランスシリーズとFateって18禁ゲームって事しか共通点ねえや、どうしよ。




2話 全裸魔王、カルデアに立つ

「えーと、じゃあこれから身体測定するから付いてきてね。」

 

試験監督に促されるまま身長体重を測って、そのままCT検査の機械みたいなのに入れられた。

なんかモニター見てたおねいさんがギョッとしてたけど、魔王様なんかした?

 

『なんもしてない』

 

そ、ならいいや

 

魔王様は現在俺の影の中に潜伏中、一心同体なのであまり遠くに離れることが出来ないからだ。因みに魔王様御用達のクッションにゲーム一式(別名ぐーたらセット)は空間魔法みたいなので持ち歩いてるらしい。

 

…魔術と魔法ってイマイチ区別つかないんだけど同じだよね?違うの?

 

ただし空間魔法使うと後ですっげえ魔力搾られるからあまり使わないでほしい。具体的に言うと5回戦くらい付き合わされる。枯れる。

 

 

暫く待機と言われ、控え室で影の中から首だけ出した魔王様と世間話を零していると、気持ち悪いくらいニッコニコしながらさっきの試験監督がやってきた。魔王様はスッと影の中へ隠れた

どうやら結果は合格らしい。

俺も晴れてカルデアという所で働けるようだ。

清掃員かな?それとも用務員?力仕事なら任せろバリバリーな俺としてはそういうあんまり頭使わない役職を望む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、只今カルデアに到着しました。

ヘリで移動とか豪勢だね、場所もくっそ寒い雪山だし…雪山!?ざけんな寒いわ!

先に言えよ!何が「仕事着は向こうで渡すから、ラフな格好でいいよ」だ、防寒具着てくれば良かった!

あの試験監督に呪い仕込んどいてやろうか…家柄的にそういうの得意なんだよ、陰湿だけどな!

 

『ん?処すか?処すか?なら私に任せろ、この世に産まれたことを後悔する程度には痛ぶって(あそ)んでやる。』

 

あ、魔王様がやるとガチになるのでやっぱ無しで(主にG指定的な意味で)

 

『なんだつまらん』

 

この人平気な顔して相手の四肢を切り取って焼いて食わしたりするから油断ならない。

 

そのままカルデアの中にINした俺は施設の説明を聞き、此処の所長であるオルガマリー・アニムスフィアを紹介された。

なんだか高圧的な娘っ子だ、聞けば亡くなった父の仕事を次いで若いながらも所長の任に就いたらしい。なんて健気な子!そういう子は大人が支えてあげにゃあいかんのです!

親からボロクソにされて育った俺としては、若いのに頑張ってるオルガマリー所長を尊敬してる。でもちょっとは休んだり、誰かに弱音を吐いてもええんやで?

彼女は同じカルデアの重鎮、レフ・ライノールという男を頼っているようだ。というかかなり依存してるっぽい。会ったことないけど頼りになる人がいて良かったね、オルガマリー所長!

 

「で、俺は何処から清掃していけばいいんですか?」

 

「はあ?何言ってんのよ!

貴方はマスター候補に選ばれたのよ、レイシフト適正もそれなりで、魔力も潤沢だからね。」

 

え?清掃員じゃないの?

 

「清掃員のバイトだと思ってたの?雪山にヘリで来た時点で察しなさいよ…

とにかく部屋を与えるから、私が呼ぶまではトレーニングなり魔術の勉強なり自由に過ごしなさい、決して鍛錬を怠らないようにね!」

 

ぴしゃりと言い放ち、所長室を追い出された。

その後は引率のロマニ・アーキマンというのほほんとした男の人と一緒に館内を案内されて、最後に自分の部屋へ案内され1人なったところで魔王様が影からこんにちわ。

 

「中々小綺麗な部屋ではないか、住んでいた安アパートより幾分広いな。」

 

悲しくなるから止めて?あれでも愛着のある我が家だったんだから。

 

魔王様はぴょーんとベッドに飛び込んで、ちょいちょいっと手招きをした。あっ(察し)

 

「下僕、ぐーたらセットを出すのに空間魔法を何度か使った。

これの意味が分かっているな?」

 

「はいはい、因みに何ラウンドをご希望で?」

 

今日は色んなことあって疲れたから5ラウンドくらいで勘弁…

 

「…最低8だ。」

 

慈悲はなかった

 

 

こ の 後 め ち ゃ く ち ゃ 搾 ら れ た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日、新しいマスター候補生がカルデアにやって来た。事前検査の結果、レイシフト適正はそれなり、魔力も十分、評価は平均より少し上程度の魔術師だけど、居ないよりはマシと言ったところ。何故かスキャン画面を見た職員が「心霊写真だ」といって騒いでいたけれど、些細な問題だ。

あと東京で捕まえた数合わせの1人が到着したら、早速例の計画を始めよう。

 

「それにしてもあの男、変な魔力の流れをしていたわね…」

 

有栖宮槍一、彼の事を調べた資料を少し読んだけど、大した歴史も無い魔術師の家系。彼以外の一族は皆事故で亡くなっていた。召喚術式の失敗による魔力の逆流によって身体が破裂したらしい。えぐい死に方だわ…まあ、片田舎でほんの200年ほどしか続いていない弱小魔術師には荷が重すぎる術式だったのね。

そんな一族唯一の生き残りである彼は、何故か他所の魔術師から一度も狙われることもなく、15年も平凡に生きている。これって奇跡みたいな確率なのに…

自分で言うのも何だけれど、魔術師は強欲だ。目指す目標の為なら他者など軽く利用して結果を得ようとする。例え歴史の浅い魔術師の子でも素質があるなら攫うなり養子にするなりで手に入れようとする者がいてもおかしくないのに…彼は誰にも出会わず、いえ、魔術との関わりを避けるように、たった一人一般人として生きていたって事になるわ。

はぐれ魔術師の捨て子は捕まってホルマリン漬けが当然だと思われている魔術世界でこれはかなり異質な事だ。

まあ、私の役に立ってくれればそれでいいのだけれどね。

せいぜい頑張って貰いましょう。

 

 

私も結果を出す為なら手段を選んでいられないのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい朝チュンです、本当にありがとうございました。

 

結局昨夜12ラウンド搾られた。新しい部屋だった為魔王様もノリノリだったし、しまいにゃ風呂にトイレに場所を変えながら一晩中繋がったままだった。

 

「ヴ…腹減った…」

 

「私は腹いっぱいだ」

 

そりゃあれだけ搾りとればね…

この部屋換気は行き届いてるのかアパート暮らしの時程臭いがしないのは幸いだ。

空腹に耐えながら後片付けと掃除を終わらせて、魔王様を風呂に入れて綺麗にしたあと、俺は朝食を食べに食堂へ向かう。風呂を浴びてさっぱりした魔王様は今日は布団でゴロゴロするらしい。

 

 

食堂はほかのマスター候補生や職員達で大いに賑わっていた。仲良さげにトレイを持って並んで歩く子たちや、雑談に花を咲かせる席も多く目に付く。

そんな中、部屋の隅、テーブルの端で1人黙々とパンを齧る青年を見つけた。というか周りから浮きすぎて超目立ってた。

席がそこしか空いていなかったので、勇気を振り絞って座らせて貰えるか交渉してみることにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「向かいの席、いいかな?」

 

そう言われハッと顔を上げた。

目の前には目玉焼きと味噌汁に山盛りの白米を乗せた男が戸惑いながら僕に問いかけている。

まずい、ロックを聞いていたから気付いていなかった。こいつはいつからここに居たんだ?もし気付かずに立ちっぱなしにさせてたら申し訳ない。

 

「ああ、いいよ。勝手に座ればいい…」

 

だあああああ違うだろ!もっと気の利いたセリフを言えよ!そんなんだから他の候補生に避けられるんだよ!ペペの奴から「貴方はもう少し笑顔を作りなさいな」って言われたばかりじゃないか!

 

「ありがとう」

 

そう短く答えて、そいつは僕の向かいの先に座った。そして物凄い勢いで白米と目玉焼きと味噌汁を交互に食べている。

その光景をぽかんと眺めていると視線に気付いたのか橋を止めて僕の方を見返した。

 

「どうかした?」

 

「いや、朝からよくこんなに食べるなって…」

 

「ああ、昨日は夜遅くまで……う、運動(意味深)してたから腹が減っててね。」

 

運動…夜遅くまで鍛錬を積んでいるんだろうか、よく見れば腕の筋肉も人並み以上に付いている。こいつと素手での喧嘩は避けたいな、する事なんてないだろうけど。

 

「君も隈が凄い、ちゃんと寝てないんじゃないか?」

 

「…関係ないだろ、魔術師が夜中にする事なんて大体決まってる。」

 

そんなもの、毎晩魔術の勉強や訓練だ。特にウチみたいな歴史の浅い家系は特に、才能で足りない分を努力で補う必要がある。

成果は…ハッキリ言ってまずまずだけど。

それにしても見ない顔だな、同じ服を着てるってことはこいつもカルデアのマスター候補生なんだろうけど…まさか…

 

「お前が例の数合わせの最後の1人か?」

 

自分でも酷いと思う言い方だった、僕は馬鹿だ。もっと別な聞き方あるだろ馬鹿!バーカバーカ!

 

「ん?オルガマリー所長は俺の後にもう1人到着するって言ってたから最後の1人は俺じゃないよ。数合わせかどうかは……正直向こうにそう思われてるかもだけどな。」

 

あっけらかんと答える彼。

 

「ほら俺魔術に関しちゃ独学で、素人みたいなもんだし。」

 

はははと笑いながら味噌汁をすする。

 

「…悔しくないのかよ」

 

「悔しい?…うーん、悔しいも何も、今まで比べられる相手がいなかったから、そういう感情が生まれなかったなあ。魔術師にこうして直にあったのもこれが15年ぶりくらいだし…」

 

「15年も何やってたんだ…」

 

「何も?ツレと一緒に安アパート借りて気ままな二人暮らし、悪くなかったよ。」

 

ああ分かった、彼は一般人枠だ。魔術師の家計に生まれながら魔術と深く関わらない奴は偶にいる、こいつはその部類だった。

 

魔術師の競争から1歩引いて呑気に生きてきた臆病者

 

でもそれが少し羨ましくもあった。僕もその位置に生まれていれば、毎晩目の下に隈まで作って魔術に躍起になることなんてなかったのかもしれない。

 

「ふう…ご馳走さんっと。」

 

あっという間に食べ終え、トレイをもって立ち上がる。

 

「そういえば……君の名前は?」

 

「人に名前を聞くならまず自分から名乗ったらどうだ。」

 

思わず口から出てしまった

せっかく話しかけてくれた優しい奴だってのに、つくづく僕ってほんとバカ…

 

「魔術師って固いんだな、いいよ。

俺は有栖宮槍一、槍一って呼んでくれ。」

 

有栖宮……聞いたことない苗字だな、多分日本の田舎魔術師の家系だろう。

 

「…カドック、カドック・ゼムルプスだ。」

 

「カドック?確か選抜Aチームの1人じゃないか。」

 

「別に誇るような事でもない、僕にとっちゃここからがスタートラインなんだからな。」

 

「そうか、じゃあお互い気負わず頑張ろうなカドック。」

 

手を差し出してきた、なんだこれは

 

「………何のつもりだ」

 

「握手だよ握手。ここで出会ったのも何かの縁だし、ほら手ぇ出して。」

 

「はぁ…分かったよ。」

 

仕方なく…いやほんとはめっちゃ嬉しいです思わず小躍りしそうですカルデアで初めてマトモに人と会話しましたうわああああああああい!

あくまで平静を装って握手を交わす。やっぱり筋肉質な手だ、喧嘩は売らないようにしよう…

 

トレイを一緒に片付けて、有栖宮は用事があると言って部屋に帰って行った。

 

「気負わない様に、か…」

 

ポツリと呟いた。

ほんの少しだけだが、有栖宮と話して胸が軽くなった気がする。会話って大切なんだな…

その日はいつもより少しだけ魔術の調子が良かった気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイルーム

 

 

「だああああ魔王様がまたキン○ボンビー擦り付けたああああああ!」

 

「貧相な下僕にはその姿がお似合いだ馬鹿めー!」

 

 

全裸魔王は桃鉄でも容赦ない




魔王ジルの設定を知らない人はググるなりしてくれればイメージは固まります、あと立ち絵が全裸ですので当然良い子は検索しちゃ駄目だぞ★
ジル変更点として性格がかなり優しめになってます、この辺がキャラ崩壊。
ランス10の立ち絵ジルで本作品はお送りしております。

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