全裸魔王と人理修復   作:ハンバーグ男爵

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しっっっっっぽり……




6話 全裸徘徊都市冬木エピローグ

 

 

人理継続保障機関フィニス・カルデア。名門、アニムスフィア家が管理するこの極秘機関は、裏切り者レフ・ライノールによる爆破テロにより多大な損害を受けた。

所長であるオルガマリー・アニムスフィアの死亡、動員された49人のマスターのうち、47人が生死不明の重傷を負い離脱、更に擬似天体カルデアスに突如現れた7つの特異点。

世界から孤立したカルデアは、文字通り人類最後の砦と化したのだった。

 

その傷も癒えぬまま、冬木より帰還した生き残りのマスター達は、カルデアスの前に送還され、ドクターロマンより暫しの休息を言い渡される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーと、この機材はどっちに…」

 

「ああ、それは司令室行きだね。重そうだけど大丈夫かい?」

 

「いえ、デミサーヴァントになってから力も強くなりましたので、このくらい盾より軽いです。大丈夫ですよ。」

 

「そうか、じゃあお願いしようかな。気を付けてね。」

 

「はい、お任せ下さい!」

 

カルデアの中をスタッフの方々が忙しなく動き回ります。私も邪魔にならないように機材を部屋の端まで移動させて、司令室まで運ぶことにしました。

レフ教授の裏切りがあって丸一日が経ち、カルデアはまだ復興に時間が掛かるらしく、マスター二名には待機命令が出されました。でも先輩と私はいてもたってもいられなくて、こうして復興のお手伝いをさせて頂いているのです。

 

「藤丸君ーこっちの書類を運ぶの手伝ってー!」

 

「はーい!今行きますー!」

 

先輩もあくせくとカルデア内を走り回ってお手伝いです。…これはある意味先輩との初めての共同作業なのでは?

 

「そういえばキリエライト君。もう1人のマスター、有栖宮君はどこへ?」

 

司令室に機材を運び込んで一息ついていると、作業員の1人…ムニエルさんに呼び止められました。

先輩の言によると、有栖宮さんはこちらに戻ってからというもの、部屋に篭って一度も外に出ていないそうなのです。

 

 

「魔術師ってのは籠り症だな…まあ、こっちも君達にこれから先頼りっぱなしになるんだろうし、文句言えないか。」

 

「でも一日中部屋から出ないのは心配ですね…ここが片付いたら様子を見に行って来ます。」

 

「そうかい、宜しく頼むよ。彼ら二人が人類最後のマスターなんだ、身体は大切にしてもらわなきゃ。」

 

はははと笑うムニエルさん。

そうです、人類が終わりを告げた事により、カルデア以外の人間は世界中から消え失せ、最早この地球に存命しているのは私達のみとなりました。考えれば考えるほど絶望的な状況ですが、こんな時こそ諦めてはいけないのです。それに、きっと先輩や有栖宮さんならどんな困難も乗り越えて行けるはず!

 

 

………………………

 

 

片付けも一通り終わったので、もう夕刻になりますが有栖宮さんのお部屋を訪ねて見ることにしました。

確かそこの角を曲がれば有栖宮さんのお部屋がある筈なのですが…あれ?扉の前に居るのは…アヴェンジャーさん?

冬木の地で緊急の戦力として有栖宮さんが喚び出したサーヴァント。先輩のアサシンXさんとは違い、不完全な霊基で召喚され、消え掛けの所を有栖宮さんの付き人(?)である「魔王さん」の力によって補強された未知の英霊です。

大きな狼と首なしの男性のペアで、残念ながら言葉を喋れないため真名は分かりません。正直いってヒロインXさんも真名なのか怪しいのですが…

直近だとフォウさんが狼さんとよく一緒に居るのを見かけます。

 

「あの、アヴェンジャーさん。」

 

私が呼び掛けると首なしさんがくるりと身体を向け、狼さんは睨み付けるようにこちらを寝たまま見つめてきました。ちょっと怖いです。

 

「有栖宮さんはお部屋ですか?昨日も丸一日部屋から出ていないそうなので心配で…」

 

すると、首なしさんがどこからかフリップボードを取り出して何か書き始めました。暫くすると書き終わったそれをこちらに見せてきます。なるほど、喋れないから文字で表現するのですね。

 

No entry(立ち入り禁止)

 

凄く綺麗な文字でそんな事が書かれていました。

立ち入り禁止…?

 

「何故入ってはいけないのですか?」

 

「………」キュキュキュッ

 

Contract with the Lord(マスターとの約束)

 

アヴェンジャーさんは有栖宮さんに頼まれて部屋に来る方を追い返しているようです。何故そこまでして人払いを?

…まさか。

有栖宮さんは降霊術を使役する家系の生まれだそうです。降霊術とは数ある魔魔術の中でも神秘の秘匿を最も重んじる門外不出のものと聞きます。それを密かにおこなっているのなら部屋に誰も入れないのにも納得がいきますね。

 

「有栖宮さん…」

 

私が感心していると、首なしさんが再びフリップボードに何かを書き始めました。

 

Tell later if there is a toothpick(用事があるなら後で伝える)

 

「本当ですか?でしたら…籠りきりで皆心配しているので、余裕が出来たら顔を見せて下さい。と伝えておいて頂けますか?」

 

『OK』

 

アヴェンジャーさんがそう書いたのを見てひと安心し、挨拶をしてその場を後にしました。

…有栖宮さんも、仲の良かったカドックさんや所長を失って、色々と思うところがあるのかもしれません。無理に会おうとするのは逆効果な気もしますし、気持ちの整理が着くまでそっとしておきましょう。先輩やムニエルさん達にも伝えておかないと…

 

それから有栖宮さんが部屋から出てきたのはかれこれ2日ほど経ってからでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ん……今外にデミの娘が来ていたな…

んっ…(しもべ)が追い返したみたいだが……」

 

「それより魔王様ぁ…流石にちょっと休憩…しませ…んっ…?」

 

「槍一の分際でぇ…っ…戯言を言うなぁ…あっ…まだ時間は半分も経ってないぞ。」

 

「承諾しといて何ですけど…幾ら回復魔法掛けられてもやっぱ3日耐久はきついなって。精神的に…」

 

「文句言うな、この私に頼み事しといて無事で済むと思うなよ…今度はお前が上になれ。残り49時間と27分、まだまだたっぷり絞ってやる♡

あと今は名前で呼べって言っただろ馬鹿。」

 

「ごめんなさいごめんなさいジル様許して下さいこれ以上締め上げないで俺の息子が壊れた蛇口みたいになるぅぅ〜…」

 

 

あああああとても一般向け小説では表現出来ないような卑猥な事されてるうううううう…

 

 

ねっとりしっぽり搾られることかれこれ1日と少し。冬木の地での『頼み事』の代償として、こうして魔王様と三日間耐久夜のプロレスごっこ大会に興じる羽目になってしまった。

今も絶賛搾られ中。枯れそうになる度に魔王様が回復魔法を掛けてくるので腹が減ることもなく、さながら無限地獄のような甘い拷問を享受している。

回復魔法ってだけで魔術師の間では奇跡に等しいモンらしいんだけど、魔王様は湯水の如くホイホイ使う。他に使う気はなかったんでしょうか、無いでしょうね、魔王だもんね。

でもなんか、いつもと違って今日の魔王様はただ搾り取るってよりは、何となく「愛されてる」って感じがする。繋がってる時もとにかく手を繋ぎたがるし、キスや頭ナデナデをせがんでくるし…正直いって超カワイイ。急にデレた。甘えてくる魔王様マジ天使。

一体どうしたというんだぁ…?

 

「…槍一、お前の心も身体も全て私のものだ…絶対に…。

お前だけは…裏切らないでくれ…ずっとずっと…私のそばにいろ……。」

 

耳元でそう囁く魔王様の声は少しだけ震えてる気がした。

裏切るも何も、15年前からずっと、俺の大切な人はジルだけだ。彼女がもとの世界で幾ら人を傷付け、壊していようとも、俺の見てる魔王ジルは只の態度のでかい1人の女の子。あと全裸。それ以外の何でもない。

人類が終わり、世界を焼却されたくない理由があるとすれば、それはジルとの何でもない平和な日常を死ぬまで一緒に過ごしたいからだ。一緒に過ごしたあの安アパートで一緒に暮らすだけでいい、俺がジルから離れる事は生きてる限り絶対にないだろう。寧ろジルの方から俺に見切りをつけて、ある日突然居なくなるって事態が起きるのを恐れてる。たった一人の相棒を失いたくはない。これは『愛』なのか、ただの『依存』なのかははっきりしないけどね。

 

「俺がジル以外を見るわけないでしょ、また立川の安アパートで一緒にゴロゴロするんすよ。」

 

「ふん…当たり前だ、それは譲らん。

さしあたってあのレフとかいう肉の塊には相応の死をくれてやる。

………次は風呂だ、行くぞ…!」

 

超元気になったジルに風呂へ連れ込まれ……あー不味いですこの人今度は風呂で搾る気満々です誰か助けてー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えー、皆様おはようございます。

炎上都市から帰還後、速攻でマイルームに連れ込まれ、全裸の魔王に魔力を搾取される事3日。漸く解放された悲劇の主人公、有栖宮です。

 

この3日ほどで聴いたものは魔王様の嬌声と、ピンクな擬音しかございませんでした。ええ。カルデアの防音がしっかりしてて本当に良かったですはい(切実)。

正直脳みそ溶けるかと思った。

寝てる時も繋がったままとかやべえよ、魔王様のすべすべ肌恐ろしい、病みつきになる。理性とか数秒でメルトアウトして猿になるよ。というかなった。

 

長い長い72時間が終わり、いつものようにピロートーク交えながら魔王様を風呂で洗ってさっぱりしたところでアヴェンジャーからマシュちゃんが心配していたと報告を受けた。予め渡しておいたフリップボードのお陰で難なく意思疎通が出来たらしい、これからも使いそうだしあげるよそれ。

 

「いい加減食堂にでも顔を出さないと心配されるかな…」

 

「む…私も行くぞ。」

 

そう言って魔王様は影に入って、アヴェンジャーものそのそ後から付いてくる。

 

食堂に着くと丁度マシュちゃんと藤丸君が朝食を取っていた。そしてキッチンに立っていたのはどっかで見た事がある白髪褐色のお兄さん…

 

「あ、有栖宮さん。おはようございます!」

 

2人とも今日も元気で大変結構、素晴らしいね。これが若さか…

 

『いやお前と4つくらいしか変わらんだろ。』

 

気持ちの問題だよ、気持ちの。

こちとら小卒の魔術師崩れですよ、親の愛情?学舎で勉学に励む?なにそれ、漫画や雑誌の中の出来事じゃない?

 

「おはよう2人とも。ごめんな、3日も閉じ篭って…」

 

「いえ、有栖宮さんには有栖宮さんのお考えがありますから。私達は応援しています。」

 

「マシュから聞きました、槍一さんは3日も部屋に篭って魔術の研究をしてたって。凄いことだと思います!」

 

えっ

 

「やあやあみんな、お揃いだね。

有栖宮君も、3日も研究に没頭していた割には元気そうでなによりだ。」

 

えっえっ…

 

現れたのはなんかゴテゴテした服装に杖持った女の人、ていうか冬木でディスプレイ越しに見たおねーさん。確かダ・ヴィンチだったっけ?ていうか何?研究?

 

「貴女がこの前見たレオナルド・ダ・ヴィンチ…女だったんですね。」

 

「ん?いやいや私はれっきとした男さ。でもたとえ男でも、こっちの方が美しいだろう?好みに合わせて霊基を弄るなんて、この天才には容易い事さ。私の事は気軽にダ・ヴィンチちゃんと呼んでくれたまえ。」

 

といって胸を張るレオナルド・ダ・ヴィンチ(♂)

て、天才の考えることってよく分からないや…

 

「それにしても君が…いや、君と一緒にいる『彼女』がそこのアヴェンジャーの霊基を強化したんだね?実に興味深いよ!」

 

『…………』

 

魔王様だんまり。まあ人間嫌いだし、人類の英雄たるサーヴァントの事もよく思ってないだろう。

 

「ウチの魔王様はシャイなんでその辺にしといてやって下さい。それよりも聞きたいんですが、なんで特異点に居たアーチャーがキッチンで料理作ってんですか。」

 

「ああそれはね、彼はカルデアから召喚されてここに居るのさ。もう敵じゃないよ。

彼、料理がとても上手くてね。藤丸君に頼んで貰ってカルデアの炊事を一手に担ってくれてるのさ。」

 

いやー彼の作る料理美味しくてねーつい食べすぎちゃうよ。と笑いながら話すダ・ヴィンチちゃん。どうやら彼はもう敵じゃないようだ。

アヴェンジャー、ステイステイ。警戒しなくていいからそんな牙剥かないで。

 

■■■…………

 

『正直全員喰い殺してやりたいって言ってる。』

 

えっ、なんでそんな物騒なこと考えてんのアヴェンジャー(狼の方)。

 

『そりゃ此奴の生きる原動力が人間への憎悪だからさ。』

 

何このサーヴァント物騒、魔王様みたい。

 

『私は嬲って苦しめたい派だ、一緒にするな。

だいたい、先代魔王みたいに無差別殺人なんて単調すぎて芸がない、ナンセンスだろ。』

 

魔王って人類に危害を与えないと死んでしまう病気にでも掛かってんの?怖い。

 

『だいたいあってる』

 

怖い(強調)

 

「憎いのは分かったから今はステイな、アヴェンジャー。」

 

ぐるると唸ってそっぽを向いてしまった。ワガママ狼さんめ。

 

「ああそうだ。藤丸君には2日前に伝えたけれど、有栖宮君にはまだだった。

今私たちの置かれている現状を説明しよう、心して聞きたまえ。」

 

それからダ・ヴィンチちゃんは教えてくれた。人類史は焼却され、世界中から人間が消滅、かろうじて残ったのがこのカルデアという施設のみになったということ。先の冬木のような特異点が他に7つ、それぞれどこかの時代に存在しているということ。

そして俺と藤丸君がこの世界の存亡を掛けてその特異点を攻略しなければいけなくなったこと。

 

マジか

 

「しがない小卒労働者に世界を救えって、万能の天才は酷な事を仰る…」

 

「えっ君小卒だったんだ。」

 

義務教育過程終えてませんからね、小学校に入って数ヶ月で魔王様現れて皆殺しカーニバルだったし。帰る家とか無くなって学業どころじゃなくなった。一応独学で学んでるから一般的な漢字やら計算はできますよ?

 

「魔術社会と現代社会の闇に挟まれてるね君。」

 

ハッキリ言わないで悲しくなる。

 

「まあ俺に拒否権なんて無いでしょう。特異点を7つ修復して、人類の歴史を取り戻す大冒険に出発ですよ。ハハッ」

 

「ようし顔が笑ってないぞ!まあこれで2人とも承諾はした訳だし、カルデアスが安定し次第レイシフトしてもらう事になる。その時は宜しくね!」

 

「はい!」「はいっす。」

 

「じゃあさしあたって有栖宮君には戦力を増やして貰おうかな。藤丸君はもうやったんだけど…」

 

そういうダ・ヴィンチちゃんに連れられて俺達は食堂を後にした。

あっ、美味いと評判のアーチャー飯を食べるのすっかり忘れてた。また来よう。

 

 

 

カルデアの英霊召喚ルーム。マシュちゃんの盾を使い、座に居る英霊をランダムで召喚する画期的なシステムなんだって。

現界する魔力はカルデア負担で、マスターにまでは及ばないらしい。でも俺の場合、魔王様がくっついてるから魔力の質とか流れがおかしくて、カルデアの魔力供給を上手く受けられないと言われた。悲しみ。

対する藤丸君はカルデアと相性バッチリで、何体でも呼び出して使役できるんだってさ、すげえ。こんなところにも格差が…

 

「有栖宮さんには魔王さんが付いてるじゃないですか。」

 

「そーは言っても藤丸君、コンセントのタップだって多い方が使い勝手がいいと思うでしょ。」

 

「なるほど…」

 

さながら俺が市販のコンセントなら、藤丸君は業務用コンセントだな。三つ穴とかを10本くらいさせるやつ。

 

『浮 気 は ゆ る さ ん』

 

それにこっちは魔王様(専用の繋ぎ先)がある、愛が重い!

 

 

「言ってしまえば藤丸君が善性寄り、有栖宮君は悪性寄りだ。マスターとサーヴァントは性質が似通った者が選ばれるそうだから参考にね。」

 

悪性って…完全に魔王様に引っ張られてません?

 

「じゃあ取り敢えず回しますか…」

 

召喚の口上は例の如くカットして、召喚陣が光り出す。

 

三本の輪が金色に輝いて、グルグル回って光の中から現れたのは…

 

「汝がマスター…か。

我が名はアタランテ、此度はバーサーカーでの現界となった。

全て燃やし尽くし、何もかも喰らい尽くしてやる…!」

 

銀髪猫耳。ふむ、属性をだいぶ盛っているな。尻尾がピコピコ動いてるから尻に詰め物(意味深)してるってわけじゃないだろう、そんな英雄嫌だ。

 

『え、初めて見た感想がそれか?…頭パーになってないか?大丈夫かお前?』

 

何をおっしゃる魔王様、俺はこれで通常運転ですよHAHAHA!

『搾り過ぎたかな…』って本気で心配するのやめて、心がもたない。

 

「へえ!ギリシャでも名のある弓の名手、アタランテのお出ましとは、なかなかの英霊を引き当てたね!」

 

「宜しくなーアタランテ、マスターの有栖宮槍一だ。長いから槍一でいいよ。そんでこっちがアヴェンジャー。」

 

「エクストラクラスを喚んだのか、酔狂な事をするな…」

 

「そんで…ホラ魔王様出てきて挨拶して。」

 

『嫌だ、猫娘に用はないから勝手にやってろ。』

 

「今の声はどこから…?」

 

「んー、英霊とはまた違うんだけどね。魔王様は本人の気が向いたら紹介するよ。」

 

「魔王……?分かった。本人の気が向いたらでいい。」

 

アタランテはちょっと戸惑ってたみたいだけど、そのうち慣れるよ(優しい瞳)

 

アタランテは確か古代ギリシャの英雄で弓の名手あと足がめっちゃ速いんだっけ?そんで子供を無下に扱うのがNGだったはず。史実はそんな感じだったから英霊になっても子供には敏感に反応するんだろう。ましてやこの人アーチャーじゃなくてバーサーカーだし、怒らせたら手がつけられなさそう。

 

『そうか、その女は子供が弱点なのか…くくくく…』

 

はいそこの魔王物騒なこと考えない、パーティの雰囲気は大切にしなきゃダメでしょ。

 

 

そんなこんなで無事バーサーカーと契約を結んだ。これからよろしくね。

 

 

後で一緒にマリパしような、うん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「因みに藤丸君は契約したのは台所のアーチャーだけ?」

 

「いえ、冬木でお世話になったキャスター、クー・フーリンが正規クラスのランサーで来てくれました。それから黒くない騎士王様も。あの人、アルトリアって名前なんですね。」

 

「やっぱ君は業務用だね…一般家庭用の俺とはキャパが違うんだ。ここにも悲しい格差が…」

 

「ええ!?あんまり関係無いと思いますけど…」

 

その時、すごい勢いで騎士服姿の女性が飛び込んできた。顔はすごいXさんに似てた。

 

「マスター!何とかして下さい!

さっきから私にそっくりのアサシンが背中を刺そうと追いかけてくるのですが!?あれは一体なんなのですか!新手のドッペルゲンガーですか!?」

 

「ン見つけたぞセイバー!初期鯖である私に許可もなくマスターに近づくとは何事か!早くその首寄越せオラァン!?」

 

「ひぃッ!?見つかった!」

 

「と、とにかく2人とも落ち着いて…」

 

何処と無く既視感があると思ったらこれ、青狸の出てくる漫画でこんなシーン見たわ。

「きゃあ!じぶんごろし!」って奴。

 

あー…なんだろ、藤丸君に女難の相が見える…

 

あれま、どうも台所のアーチャーさん。

え?恐らく今君と同じ事を考えている?どうしたんスかその悟ったような儚い…まるで自分の過去と向き合ってるような悲しい瞳は。

 

「ま、懐かしい顔ぶれだわな。」

 

いつの間にかランサーも現れて、同じ顔の2人が藤丸君の周りをグルグル回りながら追いかけっこしてるのを眺めてた。






オルガイツカマリー所長のフラグはもうちょい先に回収するんじゃよ


さあ次はオルレアンだ、マテリアル読み直そ
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