全裸魔王と人理修復   作:ハンバーグ男爵

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タラスクは泣いていい





9話 凄女と聖女と全裸

「うわあああんジル~ッ!!

ジルは何処ぉ~ッ!?」

 

「ジル・ド・レェめは此処に!

如何なされましたか聖処女よ…本当に如何なされましたかァァァァァッッ!?!?!?」

 

首都オルレアン、蘇った竜の魔女、ジャンヌ・ダルクは先の屈辱的な敗北を与えられ居城へと帰還し、自身の部下であるフランス大元帥ジル・ド・レェを大声で呼び出した。

ジャンヌの事を敬愛し、神聖視する彼であったが、色白の顔を真っ赤にして泣き腫らした聖女の姿には流石に動揺を隠せない。

 

「う~〜ッ!!うう~~〜ッ!!

許さない…許さないわあの水色パジャマ!」

 

「み、水色パジャマ…?このジル・ド・レェ、愚かしくも貴方様の御心を測りかねるのですが…」

 

「侮辱されたのよぉ!

私は紛い物だって…あの絞りカスの模倣品で、悪の素人だって…!」

 

竜の魔女は語りだした。自身の分身を侮辱する腹積もりで乗り込んで行ったものの、突如現れた謎の女に邪魔され、あまつさえ舌戦でも実力でも及ばなかった事を。というか完膚なきまでに馬鹿にされて笑われた事を。

 

「ぬ…ぬァんですとオオオオオオオッ!?!?」

 

それを聞いた元帥は怒った、とにかく怒った。

彼にとってジャンヌ・ダルクは全てだ。史実も然り、たとえ特異点であっても聖女への信仰は絶対に揺るがない。彼女の怒りは自分の怒り、フランス大元帥ジル・ド・レェは、途中怒りでジャンヌの話の半分も理解していなかったが、とにかく彼女が貶められたという事実に憤り、声を荒らげていた。

 

「許さぬ…許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬゥゥゥゥッ!!

我が聖処女に何たる仕打ちィ!最早このジル・ド・レェ、怒りでフランス全土を3度焼いてもまだ余り有る程、とてつもなく憤っておりまするッ!!」

 

「う…ひぐっ…ひっく…」

 

「顔をお上げください、ジャンヌよ。

先程聖杯より追加でサーヴァントを召喚致しました。更に、新たな僕も生成が完了しております。私を推して竜の魔女に相応しい僕である彼奴ならば、きっと貴女の力になる筈!

その…水色パジャマの女?など瞬く間に灰にして、海魔共の餌にしてくれましょうッ!!」

 

「うう…そうね…そうよねジル。

私は竜の魔女、このフランスを地獄に還すまで止まるわけにはいかないわよね…」

 

「その意気ですジャンヌ!

城の庭にそ奴はおります。従わせ、何なりとお使い下さい。」

 

「分かったわ!私頑張る!

絶対にこの世を地獄に変えてみせるわ!」

 

ジルの激励により元気を取り戻したジャンヌはバーサーク・サーヴァント達を連れて庭へと向かった。

 

 

 

 

「……聖処女の悔しがる御姿もまた愛おしい。

きっと…きっと本物の貴女もあのように泣き、喚くのですね…ジャンヌ…」

 

ぽつりと放った彼の呟きは、幸いにも誰に聞かれることもなく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒いジャンヌダルクをボロッカスに泣かせた魔王様。そのあと適当な民家で流れるように俺を襲い、満腹になった今は影の中でお昼寝中のご様子。

新たに仲間になった「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」でお馴染みのマリー・アントワネット、そして彼女と一緒に居た天才音楽家にして音楽の神に愛された男、ウルフガング・アマデウス・モーツァルトの二名が仲間に加わった。彼女達は今回の特異点が創り出されるに当たって、通常では想定されていない聖杯戦争の為呼び出されたカウンターのようなものらしい。って、善ヌさんが言ってた。

善ヌさん、本当はウチのアヴェンジャーみたいなエクストラクラスで、裁定者(ルーラー)のサーヴァントなんだって。でも力をかなりなくしてて、それで悪ヌに絞りカスとか馬鹿にされてたんだな。

周囲の警戒は藤丸君のアーチャーとランサー、そしてウチのアヴェンジャーがやってくれてる。俺と藤丸君は今、マリー様が唐突に始めた女子会みたいなノリに翻弄される女性サーヴァント達を眺めていた。マリー・アントワネットってこんなキャピキャピした人だったんやなって。てっきり我儘で高慢ちきな漫画とかでよく出てくるタイプの貴族みたいな感じかと思った。

 

「君らの世代に彼女がどんな風に伝わっていたのかは知らないけどね、マリアはずっとこんな感じだよ。天真爛漫という言葉が誰よりも似合うお転婆娘さ。」

 

流石にあの空間には割って入れないのか、モーツァルトが俺達の横に座った。あ、さっき散々マリーさんに罵倒されて喜んでた人だ。

 

「よ、喜んではいないよ!?」

 

悲報:音楽神は罵倒されて喜ぶドMだった件

世の音楽家達が嘆き悲しみそうな歴史の真実だ、この話は俺達の心の中に留めとこうな藤丸君。世の中には知らなくてもいい事がある。

 

「はい…」

 

「君等も2人してノリがいいなあ!?その神妙な面持ちはシャレにならないから止めてくれ!」

 

ほら、天才と変態は紙一重って言うしセーフセーフ。

 

なんて話していると、藤丸君へアーチャーから念話が入った。どうやら敵襲のようだ。

ワーウルフの群れと少数のワイバーン、更に敵性サーヴァントの反応が一つ…ドクター曰くあの時悪ヌに着いてたサーヴァントの1人だそうな。あの時敵方にいたのはヴラド三世とカーミラ、あの男か女かよく分からん騎士はマリー様がシュバリエ・デオンって言ってたから、残りの亀出したライダーかな?〇メライダーだ、ガ〇ライダー。

 

アヴェンジャー、アーチャー、ランサーは取り巻きのワーウルフ達を捌いてる。そんな中、突然こちらの陣のど真ん中にいきなり巨大な亀が降ってきた。俺ら諸共押し潰す感じで。

咄嗟に藤丸君のセイバーが直感で気付いて、聖剣の風圧で僅かにだが押し返し、その隙に亀の着弾地点から避難した。

 

「チッ…奇襲(カチコミ)なんてやるもんじゃないわね。防がれるとみっともないったらありゃしないわ。」

 

ヤンキーみたいな台詞をため息混じりに吐くのは、案の定この前見たライダーだった。

 

「上空から奇襲とは卑劣な…!」

 

「しょうがないじゃない、マスターに狂化付与されて、こうして喋ってるのがやっとなんだもの…細かい事なんて考えてられないわ。

特にそこのアンタにくっ付いてたパジャマの女、そいつは念入りに殺せって竜の魔女からご用命よ。」

 

わーい魔王様根に持たれてるゥ

 

善ヌさんがこのライダーの真名を看破した。彼女は聖女マルタ、暴竜タラスクを祈りだけで鎮め従えた正真正銘のドラゴンライダーだ。

 

『聖女マルタ…狂化が付与されながらこうして会話が出来るなんて、なんて克己力(こっきりょく)なの?』

 

所長が通信越しに驚いてる。

……克己力?なんだろうそれ、俺は毎晩魔王様の相手してたから勃〇力には自信あるんだけど、絶対違うだろうし。

 

『有栖宮、アンタ今絶対余計なこと考えてたでしょ。』

 

HAHAHA!んなわけ

 

「そこまで己に打ち勝つとは…お見事です、聖女マルタ。ですがそうまでして抗うのなら、私達と共に来ませんか?」

 

「お心遣い嬉しいけどね、ジャンヌ・ダルク。

割と私もギリギリなのよ…こんな状態の私を仲間にしたら、いつ後からアンタ達を刺すか分からないわ。

この狂化を解く方法は只一つ、私を殺しなさい。そうすればこの鬱陶しい呪縛から解放されるわ。」

 

 

だからお願い聖処女様、私を殺して

 

 

どっと、マルタから殺気が溢れ出す。

魔王様は…こんな状況でもすやすや寝ておられらるわ、可愛いなぁオイ!

 

「槍一さん!」

 

「了解了解、魔王様はぐっすり寝てるから頼りにしないでね。」

 

「魔王さん余裕ですね!?頼むマシュ、セイバー、Xさん!」

 

「バサランテ、セイバー達のサポート宜しく。」

 

「ああ、承知した。」

 

多勢に無勢だが、聖女マルタは全く引く気はない。むしろやる気満々だ。というかすごい楽しそうだ。この状況楽しんでないか?

 

「聖女になった時から拳は使わないと決めた身だけど…そこらのシャバ造に遅れを取るつもりは無いわ。覚悟なさい。」

 

ゴキゴキと腕を鳴らし威嚇する聖女。

マルタさん、マルタさんや、出てくる作品を間違えていませんか?フランスじゃなくて本当は刃〇の世界の住人だったりしない?

 

そしてセイバー達が構えた瞬間、バーサーク・マルタは側に居たタラスクを掴み、ぶん投げた。

 

……なんの比喩表現でもないぞ、聖女が自分の体長の数十倍はあろうタラスクの巨体を持ちあげて、こちらへ投擲した。

 

愛を知らない哀しき竜(タラスク)ッ!!」

 

「「「「何ィーーッ!!?」」」」

 

ずっどおーんっとダンプカーくらいあるでかい亀(竜)が突っ込んできた。それはもう、凄い勢いで。マシュちゃん、必死に宝具の盾を発動させて勢いを殺す。善ヌさんもそれに被せるように宝具を放ち、軌道をズラしたタラスクは辛うじて直撃コースを外れ、木々を薙ぎ倒しながら明後日の方向へ飛んでいった。

 

「あ…危なかった…」

 

「なんなんですかあのライダーは!本当はグラップラーとかじゃないんですか!?」

 

「失礼ね、私はれっきとしたライダーよ!そして聖女よ!」

 

「お前のような聖女が居るか!!」

 

Xさんのツッコミにも余裕の返答、お前絶対狂化付与されてないだろ!素手でドラゴンぶん投げる聖女が何処にいる、きっとそいつは聖女じゃなくて凄女に違いない。

 

「そこ!変な読み間違いしない!」

 

『ギャーーーーーッ!?!?!?』

 

あっタラスクの飛んでいった方向からなんか聞き覚えのある悲鳴が聞こえた!?

 

「た、大変です槍一さん!さっき飛んでったタラスクがたまたまランサーに激突したってアーチャーから連絡が…」

 

ランサーが死んだ!?

 

「この人でなし!」

 

「待ちなさい!今のは確実に私関係無いわ!」

 

ちっくしょうよくもランサーの兄貴を…絶対許さねえからなあ!

 

「あらぬ濡れ衣を着せられた気分だけど…余裕かましてる暇があるのかしら?タラスク!」

 

左からさっき飛んでいった筈のタラスクが再び突っ込んできた!こいつ自分で飛んでるから自由に制御効くのか!?

 

『不味い…宝具級の威力を持つタラスクにこう何度も突っ込まれちゃ持たないよ!』

 

ええい泣き言いうなドクター!

 

「バサランテ、宝具で相殺いける?」

 

「さっき魔王に抜かれた分が無ければな!」

 

「よろしい、ならば令呪を持って命ずる。

『宝具使って、バーサーカー!』」

 

ぎゅーんと令呪の魔力がバサランテに吸い込まれていって、彼女は獰猛に笑いタラスクに向かって牙を剥く。

そして猛烈な勢いで飛び出し、黒い魔力の渦を作りながらどんどんスピードを上げていった。

 

「我が憎悪を受け入れよ……

闇天触射(タウロポロス・スキア・セルモクラスィア)』ッ!!」

 

憎悪っつーか半分くらい魔王様に魔力持ってかれた八つ当たりだよね「うるさいマスター!」はい黙ります。

 

ミサイルのように突撃したバサランテはタラスクと正面衝突し、ぶつかった魔力同士が大爆発を引き起こした。爆風と一緒に彼女が舞い戻って来て、同じくタラスクも少しふらつきながらマルタの元へ回転しつつ帰還した。どうやら相殺作戦は上手くいったようだ。

 

「まさかタラスクの勢いが殺されるとはね…次はもっと強く投げないと。」

 

えっ

 

待って下さい凄女様、あなたの宝具めっちゃ怯えてますよ。ドラゴンを野球ボールか何かと勘違いしておいでで?

 

「…?これくらい何ともないわよね、タラスク。」

 

めちゃ怯えながら頷いてるじゃないっすか、パートナーっつーよりジャイア〇と〇ネ夫の構図だぞこれ。あ、もちろんジャ〇アンはマルタさんね。

 

「誰が〇ャイアンよ!」

 

怒りの凄女が振るう杖から放たれる数多の魔力弾をXさんと善ヌさんが叩き切り、藤丸君の指示でセイバーは宝具の準備(チャージ)に取り掛かる。

 

「ちっ…あれを撃たれちゃおしまいだわ。

逝くわよタラスク、星のようにッ!!」

 

もしかしてそれはギャグで言ってるのか!?

 

「させるかッ!!対セイバー用に取っておきたかったのですが仕方ない…支援砲撃ッてぇーッ!!」

 

Xさんから放たれた謎の砲撃が凄女を襲い、思わずたじろぐ凄女。だけど致命傷には至っていない模様、流石凄女だなんともないぜ!

 

「凄女凄女言うの止めなさいよ!怒るわよ!?」

 

それは既に怒ってる奴のいう台詞ですよ凄女マルタさん。

 

「…決めた、あのヒョロ男からしばく!」

 

何故かロックオンされた、解せぬ。

そうこう言ってるうちにセイバーのチャージは満タンだ、剣先から真っ直ぐに光が伸びて、キラキラと魔力の光がセイバーを彩る。

 

「いきます、マスター!」

 

「セイバー頼む!」

 

「これは星の息吹…輝ける命の奔流…いくぞッ!!」

 

「舐めんじゃないわ、逝くわよ大鉄甲竜タラスクッ!!」

 

グオオオオオオッ!

 

対する凄女マルタもがしりとタラスクを掴み、全力投球の構えだ。次の一撃で決着が決まる。

…気のせいか、俺にはタラスクが泣いているように見えた。

 

約束された(エクス)…」

 

「星のように…ッ!!」

 

勝利の剣(カリバ)ァァァァッ!!」

 

一瞬だけだがマルタの方が早くタラスクを投げた。というか投球がほぼノーモーションだったぞ、なのにこの速度でタラスク投げるとか正真の化物かよ…

 

回転する鉄甲竜と、光の波がぶつかり合って、タラスクが光を掻き分けながらこちらへ押し進み始めた。僅かだがエクスカリバーが押されつつあるようだ。

 

「くうううううッ!!?」

 

さんざ馬鹿にしてきたが、これでもマルタは狂化の付与されたバーサーク・サーヴァント。その魔力と力は大幅に強化されてる。故に生半可な強さじゃない、宝具もまた然り。

セイバーの表情が苦悶に染まり、打ち破られると思ったその刹那、思わぬ横槍がタラスクとマルタを襲う。

 

死神のための葬送曲(レクイエム・フォー・デス)!」

 

突然聞こえたオーケストラの響きがタラスクの勢いを抑え始めた。アマデウスの宝具の影響だ。ていうか今まで何してた!?

 

「勿論、マリアを連れて避難してたさ!

僕達は一応非戦闘員だからね!でも、宝具の使い所は弁えてるよ!」

 

音の重圧が更に強くなり、タラスクが呻く。

段々エクスカリバーが押し返し始めた。

 

「負けんじゃないわよタラスク!踏ん張りなさ「百合の王冠に栄光あれ(ギロチンブレイカー)!」何っ!?くぅあっ…」

 

「横から失礼致します!私はマリー、マリー・アントワネット。故あって、貴女のお邪魔をさせて頂くわ!」

 

「傍迷惑な貴族様がいたもんだわ…ッ!!」

 

タラスクに檄を飛ばすマルタへ硝子の馬が激突する、マルタは咄嗟に受け止めるが…ていうか受け止めてるよ!?素手で!自分の身の丈より大きい硝子の馬を!

ほんとこの凄女には驚かされるなあ…

タラスクとマルタの魔力は繋がっているのか、マリーさんの宝具が直撃したらタラスクの勢いも落ち始めた。

そしてついに、勢いを失くしたタラスクが押し返され、マルタ諸共エクスカリバーに包まれ空に光の柱が伸びる。

勝敗は決した。(ちゃっかりマリーさんは離脱してた)

 

 

消えかけのマルタ曰く、悪ヌはまだ隠し球を持っているらしい。そいつはサーヴァントでは手に負えない程の化物で、そいつを使ってカルデア(主に魔王様)に復讐しようと考えているようだ。

最早フランスなんて眼中に無いご様子の竜の魔女ェ…

 

「リヨンに行きなさい、そこに行けば化物に対抗する力がある。正気だった頃の私が残した唯一の功績よ。

まあ…彼がまだ生きていればの話だけど。」

 

どうやら次はリヨンに向かえばいいらしい、ありがとう凄女マルタ!

 

「やっぱ次会ったら腹パンするわアンタ…」

 

なんでさぁ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んぅ…ふああぁ…」

 

あ、魔王様起きた。よく寝てたね。

 

「んー…今何処へ向かってる?」

 

これからリヨンって所に向かうよ、魔王様がさんざ竜の魔女弄るから、あの人とんでもない化け物を連れてくるんだってさ。

 

「ふんっ、あの女が話す化け物なんてたかが知れて「まあ、可愛らしいお方!」…なんだお前は。」

 

「私はマリー・アントワネット!貴女がミスター有栖宮が言っていた魔王様ね、一目お会いしたかったの!

出会いの記念にハグしましょう!」

 

「なんだお前馴れ馴れし…おい止めろ!抱き着くな!下僕助けろ!」

 

「貴女の肌すべすべね、とても触り心地がいいわ…ずっと触っていたいくらい!」

 

あー、マリーさんに悪気はないから許してあげて下さい。

 

「止めろお前、そんな無邪気な瞳で私を見るな!離せ離せぇ!」

 

「いや〜ん貴女のすべすべお肌病みつきになってしまいそう〜♡」

 

「げぼく助けて!こいつ話聞かない!」

 

善ヌさんの様に献身的な善意は鼻で笑い、悪ヌのような分かりやすいタイプの悪意には更に濃い悪意を持ってこれを貶める、基本的に人間を毛嫌いする魔王様な訳だが、流石の魔王様もこういうタイプの人には叶わないご様子で。

マリーさん、対魔王様特攻持ってたのか…

 

「(魔王さんに意外な弱点が…)」

 

「(すべすべ…なんですか…私もちょっと触ってみたいです。)」

 

「あら…服が消えたわ、不思議!

貴女も裸主義(ヌーディスト)なのね!私も生前、寝室で寝るときはいつも裸だったわ。だってその方が解放感があって気持ちいいですもの!」

 

おいおいマジかよ、衝撃のカミングアウトにマシュちゃん達女性陣の顔が赤くなり、アマデウスがニヤニヤしてた。

 

アマデウス、罪有り(ギルティ)

 

「なんで僕だけ!?」

 

 

 

 

「ひぃ〜〜げぼく〜!」

 

マリーさんがくっついたまま俺の胸に抱き着いてくる魔王様。

結局、タラスクで事故ったランサー兄貴を善ヌさんが回復し終えるまで、マリーさんが魔王様のすべすべお肌を堪能した。それ以来魔王様、露骨にマリーさんを避けるようになってしまいましたとさ。







あ、マリーさんが寝る時裸ってのは独自設定です。
馬車での移動中に公衆の面前で着替えだした逸話はあるようですが。

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