数年前は一話更新すると万単位で稼いでいたけど、まあ、こんなもんだよな。
2話投稿時 UA約1600
お、少し上がった。ちょっとずつ上げていって目指せUA > 文字数。
ま、無理でもこれくらいなら失踪しやすいし。
3話投稿時 UA約8000
( ゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚) …増え過ぎじゃね!?
零崎哀識は失踪した。
しかし、読者に回りこまれてしまった。
HANASE!
そんな困惑の中書きました。
大淀視点は一話の予定でしたが思ってたより進まなかったので二話構成にしました。
てか、主人公視点じゃないとネタが挟みずらいです。
……これで読者減ったら逃げやすくなるのでは?
「はあ」
私は大きなため息をついた。
横須賀鎮守府に所属している私は元帥も務める提督から直々に大きな仕事を任されていた。
だが、その仕事が上手くいっていないのだ。最初の段階で躓いてしまっている。
私は自分で言うのもなんだが優秀な部類である。艦娘として実際に深海棲艦と戦う能力は他の艦娘に劣るかもしれないが、偵察機の扱いやソナーでの索敵能力は上位の部類に入る。それに加え、事務的な能力ならば大抵の提督よりは上だ。
そんな優秀な私だから大きな仕事を任せられたのは分かる。
だが、仕事内容が
①提督になる資質を持つ者を見つけよ。
②現在提督が不在の鎮守府に着任させよ。
③滞りの無い鎮守府運営が行えるよう補佐せよ。
というもの。
いや、①出来るかは運じゃん!
提督の資質というのは妖精さんが見えるかどうかですよね?
資質持つ人が少ないうえにこっちから見ても分からないじゃないですか!
そんなのどうやって探せばいいんですか?
私が優秀なのは事務仕事と索敵くらいですよ?
まさか索敵能力が高かったらなんでもかんでも見つけられると思ってます?
んな訳無いじゃないですか!
それに見つけたところでその人にも社会的立場があります。
下手に無理矢理その立場からこちらの仕事に引きずり込んでも長続きしないだけでなく、国民から国への不信感を募らせることになります。
一応、一つ手として今回は社会人間近の学生を対象に探す為、合同企業説明会に参加することにしました。
でも、今度は鎮守府運営に必要な力があるかということになるですよね。
ただでさえ戦術などとは無縁の素人の中から選んでいるというのに人生経験も無いのは痛い。
しかも、今は8月。この時期に説明会に参加してるのは能力が低い者か、一部の内定を取ったが他に手数を増やしておこうとする者。
前者は技術的能力に不安があり、後者は土壇場で逃げる可能性が高い。
実際、エリート街道まっしぐらだった者は深海棲艦が現れたら直ぐに国を捨てた。(某大国に逃げてった奴らです)
そんな者らの為に私達はあの大戦で散っていたのかと考えるとまたため息が出る。
「はあ」
「ため息を吐くと幸せが一つ逃げていきますよ。大淀さん」
そう優しく声をかけてくれたのは今回の仕事の①を協力してもらえることになっている大和さんだった。
大和型戦艦一番艦 大和
この日本で最も有名な戦艦の艦娘。
提督を探すには人を集める必要がある。その人を集める広告塔として彼女は適任だった。
資材を馬鹿みたいに食うから常時は暇な彼女は適任だった。
ホント決戦の時にしか使われない可能性さえある。
「そうは言っても大和さん。現在提督不在の鎮守府にはあなたの妹さんがいるあの鎮守府もあるんですよ」
「分かっています。ですが、私達はこの国の為にあるのです。どんな形に変わるとしても今の状況よりは確実に良いものになるはずです」
提督不在の鎮守府は3つある。
1つは新たな海域を取り戻す為に新造されたキスカ泊地。
次に横須賀提督の戦友である老齢の提督が大往生した舞鶴鎮守府。
そして、最後が大和の妹が所属している提督が粛清された幌筵泊地。
この仕事を任された際はキスカ泊地だけだったので、人事も任されていた私は幌筵泊地か単冠湾泊地の提督をどちらかキスカ泊地に異動させ、新たな提督を空いた鎮守府に着任させる予定であった。
横須賀提督からの許可も得ていたし、上手くいけば異動しなかった提督が新人提督の手助けを行える予定だった。
どちらの提督の方が前線でやっていけるか判断する為、調査を行ったのが、そこから悪い方向へ急展開が始まった。
調査を行ったところ単冠湾泊地の提督の方がキスカ泊地で戦果を上げることが出来ると判断出来た。
だが、私以外の誰が行っても同じ判断を下しただろう。
というのも幌筵泊地は資源の回収をメインとした鎮守府であり、海域の確保は最低限というわけではないが現状維持が出来る程度だ。
代わりに資材納品のノルマの未達成は着任してから一度も無い。
資材の収支の記録を見たが絶妙な采配だった。
資材を採掘しやすい土地による収入。
大和の妹の運用による支出。
どちらも大きく安定させるのは難しいのに安定した納品。
大きな戦果をあげている訳ではないので万人には理解されにくい采配。
しかし、私はこの采配に違和感を覚えた。
綺麗過ぎる。
私が運営するならと考えた際に立てる理想の計画そのものと言える。
だが、理想は理想。実際の計画には問題が起きるもの。
それを想定して余裕を持って計画するが、その余裕がこの計画にはない。
一回二回ならともかく着任してから今までこんな計画を続けるなんて無理だ。
もう一度詳しく調べたら無茶な艦娘の使い方、報告に無い多くの艦娘の轟沈、二重帳簿といった不正の嵐。
結果、提督は粛清。
悪いことは続くもので舞鶴鎮守府の提督の死去。
そんな悪い中でも新たな提督探しの仕事は続くのだが、横須賀提督は舞鶴鎮守府の運営も行うことで国中央はなんとか安定しているが、北海道まで手が回っていない。
そんな問題がある状況なので鎮守府の新設は不可能。
キスカ泊地は放置。
幌筵泊地の艦娘からの信頼は0。
実質、単冠湾泊地が日本の北の防衛ラインとなった。
もし、新たな提督を見つけてもその防衛ラインを守る単冠湾提督を不安定な幌筵泊地に置くことは出来ない。
おそらく新たな提督は舞鶴に着任させ、幌筵泊地は解体することになるだろう。
目の前の大和さんも妹がいる鎮守府が解体される事実は分かっているはずだ。
そんな彼女が励ます側に回るのだ。私も私の仕事を全うしなければ。
と意気込んだのはいいんですけど。
やっぱり提督見つけるのは運なんですよねー。
就活生の前で現在の海軍のあり方や必要なものなどを説明しているが、どのように見つけるか悩んでいた。
大勢集まったがこの中にいるのだろうか?
判断のしようがない。
大和さんが応援にと妖精さんをつけてくれたが、もう心が折れそうです。
その妖精さんを見ると手を振っていた。
……誰に?
妖精さんの視線を追う。
……分からない。だって妖精さんの目って(・・)ですもん!
どこ見てんですか?……顔の方向で予想すると左側の後方。
あれ?一席空いてる?
満席と聞いていたはずなんですが。(三無は全力で気配が消している)
最後尾の左側から三番目の席が空いている。
いや、目を凝らして見ると見える。
何かを達観した目を持つ青年が。(いつも通り死にたくなっているだけです)
その青年の顔が苦痛に歪んだ(太ももにペンをぶっ刺しました)と思ったらはっきり見えるようになった。
あの青年何かある。
なら、こちらから動くしかない。
「それでは一番後ろの左から三番目のあなた。何か質問ありませんか?」
青年は反応しない。
見誤った?
「えー、……質問はありませんか?……無いなら無いでそう言ってもらえるとありがたいんですけど……」
「……はい」
少し溜め、青年は勢いよく立ち上がった。
「べ、別に座ったままで良かったのですが。……質問あります?」
青年の圧にたじろいてしまった。
「……肩に乗せた。その小さいのはマスコットか何かですか?」
え?
妖精さんが見えてる?
つまり、私の仕事がようやく動き出す!
「あなた就職の予定は?」
「今のところ無いです」
逃がす訳にはいかない。
「お名前は?」
「三無 冷利と申します」
三無さん。あなたには
「では、三無さん。大淀型1番艦 大淀があなたを採用します」
提督になってもらいます。
説明会終了後
盛り上がってなんか変なテンションになってしまったが、三無さんの身辺調査をしていた。
重要ポストを任せるのだ。
提督としての才能だけでなく、どのような人物かも重要になってくる。
特に提督の粛清があって間もない。特にそこの辺りが厳しくなっている。
しかし、時間は早ければ早い方が良いので海軍の情報網をフルに使って情報を集め、熟練見張り員の妖精さんをつけて監視を行っている。
「大淀型一番艦 大淀」
ッ!?
「貴様!見ているなッ!」
「妖精さん切って!」
なんでバレたの?
妖精さんの存在どころか熟練見張り員の能力まで知っていた?
いや、流石にそれは無い。なら妖精さんごしの私の視線や気配を察知した?
私も索敵能力に自信はあるがそんなこと出来ない。
咄嗟の判断で監視の接続を切ったがあれでも遅かった。
会場では気配を消し、妖精さんごしでの私の気配の察知。
どちらも常人とは思えない技術。
まさかニンジャ!?
アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?(アイエエエエ! 艦娘!? 艦娘ナンデ!?)
……忍者かもと少し思ったら何か変な電波を受信した。
混乱しすぎだ。少し落ち着け私。
もう一度三無冷利という人物に関する資料を見直す。
三無冷利(23)
群馬生まれ群馬育ち。
現在は茨城の大学に通っている。
成績は中の上と言ったところだが、単位の取得率は高く卒業に必要な分はもう取り終えている。
交友関係は皆無で元クラスメイトの中には彼の存在を知らない者でさえいた。
両親は高校の頃に他界し、天涯孤独となった。
死因は二人とも過労。
不幸ではあるが、今は戦時中なので親が居ないことはそう珍しいことではない。
この経歴から感じるのは決定的な人物像が見えてこない。
せいぜい人と関わろうとしてないことくらいだ。(ただのコミュ症です)
いや、故意に関係を作っていないのではないか?(作れないだけです)
関係者の数だけ秘密は漏れ出すモノ。
現に海軍の力を持ってしても三無冷利という人物が分からない。
やはり、直接監視するしかない。
あっちにはバレているが、バレているならバレているなりにやる。
熟練見張り員の妖精さんをモニターに接続する。
映し出されたのは駒が並べられた将棋盤と向かい側にいる三無さん。
1人で出来ないはずの将棋の準備がしてある。(1人でやるつもりでした)
これは対戦相手となる私が監視を再開するのを待っていたとしか思えない。(待ってません)
パチン!
やはりそうだ。私が監視を再開した途端に一手目を打った。
やはり彼は只者ではない。
ならばこそこそ覗き見をせず、真っ向から三無冷利という人物を知る!
妖精さんを経由し、駒を動かした。
相手が悪かったですね。四段でしたがプロの棋士にも私は勝った経験があります。
『……殺る』
モニター越しだと言うのに彼の呟きが、薄氷のように薄く冷たい殺気を纏い私に刺さった。(気のせいです)
女の話をしよう。
女は常に予測した。
仕事が上手くいった。……予想通りだ。
トラブルが起きた。……想定内だ。
問題を解決した。……準備していた。
起きることは全て必然(退屈)だ。
しかし、何事にも例外はある。
男が発する。……予想外の言葉だ。
男が動く。……想定外の行動だ。
男は決断する。……何も準備出来ていない。
なんてことの無い男を知らないただの女の話だ。