無口・無愛想・無欲の三無提督   作:零崎哀識

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火曜日 UA約4000

ふう、先週の半分位だけどこれくらいが自分には丁度いいわ。

水木  UA約1000ずつ

うん、安心した。ちょっとサボってもいいよね?

金曜日 UA約500

おし、先の展開考えてないし、更新2週間に一度にしよ。

土曜日 

感想が書かれました。

ん?数日経ってからの感想は珍しいな。

UA約4500 読者「ただいま」

カエレ!

どうすんだよ。一話のノルマ4000文字って決めてるけどまだ800文字しか書いてねえよ!

これは予定通り二週間に一度にするしか

月曜日 原作:艦これ 週間総合評価1位

……やってやるよッ!



大淀という名のチョロイン

こ、この私が負けた?

 

いや、それはいいです。勝つことは第二目標だったんですから。

 

第一目標は三無冷利という人物がどういう人物なのかを見極めること。

 

ですが、そちらも未達成に終わってしまった。

 

というのも序盤の彼は純粋に将棋を楽しんでいることが打ち方から伝わってきました。

 

しかし、私の優勢で終盤に差し掛かった辺りからまるで別人のように打ち方が変わったのだった。

 

まるで二人同時に相手してるかのようにさえ感じた。

 

「このままで終わる訳にはいきません」

 

妖精さんを通じ、彼にもう一戦行うよう頼むと将棋の駒を並べ直していく。

 

三無冷利という人物が何者なのか見極めるまで私は止まれない!

 

 

 

03:00

 

 

 

分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない。

 

三無冷利という人物が分からない。

 

モニターの向こうでちゃぶ台につっぷしている彼が分からない。

 

なんで毎回打ち方が変わるわけ?それでいて強いし。

 

ある一戦では温泉卓球のように平和に指していたら、いきなり『なーんちゃってwww』とでも言ってるかのように全て策略の内で気づいた時にはボコボコにされてた。

 

別の一戦ではこちらに攻めさせ、全てをいなして王入りからこちらを蹂躙した。どうしてああなったのか当事者の私でさえ説明するのが困難だ。ただ言えるのはあの一戦は王将と言うよりキングという感じがした。

 

また別の一戦では飛車角金銀桂馬香車落ちで負けた。強者に対する反逆。鉄の意思と鋼の強さを感じた。

 

ですが、一つだけ分かりました。

 

三無冷利は隠しているが只者じゃない。

 

そんな彼ならば……

 

「あれ、大淀さん。まだ起きてたんですか?」

 

「大和さん。決めました」

 

「?……何を決めたんですか?」

 

「三無さんには幌筵泊地に着任してもらいます!」

 

「え?舞鶴に着任のはずでは」

 

「そうと決まったら今すぐ提督に報告しに行かなければ!」

 

「今すぐって今3時でs「行ってきます!」……行ってしまいました」

 

私は部屋を飛び出し、提督室の扉を思いっきり叩いた!

 

ドン!ドン!

 

「失礼します!提督!今回見つけた提督適正者は幌筵泊地に着任させます!」

 

「……うるせえ!今何時だと思っている!こっちは寝てんだよ!」

 

バツとして舞鶴から幌筵への変更の手続きの書類全部一人でやることになりました。今日は徹夜かもグスン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やってしまったーーー!!

 

深夜のテンションで提督、つまり、上司にあたる人に対してあんな失礼な態度をするなんて。一時間程度だが仮眠をとった頭で考えてもヤバイことが分かる。

 

というか、今から私僻地に行くんですよね。自業自得ですけど。

 

まあ、巻き込んでしまった三無さんには悪いことをしましたが仕方ないですよね。

 

変なテンションになったのは深夜だからというだけでなく、三無さんに将棋でボコボコにされたのも理由なんですから。

 

うん。全部三無さんが悪い。

 

では、この世の全ての悪(三無さん)を輸送しましょう。

 

「三無さん。おはようございます。お迎えにあがりました」

 

「準備をするので少々お待ちしていただいても?」

 

「はい。では、車の方でお待ちしておりますので準備が出来しだいお越しください」

 

生け贄(三無さん)ゲット!

 

逃げられるわけにはいかないので三無さんを乗せたら家財などは直ぐに海軍の方が運ぶ予定になっています。

 

8分47秒後

 

リクルートスーツに着替えた三無さんを乗せた車は鎮守府へ向かい動き出した。

 

バックミラーで後方を確認すると荷造り部隊も動きはじめていた。

 

「どちらへ向かっているのですか?」

 

三無さんが当然の質問をしてきた。

 

「これからあなたの職場になるところです」

 

嘘は言っていない。向かっているのは(いつ刺されるか分からないロシア真正面の)職場です。 

 

「そうですか」

 

……それだけですか?

 

流石にもう少し聞いてくると思って嘘をつかず、それでいて悟られない答えをシミュレートしてきたのですが……そこ、腹黒いとか言わない。

 

まあ、聞かないなら聞かないでいいです。こちらもその方が楽です。腹芸が得意とはいえ、罪悪感はありますので。

 

「お時間かかりますので寝ていらっしゃっても構いませんよ。昨晩はあまり眠ることが出来なかったみたいですし」

 

そんな一握りの罪悪感から変な提案をしてしまった。まだ仕事が始まっていないとはいえ、睡眠の提案なんて。

 

「では、お言葉に甘えて」

 

はい?受け入れますか今の?

 

そう思っていると彼は目を閉じてあっという間に寝てしまった。

 

いや、昨日夜遅かったのは分かりますがこんな状況で寝れるなんてどれだけ大物なんですかこの人。

 

もう一度、彼の資料を確認しますか。

 

人付き合いがほぼ皆無なので情報が少ないですが、もしかしたら生活圏が海の無い群馬県だったていうのも妖精さんに見つかりづらかった原因かもしれませんね。

 

なら、群馬という情報から攻めてみます。

 

一般的情報と言えるggksしたところ、興味深いものがありました。

 

『お前○まだグンマ○知らない』

 

群馬についての情報が乏しい私にはピッタリです。

 

これは参考資料として経費で落とせますよね。

 

 

6時間後

 

 

……グンマとはなんて恐ろしいところなんですか。

 

あまりにも知らないことばかりでマンガだけでなく、映画まで見てしまいました。

 

え?ドラマやアニメもあるんですか?時間的に厳しいので次回見させていただきます。

 

あんな未開の地で育ったというだけでなく、そんな未開の地で自分の情報が出回らないように立ち回っていた三無さんはやはり只者ではありません。

 

これは昨晩の私の決断は英断でしたね。

 

確かに三無さんは只者ではありません。

 

しかし、先ほど得たグンマ人の情報からすると舞鶴と言った大きく横須賀の次に国の中心と言える鎮守府を任せるのは総理大臣を四人も輩出してるので一概には言えませんが、不安が残ります。

 

……焼き饅頭を深海棲艦の口に入れることが出来れば安価で轟沈させることが出来るのでは?

 

今度、夕張に相談してみますか。

 

……そうこうしてる内に鎮守府に着きましたね。

 

というか、三無さんどれだけ寝てるんですか?

 

方舟に乗る際結構大きな音したんですけどね。

 

とりあえず、三無さんを起こして報告する。

 

「ようこそ。幌筵泊地へ」

 

ニッコリ

 

もう逃げれませんしね。

 

 

応接室

 

 

 

「それでは職務内容や労働条件に関する資料をこちらのタブレットにまとめてあるのでご確認し、質問や要望がありましたら言ってください。要望は出来るだけ叶えさせていただきます」

 

三無さんにこの鎮守府が日本最北端と言ってもいい場所にあること。公表されていない艦娘が提督がいなければほぼ力を使えないことや妖精さんの存在を説明した。

 

だが、三無さんは眉一つ動かさなかった。

 

まるで全て分かっているかのようだ。

 

少し揺さぶらせてもらおう。

 

「そういえば、私達がこの島に来るのに本州の艦娘に協力していただいたのですが、彼女達は予定があるとのことなので所属する鎮守府に帰っていきました」

 

帰れないと突きつけているのに資料から目を離さない。

 

「三無さんの所持品は全て一緒に持ってきて提督用の部屋にあります」

 

国家権力を行使されたことを聞いても無反応。

 

一体三無さんはどこまで知っているんでしょうか?

 

まさか、前提督のことさえ?いや、知っていたら流石に素直についてくるはずはないですよね。

 

というか、なんなんですか?反応無さすぎでは?

 

へんじがない

 

ただのしかばねのようだ

 

「35歳。遅くても40歳までには辞められるよう手続きをお願いします」

 

「へ?……分かりました。退職の手続きを行っておきます」

 

しかばねから反応があったことに驚いてしまった。

 

……さて、退職の手続きですか。

 

こっちが切羽詰まっているとはいえ、オフホワイトなことを色々やってしまったのですから辞めたがるのは分かります。

 

ですが、何故最短の5年ではなく、12年から17年なのでしょう。

 

続けるにしても出世してそれなりの地位を築き上げた辺りで退職?

 

分かりません。何の意図が?

 

「次に完全週休2日制を所望します」

 

「分かりました。しかし、基本給の方が休まれる日にち分引かれることになります。構いませんか?」

 

「半年に一回は一週間の休みをください」

 

「半年に一回は厳しいです。一年に一回ならば取れると思います」

 

「それで、構いません」

 

流れるように休みを要求してきたが、これの意図は予想がつく。

 

彼の両親はどちらも過労死している。

 

彼は仕事すること自体をあまり好んでいないのでしょう。

 

就職活動を行っていた会社の人事からの話だと『能力はあるが仕事に対して熱意が全く感じられなかった』と。

 

「本州からの輸送が二週間に一度となっているのですが、個人的な私への郵便物はその輸送と一緒に輸送されると考えて良いですか?」

 

「はい。ただ規定量は決まっていますのでお気をつけください」

 

はっきり言ってこの鎮守府では熱意が無いとやっていけないと思います。

 

5年いや、3年でいい。この鎮守府を維持してもらえれば今の海軍は持ち直せる。

 

そうすれば小さいかもしれませんが、ここよりは仕事の少ない本州の鎮守府を異動させることも出来ます。

 

「ところで私の前任者はどうしたんですか?」

 

っ!?

 

「……お気付きでしたか」

 

でも、気づいた上でついてきた?そんなあり得ない。

 

前提督が問題を起こして味方から命を狙われる職場?

 

いくら三無さんが常人離れしてるとはいえ、そんな所御免被るだろう。

 

逃がさないように逃がさないようにと動いてきたが、流石にもう無理だ。

 

無茶な手段を使いすぎた。そこを突かれたら帰すしかない。

 

少ないかもしれないがいくらか渡して黙っていてもらわないと海軍の評判は地に落ちる。

 

イカシテカエスナ・・・シズメ・・・シズメエエェェッ・・・!

 

何か聞こえる。この声に身を任すのもいいかもしれない。

 

「ま、だいたいそちらの考えは見当つきますが、しっかり説明していただけます?安心してください。そのことが原因で仕事に支障をきたしたりしません」

 

え?一切の文句を言わないどころかやってくれるんですか?

 

……そういうことだったのですね。

 

「……騙すような形をとってしまい申し訳ありませんでした。三無さんが予想している通り、前の提督は粛清されました」

 

疑問に思っていた退職の時期。

 

「正確には前の提督は隠れながら艦娘を酷使、不当な扱い、性的暴行に加え、横領を行っていたことが発覚した為、無期懲役となりました」

 

あれは自分が辞めるのに丁度良い時期ではなく、この問題がある幌筵泊地を建て直し、立派な鎮守府としてやっていけるようにする為の期間。

 

「なのでこの鎮守府の艦娘は提督に対して不信感、嫌悪感だけでしたら良かったのですが、殺意を持ってる者もいます」

 

もしくは深海棲艦に完全勝利で終戦するのが今から12年後なのかもしれません。

 

そこまで見据え、この地で戦うと言った彼に比べ、なんて私は小さいのでしょう。

 

いえ、比べるなんておこがましい至高の存在。

 

「ですが、そこまで分かっていながらこの鎮守府の運営を問題無く行うと言う三無さん。いえ、三無提督。三無提督の監視、護衛の命を横須賀鎮守府から派遣されてきた大淀型一番艦 大淀。これよりあなたを私の真の提督とし、精一杯護衛を務めさせていただきます!」

 

私は三無提督の元で暁の水平線に勝利を刻む!

 

(三無への罪悪感 + 睡眠時間一時間 + 暴走しやすい思考 + 仕事のストレス +三無の心の広さ(勘違い) + 優秀な三無提督(勘違い) = 三無提督マジリスペクト)

 

(大淀。あなた疲れてるのよ)

 

 




大淀型一番艦 大淀
性格 真面目 腹黒い
特技 事務仕事 索敵
欠点 特技以外は器用貧乏 
   思考がときどき暴走する(主人公と関わり頻度増加)
特殊兵装 対深海棲艦用長距離砲ハルコンネン


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