無口・無愛想・無欲の三無提督   作:零崎哀識

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UAが落ち着いたので安心して投稿が出来るようになりました。

前回のカタカナ地獄で苦情が多かったので、今回の話で少し改善されました。


装備という名のペンギン

「あの……提督?」

 

やべ、完全にマシュ(仮)を放置してた。

 

いや、マシュ(仮)じゃなくてさっき見た資料ではえーっと

 

「……浜風さんでよろしかったですか?」

 

「はい。陽炎型13番艦 浜風です」

 

当たり前だが、CVは種田さんでも高橋さんでもないか。

 

いや、声はいい。具体的に言うと15禁の変態写真家のような声。

 

だが、出来ることことならばマシュに近づけたい。

 

マシュといえば眼鏡は外せない。

 

「あの、よろしければこれどうぞ」

 

たまたまポケットにレンズを外した元グラサン現伊達眼鏡を渡した。

 

金平糖が入ってんだから伊達眼鏡くらい入っていたっておかしくない。

 

『イヤ、オカシイデショ』

 

黙ってろカタカナ製造機。

 

お前らの声が読み辛いって感想が結構きてんだよ。

 

『シカタナイジャナイデスカ!』

 

『セイタイヲカエロトデモ?』

 

『セイタイッテイウカテレパスタイ?』

 

頼むから静かにせい!

 

工廠妖精、イヤホンの強化頼んだ。

 

『ホウシュウヨコセ!』

 

用意するからホントにお願い。

 

『デモ、ダテメガネノハナシハオワッテナイデスヨ』

 

眼鏡が就活の必需品だと思ってグラサンのレンズ割った以上。

 

『デモ、ダテメガネヲホボショタイメンデプレゼントッテ』

 

うん。勢いで渡したけど俺何やってんだ?

 

「……ありがたくちょうだいします。でも、いったい何故?」

 

ほら、浜風さんも困惑してるわ。

 

何故って言われてもゲームのキャラに似てるからとか言えねえよな。

 

「……なんとなくです」

 

最低の返ししちゃった。

 

いくら他に理由思いつかなかったからってこれは無いわ。

 

「……いらなかったら捨ててください。では、鎮守府がどのような施設か見てる最中なので」

 

残念だが、浜風マシュ化計画は諦めよう。

 

短い夢だった。

 

いや、艦娘から嫌われているのにそんな夢見るべきではなかったのだ。

 

さて、妖精さん。どこに向かおうか?

 

「あ、あの提督」

 

浜風さんはまだ俺に何かあるようだ。

 

彼女の方を見ると眼鏡をかけた浜風。

 

いや、はマシュ風がいた。

 

「似合っていますか?」

 

「はい。似合っていると思いますよ」

 

嫌いな奴から変なもの貰ってこの神対応とは、はマシュ風はなんていい後輩なんだ。

 

『コウハイデハナイデスヨ』

 

俺の夢は!!終わらねェ!!

 

そうだろう!?

 

艦娘を凌ぐってのも楽じゃねえ。嫌われていこうじゃねえか。

 

高みを目指せば、立つ拳の見つからねえケンカもあるもんだ!

 

『チッポケナユメニイキナリアノクロイヒゲノオジサンノメイゲンツカウナヨ』

 

分かった。夢は大きく持とう。

 

新たな夢、はマシュ風に先輩って呼んでもらう。

 

『チッサ!!』

 

チッサい言うな。

 

『デモ、イインデスカ?』

 

いいって何が?

 

『タクサンノカンムスガイルナカ、カンムスヒトリダケニプレゼントトカエコヒイキジャナイデスカ?』

 

確かに。地に着いた評判が穴掘って地に潜りそう。

 

それだけならいいが、神対応してくれたはマシュ風にも迷惑がかかるのはいただけない。

 

『オ、ナラホカノカンムスタチニモプレゼント?』

 

「浜風さん。今回のことは皆さんには内緒でお願いします」

 

「分かりました」

 

『カイショーナシー!』

 

まだ給料貰ってねえんだよ!

 

そんな冷蔵庫にモヤシしか入ってない俺に約20人全員にプレゼント配って回る甲斐性なんてねえよ!

 

「では、今度こそ失礼しますね」

 

はマシュ風とは廊下で別れた。

 

なあ、工廠妖精。装備に大楯ってねえの?

 

『タテ?ソンナモノネエヨ。ヒコウカンパンナラアルケド』

 

飛行甲板は楯ではないのだがな。

 

『ツウジョウノソウビジャナイナ。デモ、トクシュヘイソウナラツクレルカモ』

 

特殊兵装ってのは確か資料にあったな。

 

特殊兵装

一般流通されていない装備。

一般流通されていない理由として以下の三点があげられる。

・装備をするのに艦種以外の条件が存在する。

・ある能力に特化してることが多い為、限定的な場面でしか使用出来ない。

・妖精さんの力だけでは作成することが出来ず、作成には一定量の技術を持つ艦娘と協力が必要不可欠。

 

特殊兵装の中でも比較的流通しているものとして「多量輸送兵装 方舟」があげられる。

輸送に特化しており、装備する条件として6隻の艦娘の装備スロットを1つずつ使用しなければならない。

 

はマシュ風に大楯を装備させたいだけなので2番目は問題にならない。

 

3番目の一定量の技術って何?

 

『ソウビノサクセイデスカラキカイイジリダロ』

 

機械いじりの得意な艦娘なんて知らねえよ。

 

『ンー、イチバンニアゲラレルノガアカシ。ジテンデユウバリ。オオアナデキタカミッテトコロダナ』

 

おお!この鎮守府には一番の有力候補の明石がいんじゃん!

 

これはもう神が大楯を作れって言ってるようなもんじゃん!

 

善は急げ。工廠に向かうぞ。

 

ぼそっ『デモ、ココノアカシハ……イヤ、イヤホンヲイジリタイカライッカ』

 

 

工廠

 

 

『ソレジャ、オレタチハイヤホンノカンドキョウカシテクルナ』

 

工廠妖精達に数多くの要望があったイヤホンの改善をしてもらうためにイヤホンを渡す。

 

これでカタカナ地獄から解放される!

 

『サッキハキイテイナカッタミタイダガココノアカシハ』

 

今、イヤホン外してるから小文字カタカナで読みにくいから後で聞く。

 

明石にはこっちで頼んどく。

 

『……テイトクノスキニシナ』

 

妖精さんたちはイヤホン持って消えてった。

 

さて、明石を探すか。

 

妖精さんの話では怪我した艦娘がいる時以外は工廠にいるって言ってたからな。

 

特徴としてはピンク髪で巨乳。大淀と同じスリット入りスカート。

 

大淀の唯一の弱点である貧乳が解消されてるとはピンク髪は淫乱ってことがよく分かる。

 

いや、貧乳はステータスってのは分かるけどね。

 

それに大淀には眼鏡という武器がある。

 

こうして考えると艦娘って属性過多が多くね?

 

まぁ、いい。とにかく婬ピを見つければいいのだ。

 

ピンク髪なんてそうそう居ねえから一目見れば分かるだろ。

 

キタコレ!

ピョン!

デチ!

ヌイ!

ネノヒダヨー!

タイリョウタイリョウ!

マーボー!

 

く、カタカナの過剰摂取で幻聴が聞こえた。

 

「あのう、大丈夫ですか?」

 

おお、婬ピの方から話しかけてきた。

 

あれ、はマシュ風のときも向こうから話かけてきたし、もしかして艦娘にそこまで嫌われてないんじゃね?

 

「頭、修理しときます?」

 

いや、嫌われてるわ。

 

いきなり頭大丈夫か?とか嫌われてるわ。

 

はマシュ風が出来た後輩なだけだった。

 

「いえ、修理は必要ありません。明石さんですよね?」

 

ま、ピンク髪の巨乳でスリット入りスカートだし、十中八九明石だろう。

 

やっぱ属性過多だわ。上記に加えてペンギンのぬいぐるみを抱きしめてるとか更に属性追加すんのかよ。

 

「はい、工作艦、明石です。提督、明石の工廠へようこそ!」

 

うん。嫌われてるようだけど仕事はしっかりしてくれるようだ。

 

挨拶の時にちゃんと言っておいて良かった。

 

「明石さんに相談があるのですが」

 

「修理ですか?開発ですか?」

 

おお、話が早い。

 

この明石はビジネスライクの関係がよく分かっている。

 

「どちらかと言うと開発ですね」

 

「はい。では、ペンギンさんが作れるよう頑張りますね」

 

「え?」

 

「え?」

 

……ぺ、ペンギン?

 

「いえ、作って欲しいのはペンギンではなく大楯を」

 

「?……装備の開発ですよね?」

 

「はい。特殊兵装と呼ばれる装備の開発をしていただきたいんですけど」

 

「……特殊なペンギンさんですか。今まで作ったことないので失敗してしまうかもしれません」

 

だからなんでペンギン!?

 

え、なんかの技術用語?それともなんかの隠語?

 

「不勉強ですみません。ペンギンとは?」

 

「ペンギンさんはペンギンさんです」

 

明石はそう言って抱きしめてたペンギンのぬいぐるみを指差す。

 

ペンギンじゃねえか!?

 

いや、明石は最初からペンギンって言ってたよ。

 

でも、俺装備の話してたよね?

 

え?何?つまり、装備はペンギンだった?

 

そりゃあ、人類が深海棲艦に勝てないわけだよ。

 

ペンギンで攻撃しようなんて思わねえもん。

 

つまり、艦娘とは熟練のペンギン使い。

 

動物愛護団体から総攻撃受けそうだな。

 

『ソンナワケナイダロ!』

 

工廠妖精が俺の肩に乗ってきた。

 

手にはイヤホンがある。

 

はやっ!?もう改善終わったのかよ。

 

『コレクライドウッテコトナイ』

 

変わってねえじゃん!

 

『コレデモ気ニイラネエノカヨ?』

 

ん?

 

『コレ以上トナルトコストノ資材ガ馬鹿ニナラネエゾ』

 

カタカナオンリーからカタカナ+漢字に成長したのか。

 

うーん、……今はこれでいいわ。

 

それよりもペンギン=装備じゃねえの?

 

『ダカラ、ソンナ訳無イダロ。マジデ明石ニ頭修理シテモラッタラドウダ』

 

それは勘弁。

 

はよ、説明して。

 

『前提督ガ資材ヲ他ノ鎮守府ニ売ッテイタノハ知ッテルヨナ?』

 

そりゃまあ。んで売り上げをピンハネした結果、粛清されて今ムショ暮らしだろ。

 

『ピンハネッテレベルデハ無カッタケドナ。前提督ガ売ッテイタノハ鋼材トカノ資材ダケジャナクテ装備ヤ艦娘ヲ開発、建造スルノニ必要ナ開発資材ッテ言ワレル材料モ売ッテタンダヨ』

 

ほう、売っていた物の種類が増えた。

 

……それがなんで明石のペンギンに繋がる?

 

『焦ンナ。基本的ニ装備ノ開発、艦娘ノ建造ニハ開発資材ガ1ツ消費スル。ダガ、装備ノ開発ガ失敗スルトペンギント雲ノ人形ガ作ラレル。ソノ雲ノ人形ノ方ガ開発資材トシテ再利用出来ンダヨ』

 

装備の開発で失敗したら開発資材が却ってくる。

 

でも、他の鋼材とかの資材使ってるからプラマイ0とはいかねえだろ。

 

『普通ニ考エタラソウダヨナ。デモ大本営ノ方デ任務ッテイウ推奨サレテイル行動ガアルンダガ、ソノ任務ヲ行ウト資材ガ供給サレンダヨ』

 

つまり、失敗してもいいから装備の開発しろって任務があって、その開発にかかる資材よりも任務をこなしたら供給される資材が多いってことか?

 

『理解ガ早イジャネエカ。毎日装備ノ開発ヲ1回行ウ。連続デ3回行ウッテイウ任務ガ1ツズツアルンダ』

 

まだ明石のペンギン中毒に繋がってねえぞ。

 

『前提督ノ運営方針ヲ考エロ』

 

前提督の運営方針は資材や開発資材を溜め込んで他所に売る。

 

任務があるから装備の開発で失敗したら資材だけが増える。

 

……ああ、なるほど。

 

『分カッヨウダナ。前提督ハ明石ガ装備ノ開発ヲ成功シタラ嫌味ヲ言イ、失敗シタラ誉メタンダヨ』

 

結果、明石にとって装備の開発は成功が失敗で失敗が成功と誤認するようになったと。

 

「提督。ペンギンさんいります?」

 

 

 

そんな装備(ペンギン)で大丈夫か?

 

『大丈夫ジャナイ。大問題ダ』

 

 

 

 




今日の妖精さん
工廠妖精
見た目は緑髪のショートヘアに作業服。
ヘルメットを被り、ハンマーを持っている。
今作品では男口調。

他にモンキーレンチ、バーナー、資材運び要員がいる。

明石があれなのでSS板の明石並みに役立つ。

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