不明な艦娘が建造されました?!   作:BeatFran91

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~前回までのおはなし~
響「···ありがとう」
青「遠征任務中の第六駆逐隊の反応がロスト!」
卯「警告なんて無意味ぴょん。だったらとっとと殺してしまう方がいいぴょん。」

※Warning!※  グロ描写、狂描写注意。次の区切りまでのスキップを提案

・・
・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・OK?








GO・・・


第10話 「仲間」

流「・・・ふぇ?」

気が付くと真っ暗闇で私は立っていた。

どこを見渡しても暗い黒い世界。誰もいない、段々と不安になってゆく・・・。

そんな中、突然白い髪の小さな女の子の姿が見えた。たぶんあれは・・・

流「ひ、響・・・さん?」

秘書艦の響さん?と出会った。

流「響さん。ここ何処ですか?」

響?「・・・」

流「みんなは何処なんですか?」

響?「・・・・」

流「あ、あの~・・・・」

響?「・・・・・()

流「は、はい?」

突然、ボソッと何かを言い出す響さん。

響?「・・・撃て、流星」

流「えっ・・・・」

その言葉は段々と明確になる。

そしていつの間にか、右手は砲を握っていた。

その砲を見て一瞬心臓が大きく跳ねた。

?「撃て、流星」

流「!!」

その一瞬で回りに十八のみんなが突然現れた。

撃て、撃て、撃て、撃て、撃て・・・・・・・・

皆が皆、口をそろえて撃てと言う。そしていつの間にか・・・

流「ル級に・・・卯月・・・?」

卯月を先頭に2隻のル級が現れた。そのとたん

天?「殺せ、流星」

天龍さんから唐突に発せられる言葉。するとみんなの言葉も変わる。

殺せ、ころせ、コロセ、ころせ、ころせ・・・・・・

すると唐突に、背中に重み、左手に細長い物の感覚が現れた。私の頭は瞬時に何か理解した。

背中のは艤装で・・・左手には()()()

流「へ・・・何・・・これ・・・嫌っ!!!」

すぐにでも逃げたい、でも足が動かない。

耳を塞ぎたい、でも手が言うことを聞かない。

嫌だ・・・嫌だ・・・

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌!!!!

卯?「あ~あ、とっトと殺しちゃエバ良かったノニ」

卯月のその言葉が聞こえたと思ったら、目の前で赤いものが弾ける・・・

そして白いモノ・・・()が足元に転がる・・・。

流「あ・・・・ぅわ・・・・」

すると周りでどんどん赤いモノ・・・人が破裂していく。

その血は私の服を、手を、顔を、砲塔を染めていく。

流「あ・・・ああ・・・」

目を瞑りたい、でもなぜか目が閉じない。

気持が悪い、体が震える、いやな汗が出る。

響?「りゅう・・・せい・・・」

目の前に()()響さん・・・

響?「何故・・・だい・・・」

しかし、その体は無く・・・頭だけ・・・

響?「何故・・・コロサ・・・ナイ・・・?」

流「うわあああああああああああああああああアアアああああアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああアアアアアアあ!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

  (りゅ・・せ・・・)

 

 

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天「流星!おい!!」

氷「流星ちゃん?!落ち着いて!!」

流「ああああああああアアアアアアアアアアア!!!!」

天「クソッ!!こうなりゃあ!!!」

唐突に頬に強い痛みが走り、正気に戻る。

患者衣が体に張り付く。ベッドのシーツがくしゃくしゃで濡れている。

息が荒い、心臓が早く強く鳴っている。

天「流星、大丈夫か?」

氷「酷くうなされていた様だけど・・・」

流「てん・・・りゅう・・・さん?ひ・・かわまる・・・せんせ・・い??」

呼びかけられて、二人の顔を見る。とても心配そうにこちらを見ている。

そして周りを見渡す・・・。ここは・・・

ーー『第十八鎮守府、医務室』ーー

流「ここは・・・鎮守府・・・?」

頭がうまく回らない。

氷川丸先生が触診を終えると同時に思い出したかのようにハッとなる。

流「天龍さん!時雨さんは?吹雪さんは?卯月は?どうやってここまで?私の服は?!」

急に頭が回転し始めたせいで逆に混乱する。

天「お、落ち着け。順に話す。まず卯月だが、俺が気が付いた時には伸びてる時雨に息が浅い吹雪、両腕が変な方向に曲がっているお前が転がっていただけで影も形も無かった。時雨と吹雪は呼びかけりゃすぐ気が付いたんだが、お前はなかなか起きづじまい。さらには吹雪は気が付いたはいいが意識が薄く、なんかやばそうだったからお前ら二人唯一無事の俺と時雨で鎮守府(ここ)まで運んで来たんだよ。」

流「そ、そうですか。すみません、ご迷惑をかけてしまい・・・。」

天「気にするな。目ぇさましてよかったぜ。」

?「失礼します。」

時雨さんが医務室に飲み物を持ってやってきた。

時「あ!流星起きたんだ!よかったぁ・・・」

流「心配かけてごめんなさい」

時「ほんとだよ、入渠中もずっと目を覚まさなかったし・・・。あ、はい天龍、イチゴ牛乳。」

そう言って、ピンクの紙パックを天龍に渡す。

時「流星も何か・・・飲ませて大丈夫ですか?」

氷「ええ、診たところ特に問題はないし大丈夫よ。でも、お酒とか炭酸系の刺激の強いものはやめて頂戴ね。」

時「だって。何か要望はある?」

流「えっと・・・じゃあ、お茶で。」

時「了解。ちょっと待っててね。」

そう言って時雨さんは医務室から出て行く。

ふと思い出したかのように聞いてみる。

流「吹雪さんは大丈夫ですか?」

天龍さんがその言葉を聞いて少し下を見る。

そしてゆっくり立ち上がり、横へ移動、隣のベッドが見えるように移動する。

隣のベッドをみて、私の心臓が大きく跳ねあがり、鼓動が早くなる。そこに寝ていたのは

流「吹雪・・・さん?」

呼びかけてみてもピクリとも動かない。

記憶がよみがえる。

卯月によって溺らされていたことの。

私が会話ばかりして助けなかったことの。

私が・・・卯月を撃てなかったことの。

流「ごめん・・・なさい」

涙があふれる。息が苦しい。

流「ごめんな・・・さい。吹雪「呼んだ?」・・・ふぇ?」

顔を上げて、もう一度吹雪さんを見てみる。そこには、

明るい笑顔で座っている吹雪さんがいた。

流「あ・・・ああ・・・!」

吹「あ、オバケじゃないよ?しっかり足も生えてるし。」

ほら、といって布団をはがし足を見せてばたつかせる。

流「よ・・よがった・・・」

それをみてさらに涙があふれる。

流「あたしの・・・せいで、吹雪さん、死んじゃったんじゃ・・・ないかって・・・」

涙としゃっくりがとまらない。そんな私を吹雪さんは優しく包み込んだ。

吹「よしよし・・・私はちゃんといきてるよ・・・」

そんなやり取りの横で笑顔で「目の下にかゆみ止めの塗薬をぬってもよいかしらぁ?」と聞く氷川丸先生と「すんません悪ふざけしすぎました」と正座で謝る天龍さんがいたことなんてわからなかった。

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天「よし、落ち着いたか?」

あれからしばらくたち、時雨さんからもらったお茶を飲み干すと、唐突に天龍さんが聞いてきた。

流「は、はい。だいぶ落ち着きました。」

天「お前に聞きたいことが2つある。1つは、俺が気絶してから、何があった?」

天龍さんが真剣な顔でこちらに聞いてくる。

流「天龍さんが襲われて、すぐに吹雪さんが襲われました。天龍さんと時雨さんは一発で気絶させましたが。吹雪さんの時は顔を海面に付けて無理やり溺れさせていました。」

そのあとも、卯月との出来事を細かく話した。

私が・・・砲を撃てなかったことも。

時「僕が気絶してから・・・そんなことが・・・」

天「なるほどな・・・その時にもらったのが()()か・・・」

そう言って私の服が置いてあるところから長細いモノを取り出した。

天「()()については卯月はほかになにか言ってなかったか?」

そう言って取り出したのは、卯月から無理やり渡された()()()

卯月いわく、『つよくなる薬』らしい。

流「いえ・・・『打てば打つほど強くなる』としか・・・。」

天「そうか・・・とりま、提督にこのことを報告に行ってくる。」

流「はい・・・あれ?もう一つの聞きたいことって?」

天「ん?ああ、この薬の事だったんだが。もう十分聞いたから大丈夫だ。」

そう言って、医務室から出て行く天龍さんだったが・・・

ゴォォォン!

そのすぐ直後に倒れるなんてだれがおもっていたのだろうか・・・。

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?「も~天龍ちゃんったら、慌てんぼさんなんだからぁ~♪」

そう言って笑顔で看病するのは、紫がかった黒のセミロングヘアーで頭の上に謎の輪っかが浮いている人。

時「もう、なんで扶桑と山城は艤装付けて館内歩いてたんだい?」

?「いえね?こちらの明石さんに艤装のメンテナンスを頼んでいてね?」

?「終わったって聞いたから、取ってきて部屋で管理するために装着して帰ってたらね・・・」

時「もう!ここは十七じゃないんだか、艤装の管理は各自の部屋じゃなくて艤装専用の格納庫にしまうんだよ?」

?「いや・・・私たちの艤装って大きいでしょ?だから他の人の・・・特に十八の人の艤装入れるスペースがなくなるんじゃないか心配で・・・」

時「君たち2人の艤装が入ったくらいじゃいっぱいにはならないよ・・・もう」

そう言って、艤装からして戦艦の人2人を叱る時雨さん。

ちなみに、天龍さんの代わりに吹雪さんが報告に向かいました。

?「時雨ちゃんったら、久しぶりに会えたからはしゃいじゃってるはねぇ~」

そう言ってさっきまで天龍さんの看病をしていた人がこっちに来た。

龍「どぉ~も、私は天龍型軽巡洋艦2番艦の『龍田』よぉ~」

流「あ、初めまして。特務艦 流星です。」

龍「とくむかん?聞いたことがない艦種ねぇ?」

時「簡単に言ってしまえば、イレギュラーってことだよ。」

説教が終わったらしい時雨さんがこっちの話に混ざってきた。

時「流星、紹介するよ。僕の昔からの仲間の『扶桑』と『山城』」

扶「初の日本独自設計による超弩級戦艦、『扶桑』です。」

山「同じく、扶桑型戦艦2番艦、『山城』です。」

時「それで、扶桑、山城。この子がイレギュラーの『流星』だよ。」

流「どうも、特務艦 『流星』です。」

時「流星はすごいんだよ。ミサイルを発射できる()()()んだ。」

流「いえ!実際に撃てますよ?!」

時「え?でも今回おもいっきり失敗していたじゃないか。」

流「あ、あれはその・・・たまたま艤装が壊れてて・・・」

扶「まあまあ、流星さんも、たまたまその時不幸だったってこと、ですよね?」

山「全く、時雨、あなたのそういうところはよくない癖よ?」

そう言いながら笑顔で話しをする三人。

この三人を見ていると、本当に仲がいいんだなぁって思う。

そんな時だった・・・

ピンポンパンポーン

『以下の者は作戦司令室に集まるように。航空戦艦 『伊勢』『日向』『扶桑』『山城』駆逐艦 『時雨』『夕立』『朝潮』『荒潮』。繰り返す・・・』

山「あら?何かしら?」

扶「時雨、ここの作戦司令室って、」

時「十七と変わらない所にあるよ。」

扶「では、すぐに向かいましょう。」

時・山「「了解」」

そう言って、三人は医務室から出て行った。

 




流「最初の方・・・だいぶひどい内容ですね・・・。」
気分を害してしまった人、本当にごめんなさい。
天「なぁ、不幸担当って本来ならあの不幸姉妹じゃブベラッ!!」
山「ああ・・・同じ人に二回もぶつかってしまった・・・不幸だわ・・・」
山城さんは怒らせるととてつもなく怖いイメージですよねぇ。


感想、誤字脱字、質問募集中・・・
評価の所に☆1つあってものすんごくニヤニヤしてるこの頃です♪

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