七「今忙しい、カエレ!」
立「お鍋食べたいっぽい」
陸「さぁ。行くわよ。」
ーー『寮、流星部屋』ーー
流「・・・」
時計が鳴っていない。それなのに目が覚めてしまった。
緊張と不安のせいでずっと眠りが浅かったようだ。
流「4時45分・・・」
目指し時計を見ると、何時もよりかなり早く起きてしまった。
流「・・・」
もう一度寝ようと目を閉じる。しかし頭が冴えて眠ることができない。
流「・・・ハァ、水でも飲んでこよ・・・。」
そう思い、部屋を出ようとする。
「・・・・!・・・!!!」
・・・?何やら外の方が騒がしい?
様子を見るために窓から外を見る。
時「夕立!早く!!みんなに迷惑かかってるんだよ!?」
立「うぅ~・・・まだねむいっぽぃぃ~・・・」
夕立さんと時雨さん・・・?こんな朝早くにどこへ行くんだろう・・・?
少し気になり。私は寝巻のまま外を目指した。
ーー『出撃ドック前』ーー
時「お、遅くなりましたぁ~・・」
時雨さんらの後をつけていたら『出撃ドック』についた。
そこには、提督や七塚指令。それに伊勢さん日向さん扶桑さん山城さんと・・・
流(今から出撃?作戦開始はたしかマルキュウマルマルのはずなのに・・・)
八「よし、では
全員「「「「「「「「はいっ」~い」っぽい」」」」」」
八「全員必ず帰って来いよ!」
必ず帰ってこい?どういうこと?
七「扶桑・・・山城・・・」
扶「どうされました?提督?」
七「いや・・・気を付けて行ってこい。」
山「?なによ。はっきり物いいなさいよ。」
七「そうだな・・・帰ってきたら・・・」
扶・山「「?」」
七「・・・パンツ見せてくr「アホ!」(´・ω・`)ショボ~ン」
何を言っているんだろうあの人・・・・。
そう思いながら建物の陰からこっそり様子を見ている。
八「よしっ!各員!抜錨!!!」
提督がそう叫ぶと。皆出撃ドックに入っていった。
日「では行ってくる。八谷提督、七塚指令。そして・・・」
そう言って私をまっすぐ見つめる日向さん。
あ、バレてるなと思い、建物の陰から出て敬礼をする。
日「流星、今夜できるなら酒でも飲もう。」
流「は、はいっ!ぜひとも!!」
こちらに手を振る日向さんに対して。笑顔で送り出す私。
私お酒飲めるのかな・・・。
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ーーマルハチゴーキュウ『執務室』ーー
今日は鎮守府全体が静かだ。そしてどこもかしくもピリピリしている。
ここ第十八鎮守府執務室はとくにピリピリしている。何も知らずに入ってきた者はたぶん胃の中の物を戻すだろう。
長「提督方・・・そろそろ時間です。」
長門が柱時計を見て、第十七鎮守府提督『七塚 東次郎』と第十八鎮守府提督『八谷 天馬』に作戦開始時間が近いことを知らせる。
八「七塚指令・・・準備はいいな?」
七「ああ・・・もちろんだ・・・」
その言葉をきっかけに、さらに執務室の空気がピリピリする。七塚の陸奥が俺の所の長門が、あまりの空気に思わず唾を飲み込む。
八「各員・・・時計合わせ・・・」
俺のその言葉で各々時計を見る。
その時だけ、秒針が一つ動くのが1分、いやそれ以上に遅くなるような気がした。
ーーマルキュウマルマルーー
八「作戦開始!!!」
時計の秒針が真上に到達したことを確認し、作戦開始の合図を送る。
合図と同時に、鎮守府全体にサイレンが響き渡る。
長門と陸奥が執務室出入口で敬礼をし、回れ右して執務室から出て行く。外では、この鎮守府に居る艦娘たちが出撃用ドックに険しい顔で向かってゆく。
七「なぁ・・・八谷指令。」
八「なんだ?」
七「実は・・・俺はあることをお前に、みんなに隠している。」
唐突に七塚がそんなことを言い出す。
七「実はな・・・-----------。」
八「・・・・は?」
このほんの一瞬。執務室のピリピリした空気がなくなり。時間が止まったかのように感じた。
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ーー『作戦海域前』ーー
重い・・・
海を滑る足が、
背中の艤装が、
太ももの魚雷が、
右手の主砲が、
今この場の空気が、
重い・・・。
苦しい・・・
今着ている服が、
頭のヘッドホンが、
この空気が、
苦しい・・・。
初めての大規模作戦。
まだ建造されて間もないのにいきなりの連合艦隊主力艦隊。
周りの空気、自分自身の緊張。
それらすべてが私の呼吸を狂わせる。
私の鼓動を早くさせる。
周りの音が遠のく感じがする。
暑くもないのに汗が噴き出る。
?「・・・せ・・ん・・・つ・・で・」
誰かの声がかすれかすれに聞こえてくる。その声の主を探そうと頭を回す。
すると、突然肩にポン、と何かが触れる。
私は驚きながらすぐさまその方を見る。そこには・・・
吹「落ち着いて。流星さん。」
必死に笑顔を作る吹雪さんがいた。
長「流星。」
前を走る長門さんが、前を向きながら話しかける。
長「お前は、一人か?」
その言葉を聞いた途端。一瞬思考が止まった。
長「周りを、よく見てみろ。」
そう言われ、ゆっくりと首を左右に振る。
周りには吹雪さん。綾波さん。夕張さん。陸奥さん。長門さん。
さらに前の方には、木曾さんが率いる雷撃隊。
後ろには赤城さんや加賀さん達の空母艦隊。
綾「流星さん。」
唐突に綾波さんが話しかける。
綾「流星さんや長門さんから見ると、駆逐艦の綾波は火力が弱く。装甲も薄くて頼りがいがありませんが。・・・あ、綾波を頼ってください!」
綾波さんがそう言い切ると、綾波さんのあごから汗が落ちる。
陸「あら?綾波ちゃんかっこいいこと言うわね。だったら、戦艦であるおねーさんには、ドーンと寄りかかってきなさい。」
張「あ、あたしにだってどんどん頼ってくれても構わないからね!・・・艤装の相談なら。」
長「今お前は一人ではない。周りには仲間がいる。だから頼れ。」
そう長門さんから言われると、少し重さが軽くなった。少し苦しみが減った。耳が良く聞こえるようになった・・・。
私は大きく返事をしようとすると・・・。
「・・・・・・・・・・・」
流「!?ソナーに感あり!!」
大声で前方に敵がいることを知らせる。
長「空母艦隊!第一次攻撃隊全機発艦!!」
長門さんが無線で後方にいる赤城さん達に艦載機の発艦を指示する。その数秒後、多くの飛行機が私たちの上を通過してゆく。
長「流星!具体的な数は分かるか?!」
長門さんにそう聞かれ、もう一度ソナーに集中する。
流「敵数、およそ50!潜水艦は無しです!」
長「よし!全雷撃隊!!前へ!!敵艦隊を殲滅せよ!!」
そう指示すると、高雄隊、古鷹隊、青葉隊は速力を上げ敵艦隊に向かい進んでいった。
長「流星!対艦ミサイル発射用意!」
流「り、了解!」
その言葉を言われ、先ほどまで薄れていた緊張がよみがえる。
そんなときだった、唐突にスカートのポケットから
私は思い出す。何故だか持ってきてしまった
ポケットに手を入れ、一本だけ取り出す。
中には蒼い透明な液体が入っている。
『
強くなるとはいったいどういう意味なのだろうか。
筋力的に強くなっても、砲の威力は変わらない。速力も結局は缶の性能によって変わる。魚雷の威力だって・・・
だから、筋力的に強くなっても意味がない・・・・はず。
じゃあ、あの卯月の動きは?卯月の攻撃力はなに?
そうこう考えていると頭の中でおかしな考えが生まれた。
ーー仲間を守りたい?
も、勿論守りたい!
ーーどんな形でも?
う、うん。
ーーたとえあなたが犠牲になっても?
・・・・
ーー守りたくないの?
・・・やってやる。
ーーなら・・・
頭から体に指示、ではなく命令が下りる。
その命令どおりに私の右腕に・・・
針を突き刺す。
中の液体が体の中に入り込んでゆく。
すると次第に、頭からどんどん命令が下りてくる。
その命令が体の隅々までいきわたる。まるで・・・
流「・・・夕張さん。」
張「どうしたの?」
流「どんどん撃つので、順次箱の交換をお願いします・・・。」
張「?り、了解?」
そう言い、私・・・『
流「全弾・・・順次射出!!」
そう言い放ち、6本のミサイルが天へめがけて登ってゆく。
流星 現在10本中1本使用。残リ9本。
状態 青・・・正常。
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