張「流星!もう少し!!もう少しだからね!!!」
青「主力攻撃隊、および他の艦隊より入電。『敵主力、および残党の殲滅、無力化に成功』です!」
古「わ、私も同行させていただいてもよろしいでしょうか?」
ーーーー
やあ、多くの司令官諸君とそうでない諸君、『響』だよ。
・・・いや、書類上では『Верный』だ。
あまりこの名前は好きではないから、響と名乗っているよ。
諸君は、『特務艦』の子達をどう思う?
かわいい?よくわからない?ゆるせない?もっとわかりやすく記せ?・・・それとも、
・・・バケモノ?
私?私は『よくわからない』に一票入れるね。
なんでこんな話をしているのか?って疑問に思う?
それは本編に急に出てきた特務艦。『矛』『盾』『桜華』『水蓮』がいかにして我が鎮守府に来たのか謎だっただろう?
今日はこの4人に出会い、今回の作戦に参加するまでの流れを綴った『報告書』を君たちに公開しようと思う。
え?そんなモノを見せても大丈夫かって?大丈夫だよ。理由はともかく、まぁ見てくれ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーマルキュウサンマル『南西諸島海域』--
私達は、司令官の命令で『資源輸送任務』を遂行中だった。
暁「も~しれいかんのばかっ!」
雷「暁姉またそれ?」
暁「だってこの私が遠征任務に行くのだから見送りぐらいしなさいよ!」
響「姉さん、それ、5回目。」
電「まぁまぁ暁お姉ちゃん。司令官さんは昨日夜遅くまでお仕事頑張っていたのですから、今回ぐらいは許してあげてほしいのです。」
そんな風に4人で仲良く
旗艦は1番艦の『暁』
響「ほら姉さん。前見て。」
暁「見てるわよっ!」
電・雷「暁姉「お姉ちゃん前前!!」」
暁「いやだからみてるってbうわぁ?!」
唐突に暁が下に下がる。
前は見ているが集中していなかった暁は、足元に発生した渦潮に気が付かず、暁のみが渦潮の被害にあった。
暁「わぁあああぁぁぁぁああぁああぁああ?!」
幸い、小さな渦潮だったので、転覆まではしないだろう。
・・・と思っていた。
雷「?!なんかこの渦潮変じゃない?」
電「そ、そうですか??」
響「う~ん・・・たしかに少し違和感が・・・?」
そう思い、ピャーピャー叫ぶ暁と渦潮を眺めていると、
響「おっ?!」
雷「へっ?!」
電「きゃ?!」
いつの間にか、私達まで渦潮に飲まれていた。
雷「なんでぇぇえぇぇぇぇぇぇぇええぇぇ?!」
電「きゃぁぁぁぁぁああああぁぁぁ?!」
響「どうやら、少しずつ大きくなっていた様だね。」
各々叫びながら渦潮の回転に巻き込まれていた。
そしてしばらく渦潮が収まるまで踏ん張っていると
暁「ひびきっ?!たすけt」
響「!!姉さん?!」
暁姉さんが渦潮の中心で
いや、
雷「暁姉ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
電「・・・うそ・・・」
響「ッツ!!」
私は、姉さんを助けるために、渦潮の中心目掛けて飛び込ん・・・
響「・・・・あ。」
雷「響姉?!」
電「えぇ・・・・」
だはずなのだが、足元が悪く、とても中心まで距離が届かなかった。
響「あぁぁぁぁああぁあぁぁああぁあぁ?!?!」
そして洗濯機のごとく回転し、渦潮の中心に飲み込まれた。
響「あ、あいるびぃー。ばぁあっく・・・」b
そう言い残して。
電「雷お姉ちゃん!!どうしよう!
雷「・・・響姉は?」
電「ヒビキオネイチャンハギセイニナッタノデス」
雷「えぇ・・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・・・・
・・・・・
・・・・
響「・・・・んぅ」
目を開けるとそこは、見知らぬ天井
響「・・・天井すらなかったか・・・。」
雲一つない蒼い空が広がっていた。
体を起き上げると、髪についていた砂が首筋から服の中に入っていく。
響「・・・どこかの浜辺?」
辺りを見渡すが、それといって目立つものが無い砂浜。
そこに私だけが打ち上げられていた。
響「お、良かった。艤装も一緒か。」
少し遠くではあったが、自分の艤装が見つかり、それを取りに向かう。
響「燃料は・・・少しあるな。」
すぐに装備し、軽くチェックをする。
響「あぁでも、いろいろ海水に浸って、とてもじゃないが動けそうにないね・・・・。」
そうぼやき、艤装に備え付けの時計を見るが、どこかの岩に強くぶつけたせいで画面が割れて見えない。
響「さて、と。どうしたものかな・・・。」
とりあえず、海に沿って浜辺を歩く。
漂流物が多く、はるか遠くの無人島というわけではないように感じる。
ペットボトル、流木、浮き輪、よくわからない物、電、雷・・・・。
響「・・・・えっ?」
電と雷が二人仲良くうつ伏せで倒れていた。
響「雷!電!!」
すぐに叫びながら駆け寄る。幸い、二人ともただ気絶しているだけだった。
目だった外傷は擦り傷と打撲ぐらいで、二人ともゆするとすぐに目を覚ました。
雷「・・・あ、響ねぇ、おはよ・・・」
電「・・・あれ?あかつきおねいちゃん、髪脱色したのですか?」
響「雷おはよ。電、私は響だよ。」
二人とも目を覚ましたばかりで寝ぼけモードの様だ。
雷「・・・!!ここどこ?!」
電「はわ・・・はにゃ!?」
響「ようやく目覚めたみたいだね。」
パニック状態になる二人を落ち着かせながら、今の状態を確認する。
響「二人とも、一応確認するけど、所属は?」
雷・電「「第十八鎮守府」」
響「よし、私も第十八鎮守府。記憶は大丈夫そうだね。艤装は?」
雷「どっかに流れちゃったみたいね・・・。」
電「なのです。」
響「私たちの現状は?」
雷・電「「遭難している」」
響「そうなんです。」
雷・電「「・・・・。」」
妹二人の視線が痛い。
響「とにかく、ここ周辺を探索してみよう。何か些細なことでも見つけたら。すぐに情報共有。いいかい?」
電「了解なのです。」
雷「バラバラで探すの?」
響「いや、バラバラになったらせっかく会えたのに二度と会えなくなるかもしれないから、三人固まっていこう。」
そう確認し合い、三人で浜辺を歩き出す。
しばらく歩くと、
響「二人とも、あれを見て。」
雷「なに?」
電「あれって・・・?」
大きく赤い、人工の建造物・・・鎮守府を見つけた。
電「鎮守府に近いところに打ち上げられたのですか?!」
雷「なにそれ!超ラッキーじゃん!!」
響「・・・たしかにラッキーだね。でも・・・」
見つけた鎮守府は外装は第十八鎮守府によく似てはいるが。
響「別の・・・しかも、
十八にはあるはず物がなく。いたるところにツタが絡まり、まったく人気が無かった。
電「誰もいない・・・のです?」
雷「ここなら、雨風をしのげるし!体を休めることができそうね!!」
響「・・・とりあえず、入ってみようか。」
そう決めて、入れるような所を見つけ、中に入る。
中に入ると、ほとんどの所が瓦礫の山と化し、舗装されていたであろう所が割れ、そこから多くの草が生い茂っていた。
電「な、なんだか怖い・・・」
雷「ま、まさかここまでひどかったとは・・・・」
怖気づく二人のために、どんどん先陣を切っていく。
倒れ、中身が空のコンテナを見つけ、中にいたフナ虫を追い払い、二人を呼ぶ。
響「よし、ここを中心として二手に分かれよう。私は本館に向かって、コンパスと海図が無いか探してみる。二人は工廠跡や食堂、ドッグ跡で燃料や弾薬、飲み水、食料を探してきてくれ。」
雷「ふ、二手に分かれるの?!」
響「うん。島全体じゃなくてこの廃鎮守府内なら何かあったら叫べば問題無い。司令官も心配しているだろうから、いそいで帰る方法を探したいけど、ダメだった時用に漁船とかを待つために長期滞在するための食糧が必要になる。効率よくこの2種類のことを澄ませるのなら別れた方が早いだろう?」
雷「そ、そうね。わかったわ。」
電「い、電も了解なのです・・・。」
響「よし、じゃあ1時間後・・・って、時計が無いや。まぁ、適当な時間がたったらここに集合ね。」
そう言って、二手に分かれ探索を開始した。
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ーー『廃鎮守府、本館』ーー
漁船を待つことはたぶん不可能だろう。負けた海域なんて、深海棲艦が多く出没するから、漁船なんて通るわけがない。そのためにも、必ず海図を見つけなければならい。
そう考えながら、廃鎮守府本館の扉を開ける。中は薄暗く、ところどころ木が腐っている。造りや部屋なんかは十八鎮と同じように感じたので、海図がありそうなところはすぐに目星がついた。
そう考え、足を一歩踏み出すと。
ミシィ・・・・
木製の床が軽くきしむ音がでた。するとその直後、
コンコンコンコンコンコンコン・・・・・
奥の方に逃げていくように遠ざかる足音が聞こえた。
響(誰か居る?!)
足音の方を見るが、暗くよく見えない。しかもその方向は、先ほど目星をたてた部屋があるところ。
恐怖と緊張で心臓の音が耳に脳に響く。
呼吸が無意識に荒くなる。
背中に冷たいものが流れ落ちる。
さっきは先陣を切っていたが、私だって怖い。今すぐにでも泣き出したい。目が覚めた時だって、独りぼっちじゃないか不安だった。
でも、そんな態度を取っていたら、妹たちが余計不安に陥ってしまう。だから、平然をよそってきたが、
響(怖い・・・こわいよ・・・姉さん、雷、電・・・・)
やはり恐怖には、孤独には勝てそうになかった。
頬にあつい物が伝って、顎から落ちる。
響(落ち着け私!こんなところで泣くな!!)
そう自己暗示をかけて、胸を思いっきり殴る。そのせいでせき込むが幾分かましになる。
響(今会敵するのはやめた方がいい。何かが逃げた反対側にも目星をつけた部屋があるし、そこから探そう。)
そう考え、足音の反対側に歩を進める。
しばらく歩き、階段を上り、目的の部屋を見つける。
響「・・・執務室」
目の前にある扉の上の札を読み、確認する。
扉に耳を当て、中の音を聞こうと試みるが、特に音は聞こえない。ノックを軽くして、様子をうかがうが、反応は無い。
私は、意を決し、恐る恐る扉を開ける。入ってみて最初に入ってきた光景は、正面の壁から海が見える。敵の砲撃で穴が開いたのであろうと簡単に予想ができた。
そして、提督机の付近に転がる鉄の塊、上に乗っている白い丸いモノ。
中に入り、それが何なのかを確認する。・・・予想はできていて、頭からは『見るな』と命令が出てきたのにも関わらずに。
鉄の塊は、艤装。
ーーヤメロ
机の上にある
ーーミルナ
白いモノは
ーーイヤダ
・・・頭蓋骨
響「はは・・・・あはは・・・・」
よくよく見ると、机の向こうにも骨が散らばっている。
鉄の塊はよく見ると駆逐艦・・・特に暁型であると予想ができる。艤装の側面に骨の艦娘の名前であろう文字が刻まれている。
響「・・・ま・・・」
文字はかすれて読みづらかったが、かろうじて読めたのが『ま』の一文字。
それだけで、誰だかわかる。わかってしまった。
唐突に眩暈が起こり、心臓が強く脈打つ。
呼吸が荒くなる。
吐き気が込みあがる。
気持が悪い。
いやだ
いやだいやだ
響「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
目の前の現実を受け付けたくないと心が、体が否定する。
ついには、その場に座り込み、その艤装を抱きしめ、泣いてしまった。
違う人。そのはずなのに。ただの同一個体で全くの知らない人なのに自分の身近な人と被さる。
しばらく泣いていると。
?「ひ、響なの!?」
唐突に後ろから声がした。
その声にハッとして、手で口を押え、どこかに隠れようとする。
?「だれ?!響?!いるの?!それとも、お、おおおおおオバケ??!!」
その声をよく聞くと、とてもよく聞いた声だった。
響「・・・姉・・・さん?」
?「ひ、響?響なのね??」
執務室の入り口から恐る恐る顔を出すのは暁だった。
その顔を見てすぐに、目の前がかすむ。
響「姉さん!!ねえさん!!!」
暁「うわぁ?!ちょ、響!?どうしたの?!」
とびかかる私を受け止め尻もちをつく暁。
しばらく、泣き続けるわたしと、困惑するもすぐに私の頭をなでてあやす暁の二人が執務室に残った。
・・・・・・
暁「・・・落ち着いた?」
響「うん・・・・」
暁「何があったの?」
響「怖かった・・・。」
暁「そう・・・(わたしもめっちゃんここわかった)」
響「姉さん・・・」
暁「ん?なぁに?」
響「・・・・ぺったん娘」
そのとたん、頭に強烈な痛みが走った。
・・・・・・
合流した暁に、現状を伝える。
響「・・・・というわけで、姉さんには、私と行動してもらうよ。」
暁「了解。・・・あ、後二人の艤装なら私の倒れていたところにあったわよ。」
響「! 本当かい!?」
暁「え、ええ。」
響「・・・本当みたいだね。」
暁「嘘なんか「姉さん」ん?」
響「・・・それ、電の艤装・・・。」
それを聞いてすぐに艤装を確認する暁。
艤装の側面には、堂々と『いなづま』の4文字が書かれていた。
響「・・・姉さんと電の艤装って・・・」
暁「おだまりひびき」
※暁は改二です。
響「姉さん、所属は?」
暁「第十八鎮守府」
響「最近建造された娘の艦種は?」
暁「え?たしか『特務艦』だっけ?」
響「・・・私の知る姉さんで間違えないね。」
暁「当然よ。」
響「まぁ、それはそれとして・・・姉さんはそっちの棚、私はこっちの棚を見るから、海図があったら教えて。」
そう言って立ち上がり、すぐに行動を再開した。
私が立ち上がりすぐに「ひっ」という悲鳴が聞こえたが、気にしない。
棚の中にあるファイルの背表紙をざっと見ていく。
作戦報告書、会敵報告書、演習報告書、遠征報告書・・・どれもこれといってめぼしいものが無い中、何も書いてないファイルを見つける。
どれもこれもしっかりナンバーやタイトルが書いてあるのにも関わらず。ただ一冊だけ何も書いていない。
少し気になり手に取り、適当なところを開く。
結果・・・・失敗
ところどころ虫に食われたり、文字がかすれて読めないが、どうやらなにかの結果を綴ったモノの様だ。
響(なんだこれ?燃料や弾薬、開発資材とかあるから、建造や、開発なんだろうけども。なんだか一つ材料が多いような・・・?)
他のページも同様で何かの結果の様だった。真剣に読み漁り、最後の材料が何なにかを必死で考える。
響「深・・・木?・・・海??・・・・???」
暁「響?」
響「ふぇっ?!どうしたの??」
唐突に声を掛けられ、少し驚きながらも返事をする
暁「海図あったけど・・・大丈夫?」
そう言いながら、暁は自分の手に持っている『海図帳』という本を見せる。
響「ああうん。ナイス姉さん。」
暁「れでぃとして当然よ。にしてもずいぶん古い海図ねぇ。見てこれ、鎮守府が5つしかない。」
鎮守府が5つ?
響「姉さん。ここは第何?」
暁「え?た、たぶん第四・・・・!!」
響「なるほど・・・・ここは『第二次防衛大戦』の時に落された、『発展の鎮守府』なんだね。」
『第二次防衛大戦』・・・人類が海域を深海棲艦に制圧され、日本やその他の首都にも深海棲艦が集結するのを防いだのが『第一次防衛大戦』、その後すぐに始まったのが『第一次反抗作戦』その後人類は多くの鎮守府や補給府を日本各地に設立し、多くの艦娘を建造した。計5つの鎮守府が完成したときに、敵の大艦隊が日本の首都東京めがけて進行しだしていた。その艦隊を撃退した大戦のことを『第二次防衛大戦』となっている。その時のこちらの被害は、約鎮守府2か所分の艦娘、人材。一つの鎮守府という大きな損害を食らった。その時落ちた鎮守府が『第四鎮守府』。
原初の鎮守府の4つは『第一次反抗作戦』やそれ以外の成績を讃え、二つ名が授与されていた。第一鎮守府は首都や漁船などの防衛、避難誘導等の功績を讃え『正義の鎮守府』。第二鎮守府はどこよりも深海棲艦の轟沈数を稼いだことにより『力の鎮守府』。第三鎮守府は、多くの場所で幅広く作戦を遂行していたことにより『自由の鎮守府』。そして私たちがいまいるここ第四鎮守府は、艦娘の装備、開発資材、修復材を開発したことにより『発展のの鎮守府』となった。
響「となると・・・十八はここだね。」
暁「うわぁ・・・地味に遠いわね・・・。」
響「この距離を今ある分で・・・・うん、無理だね。」
全速力で飛ばしても半日以上かかる距離。今私の艤装の中にある燃料じゃ目的地のはるか遠くで停止してしまう。
暁「誰か一人でも向かわせればいいんじゃないの?」
響「うん・・・それでも足りるかな?」
渦潮に巻き込まれたとき暁は直に流されたから、燃料は少し余裕があるはずだ。私はしばらくは踏ん張っていたが、途中で自分から流されたので、少ないがある。問題は・・・
響「・・・姉さん。電の艤装の燃料って、どれぐらいある?」
暁「え?えっと・・・・・あ~ほとんどないわね。」
響「となると、雷もだろうなぁ・・・。う~ん」
暁「これって・・・」
響「多分・・・」
暁・響「「無理ね」だね」
二人の言葉がハモり、それがおかしくて笑い合うが、すぐに現実に戻りため息を漏らす。
響「・・・とりあえず、コンパスをさがそう・・・。」
暁「そ、そうね・・・。」
そう決め、移動を開始した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーー『廃鎮守府、集合場所』ーー
私達が集合場所に向かうと、そこには雷と電の姿があった。
響「お~い。二人とも~」
私が叫ぶと、二人はすぐに反応し、こちらを見るやすぐに駆け寄ってくる。
雷「あかつきねぇぇぇぇぇぇ」
電「おねいちゃんぅぅぅぅぅ」
妹二人によるタックルを正面から受け、3人ともに地面に倒れ、そのまま感動の大声で喚く二人と、行動は嫌がっているが顔はまんざらでもない表情をしている暁。
わいわいぎゃあぎゃあ騒ぐ三人を見ていると少し寂しい・・・。
その気持ちで少し力み、手をたたくと普段より大きな音が鳴り、3人が少し驚きながらこちらを見る。
響「はい!で?そっちは成果は?!」
雷「あ。うん・・・カンパンみたいな保存の効くものは見つかったけど。飲み水はどれも日が経っていてダメだったわ・・・。」
暁「弾薬と燃料は?」
電「響お姉ちゃんの大声が聞こえたので、食堂を探索してすぐここへ来たのです。」
私の大声・・・たしか・・・いや、忘れよう。
響「ということは・・・」
暁「4人で工廠探索ね。」
ということになったが・・・。
響「その前に、二人(姉さんと雷)は艤装を取ってきた方がいいよ。」
雷「え?あるの?!」
電「い、電の艤装は?!」
雷は驚き、電は私に顔を近づける。私は、その二人に対しゆっくり人差し指を出す。向けた先には・・・
暁「・・・・。」
顔をそむける暁。私はその暁の背中をさらに指さす。
雷「・・・暁姉、それ「うっさい」アッハイ。」
電「と、とりあえず。艤装をとりにいくのです!」
暁「場所は私が知っているから。雷、電ついてきなさい。」
電「暁お姉ちゃん。私の艤装おいてけ。」
~艦娘艤装回収中~
響「よし、じゃあ工廠行こうか・・・。」
各々それぞれ自分の艤装を装備し、工廠へ向かう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーー『廃鎮守府、工廠』ーー
どこの鎮守府の工廠も作りはがっしりしている。そのおかげか、この廃鎮守府の工廠も崩れずに形を残したまま建っている。
・・・違うところといえば、
雷「な、なんだか・・・ものすごく怖いわね・・・」
響「人気・・・いや、妖精さんが一人もいない」
通常、工廠では艦娘の艤装や装備、建造を手伝ったり率先してやってくれたりする『妖精さん』がたくさんいたりする。だがここには、その妖精さんが一人?もいない。
電「と、とりあえず、中に入ってみましょう・・・」
工廠の入り口は鍵がかかっていたり、古錆びて開かないということはなかった(開け辛かったけどね・・・)
暁「中は・・・やっぱり真っ暗ね・・・」
電気なんて、当然通っているはずがない。
響「姉さん。探照灯を」
暁「了解。」
暁の持つ『探照灯』のおかげで、部分的にだが明るくなった。
響「えっと・・・あ、あった」
そう言って、工廠のシャッターを上げる。おかげで、工廠の中が良く見えるようになった。
電「これでいろいろ探せそうです!」
雷「よぉ~っし!使えそうなもの片っ端から見つけるわよ!!」
雷の掛け声で暁、電が返事をしている中、私は
響(建造ドッグが閉まってる・・・?)
通常、建造ドッグは、建造中もしくは建造完了して艦娘を迎えるとき
私はすぐに建造ドッグに近づく。すると、作業台の上に一枚の紙が置いてあった。
内容は・・・
『建・は、・・し・ やはり・・・・の・・だけ・・なく、体の・・も必要だったらしい。今後とも・・・・・・・・』
後半や一部がかすれていて読みづらく、一部しか分からなかった。
響(これは・・・あの執務室のファイルと関係があるっぽいね・・・。)
そう深く考えていると
暁「響!!」
響「!?ね、姉さん?どうしたの??」
暁「何難しい顔してるのよ!電と雷が、奥の密閉格納庫で燃料と少しの弾薬見つけたみたいだから、行くわよ!」
響「あ、うん。すぐ行くよ・・・」
ここはとにかく後回しにして、補給を済ませよう・・・。
~艦娘補給中~
雷「・・・お!動いた!!」
暁「私の艤装も動いたわ!!」
電「はわわ・・・う、動かないのです・・・」
響「私のもダメみたいだね・・・」
私と電の艤装だけ、内部に少し異常があった。
響「う~ん・・・どこかに同じ型の艤装でもあれば・・・」
電「あっちにまだ未探索の部屋があるです。そこを探索してみるのです。」
電が指さす方を見ると、鉄製のスライドドアが見えた。
雷「ちょっと待ってて、見てくるわ!」
そう言って、雷一人で扉を開けようとする。が、
雷「ふんっぬぬぬぬぬぬぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!!!ったぁ!ダメ、開かない・・・。」
全体重を乗せてドアをスライドさせたようだが、びくともしない。
暁「私も手伝うわ。」
雷「暁姉だけじゃ無理。っていうか、私達じゃ無理ね。」
そう言って、鉄扉を眺めていると。
ジャキン!
暁が砲を鉄扉に向け、弾薬を装填した。
響「ちょ!姉さん!!雷!伏せて!!!」
その声を聴いて、雷がこちらを振り返ると同時に、暁の砲が赤く発光する。
大きな音と共に鉄扉の一部が爆ぜて、亀裂が入る。
暁「あともう一発ってところかしら?」
暁がどや顔を決めてると、
響・雷「「バカあねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」
妹二人から全力の突っ込み。
響「なんで!?なんで撃った??もしも今の砲撃で工廠が崩れたらどうすんの?!」
雷「なぜに!?何故に撃った??もう少しであたしに当たるところだったじゃない?!」
暁「うっさい!!レディである姉を侮辱するからよ!」
響・雷「「ふざけるな!!」」
そう3人でギャーギャーやっていると。
電「えい!」ゴイン!!
電が錨を鉄扉に向け振り下ろした。すると程よい小さな穴が鉄扉に開いた。
電「いい感じの穴があいたのです!先に進んでみましょう!!」
暁・響・雷「「「ナイス末っ子!!!」」」
電「名前を呼べ」
扉の先は、艤装置き場だった。特型、睦月型、長良型等々・・・大小さまざまな艤装が置いてある。
響「よし!ここのパーツをもらっていこう!」
そう言って、自分の壊れた艤装のパーツと同じパーツを探す。
雷「ん?なにあれ??」
そんな中、雷は一枚の扉を見つける。
雷「・・・開けちゃえ」
一瞬考えたが、考えることをやめ、ためらいも無く扉を開けた。そのとたん、工廠の中にひどい悪臭が充満した。
暁「何この臭い!!」
電「はわわ・・・うっぷ・・・」
響「おなら・・・なわけないよオrrrrrrrrrr」
各々すぐに臭いに気付きどこからか辺りを見渡す。すると
雷「ぎゃああああああああぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
突然、雷の叫び声が聞こえた。
すぐに声のした方を見てみると、腰を抜かし、床に尻もちをつく雷の姿があった。
雷のもとに駆け寄り雷の目線の先をみてみると。
響「っ!!!!なんだ・・・・これ!!!!」
中には、多くの骨、複数個ある円柱の水槽。一部の水槽は、割れていたり中が無かったりしているが、中が紫色の謎の液体で埋め尽くされたものもある。
暁「何?どうしたの??」
電「ひ、響お姉ちゃん?なにがあったのです?」
響「見ちゃダメだ!!」
暁と電もこちらに近づいてこようとするが、私は全力で中を見せないようにした。
暁「な、なによ「姉さん!!!」っ!わ、わかったわ・・・」
私の顔を見てすぐに、理解してくれたらしい。すぐに見るのをあきらめた。
響「電、すまないが私の艤装の修理も頼む。姉さん、探照灯を貸して。それと雷を外へ。少し風にあたってくるといい。」
顔を蒼くし、小さく震えている雷の肩に手を置いて、気を落ち着かせようとする。
それぞれが私の指示通りに動き、部屋の前には私一人になった。
ーー『???』ーー
窓もなく、出入口もここだけ。暁から借りた探照灯で部屋を軽く見てみると。床や壁、天井のいたるところが黒くなっている。
響(これはもしや・・・いや、考えちゃダメだ。)
中身の入っている水槽の一つを照らしてみる。すると、液体の中に何か固体があるように見えた。
ぼんやりとしていたり、一部無かったりするが、私、いや、誰もが見たことのある影が見えた。
すぐに水槽のコントロールパネルを見つけ照らすと、予想は確信になった。
響「駆逐・・・イ級・・・!!!!」
このビーカーの中には深海棲艦駆逐『イ』級が入っている。すぐさまほかの中が入っているビーカーを見て回ると。イ級以外にもホ級、ワ級や人型に近いル級、ヲ級等多くの種類の深海棲艦が入っていた。
響「なんで・・・深海棲艦を・・?」
そうやって回っていると作業机の上に一つのファイルを見つけた。適当なところを開いてみると
響「深海・・・棲艦!!??」
ところどころ読めないが、なんとか読めるところで、この4文字が中心に入ってきた。
響(?!どういうことだ???一部を使用する???いったい何に???まさか・・・・・)
そうこう考えていると、外の方で鈍い音が聞こえた。それと同時に電の叫び声が聞こえてくる。
電「響お姉ちゃん!!!敵なのです!!」
響「!!数は?!」
電「確認できたのは駆逐3、軽巡4、戦艦3!ほかにも空母が少なくとも1隻はいるはずなのです!!」
その報告を受けて、私は頭の中が真っ白になった。
戦力差は圧倒的、さらには弾薬、燃料共に補給できたとはいえ少ない。逃げようにも空からの監視もある。
どうあがいても勝てるわけがない。逃げられるわけがない。
暁「響!!逃げるわよ!!!」
雷「電!響姉の艤装は?」
電「修復は完了したのです!」
それぞれが逃げる準備をしている中、私はとあることを考え走り出す。
暁「うぇ?!響!?」
電「響お姉ちゃん!!どこいくです!?」
走り出し、たどり着いた先は、建造ドッグ
響「ハァ・・・ハァ・・・か、完成しているのなら・・・・!」
建造ドッグの開閉ボタンを力強く押す。なぜかここの機能だけは生きていたらしく。大きな音と共にシャッターが持ち上がる。それと同時に
バァン!!!!
敵の砲撃音が聞こえ、その数秒後、この工廠の中に敵の砲撃が命中する。
雷「ひびきねぇぇぇぇ!!!!」
暁「う、うそ・・・・」
電「は、はわわ・・・・あああ・・・・・」
砂埃が充満し、視界が悪くなる。姉妹の声が聞こえる中、私は唯一見えるその
?「大丈夫、ですか?」
戦艦ル級にも似た身の丈ほどある大きな盾を持った女性がこちらを心配そうに見つめる。
?「歓迎の花火にしては、ずいぶん物騒ね」
?「これお前、いつまで寝ておるのだ。シャキっとせんか。」
?「んぅ・・・あと・・・5年・・・」
そんな会話が後ろから聞こえてくる。
?「あ?あんただれ?ってかここどこ?」
響「説明はあとでなんでも受け付ける。今は少々、私達に手を貸してくれないか?」
?「ん?・・・なんでも・・・?」
?「ふむ・・・了解した。我もいろいろ情報がほしい。」
?「たのしけりゃなんでもいいわ。で、あんた名前は?」
響「響・・・いや、正式には『Верный』だ。好きな方で呼んでくれ。」
?「ふむ、自己紹介感謝する。響よ、敵はどれだ?」
砂埃が晴れて、それぞれの姿が見える。
一人は小柄で、腰の左右にそれぞれ一振りの刀を下げている。
一人はとても大きな体、それと多くの主砲が付いたとても大きな艤装。
一人はスクール水着、両腕にはそれぞれ一門の長い砲が付いている。
計四人の不明な艦娘、『
響「・・・あの正面に居る、黒い者たち・・・『深海棲艦』だ。」
そう言うと、小柄な少女が口角を持ち上げ、腰の刀に手をのせる。
?「了解・・・・さぁ、始めましょう!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この後は、言うまでもない。矛が大暴れ、桜華が大乱射、水蓮はかく乱して敵はあっという間に全滅。そして、私が適当な艦名を命名し、家に帰る準備をした。
これが、『矛』『盾』『桜華』『水蓮』との出会いさ。
大体わかったかな?この報告書を捨てるように命令された意味が。
ふふ、この報告書を見た時の司令官の顔。すごかったんだよ?
私だって信じたくなかったけど、これが真実なんだ。
流星は・・・いや、『特務艦』は・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・いや、それでも彼女らは、私の仲間。
この鎮守府の『家族』だ。
へ、平成最後の投稿じゃぁぁぁぁぁぁい!!!!
桜「む?間に合ったか。」
月1投稿してやったぜ!!!
桜「しかし驚きだな。まさか・・・」
昔から妄想していた内容だよ。ありえないことだから妄想し放題だね!
桜「まさか、間に合うなんてな」
そっちかい!!!
水「ちなみに・・・流星は・・・どうやって・・・・?」
ん?それなら当事者に℃ぞ。
ヒ「イヤーマサカシレイカンヲコマラセテヤロウトシテレキュウノアタマノアノショクシュ?ヲイレテミタラネ、デキチャッタノデスネ。」※本人の要望により音声を変更しております。
水「なぜ・・・それが・・・あった・・・?」
ヒ「エ?アソビハンブンデヒッパッタラトレタカラモッテカエッテキタ」
水「エェ・・・」
そこのところは、ガバガバだったりではなかったり・・・・。
あ、感想、誤字脱字報告まってま~す!
特殊タグは見やすかったでしょうか?
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見やすかった
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まあまあ見やすかった
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なんとも思わなかった
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あまり見やすくはなかった
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見づらかった