不明な艦娘が建造されました?!   作:BeatFran91

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~前回までのおはなし~
流「うう・・・」
大「だれがぺったんこじゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
立「ポスィ………ポスィ………」


第7話「戦闘」

ーー『鎮守府近海』ーー

青い空、白い雲、キラキラと光を反射する海。

木「各員、定時報告!」

立「こちら夕立、異常なしっぽい!」

時「こちら時雨、問題ないよ。」

流「こ、こちら流星、周囲に反応無しです!」

綾「こちら綾波、異常無し。」

最初は少し戸惑った定時報告。何回かやっているうちにうちにほんの少しだけだけど馴れて来た気がした。

立「あ"~ヒマっぼいぃ~すごく暇っぼいぃ~」

時「夕立、油断しすぎだよ。」

木「まぁ、確かに暇だけどな」

綾「しかし変ですね。この辺りはよく敵と出会うことが多いはずですけど···」

流「でしたら、もっと警戒したほうが···」

立「でも暇なものは暇っぼいぃ~」

木「もしかすると、昼に提督が言っていたように敵が何処かに集まっているせいでここら辺に敵がいないのかもな」

そういえば、私の事故紹介の後に提督さんそんな事を言っていた気がする···

そんな事を考えていると()が聴こえた。

何の音だろう?と思いヘッドホンを付け、背中の擬装から細い糸を海の中に入れ、ソナーを展開させる。

「·········」

いくつか聴こえる音、これは···

綾「どうかしましたか?」

突然の呼び掛けに少しびっくりする。綾波さん以外の人たちも私の事を見ている。

木「なんだ?敵でも見つけたか?」

流「あ、いえ···つい先程、何か音が聴こえたもので····」

その言葉を聞いたとたんに、空気が引き締まる感じがした。

時「木曽、確かこの方面に遠征に出掛けてる人たちって···」

木「ああ、()()()な。」

立「とーすーるーとぉー!!」

木「流星、その音について詳しく話せ。」

流「は、はい!1時の方向、このままの速さで進めば10分程で目視可能かと思います。」

綾「数や艦種は?」

流「数は4、艦種についてはまだよく分からなくて···」

時「じゃあ、4つの音のうち、大きい音や小さい音はいくつあるか分かるかい?」

流「ちょっと待っててください···」

時雨さんの質問を聞いて、もう一度()に集中する。

「··· ········」

流「他よりも大きい音が1つ、後は全部同じような音です。」

木「それだけ分かれば十分だ。綾波!」

綾「鎮守府に打電します!」

木「よし!テメェら!戦闘準備だ!!」

立「さあ!素敵なパーティをしましょ!!」

戦闘···その言葉に少し体が強ばる。

昨日のような演習ではない、実戦。

聞いただけでまだ実物を見たことがない、敵。

初めての艦隊戦。

いろいろなことが砲を持つ力を強くさせる。

海を滑る足を重くさせる。

額に汗がにじみ出る。

私以外の人たちはやる気、殺る気に満ちている。 

いろいろなことを思い、不安になりながらも隊列を治し、敵に向かって舵をとる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

木「弱い。弱い弱い弱すぎる!!!」

木曽さんのその言葉と同時放った砲弾は敵に見事命中。そのまま敵は炎を上げながら海中に沈んで行く···

時「今のが最後みたいだね。」

立「むぅ、まだまだ撃ちたりないぃ~」

綾「夕立ちゃん落ちついて···」

流「····」

敵は話や資料で見た、『軽巡へ級』を旗艦とし『駆逐イ級』で編成された水雷戦隊。

そこまで怯える必要はない。

筈なのに私は何も出来なかった。

砲を撃つ機会は何度もあった。

魚雷だって、撃とうと思えば何回でも撃てた。

それなのに。

目が合ったとたん、砲を向けたとたんに、

身体が言うことを効かなくなった。

頭では、撃て、沈めろ、当たる、イケると指示が出ていたのだが身体がその命令を受け付けない。

たぶん、頭では自信が有ったのだが、身体は···

 「···い?おーい。流星??」

流「ふ!?ふぁい!?私が流星でしゅ?!」

時「ち、近くに他に敵がいないか調べて欲しいんだけど···だ、大丈夫かい?」

流「へ···?あ、はい!今調べてみます!」

時雨さんの呼び掛けで我に返り、急いでソナーを展開する。

時「うーん···」

綾「どうしたんです?時雨ちゃん」

立「流星のこと心配してるっぽい」

木「なんだ?被弾でもしたのか?」

時「いや、そうじゃないんだ。さっき声をかけたとき凄く不安そうな顔をしてたからちょっと気になってね。」

木「そうか??」

綾「というより、夕立ちゃんよく分かったね?」

立「うん。時雨のことなら何だって分かるよ!例えば、昨日トイレで「ゆうだち?」はいごめんなさいなんでもないです」

綾(なんだろ···うーん気になるっ!)

流「私が分かる範囲では、周囲に敵と思われる反応はありません。」

ソナーを仕舞いながら調べた結果を知らせる。

木「よし!任務に戻るぞ!」

木曽さんの号令を聞いて、隊列を組んで移動する。その間、敵と出会うこと無く鎮守府にたどり着いた。

 

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ーーヒトキュウサンマル『第十八鎮守府、執務室』ーー

コンコンっとノックをする音が聴こえた。

響「どうぞ」

入室を許可する。

入ってきたのは···

木「失礼する。重雷装艦『木曽』、入るぞ。」

流「失礼します、特務艦『流星』入ります!」

木曽と流星だ。

そのまま木曽は司令官に今回の任務について報告を始めた。流星は····

流「·····」

その場で立ち尽くしている。

響「流星、君はこっちだよ。」

私に呼ばれ、こちらに移動してくる。あのまま呼ばなかったら···あ、そっちの方が面白かったかも。

流「あ、あの···」

響「任務お疲れ様。どうだった、初めての敵は?」

その言葉を放ったとたん、少し目線を下に反らした。

少し沈黙が続いたが、流星が口を開いた

流「私は····」

響「ま、多分その様子じゃ、()()()()()()()()()()()ってことが分かるけどね。」

流「ううぅっ···」

図星を付かれたからか、少し唸って今度は顔を下に向ける。

響「ま、今回は初めてだったし、多目に見ておくよ。でもこれだけは覚えておいて。」

流「····」

響「次、君が恐怖したとたん。必ず誰かが海に消える。」

流「!!」

その言葉を放ったとたんに流星は目を丸くし、唇を噛みしめた。

その後、流星の部屋の鍵を渡し、「今日はお疲れ様。もう休んで明日に備えてね?」と言って、流星を下がらせた。

提「『次、君が恐怖したとたん。必ず誰かが海に消える』か···なかなか怖いこと言ったな」

響「フフ怖?司令官フフ怖ー?」

提「いや別に。ただある意味、それは納得したと思っただけだ。」

響「だろう?秘書艦としての威厳を取り戻せたかな?」キリリ

提「まあな、今まで-500位のが、さっきのセリフで+100ポイント、そして最後のドヤ顔で-100ポイントかな?」

響「結局-500ポイント!?」

そんな下らない会話と笑い声が、執務室に広がった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーー『入渠ドック』ーー

流「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ····」

建造されて初めて入るお風呂。

周りを見ると、解放時間なせいか、多くの人で賑わっていた。

流「·······」

響さんから言われた一言。

『次、君が恐怖したとたん。必ず誰かが海に消える。』

その言葉が頭から離れない。

ご飯のときも今もずっと離れない。

もしかして、私····

流「ふにゃぁ!?」

背後から急に胸を揉まれ変な声を上げてしまう。

青「この重さ!このサイズ!これはまさに、戦艦級!!!」キリッ

後ろにいたのは青葉さん(だったはず···)

流「ちょ!いきなりなにするんですかっ!!」

青「取材ですよ取材。あなたのことを知りたい人はまだまだたっくさん居ます!その人たちに

 代わって私が色々見て聞いて触ってあなたのことを記事にして、少しでも分かって貰い、

 もっと知りたいと思うようになってもらうためです!」

な、なるほど···青葉さん(だったよね···)の熱弁についつい納得してしまう。

青「というわけで、次はお尻の方を···ブッ!?」

手をわきわきさせてこちらに近づく青葉さん(でもういいよねあってるよね···?)を風呂桶で沈める

衣「青葉姉····あんたは毎回毎回新入りに変なことしすぎ···」

青葉さん(であってたよ···)を沈めたのは衣笠さん(つぎはこっちだよ···)

衣「ごめんね?うちの姉が迷惑かけちゃって」

流「あ、いえ!大丈夫でふにゃん!?」

響「確かにこれは···戦艦級!!!」

次に揉んできたのは響さん(こっちはわかる···)

響「だがしかーし!この人の超弩級オパーイには程遠いなぁ!」

そう言い放ち、立ち上がり手をヒラヒラして紹介する

響「見よ!重巡でありながらどこぞの正規空母を圧倒的に凌駕する!このサイズをぉ!!」

湯煙の中から二つの風船をゆらゆら揺らしながらこちらに来る人、それは!!

響「超弩級おっぱい型重巡、『高雄』さんd」

高「誰がおっぱい型重巡よ!」

響さんが言い切る前にげんこつをかます高雄さん(しょうかいされたからわかる···)

時「でも本当に大きいよねぇ」

流「し、時雨さんまで何を言うんですか···」

そんな風におっぱいの話題で盛り上がる入渠ドック。そんな中、嫉妬と殺意がこちらに向いて放たれていることに気がついた。

その方向を見るとそこには···

響「流星、あっちをみるんじゃあない。あれは()()()()()()()()よ。」

響さんに言われて見るのをあわてて止めた。というより、一瞬チラッと見えたが、ものすごい形相をした3人がそこにはいた。

暁「···私も大きくなったら、もっと大きくなるかな?」

電「電は毎日牛乳のんでいるから大丈夫なのです。」

雷「どうだろうね····」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

時「で、どうしたんだい?任務からずっとうつむいてばかりいる様だけど?」

時雨さんに言われて、さっきまで考えていたことを思い出す。

すると自然に顔が下を向き、水面に写った自分と目が合う。

時「あ、ごめん。辛い事だったら無理に話さなくてもいいよ?」

衣「なに?悩み事?」

流「あ、いえ。たいしたことじゃないです···」

そういって湯壺から出ようとしたとたん。

響「逃げるのかい?」

響さんに言われて、足をとめる。

響「まぁいいよ。今は海の上じゃないし。好きにするといいさ。でも···

                   次海に出た時、今の君では仲間が沈むだろうね?」

またあの言葉が頭の中でループする。

恐怖。沈む。私のせいで。誰かが。仲間。だったら私は····

ザバァァァァァァァ

流「うひぃい!?」

頭から急に冷たい水を浴びせられる。

身体が急に冷えたのですぐに湯壺に入る。

 「悩み事が有るのなら、話した方がすっきりするし、何かアドバイスが貰えるかもしれんぞ?」

そういって隣に座ったひとは、

日「それに、何があったのか気になって夜眠れなくなるやもしれん。」

航空戦艦の『日向』さんだ。

流「···」

日向さんに言われて今思っていることを全て話してみた。

~かくかくしかじか まるまるうまうま~

日「ふむ···なるほど」

時「何も出来なかった···かぁ。」

衣「響ちゃんも重たいこと言うわねぇ」

響「秘書艦の威厳を出してみた」キリッ

話終わった後、少しだけだが気が楽になった気がした。

時「でも、別に何も出来なかったわけではないと思うよ?」

流「でも、戦闘中、敵を見ても何も出来なかったんですよ?」

時「というより、血の気が多い2人が暴れ回っていたし。そのお陰で僕も全然撃ってないよ?」

日「それに聞けば、流星が先に敵を見つけることが出来たから、スムーズに勝つことができたのではないか?」

時「そうだよ。」

衣「それに今回の戦闘が初めてだったわけでしょ?だったら大抵そんなもんよ?」

皆から励まされているが、やはりあまり納得しない。

響「それに、執務室で言った言葉、よく噛んで理解してみてよ。」

衣「あー、『君が恐怖したとたん。必ず誰かが海に消える。』って言葉?」

響「そうそう。」

流「噛んで理解って、そのままですよね?私が怯え動けなくなったら、他の仲間が犠牲になるってことですよね?」

響「甘いね」

時「確かに」

衣「甘い」

日「砂糖のようだな。」

全員が口をそろえて甘いと言った。

なんだか納得いかなくて、少し頬を膨らませる。

響「誰も()()()()()()()()()()とは言ってないよ?」

流「···?どういうことですか?」

日「そうだな。例えば長門。」

突然の長門さん

日「あいつは時たま素手で敵を殴り沈める。」

····へ?

時「僕の場合なら夕立。この間チ級の首に噛みついて沈めたところをみたよ。」

いやいや?へ?

時「噛みついた理由が、『お肉と間違えたっぽい?』だって。」

どこをどうして間違えるんだろう。

衣「あたしの場合は夕張。」

なんだろ。擬装でもバラバラにされたのかな?

衣「ちょっとヲ級が調子にのってかどうか知らないけど。急に胸を張ってさぁ、」

···あ(察し)

衣「そのとたん、夕張走り出したと思ったらヲ級の顔面をパンチしたんだもん。」

····うん。

響「私の場合は電かな?」

うーんと、確か栗色の髪を後ろで縛っている人だっけ?

響「電にどっきりとしてクリーム砲を撃ち込んだときだけど」

何してるんだろこの人。

響「ちょうどその時機嫌が悪かったらしくてクリーム砲を撃ち込んだとたん。頭に錨(怒り)を下ろされた」ナンチテ

「「「「····」」」」

響「····とまぁ、こういった様に、仲間に恐怖することだって有るんだ。」

あ、この人今無かったことにしようとした。

日「それに、一度だけ動け無かったからってそれがどうした。」

時「そうそう。次のチャンスで巻き返せばいい。」

衣「小さな失敗したから何よ?その失敗を糧にすればいいのよ!」

響「お昼に赤城に言われたでしょ?『誰でも最初はうまくいかないものだ。しっかり鍛錬を積めばきっと、この艦隊の旗艦になれる』ってさ?」

確かに、私はまだ建造されてから1日しかたっていない。全然鍛練もなにも積んでいないのにめげてどうする。

幸い、まだ私のせいで居なくなった人はいない。まだまだ私にはチャンスがあるんだ!

流「皆さん!ありがとうございます!お陰で吹っ切れた気がします。」

そして湯壺から出たとたん。目眩で倒れてしまった。

どうやら逆上せてしまったらしい。

結局、その日の夜も医務室ですごしてしまうが。とても気持ちよく眠れた気がした。




流「長い!1日が長いよ!?」
えーっと、流星建造から初日終わるのに3話、そしてバカみたいに騒いで始まった1日が4話かけてやっとおわったね。
流「いらない部分多すぎじゃないの?!」
そんなことはないよ?それにこの日がいろいろ有りすぎたたけだしさ?
青「そして、嫉妬と殺意を放つ3人組の正体とは?!」
流「もうやめて!その話はやめて!!」
張·龍·大「ギリィ」

感想、誤字脱字報告是非とも頼みます。
次回ちょっと時間が飛びます。
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