モンハン草のオーグγも揃い、漸く執筆が出来る時間が空きました。
GWは何をやっていたのかと言いますと、麒麟ちゃんの絵をかいてみたり、ディビジョン2をやっていたり、惰眠を貪っていましたすみません(因みに麒麟ちゃんの絵はかけなかったです)
大して文字数が多いわけでもない拙作のくせにお待たせしてしまい申し訳ありません。これからも遅いなりに一生懸命書かせていただきますのでご容赦を!
雄英体育祭の大目玉であるトーナメント戦。初戦は出久と心操の対決。注意は必要だがワン・フォー・オールは使わずとも出久なら勝てるだろうと踏んでいたが……。
《緑谷完全停止!? アホ面でビクともしねぇ! 心操の“個性”か!?》
心操の煽りに怒りで応えた出久がいきなり停止した。なんなんだろう心操の“個性”は。何をした? “個性”を使用する動作なんて見えなかった。
『傀儡を作り出すとは面白い。我から見ればあの小僧は傀儡子よな』
傀儡以外に言い方はなかったのだろうか? わざわざそんな言い方をしなくても良かったと思ってしまう。それにしてもあの“個性”の発動条件は何なのだろう?
『さしずめ応答によるものだろう。緑谷出久が吠えてから様子が変わったのが証拠だ。しかし、小僧に応えた者が操られる……なんとも愉快な力だ』
愉快ではないような気がする。凄く強力且つ初見殺し。上手く使えば人であればどんな奴にも通用する。それ程までには強いけど。
『あの力を善に用いるのも小僧の心が染まってなかった故だ。本来ならば悪に適している』
私もそう思ってしまう。その“個性”はヒーローよりも
しかし、落ちたからといって“個性”が弱いかと言われればそれは違う。警戒は必要だと思っていたが、もしかしたら私も出久と同じようになって場外に歩いていったかもしれない。
「勝負……あったわね」
興味をなくした私は視線を逸らす。いや、興味をなくしたんじゃない。ただ単に出久の敗北が見たくないのだ。そしてそれ以上に敗北を認めたくないのだ。
苦しくても、辛くても、諦めずに頑張ってきた出久が負けるのが嫌だ。誰よりも努力してきた出久が報われないなんてそんなの間違っている。だから──
「出久、負けないで!」
気づけば叫んでいた。その瞬間、出久の手から暴風が吹き荒れた。
「え……?」
出久の指が腫れている。ワン・フォー・オールを使用したからああなったのだろう。でも操られてたのにどうやって?
「でも、良かった」
心からそう思えた。安堵の笑みを浮かべると同時に何故か疲労を感じる身体を楽にする。原作が分からないことがこんなにも怖いなんて……予想以上だ。
「……! 指動かすだけでそんな威力が羨ましいよ!」
心操の言葉に出久は応えない。
「俺はこんな“個性”のおかげでスタートから遅れちまったよ。恵まれた人間には分かんないだろ」
そう、出久は恵まれた。でもそれは諦めなかった出久だからこそ得たものなのだ。
「
出久は走る。心操の肩を掴み押していく。
「なんか言えよ!」
心操に殴られても出久は押すのを止めない。
「あああ!」
「押し出す気か? フザけたことを…!」
心操は避ける。二人の立ち位置は入れ替わり叫びながら出久の顔を押していく。形成逆転。出久が場外になるのも時間の問題だ。
「お前が出ろよ!」
「んぬあああああ!」
それでも出久は諦めない。綺麗に背負い投げをして心操を場外に出した。
「心操くん場外! 緑谷くん、二回戦進出!」
「爆豪も背負い投げられてたやな」
「黙れ、アホ面…んのクソが…!」
勝己にアホ面と言われて落ち込んでいる上鳴を横目に空を見る。素晴らしい程の快晴。今の私の気持ち並みに気持ちがいい。
「ふふふ」
まだ私の番じゃ無いけどきっと直ぐに来る。その前に備えなければならない。
『やけに興奮しておるな麒麟。周りが見えなくなるなどないようにしなければ足元をすくわれるぞ』
八百万はそんな事しないと思う。けど、油断は隙を生み、隙は負けを生むのは確か。気は引き締めないといけない。
『うむ。最悪の場合は我に任せると良い』
そうなったとしても自分の力で勝ち上がるようにしていきたい。ずっと頼りっきりだと成長はしないから。
『ふむ、その考えができるだけでも成長しているというもの。その気持ちを忘れなければお主は成長し続ける』
誇るがいいお主は我が認めた者なのだからな、とドヤりながらキリンは付け足す。私は苦笑しつつ退場していく出久を見る。
「ええ、そうね」
私が応えると同時にどこからか雷の音が聞こえた気がした。