TSキリン娘のヒーローアカデミア   作:鰹節31

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遅れて申し訳ありませんでした!
全てはダクソ3のゲールのせいです。


雄英体育祭6

 第1試合は見事出久の勝利で終わり、私は他の試合を見ていた。第2試合は轟の攻撃で瀬呂が氷付けにされて終了、第3試合はナンパに失敗した上鳴がウェイウェイしたけど完璧に防御された挙げ句に拘束されて負けて終了、第4試合は発目に嵌められた飯田が走りまくり、発目の場外(故意)によって終了、順番的に次のつぎの試合の為、私は控え室で準備をしていた。

 

「麒麟さん!」

「麒麟ちゃん!」

「あら、出久に…お茶子顔凄いわよ?」

「え!? ああ、顔ね! ちょっと緊張が顔に出てたね!」

「ふふふ。それでどうしたの?」

「えっともう直ぐ麒麟さんの順番だし少しでも応援出来たらと思って」

「麒麟ちゃん頑張ってね!」

 

 ニコッと笑う二人に私は微笑む。

 

「ありがとう。あんな宣戦布告したんだから相手が誰だろうと負けはしないわ。それが例え出久とお茶子でもね」

 

 私は二人の横を通り過ぎ、ドアを開ける。

 

「決勝で待ってるわ」

「「……うん!」」

 

 二人の返事を聞いた後、私はステージに向けて歩き出した。

 

────────────

 

《ここまで宣言通りの勝ち越し! 落雷電撃ガール! ヒーロー科雷麒麟!》

 

 ワアアという歓声を聞きながら目の前の相手に集中する。相手は八百万その“個性”は創造。私にとって──

 

《“個性”を使った戦術は多種多様! 麒麟にギャフンと言わしちゃえ! 同じくヒーロー科八百万百!》

 

 ──天敵に等しい。

 

START(スタート)!》

「先手必勝ですわ!」

 

 八百万はスタートの合図と共にかなりデカい耐電シートを出し自身に被せる。その瞬間に棒を創造し、私に突っ込んできた。

 

「そんなんじゃ痺れちゃうわよ?」

 

 様子見で雷をステージに蔓延らせる。八百万は耐電シートのお陰でダメージは負ってないように見える。厄介な“個性”である。

 

「麒麟さん。何故攻撃なさらないのですか?」

 

 八百万言うとおり八百万が創造する間に私はやろうと思えば簡単に八百万を倒せる。だがそれでは意味が無い。相手が私に対する対策を万全にした状態でどこまで対抗できるか。それを私は知りたかった。脳無にやられた時のように、私は自分の弱点を突かれて負けては自身の成長に繋がらないのだ。

 

「全力の貴女と戦わないと意味がないから……かしらね」

 

 そう答えながら私は両手に雷を発生させる。雷を操るのに最も重要なのは如何にイメージ出来るか。前と違って龍脈を扱えたとしてもそれを怠れば宝の持ち腐れとなってしまう。だからこそ前世の断片的な記憶から形状を思い出し作っていく。想像(イメージ)しろ、創造(イメージ)しろ、それを現実に引き出せ。私なら出来る。

 

武装(ウエポン)双雷剣キリン」

 

 バチバチと両手から音が鳴る。それは細長く収束し、私がイメージした通りの形になった。少しだけ安心して笑みがこぼれたのは許して欲しい。

 

「……傷はつかないように刃つけてないけど痛いわよ。痺れるとかじゃすまないかもね」

「望むところです!」

 

 雷に対抗すべくフル装備の八百万と一定の距離を保ちながら周りを歩く。八百万は長い棒を創造し、こちらから視線を外さない。だからゆっくりと近づいて相手が反応出来ない速度で一気に詰める。

 

「シッ!」

「くっ!」

 

 胴体に一振り当て、直ぐに詰め寄る。柔らかいのに守られてるのか決まった感覚は無い……全然決定打にはならないが、そういった攻撃に強いことは分かった。

 

「頑丈なのね。ならそれを上回るだけよ」

 

 連打、連打、連打。反撃を許さず、こちらの好きを見せず、徹底的に相手を消耗させる。それでも八百万は倒れることはない。依然守りに徹している。

 

「反撃しないの?」

 

 質問しながら攻撃をし続ける。それを聞いた八百万が気のせいか笑ったように見えた。

 

「反撃致しますわ。直ぐにでも!」

「危ないわね」

 

 突き出された長い棒を横に避ける。しかし何かが私の両に巻き付いてくる。

 

「縄?」

「そう避けて下さると信じてましたわ! そしてこれが──」

「え?」

 

 八百万が縄を引っ張ることで私の腕が八百万の方に吸い込まれる。そして私の視界は白色に支配される。恐らく目くらまし。過ぎに離れようと後ろにジャンプしようとするが縄のせいでジャンプ出来ない。

 

「今の私に出来る精一杯の反撃です!」

 

 ガシャンと両手首に何かを嵌められ動けなくなる。次第に目が慣れ、動けない理由が分かった。

 

「手錠…しかもコンクリートに繋ぐなんて…動かなかったのはそういう事なのね」

「ええ、これでは麒麟さんは動けません。私の勝利ですわ」

「負け…ねぇ」

「麒麟さん動ける?」

「はい、動けます。直ぐに動きますね」

 

 鉄の拘束? コンクリートで動かさないようにする? 確かに並みの“個性”だったら不可能かもしれない。だけど私は違う。あまり古龍を舐めないで欲しい。

 

「え……?」

「敵に塩を送る訳じゃないけど、離れた方がいいわよ?」

 

 腕をコンクリートに振り下ろすと同時に落雷がコンクリート目掛けて落ちる。一応飛散しないようにしてはいるけどコンクリートの砕け散る音はかなり五月蝿い。

 

「あら? 手錠はかなり頑丈なのね」

 

 バキッと音を鳴らしながら鎖を千切る。八百万は驚きを隠せない表情で私を見る。

 

「拘束は良い考えだけど私を捕らえるには強度が無いわね。もう少し頑丈にする事をオススメしとくわ」

「嘘…拘束を力ずくで壊すなんて…」

「さっき精一杯って言ってたけど貴女の“個性”のことだからまだあるんでしょう?」

 

 だからと言葉を続けながら笑う。ああ、今私は非道い笑顔をしているんだろう。でも許して欲しいと思ってしまう。私は今凄く楽しくてしかたないのだ。

 

「他のも見せて欲しいわ。全部真っ正面から受け止めるから」

「っ! ……私の負けですわ」

 

 顔を伏せ、八百万は弱々しくそう発言する。八百万のことだからかなりの策を用意した筈。なのに負けを認めるというのはどういうことだろう?

 

「もしかして貴女……」

 

 手を震わしている八百万を見て私はなんとなく察した。違う、八百万は仕方なく負けを認めた。そうしなければならない理由があるのだ。

 

「……分かったわ。痛くないようにしてあげる」

「お願い、致しますわ」

「ええ」

 

 私は八百万の頬に手を当て、微弱な雷を発生させた。




ヤオモモが負けたのは大体麒麟ちゃんのせい。ボコスカと連打してましたからね。ヤオモモ守るのと創造で精一杯でした。
一応ヤオモモの弱点は作者の優しさで緩和されています。多少強化も入ってたり。
主に挙げられるのは
・大きな物を創造するスピードの上昇
・器用さ精密さUP
・身体能力を少し強化
です。いずれ上鳴君も強化します。あまりウェイウェイさせないようにするぞぉ!

この世界に祖龍は必要?

  • 当然だよなぁ?
  • 古塔に居たままでいいと思う
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