そんなこんなで、エレブ大陸へ~。
織田幕府の船は、ファンタジー世界だけあって安宅船って言うわけじゃないんだ。
明とか清とか使ってそうなジャンク船だったよ。
完全な帆船じゃないのが、東洋のアイデンティティを主張してるよ。
この旅のパーティーは俺、織田家当主信忠の弟、織田中納言信雄を中心にして、明智光秀、津川義冬、土方雄久。後はモブ!!
クラスは独自色が強くて、俺は御一門大名(ロードっぽい)ってクラスらしい。光秀は銃騎馬武将(たぶん遊牧騎兵の亜種か?)。津川は弓騎馬武将(たぶん遊牧騎兵)だ。
光秀は大名から銃騎馬武将へクラスチェンジしたらしい。
ランクダウンとか言うと光秀はすごい嫌そうな顔をするから言ってはいけないぞ。
まさに、本能寺を焼く奴はこんな顔をしてるんだってくらいに、嫌そうな顔をするぜ。
土方は騎馬武将(たぶんパラディン)って言う役職らしい。
ちなみに俺たち全員上位職だ。
ジェイガンでないことを祈る…。
後は下位職のモブたちだが、騎馬侍(たぶんソシアルナイト)が3人、弓騎馬侍が2人、御徒侍(たぶん傭兵)が3人、足軽(ソルジャーだよな)が10人、雑兵(村人な感じがする)が8人、荷駄隊(輸送隊)が8人の大所帯だ。
なんで荷駄隊が8人もいるのかって?
征夷大将軍(王様)である兄貴の弟である俺は王族だからな、王族には王族らしい荷物の量があるらしい。光秀と義冬が言ってた。
なんだかんだで、船はリキア同盟領のラグナ侯爵領のイガル港に到着だ。
到着だ。
到着だったんだけど…。
「ヒャッハー!」「ヒャッハー!」
海から海賊、山から山賊がわいてきた。
初っ端から、族に襲われるって…。
もはや、入国の儀式ですか?
「あれは、ラグナ侯爵領に巣食うウジムシ山賊団とフナムシ海賊団ですな。ラグナ侯も随分と手を焼いているようですぞ。」
義冬が、指さして説明する。
「おや?イガル港の守備兵が出てきましたよ。面倒ごとは避けれそうだ。」
雄久は傍観するつもりのようだ。
「港から族を追い払うぞ!!」
守備兵のソルジャーが、山賊に攻撃を仕掛ける。
「ガハハ!この山賊の頭領ウジムシ様に、こんな攻撃が利くかよ!」
ウジムシの反撃、ソルジャーは死んでしまった。
「「「た、隊長―!?」」」
守備兵のソルジャー改め、守備隊長のソルジャーは死んでしまった。
「野郎ども!!やっちまえ!!」
守備隊不利の状態で戦闘が始まった。
自軍以外の味方って弱いのばっかりだしなぁ。
無名のソルジャーなんてゴミとかカスだもんなぁ。
「信雄様、我々も加わった方がいいのではないですか?」
光秀が俺に問うてくる。
一面ボスが二人いるって言うのは、なんだかなぁって思うけれど。
まぁ、やるしかないか。
「信雄様、敵は海側に海賊が、陸側には山賊がいます。とるべき策は2つ、船に籠っての籠城か。打って出るかです。」
「打って出るしかないんじゃないかなぁ…。」
さっきから、守備隊のソルジャーたちが悲壮な視線を送ってくるの…。見捨てたら化けて出そう。
「さすがは大殿の御子息、上様の弟君。天下にその勇名を轟かせんとするわけですな。」
「…いや、違うんだけど。」
「いえ、皆まで仰らずとも…この光秀、理解していますとも!!兄君を立てておられるのですな。」
なんなのこいつ、こいつは俺と会話をしていない。こいつの中の俺と会話していやがる。
「さすがは信雄様…、仔細、この光秀にお任せあれ。」
「お、おぉ…頼んだ。」
まぁ、こいつに任せときゃ間違いないってのは事実だし、任せるか。
「津川殿と土方殿は騎馬隊を率いて山賊どもの相手を!残りは私について海賊どもの相手をするぞ!!」
「任されよ!」「承った。」
光秀の言葉に、義冬と雄久は力強く答える。
「行くぞ!!」
「「「「「「おぉおおおおお!!」」」」」」
光秀の掛け声と共に兵たちは飛び出していった。
え!?俺は!?何も指示されてないんだけど!?どうすればいいの!?