進め!機動9課?!   作:stan

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悪ノリ第2弾。


第2話

「ゆっかりーん」

 

「なのはなの」

 

相も変わらず薄暗い部屋の中で女史が2名向かいあっていた。

 

「なあ?聞きたい事あるんやけど?」

 

「どうしたの?はやてちゃん」

 

「最近局内でレジアスのおっさんがすれ違う度にメンチ切ってくるんやけど‥何でか知ってる?」

「うーん?なのはにはちょっとわからないなあ‥」

と、一瞬虚空を見上げてから否定の言を返すなのはちゃん。

 

「そっかー‥ホンマなんなんやろなあ‥あのクソジジイ‥」

 

と、思わず愚痴を溢してしまう程度にははやては鬱陶しく思っていた。

元々自分が好意的に思われてないことは知っていたが、それでもここまで露骨な態度を出される事は無かった。

はやての苦悩を知ってか知らずか、なのはは

それを吹き飛ばすように声を出す。

 

「うーん‥カタボってきたの‥」

 

「サラッとマッチョ用語出すの止めてくれへん?」

腹を擦りながら、そんな事を宣う彼女に苦笑いで声を掛ける。

もっともそんな注文が聞き入れられる事はないことは百も承知なのだが。

と、部屋の角に女が姿を現した。

ご丁寧に御弁当箱を持って。

蓋を開けると、美味しそうな匂いが部屋に充満する。中身は山盛り100%のから揚げであった。

なのはは嬉しそうに頂きますすら言わずにから揚げを摘み出す。

その回転はどんどん上がり、弁当箱と口の間の手の動きが見えない。およそ5秒で山盛りのから揚げは無くなっていた。

はやては苦笑いでその光景を見つめていた。

「‥食い過ぎちゃう?」

 

「美味しいから大丈夫だよ」

 

意味の解らない答えしか帰ってこなかった。

「フェイトちゃんも難儀やなあ‥」

そニコニコしているなのはを幸せそうに見つめるフェイトに声を掛ける。

「えっ?何が?」

 

「いや‥なのはちゃんがお腹空いたらいつも直ぐにから揚げ用意してるやん?大変ちゃうのかな‥って?」

「はやてはいつもワケが解らないことを言うね?関西人ジョーク?」

 

「ちゃうわ!関西人なめんな!胸揉むぞ!」

 

「セクハラの現行犯かな?」

と、バルディッシュをセットアップするフェイトちゃん顔が少し怖い。

 

「いややわあ‥関西人ジョークじゃないですか‥」

 

フェイトちゃんのジト目が痛い。

おかしいなあ。私隊長なのに‥。

「全くはやては全く‥」

私の言い訳に仕方ないと、タメ息交じりにとりあえずバルディッシュを退いてくれるフェイトちゃん。だから好きやで。

「む?!事件の予感なの!?」

と、なのはちゃんがいきなり叫ぶ。

サイドで纏めたポニーがピンと立っている。

え?それそういうやつなん?

父さん‥妖気です。的な‥?

私が言葉を掛ける前になのはちゃんは既に部屋から出ていっていた。

「行ってらっしゃ~い」

 

「なのは‥今日も素敵‥」

 

それぞれの呟きは直ぐに薄暗い室内へと熔けて消えた。

 

◆◆◆

俺の名前は

チンピラ=ナンパ

名前の通り、ナンパを生きがいにしているチンピラである。今日も今日とて、最近俺が密かに想いを寄せているある女性の元へと急ぐ。

名は体を現すという言葉通り、俺はただのチンピラである。特別な才能も何もない。三度の飯よりナンパが大好きなイカレタあんちくしょうである。

性格も良くない。

財も無い。顔も悪い。頭も悪い。

ナイナイ尽くしの俺であるが、彼女への想いは本物なのだ。多分。

今も仕事中にも、関わらず、ナンパに向かっているごく潰しである。

だがそれでも俺はこのナンパへの想いを止められない。上司のゲンヤさんの視線も痛かったが‥

申し訳ない。男‥チンピラ。この恋に‥命。燃やすぜ。

と、前方に想い人発見!

俺は思わずその場に伏せてしまう。

想い人‥見ゆ!

少し青みがかった髪を揺らしながら、隊舎の寮の廊下を一生懸命掃除してらっしゃる‥アイナ=トライトンさん!

俺は彼女に恋をしているのだ。

こうしてはいられん。俺はすっくと立つと、にこやかにアイナさんに話し掛ける。

「こんにちは!アイナさん!今日も御苦労様です!」

先ずはにこやかに近付き、制空権を取る。

「あら‥チンピラさん。こんにちは‥お仕事はどうされたんです?」

 

「いやあ‥部屋に忘れ物してしまって‥本当に俺ってドジで‥」

 

「あらあら‥それは大変ですね‥もう‥気を付けなきゃ駄目ですよ?」

仕方ないですねえと、優しげな微笑を称えながら返してくれるアイナさん。

やはり天使。

その笑顔に後押しされるかのように、俺は更に誘いをかけてみた。

 

「それよりアイナさん!今度御食事でも如何ですか!?」

「えっ‥?もうチンピラさん‥忘れ物取りに来たんでしょう?早く取って仕事に戻りなさい‥!」

メッと言わんばかりに、腰に手を当てて、叱ってくるアイナさん。

不機嫌そうな顔も良い。

もっと叱って欲しい。

俺は更にアイナさんの手を取って詰め寄る。

「仕事なんてどうでもいいからさ‥なんなら今から俺と褥を共にしましょう!そうしましょう!」

「し‥褥‥?こ、困ります!私‥仕事中なので‥」

頬を真赤に染め上げて、目を反らすアイナさんも良い。

 

俺は更にアイナさんに詰め寄る。

これは、壁ドンチャンス!

早速壁ドンしようと腕を振り上げるが、その腕が壁を叩く事は無かった。

不思議に思い、腕を見ると、ピンク色の鎖が巻き付いていた。

な‥なんじゃあこりゃあああああ!?

「ひとつ‥から揚げの油をすすり、2つ‥不埒な悪行ザンギ‥3つ‥ミッドの悪は許さない‥」

コツーン。コツーン。と、足音を響かせて現れたのは‥

 

「げえっ!?高町っ!?」

 

俺の叫びを意にも介さず、高町は何処かに電話を掛ける。

 

「あ‥もしもし?ゲンヤさん?高町です‥え?ええ‥その高町です‥クスクス‥実は‥かくかく然々‥というわけで、お宅の若いの今から締めるけど良いよね?うん?うーんと‥それは保証出来ないかなあ‥見たとこ、防御力弱そうだし‥まあ‥善処はします‥うん。処理はいつも通り、はやてちゃんによろしくお願いします‥それじゃ♪」

 

不穏な内容の電話に俺は冷や汗が止まらない。

アイナさんは尚も俺に手を握られながら

「チンピラさん‥早く謝って‥」

と、俺を心配してくれている。

やはり天使。

 

このあとめちゃくちゃピンク色の砲撃に飲み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただいた貴方ありがとうございます。もっと私に感想をくれても良いのよ!キラキラ!
アイナさんて可愛いよね?何処かにアイナさんルート落ちてないかなあ‥自分では書けない(。>д<)
せめて情報がもう少しあれば‥(ToT)
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