コードギアス 白蛇は勘違い   作:砂岩改(やや復活)

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白蛇とゼロ

 

 

 

「条件が同じならば、負けはしなかった!」

 

「条件をそろえるのも実力のうちだ…」

 

「だったら揃えてやるさ!ブリタニアに負けない、オレの軍を!人を、国を!!」

 

 圧倒的な組織力、それを見せつけられた。だがここで諦めるわけにはいかない。ナナリーのためにも薫たちのためにもここで止まるわけにはいかないのだ。

 

「っ!誰だ!」

 

 その瞬間、C.Cから珍しく鋭い声が飛んだ。何者かがこの近くにいる。それを察したルルーシュは慌ててヘルメットを被る。コツコツとゆっくり歩いてくる人物をよく見ると仮面をしているこれではギアスは使えない。

 

「誰だとはご挨拶だな。ずっとお前を見守って居たんだよゼロ…」

 

「貴様が白蛇か!」

 

「そうだ。以後、お見知りおきをゼロ。俺がこの関東一帯を支配下に置くテロリスト。白蛇だ」

 

 俺の動きをすべて察知し援護してくる謎の人物。白蛇、奴がここにいることは予測できた。まさかここまで奴に手がバレているとは。

 

「ルルーシュ」

 

「なんだ?」

 

「アイツは危険だ。他の奴等と雰囲気が違う」

 

 C.Cの言葉に対してルルーシュは最大限の警戒を白蛇に向ける。

 

ーー

 

(なんだこの感じは…)

 

 C.Cはこれまでにない雰囲気に警戒していた。まるで世界の理から外れたような雰囲気。どことなく本能がコイツは違うと語りかけてくる。

 

(そう言えば、似た雰囲気の奴がルルーシュの近くにもいたな)

 

 カオルとか言う幼馴染み。彼女も他の奴とは違う異質な雰囲気を持っていたがコイツは、白蛇は比べ物にならない。

 

(もしかしたら、本質的にギアスが通じない可能性があるな)

 

 不確定な予測だ。だが彼女はそれが確信に似た物を得ていた。

 

ーー

 

 相手の落ち着いた眼差し、こちらは二人で向こうは一人。とは考えられないだろう。気配の察っせない場所で伏せている可能性もある。

 

「なぜ俺の動きを把握している!お前は俺の何を知っている!」

 

 C.Cの背中の影に隠れながら白蛇に問いかける。

 

「全て…は傲慢か。知っているよ、アッシュフォードでの生活も大切な幼馴染みも妹もな」

 

「っ!?」

 

 誰なんだコイツは…ダメだ、情報が欠如しすぎている。対して向こうは何もかも知っている。不利すぎる、全てにおいてこちらが負けている。

 

「お前は何者だ!」

 

「さぁ、お前と同じブリタニアの皇族かもしれない。ただの日本人なのかもしれない。もしかしたら、ブリタニアの混乱を望む中華かEUの手先かも知れない」

 

「貴様、俺がブリタニアの関係者と知って!」

 

(やべ、ちょっと口が滑った)

 

 あまりにもテンパりすぎて余計な情報まで口から出してしまった。敵じゃないと素直に言いたいんだがそれを言っても納得しないだろうし。

 

(仮面をしているせいでギアスが使えない)

 

 試しにギアスを発動させてみるが全く反応がない。やはり、仮面越しでは辛いのだろう。

 

 にらみ合いが続いていると白蛇の背後から複数の足音が聞こえる。敵の援軍が到着したらしい。それは白蛇も気づいている彼女は背後を振り返るとこちらを見つめる。

 

「今回はここまでだ。だが分かって欲しい、俺は君の味方だ。こうなってしまった以上、我々は交わるときが来る。次に会ったとき俺も正体を明かそう」

 

 また落ち着ける場所で話せるのならそこで俺の正体を明かす。ルルーシュを裏切る形になるがお互いに殺し会うよりマシだろう。

 

「さらばだ、ゼロ。我が心からの盟友よ!」

 

 そして白蛇は暗闇の中に姿を消すのだった。

 

ーーーー

 

「薫、誰と会っていたの?」

 

「まぁ、少しな」

 

「ふーん」

 

 ライに疑いの目で見られる薫は話を逸らそうと話題を持ちかける。

 

「それで、ヤマト同盟はどうした?」

 

「全滅したよ。一握りだけどね住民の避難が出来たんだ。それでよしとしないとね」

 

「そうだな…」

 

 ヤマト同盟のイズミはひねくれた性格だったが根はいい奴だった。仲良く出来る人種だったんだが残念だ。

 

(ルルーシュとの態度も考えなきゃならんな)

 

ーーーー

 

「それで、ここに介入してきた謎の組織は?」

 

「はい、それらしき部隊は発見できず。もしかしたら、地下水路を使って脱出されたかもしれません」

 

「住民の避難に専念したわけか…」

 

 作戦は完璧だった。ゼロにも一泡吹かした、だがコーネリアの顔は晴れない。裏で動いていたであろう組織を取り逃したのだから。

 

「ダールトン。お前の想像でいい、奴らは何者だ?」

 

「はっ、少し気になる組織があります。約半年前に壊滅したとされる白蛇と呼ばれる組織です」

 

「クロヴィスが対処した案件だな」

 

「はい、作戦の詳細を精査すると疑問点がいくつか存在します」

 

 一つの町を潰した割りには死者が少なすぎる。この少なさはあらかじめに避難が行われたことを意味する。と言うことは白蛇のグループはブリタニア軍を遅滞させ脱出したことが予測される。

 

「日本解放戦線に並ぶ一大勢力か」

 

「頭が回る点から見ても日本解放戦線より脅威は高いと思われます」

 

「耳が早いのならば次の作戦も勘づかれているか…」

 

「その可能性は高いはずです」

 

 次の作戦、日本解放戦線の本拠地であるナリタ連山の総攻撃。それに白蛇も参戦するのならばもう一度、作戦内容の見直しが必要だ。

 

「ゼロに加え、白蛇か…。ユフィに渡すのはまだ先になりそうだな」

 

「はい、このエリアを綺麗に掃除する。それが我々の目的でありますゆえに」

 

「ヴィヨネット卿にすぐに機体を用意させよ」

 

「はっ」

 

「旧時代の遺物はこの私が踏み潰してやる」

 

 

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