「じゃあ、よろしくね!」
「はぁ…」
翌日、ナナリーと寝て無事に生きて起きられた俺は咲世子さんの朝食を頂きました。朝御飯は日本食ですごく美味しかった。
それまではいい、しかし問題はここからだ。なぜか目の前に生徒会長であるミレイさんが登場したと思えばよろしくねだと!?
「お前、生徒会に興味があったんだろ?」
「部活も決めてないんでしょ。いやぁ、助かったわ。なんせ今はルルーシュとニーナ、私しか居なかったからね!」
元凶はお前かルルーシュぅぅぅ!ってか最初から生徒会メンバーが集まってた訳じゃないのか。
あぁ、あれはニーナとか言ってたな。同じクラスだったし映画にも出てきたけど特に目立った活躍がなかったから忘れかけてた。
「…よろしく」
「よろしく」
文字通りコンプレックスの塊と言った感じだな。俺と同じ臭いを感じる。なんか親近感湧くな。
「まぁ、カオルも入ってきたおかげで大分楽になったわ。他のメンバーもおいおいと集めるとしてとりあえずは運営できるわ。ありがとうね」
「は、はい」
アニメでも見たけど凄い勢いの人だな。ミレイ会長、なんかルルーシュとは違うタイプのカリスマ?を感じるな。勢いに任せて周りが巻き込まれていくタイプの人間。こういう人って尊敬するわ。
「とりあえず、しばらくはルルーシュと一緒に仕事しててね。色々聞いてもらって構わないから」
「会長、そのセリフを言うのは俺ですよ」
「まぁ、固いことを言わない」
まぁ、こうして俺こと。カオル・ヴィヨネットの生徒会参加が決まったのである。
ーー
こうして俺の学園生活が幕を開けることとなる。
まぁ、色々と大変だったがなんとか新たな学園生活を送ることに支障はなくなり、トウキョウの中を色々と歩き回ることにしてみた。
「いつもどうも!」
「いつもの」
「カリフォルニアドック玉ねぎ多めとアイスですね」
公園の出店でよく見かけるホットドッグ屋さん。いつも学校の帰りに食べるのがいつものコース。この人とは仲は良好だ。最近はよくサービスしてくれるしね。
本当はシャーリーと帰りたいんだけど生徒会と水泳部じゃ終わる時間が合わなくて帰れない。その代わり、学校ではよく話す。もう親友と言ってもいいんじゃないだろうか。
そして俺がこの世界に来てからもう3ヶ月が過ぎようとしていた。
ルルーシュやナナリーとの関係も良好、生徒会室ではたまにルルーシュとチェスをやっている。動かせる駒を動かしてるだけだから全敗してるけどね。
でも何度もチェスに誘ってくれるのは嬉しいしナナリーはよく食事に誘ってくれる。最初はどうなるかと思ったけど二人はとても優しかった。
ーー
そして俺はこの世界に慣れてきた頃。俺は今まで行けなかった場所に足を運ぶことにした。
ところでルルーシュによると俺はアルビノっていう珍しいものであまり紫外線を浴びれない体質らしい。なので現在は長袖に薄手のロングコート、長ズボンでサングラスに手袋、そして一生懸命のおしゃれでハンチングハットを被っています。そして編み上げブーツ、完全に不審者ですごめんなさい。でも俺ってなんでも似合うから趣味全開にした結果がこれです。
あ、手袋は常日頃からしてます。
「ここが…シンジュクゲットー」
全てが始まった場所。シンジュクゲットー、イバラキゲットーとあまり変わらない気がするが確かにアニメで見た大きな建物もあるしここで間違いないようだ。
思ったより簡単に行けた。別に柵がしてあるわけでもなかったし思ったより分別化が進んでいるわけでも無さそうだった。みんなテロテロって叫んでるけど原因はこう言うとこだと俺は思うね。
来年にはここで虐殺が行われる。なんとかして止められないだろうか。あんなものを見るのはもう嫌だ。
(ん?)
そしてふっと視線に入ったのは赤い髪の人物。
このシンジュクゲットーは扇グループの根城でそこには扇、玉城、カレンなどのコードギアスの主要キャラが集まっている場所だ。
特に印象に残ってたのはカレンと玉城の二人だ。あのリーゼントはいい人そうだけどあまり印象がない。友人曰く、最後らへんで凄く印象に残るらしいがそこまで俺は見てないから分からない。
「ちょっとアンタ」
「はい!」
なんかボーッとしていたらいつの間にか背後を取られ声をかけられる。びっくりした俺は急いで振り返ると背後の人物は勢いよく後方に飛び退く。
俺の後ろに音もたてずに立つようなまねをするなってな。ゴルゴさんじゃねぇよ。いや、違うから命!って人じゃないからオクタンの奇跡を残した人じゃないから。
「カレン…」
「貴方、やっぱりあの時クラスに居た」
え、さっきまであそこに居たよね。どうやって後ろ来たの?しかも例のポーチ型仕込みナイフ持ってるし、あれぇ。おれってピンチ?ちょっとだけ聖地巡礼しただけじゃないっすか。まだ無実、弁護人を呼んでこい。
「どういうこと、まさか貴方も私と同じ…」
全力で頷く。ワレ、ニホンジン、源氏バンザイ!。
「そうだったんだ!いきなり見つかって動揺しちゃって…」
なんかカレンの顔がパーって光った気がする。うわぁ、子犬感が凄くわいてきたぞ。ナリタのカレンは凄くかっこよかったのを覚えてるわ。日本側のトップエース感が凄かったもん。
「そうだ、どうせならどこかで話さない?同じ境遇の人なんて中々会えないから」
心の開きかたがエグいぐらい早いなカレン。俺を疑おうって気が全くないわ。それでいいのかレジスタンス。
「ちょっと待っててすぐ着替えてくるから」
カレンの格好は映画冒頭で登場して着ていたあのヘソだし服。あれって絶対腹痛くなると思うんですわ。俺は胃腸が貧弱だから絶対壊すわ。
俺は肌を見せないスタイルでいきます。ところで最近は手袋しすぎて、しながら紐を結べるようになりました。
「おまたせ、じゃあ。いきましょうか」
「あぁ…」
まぁ、とにかく。カレンと会えました、それもかなり友好的な形で…。
ーー
学園の制服を着て跳び跳ねていた髪の毛をストレートにしてすっかりお嬢様となったカレンは私服の俺の横をあるく。精神が男なんで嬉しい状況ですね。
「やっぱりゲットーの風景は懐かしい?」
「そうだな、あそこに住んでいたのはよく覚えてる…」
結構割愛したけどここにきてもう3ヶ月も経ってるとここも慣れてきてゲットーの風景が懐かしくなってくる。俺は東京都民じゃないからあれだけどテレビでよく見た町並みだったしね。
ブリタニアの町は近未来感がやばくて違和感凄いからね。これが2016年ですよ、俺が来たのは2018年だからね。過去だよ過去。
「貴方はどこに住んでたの?」
「山梨…」
地元っすか俺は山梨でした。富士山を眺めながら育ちましたよ、山紫水明を謳う富士山は俺の誇りだったわ。
「へぇ、富士山のある県よね」
「そうだな、俺も富士山を見ながら育ったから」
「そうね、辛いわよね」
「そうだな」
この世界の山梨はまだ知らない。たぶん、ゲットーみたいになってると思うと少しだけ悲しくなるな。
「でも意外ね、貴方も私と一緒なんて。でもよく考えれば名前がカオルだったし、男口調なのは驚いたけど」
そればかりは直せませんね。16年間も男として暮らしてたんだから口調は勘弁。最近は頑張って足を広げて座らないようにしてます。ズボン生活だけどね。
「まぁ、色々あってな」
説明は出来ないけど濃い人生送ってるわ…本当に。
それにしてもカレンといるといつも以上に話しやすい。彼女のサバサバとした性格からかは知らないけどなんだが楽に話せる。カレン、生徒会、ルルーシュにナナリー、シャーリーと話してきたけど頭になって良かったなと思えてくる。
「どうしたの?」
「いや、俺は幸せ者だなってな」
「変なの」
「そうかい」
不自然ににやけていたのかカレンに指摘されるがやはり画面の中の人が目の前にいるというのは表現しづらいよさがある。
その後はまぁ、満喫しましたわ。カレンって意外と町を知ってて安くて上手いカツカレー屋さんとか行ったりして楽しみましたわ。まぁ、平和に暮らせた一日だったんだけどこれで終われないのが転生後の俺の人生。
「また会いましょう」
「あぁ」
すっかり仲良くなったカレンとシンジュクゲットーで別れて帰路につく。ゲットーの町中を歩いてるとなんか面白いもんがあった。
「蛇?」
白を基調としたお面。鼻から上が隠れるタイプのお面。口は出てる奴ね、それが落ちてたんだよ。本当は耳が取れた狐の面だったんだけど色々と削れてて蛇に見えなくもない。
「白蛇ね…」
イバラキで言われた名を思い出す。どこをみて白蛇になったかは知らないが親近感が沸かないと言えば嘘になる。状態も悪くないし被ってみるとこれまたピッタリ。
「鏡、鏡…」
うん、中々。似合ってるんじゃない、やっぱり美少女はなんでも似合ってしまうのは世の常なんだなぁ。
「白蛇…」
「ん?」
え、誰か呼んだ?しかもその名前で?
気になって振り向いてみればそこに立っていたのはイバラキにいた伊丹とかいうレジスタンス。カレンと同じ赤髪を長く伸ばした彼女と目が合う。
「やはりここにいらっしゃいましたか」
なんでお前がここにいるんだよぉぉぉおぉ!