皇暦2000年11月5日に出生。血液型:B型 星座:蠍座。
名前は佐脇薫。出身は静岡県、これが彼女のプロフィールである。
彼女を産んだ家は桐原家の分家でありそれなりに箔がつく家柄とも言える。だが名字でお察しの通り彼女の親は分家の中でも末端に位置していた。
桐原家の縁者であったのは母の方だった。父は全く関係のない人間、普通の恋愛結婚であった。
母親の方は分家の中でも長女ではあったが兄が5人もいる男系家族であった。それに加えて母親の両親は完全に前時代的な人間であった。
当時の桐原はすでに財閥の在り方に少々の危機感を覚えており、前時代的な思想は自分の代で終わるべきだと言う考えをしていた。そんな桐原に対して分家は彼が耄碌したと勘違い、本家の座を狙っていたのだ。
「薫…貴方は綺麗なシーツのような真っ白ね」
「あぁ、まさに私たちの可愛い天使だ!」
彼女の誕生時、彼女はこの時点で肌が予想以上に白かったが両親は彼女の誕生を心から祝福した。この時点で彼女がアルビノであったことは二人とも知っていたのだ。
彼女は祝福され親の愛を一心に受けてスクスクと育っていった。
「貴方…」
「うん…そうだな…」
そして大きな転機が訪れたのが薫が4才の時であった。分家と縁を遠ざけていた母親に送られてきた召喚状であった。
端的に言えば母親の祖父が生涯を全うしたのでその葬式を執り行う。それに出席しろと言うものだった。
両親は暗かったが薫を連れて葬式に出席することになった。母から言われたのは一つだけ。
<xbig>決して離れないこと</xbig>
であった。
ーーーー
その意味は幼い薫でもすぐに理解した。その葬式で薫を奇異の目で見つめる参列者や親戚。それが好ましくない視線だと言うのは4歳の彼女でも理解できたのだ。
幼い薫は母親の服をしっかりと握り、母親は薫をしっかりと抱き締めた。
「子供が出来たと言うのに一度も顔を見せなかったのはそれが理由か…」
「薫の事をそれ呼ばわりは止めてください、お父様!」
「ふん、日本人とはかけ離れた容姿だ。西洋かぶれの童ではないか。我が家に西洋かぶれはいらん!目障りだ!」
「お父様が連れてこいとおっしゃったのではありませんか!」
「もういい。そんな奴捨てて、新しい子をこさえろ。今度は我が家に相応しい日本の子だ」
「この子は立派な日本人です!」
幼い子に向けられる言葉ではなかった。この母親の親は子を道具としか扱わないような人間であった。
「どこが日本人だ!こんな奴が我が家の血を引いてるだけでも忌々しい!我が家の汚点だと分かっているだろう!」
「違います!」
「ならなぜ今まで見せんだ?我が家に相応しくないと分かっていたからであろう!」
「違います、お父様がそのような態度を取ることが目に見えていたからです!」
「それみろ!お前もわかっているのだ、それが我が家の汚点だと!」
「違います!」
酷い話だ。こんな事が本当にあったと言うことすら考えたくない。だがこれはれっきとした彼女の過去であり最も古い記憶に刻まれたトラウマだった。
「ならば、ワシが預かる!」
「ふざけないで!」
「腐っても我が家の血を継ぐのなら厳しい教育が必要だ!見た目がこの様だからな!」
「絶対渡さない!薫は私が育てる!殺させない!」
「お前が逆らおうと無駄だ!取り上げろ!」
「やめて!!この畜生どもめ!絶対に渡さないわよ!」
「我が娘ながら醜い。地下に連れていけ!」
「いやぁぁぁぁぁ!薫、かおるぅ!!」
「おかぁさぁん!」
ーーーー
「っ!?」
「はく…薫さま!」
「おぉ、大丈夫か!?」
森の中で気を失った薫が次に目を覚ましたのは馬車の中だった。突然、意識を失った薫をリョウが運び。レイラたちが看病をしていたのだった。
「……」
「薫さま?」
「いや、少し夢を見ていた…」
あれは完全に薫の過去だった。おかしいな…両親はそんなに理想的な人物ではないと思っていたけど。
(さっきの回想は時空の管理者とやらの前金と言ったところか)
「シン・ヒュウガ・シャイングか…」
そんな薫の呟きにアキトとレイラが反応する。その反応を見れば嫌でもアキトの関係者だというのが分かる。
シン・ヒュウガ・シャイング。時空の管理者とやらが抹殺を命じるほどの人物。ギアスを持つ者。
(ラスボスなんて落ちはやめてよね!?)
ーー
老婆たちとの共同生活は期間からすれば短いものだったが全員が思い思いに過ごし、楽しい日々を送った。期間にして見れば一週間にも満たない期間。ユーロピアを含めどこの記録にもない空白時間。
「ついに終わっちゃったね」
「でも皆さんと仲良くなれて良かったです」
「そうだな」
本当にいろいろあったがそれに価するだけの価値ある時間であった。
「ではヴァイスヴォルフに帰りましょう…薫さん?」
「すまないが、ここで俺たちは別行動を取る」
「え?」
みんな納得の大円満に水を差す気はなかったが仕方がない。
「レイラ、これは俺に直接繋がる通信機だ。持っていてくれ、状況は逐一教えてくれ」
「急になにを?」
「いいか、スマイラスには気を付けろ」
「スマイラス将軍を?」
「これは俺個人の心配だ。アイツは信用ならない人間だ…」
「待ってください!」
状況が飲み込めない一同の目の前に空から現れたのは白夜叉を乗せたドダイ。
「詳しいことはあとで話す。お前たちは自分のことを考えろ!」
そう言った薫はジェシカを伴ってドダイに乗り込む。完全に置いてきぼりなレイラを置いて薫は姿を消すのだった。
詳しくは次話で…わりと薫ちゃん、ガチギレ中です。
箸休め話のアンケート。幻のストーリーを見せちゃいます!皆さまのおかげでここまで来れた訳ですがこれまでの話でボツになった話をお見せします!ちなみに本編のお相手はミレイですが他のキャラのルートもしっかりありました。そのままお蔵にするのは勿体ないので公開するためのアンケートを取ります!
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王道のルルーシュ√
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手堅くスザク√
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みんな大好きライ√
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え!?まさかのC.C√
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いや!全部見せろ!