白き鋼 ー Fog Fleet YAMATO ー 作:Arcelf
そんなこんなで、投稿に時間かかりました。
大淀は1人で来たことを後悔していた、ヤマト艦内では自動で開く水密扉にエレベーターと本当に幽霊船なのでは?と考えていた。
通信室の窓から2人の顔が一瞬見えたが幽霊は双子?と要らぬことを考え始めSAN値直葬である。
───チリン───
大淀は目の前に広がる別世界に一瞬固まったのだ、白すぎる..と。
室内を見渡し提督が居ることに安心しつつ1人知らない人が居る、大和では?当たりをつけた。
ヤマトはというと未だに卯月を撫でている、卯月は心なしか安心しているように見える。
「!」
「いらっしゃい、大淀」
「貴方が大和ですか?」
「そうよ、もう伝わってるのね」
「夕立は震えてますが何かあったのですか?」
「濡れて冷えちゃったのよねー?」
(私が水かけましたそれはもうたくさん、ところで大淀?そのスカートどうなってるんだい?風通し良さそうね)
「ぽいぃ」
夕立が怯えてる理由は別であるのだが、ヤマトは気づいているようだ。
艦橋へ入ってきた大淀の腰の辺りから見える肌が気になっていた。
「大淀も来たし入渠へ行ってきなさい」
「了解っぽい~」
「なら卯月も連れて行ってくれ」
「ぽい~」
「あら、残念ね」
提督は若干悩んでいた夕立がヤマトに従うと、艦娘は基本的提督の素質を持つものにしか従わないのではなかったか?と。
大淀が居れば安心だし、卯月もこのまま出してしまおうと。
卯月を撫でているヤマトは残念がっている、そしてヤマトの発言を誰も理解していなかった。
「ほーら、卯月起きなさい」
(・・これは起こすためにと卯月を弄るチャンスでは!?・・・チッ..残念皆こっち見てるわね)
「卯月起きるっぽいー」
「うぅ・・ん、・・ぴょ!?何処ぴょん?ここっ」
「ついたっぽい・・」
それでもヤマトは卯月の頬を摘んで起こしていた、一方夕立は卯月を揺さぶっている。
卯月は最後の記憶を思い出し慌てて飛び起きた。
「無事・・ぴょん?・・司令ぴょん!」
「ああ、卯月無事で何よりだ」
「ふたりとも入渠してきなさい?」
「了解ぴょん!」
「行くっぽい・・」
夕立は疲れているのか元気が無いように見える、一方卯月は寝ていたのか元気であった。
───チリン───
「!」
やはり全自動である。提督は慣れないのか先程からビクビクしてるのであった。
夕立と卯月は既に慣れていた、そしてそのまま退室していく。
「さてと、他の者は居なくなったわよ?」
「・・この後は何を?」
「今の所無いわねー、しばらく此処に居ようかしら?」
「それは・・」
提督には不都合だらけだ上になんと報告したら良いか、黙っている訳にも行かない..こんなに目立つ戦艦バレるに決まっていると。
ヤマトは艦娘とただ戯れたかっただけである。
そしてここで、若干現実逃避をしていた大淀が口を開いた。
「貴方は今まで何処で何をしていたのですか?」
「そうね、目が冷めたら海上に居たわ」
「!・・貴方は・・艦娘なのですか?」
「私は・・・霧よ艦娘ではないわ」
大淀はまさか艦娘かと思っていた、世界で初めて確認された艦娘は
{ 気づいたら海上にいた }と記録に残っていたからだ。
しかしヤマトは違う自身の身体が霧であるのは確認済みであり、
ヤマトの船体がある。
「そうですか・・行く宛が無いのでしたら「提督に言ってあるわ」・・・そうですか」
「そうねぇ、今日は此処までにしましょう。周りに艦娘たちが集まってきてるわ..説明しないといけないのではなくて?」
───チリン───
(くくくっ・・提督っ愉快だわ、あなたぁ?いじりがいがありそうねぇ?)
ヤマトはビクビク震える提督に何か良からぬことを思いつくのであった。
───港湾ヤマト前―――
そこには食事処に居た艦娘たちが集まっていた。
「これは一体・・?」
それは誰が言ったのか、彼女たちは目の前の存在に圧倒されていた。
日が傾いて夕焼けが綺麗になり始めた今は周りは暗くなっており、眼の前に停泊してるヤマトが物凄く発光して見えるのだ。
「あら、あらあら。大和じゃないの]
「姉さま、私..また大和に会うことが出来ました・・」
「大和じゃ!筑摩よ大和がおるぞっ!」
「ええ、しかし何故大和が此処に?」
大和と一緒に編成された事のある者は何処かズレた認識をしているようであった。
「すっげー!大和超イケてるじゃん!」
鈴谷に至ってはスマホで写真を撮りまくっていた。
そしてそのまま何処かに走り去ってしまった。
「皆さん良い所に。現在提督がヤマトに接触しています、なので現状は待機となります」
「えっと・・アレに提督が乗り込んでるのですか?」
「はい」
「そう・・ですか、大丈夫なのでしょうか・・」
「大丈夫でしょう」
祥鳳は丁度良い所にいると駆けてきて現状を伝えるのである。
鳳翔は提督があの光ってるヤマトに乗り込んでる事に驚きをと不安があった。
「しかし、ヤマトですか・・何の目的で来たのでしょうか・・」
「提督ぅ、大丈夫かなぁ~」
「遠征隊を海上で拾ったのでここに送り届けたそうです」
「遠征隊ですか、今出てるのは・・」
「第三隊の夕立、阿武隈、睦月、卯月ですね、提督と私が乗り込んだ時には全員居ました。」
「全員無事なのですか・・?」
「えぇ、睦月が中破していたのですが、先程入渠へ連れていきました」
「おべんと、作ったほうが良いかな~?」
「!・・そうでした、皆さんの食事を作らないといけませんね。私達は戻ります瑞鳳さん、鳳翔さん」
「は~い」
「そうですね、遅くなってしまいます早く作りましょう」
異常事態にすっかり食事処の事を忘れていたが、一応の問題は無いと分かると3人は食事を作りに戻るのであった。
「君たちも聞いていまし・・・」
祥鳳は固まってしまった。
「あら、あらあら!長門にも見せてあげないと~」
「山城よっ、我輩とヤマトを一緒に撮ってくれ」
「良いですよ、・・はい、ちーず」
「ちくまー、筑摩も一緒に入るのじゃ」
「もぉ、利根姉さんったら」
「姉さま・・不幸だわなんで此処には居ないの・・」
「山城よ、早く撮るのじゃー」
「姉さま早く来てください・・・・・はい、ちーず」
皆話を聞いていないどころか、スマホを持って写真を撮っていた。
どうやらこの鎮守府では皆スマホを使えるようである。
「・・・」
祥鳳は諦めた。
そこへヤマトからタラップを伝って夕立と卯月が降りてきた。
「!・・夕立さん卯月さんっ」
「疲れたっぽい~」
「すごかったぴょん!速かったぴょん!」
「2人とも話を聞きたいところですが・・・入渠して来た方が良いですね」
「行ってくるぴょん!」
「ぽい~」
夕立は非常に疲れた様子であり、対象的に卯月は非常に元気であった。
―――ヤマト艦橋―――
「では、僕たちは戻ります・・」
「えぇ」
──チリン──
「・・・」
「・・・・」
「あの・・」
「何?」
「ヤマトさんは・・?」
「私も行くわ」
「・・・」
提督はヤマトの行動に頭を悩ませるのである、ヤマトはというと艦外に見えてる艦娘と戯れたいと言う一心だけであった。
───港湾ヤマト前―――
そこには提督と大淀、そしてヤマトがタラップを伝って降りてきた。
「提督に・・ヤマトさんもご一緒ですか?」
「・・ああ」
「えっと・・ヤマトさんは・・」
「応接間に案内してくれ・・」
「・・案内お願いします」
祥鳳は提督がヤマトを止めることは不可能だと判断し、大淀に目を配せたが大淀も無理なのかと思ったのである。
「ではヤマトさん・・・」
居ない。周りを見ると陸奥達の方に居た。
「んー、陸奥に山城と利根筑摩ね!」
「あらあら?。貴方が・・ヤマト?」
「そうよ」
「ヤマト・・?前にあった大和とぜんぜん違うのじゃ!」
「あの・・本当にヤマトさんですか・・?」
「・・・」
前にヤマトと会ったことのある者はヤマトの見た目と雰囲気が全く違う事に困惑している。
それ以前に光る戦艦のヤマトである。
「私は霧のヤマトよ、あなた達の知ってる艦娘の大和と別よ」
「あらあらあらー?艦娘ではないの?」
「そうね。『人と艦娘』の違いと同じよ『艦娘と霧』その様なものよ」
「ほえー、霧とはどういう存在なのじゃ?」
「感覚的には妖精と精霊の違いみたいなものだと思うけど、私も良くわからないわ」
大和には過去の記憶があり艦娘と言う存在と霧という存在をある程度知っているのだが、厳密的に言うとどうなんだ?と考えて居た。
記憶からすると艦娘はファンタジーに足突っ込んでる存在で、霧は超科学が生んだ存在だと思っている。
「あのー・・ヤマトさん?・・応接間に案内するので来て頂けません?」
「あら、残念ね。また後でお話しましょ?」
「了解なのじゃ」
「あらあら、またね」
祥鳳がやってきて応接間に案内されるのであった、終始無言だった山城は最後も無言で会釈するだけで終わった。
ヤマトは陸奥を心の中で「あらあら教」と呼ぶことに決めた、一方のじゃロリに足突っ込んでる利根はロックオンされるのであった。
―――応接間―――
ヤマトの前には紅茶が出されているが、これは飲んで平気なのか?と考えていた。
「・・・」
(この体って食事って出来たかしら?・・・できるのね・・)
「ヤマト・・済まないがあの光どうにかならないか?」
提督はそう言い窓の外を見る、もう日が暮れて太陽が沈みかけている。
そしてそこには光り輝く戦艦ヤマトが鎮座していた。
「そうねぇ」
(あれってどう光ってるの・・?・・・あら・・・固有色?変えられるのねぇ)
「・・・」
すると窓から見えるヤマトの青白い発光が、赤に変わった。物凄い威圧感である。
反応を楽しもうとしたヤマトだが提督は無反応であった。
「言い方が悪かったようだ・・あの光消せないか?」
「嫌よ」
「嫌って・・、あの・・・ちょっと・・目立ちすぎるかなーと思うんですよ」
「アレは私のアイデンティティよ、消すなんてもっての外だわ」
「えっ・・えっと、あのーね?ほら艦娘たちも気が散ったりし「わかったわ」・・えっ」
明らかに考えながら話していたようである苦し紛れの説得?が成功して安心する提督であった。
それと同時にヤマトは艦娘に弱いらしいと理解した。
そしてヤマトの発光は消えたのである、艦首のイデア・クレストを除いて。
「アレだけは消さないわ、絶対に」
「うん・・助かるよ」
「紅茶・・良いわね」
(食事が必要無いから味覚も無いのかと思ったけど、普通にあるわね・・・美味しい)
「えっと・・とりあえず、君 ―ゴッ― ンゴォォッ 」
「提督!?」
提督はソファー諸共後ろに倒れた、顔にクラインフィールドが飛んできたのだ。
無言を貫いてきた大淀がついに口を開いた。
「 ─大淀?提督に名前を覚えるように伝えておきなさい─ 」
「は・・はい、必ず・・・伝えます」
大淀は全く違う雰囲気のヤマトに恐怖していた。
全く名前を覚えない提督にヤマトは流石に若干キレていた、そしてそのまま退出していった。
「あらあら書いてたらゲシュタルト崩壊してきました」
あら、あらあら
それと、艦娘の登場にすんごい悩みました。