〇〇しい世界   作:てておん

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勉強の時間

ものすごくお久しぶりです…

待っていてくれる人がいるのかもわからないですが、他の方の作品を読んでたらまた自分も書きたくなってしまいまして…

いつ失踪するのかもわからないですが、よければお付き合いください。

 

 

----渚----

 

ビッチ先生の暗殺計画が見事に失敗し殺せんせーに手入れされてしまい…時代遅れの体操服姿にされてしまった事件から次の日。

今日もまた英語の授業はまもとに行われることはなかった。

タブレット端末を操作しながらなにやらブツブツ呟きながら考え事をしているビッチ先生。

よほど昨日の一件が頭にきているのだろう、イライラしているのは明白だった。

 

(次の暗殺のプランでも考えているのかな?でも、もう暗殺者だっていうのはバレてるわけだし簡単にはいかないよね…暗殺者であることを隠して普通の教師を装う、これが1番の武器であったのに今はその武器がもうないわけで…てか普通に授業してくれないと困るんですけど)

 

今のビッチ先生は、暗殺者だ。だが暗殺者である前に椚ヶ丘中学校E組の英語の教師でもある。そっちのほうの仕事をしてもらわないと僕たちは困るのだ。

 

(まぁ、英語はけっこう得意だってことが最近判明したからいいんだけど…。)

 

僕はもともと教育を受けていない。算数や理科など、皆が小学校で学んできた知識が無い分出遅れてはいる。

だが英語は小学校で勉強するところも増えているようだが、3年生からスタートした僕とほとんど変わらない。

頭の中が空っぽな分、どんどん吸収していっている…と思いたい。

自分で言うのもなんだが、けっこういい感じに勉強にくらいついていけてると思ってる。早くテストで試してみたいな。

最近では家に烏丸先生がいるから、わからなところがあれば家で聞くこともできるしね。

 

(っと…そんなこと考えてたら何か始まったぞ?)

 

カルマと磯貝君の言葉を皮切りにビッチ先生とE組の溝が深まっていく。もともとE組のみんなはビッチ先生に対してい不満を募らせていたが、ついにその不満が爆発。

そりゃそうだ。あんな見下されたような目で見られて、E組のことをばかにしたような言葉を口にしたのだ。皆の怒りを買うには十分すぎた。

 

「出てけよ…」

 

だれかがそう呟く。そしてビッチ先生目掛けて飛んでいく消しゴム。一度不満が噴出すればそれは止まることなくどんどん膨らんでいき…みんながどんどん物を投げたり言いたいことを言ったりしている。

僕も面白がってつい空のペットボトルを投げてみる。

 

「あ、逃げた…」

 

ビッチ先生は耐えきれなくなったのか教室から出ていってしまった。

ちなみに隣にいたあかりは『脱巨乳』の看板を掲げていた。中学生なんだからそんなに気にしなくていいじゃん…なんて思ったら睨まれたので土下座しました。

 

 

----

 

 

その後、再び英語の時間が来ると改心したのかちゃんと授業をするビッチ先生。

いや、ちゃんとは授業していない。生徒にとんでもない英文を読ませたりしているから…

なんだかんだ言って、ビッチ先生はうまくE組に溶け込んだようだ。

 

(これも殺せんせーの計算のうちなのかな?)

 

ビッチ先生の授業はとてもためになる。そこらへんの英語の先生の授業じゃ実践的な会話ができるようにはならないからね。もし今後海外で活動するようなことがあれば、この経験は絶対に役に立つ…

 

 

----

 

どうやら今日は全校集会があるらしい。わざわざ山の上から本校舎に行くなんてばからしい。

どうせ行ったってE組は晒しものだろうし。いやな思いをするだけだ。

 

(めんどくさー。さぼろうかな…カルマもさぼるだろうし)

 

こっそりと本校舎へ向かって歩いているE組の一団から抜け出そうとすると

 

「こら、渚君!だめでしょ?気持ちはわかるけど参加しないと…最近さぼりが目立ってるわよ。もしこれ以上さぼったら…」

 

あぐりさんに見つかってしまった。これ以上さぼったら、支援のお金を減らしてもらうとか言いたいのだろう。そこから先を言わないのは、みんなに聞かれたくないから。

僕はあぐりさんにヘッドロックを決められて引きずられるように本校舎へと連れていかれる…胸…あたってるんだけどな…

 

「妹さんは胸無いのに不公平だね…」

 

そんなことを僕が呟くと、あぐりさんとあかりからダブルパンチを頂いた。解せぬ

 

 

「おぉ、体育館広いなー…さすが運動部にも力入れてるだけはあるな」

 

さすがは名門私立校。本校舎の設備はすごいものだ。周りからの視線だけが凄い気になるが…

まぁ、他の皆に比べたら今年からこの学校に来た僕にはあんまり気にならないのかもしれない。だけどずっと晒し者にされてきたE組のみんなにとっては耐え難い屈辱なんだろう…

 

「ねぇ、あんな青い髪の子いたっけ?すごいかわいいんだけど。」

 

「ねー、性別どっちなんだろ。E組にもったいないからうちに1匹きてくれないかなー…」

 

訂正、ものすごく気になる。そんなこと言ったやつに飛び掛かかろうとしたけどクラスメートにめちゃくちゃ抑え込まれた…今のやつ、顔覚えたから…

 

 

「しかし陰湿だねー…僕たちの分のプリント持ってこなかったり、ほとんど名指しでばかにしたりと…」

 

「毎年あんなもんよ。この学校の教育方針だからなー…」

 

そんなこんなでぼーっとしてたら集会は終わっていた…ようやく、あの場所から解放された僕は杉野と会話しながら山の上を目指す。今日の集会でこの学校がどんな場所なのかをだいたい理解することができた。E組を晒し者にする事で他の奴らのやる気を出す…E組のようになりたくない…そう言った思考を植え付けるのである。もはや洗脳に近い…間違いない、この学校はやばい。

 

「今日は殺せんせーやビッチ先生たちのおかげでましだったけどな?」

 

僕は頷く。殺せんせーがすぐにプリントを用意してくれたりビッチ先生達が騒いでくれたおかげで雰囲気が和らいだ。他のクラスから反感を買っていたようだけども。

 

 

----

 

 

「おっ…あれは?」

 

学校から帰ろうと職員室の前を通ると見慣れない人がいることに気が付く。

 

(たしか理事長だっけか…というか、殺せんせーすごい媚び売ってるし…。)

 

あの理事長が今のE組の制度を作った張本人。少しちょっかいかけようかなと近づけば殺せんせーの情けない姿が目に入ってしまった。大の大人がなさけなく上司にこびへつらっている。見たくない一面だった。

聞き耳をたてて理事長の話を聞く。

 

(っと…理事長がこっちに来る。)

 

話が終われば理事長は扉の方へと向かってくる。ほとんど話を聞くことができなかったものの僕は偶然その場に居合わせた様にすると。

 

「おや、君が噂の転校生ですか。そろそろ中間テストです。訳ありとはいえ、それなりの点数はとってくださいね?頑張りなさい。」

 

そう言い残して去っていく。

 

(なんて乾いた言葉だろう…)

 

一瞬にして肝が冷える…どん底に突き落とすような顔と言葉。真のラスボスといった感じの人だった。

 

 

----

 

 

と、まぁ昨日の理事長との一件があり、殺せんせーは中間に向けて猛勉強を始めた。殺せんせーの言動から昨日理事長と何かあったことは明白…でもまぁ僕らのためにもなるのでむしろこれは好都合だ…

クラス全員分の分身を作り出して、マンツーマン指導。ちなみに僕の分身は理科のハチマキをつけている。

英語以外が苦手だ。まぁ国語も読解とかならなんとかなるかな。漢字は苦手だけども…

 

そして勉強してれば突如殺せんせーの分身が乱れは。何事かと視線を移せばカルマが殺せんせーに対してナイフを突き刺そうとしていて…

 

(あ、僕もやろう。最近暗殺全然してなかったし…完全に学業に専念しちゃってた…)

 

何のためにここにきたのかを思い出せば体は自然と動いて…視線は机の上に向けたままナイフを持った手は正面に立つ殺せんせーへと…

残念、触手1本しか切り落とせなかった…

 

(やっぱり一筋縄ではいかないね。勉強しよーっと)

 

 

----殺せんせー----

 

(えっ…?切り落とされたことに気が付かなかった…)

 

分身を教え子の人数分だけ瞬間移動により作り出した勉強を教えていれば突如カルマくんが攻撃を仕掛けてきて。しかしそれは殺意はあるものの半分ふざけたような攻撃…しかしそれによって分身が乱れてしまった…そこまではよかった。突如私の触手が一本切り落とされて、反応的にやばいと察して天井に張り付きましたが…

 

カルマくんではない…となると。私は渚くんをみると彼の手にはナイフが握られていて。さっきまで彼は教科書を見ていてとても暗殺をするような様子はなかった。だがそれはまだいい…演技という可能性もある。問題なのは殺意が全くなかったこと。触手を切り落とした彼は今も、何事もなかったかのように勉強をしていて…

 

(彼はいったい…以前よりもナイフを振る速度も早かった。私が認識できないくらいに…)

 

以前の自己紹介のときは抑えていた…?いや、そもそもこんな速度で動けるのは触手人間しか…

 

(彼はいったい…)

 

 

 

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