女性型ヴァンデルにTS転生した俺は…   作:小豆団子

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閑話1 ヴォルハ村の危機 前編

 

ユーリィ視点―――――

 

 

 

ハルカが旅立ってから2年が過ぎた。

僕もバスターにはなったが、これまでとそう変わらない生活をしている。

今まで通り獲物を狩り、モンスターがいれば被害が出る前に処理をしておく。

バスターになったことでモンスターを倒すのは格段に楽になったし、その報償金で村の設備も更新しつつある。

前はモンスター用の毒矢を使っていたが、急所を狙わなければ矢が刺さらなかったり、刺さったとしても毒がなかなか効かなかったりとかなり危険だった。

今は矢に天力を込めるだけで相手の防御を貫ける。

更に冥力も捉えられるようになったお陰で相手を視認しなくてもおおよその方向や距離が分かるようになった。

 

もう少し早くバスターになっておくべきだったかな?

 

そう思いつつ茂みに隠れモンスターを処理していく。

 

 

 

 

それにしても最近の森は少しおかしい。今まで見たことが無かった種類のモンスターが現れ始めたのだ。更に日を追う毎にその数が増えている気がする。

あまり嬉しくない事に、前まで村の周辺にいたモンスター達よりも強い。このまま放置しておけば村に被害が出るのは時間の問題だろう。

 

外壁補修を優先しておいてよかった。そうでなければ今頃こうして狩りに出ることもままならず、ずっと村で護衛することになっただろう。

 

できれば誰かに村を任せて森の奥まで探索したい。元を絶たなければどうしようもない。

 

この辺りを拠点に活動しているバスターは少ない。僕の他にはアンクルスの里のポアラさんくらいだろう。

ただ向こうも少し前から付近の池に泥トカゲが住み着いたようで、こちらの応援にこられる状況ではなさそうだ。既に人が噛まれる等の被害も出ていると聞く…。

 

比較的に近い立地の人里で同時にモンスターが活性化か…。何も無ければ良いんだけど何か有るんだろうな。

 

「最悪ヴァンデルが出てくる事も覚悟しなくちゃいけない…なっ!と」

 

群れていた最後のモンスターの脳天を撃ち抜いた。

これで村の周囲にいたモンスターは全部狩った。これで暫くは村から離れても大丈夫だろう。明日は森の奥まで探索だ。

前回は西方向を調べたから今回は北へ行こうか…。できれば今回で終わらせたい。

 

村に帰る途中、今朝狩って解体し吊り下げておいた鹿も回収する。

物流が少し滞り気味な今の村にとって貴重な食料だ。

 

 

 

 

村に戻ってきた。

 

「お帰り、お兄ちゃん」

 

「ただいま、これお願いするね」

 

担いでいた鹿をルチアに渡し、残りの解体を頼む。後日、村の各戸に配分されるはずだ。

 

 

村長に今日の事を報告に行く。

 

「そうか、やはり増えておったか…」

 

「はい、僕が対応しきれなくなるのも時間の問題かもしれません…。明日また探索に行きます。何も無いとは思いますが、村の守りをお願いします」

 

「うむ、ユーリィも気を付けるのじゃぞ」

 

「わかってますよ」

 

報告を終え、家に帰る。明日に備えて早く休みたい。

ハルカは今頃どうしているだろう?手紙は定期的に届くから元気なんだろうけど…。

このままだと物流が麻痺して手紙も届かなくなっちゃうな。

 

 

「頑張ろう…」

 

疲労からくる眠気でだんだん意識が薄くなっていく。

 

「みんな僕が守るんだ…」

 

最初の誓いを胸に僕は眠りについた。




短いですが切りが良いのでこの辺で。
ユーリィの閑話は2話構成になりそうです。

それと話が頭の中に追い付いちゃったので少し更新頻度落ちる思いますがご容赦を。
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