「あれ、ここってもしかして地球じゃない?」
俺は今、森の中でも一際大きな木の上にいる。
目の前に広がるのは広大な森、いや樹海といってもいいかもしれない。
そして空には、でっかい双頭の鳥やらプテラノドンモドキが飛んでいた。
「やべーだろこれ…」
さっきまで錯乱していた俺は無謀なことに方向すら確かめずにこの樹海を歩いていた。
こんな化け物どもがいる世界の樹海で迷子とか洒落にならんわ。
「空に化け物がいるなら普通に考えて陸にもいるよな」
今までは運よく遭遇しなかったがこれからもそうだとは限らない。
(早く安全な場所に移動しなくては)
俺は一縷の望みをかけ地平に眼を凝らした。
「頼む、近くに人里があってくれ…!」(そもそも人類が存在しているのだろうか?)
降り積もっていく焦燥感に眼を向けないよう、遠く地平をみつめること数十分―――。
「あれは!?」
遥か南の方角に煙の様なものが見える。人によるものなのかはわからないが今はそれに頼るほかないだろう。
俺は小さな希望を胸に再び歩き始めた。
周りを警戒しながらひたすら歩き続け数時間。
目を覚ました時は朝だったのに今では日が傾き、空が茜色に染まりつつある。
疲労は感じるが今のところ飢えや渇きは感じない。
(どう考えてもおかしいよな?)
普通の人間はこんなにも長い時間、しかも体を動かしているにも関わらず渇きを感じないなんて在り得ないだろう。
(この体が丈夫なのかこの世界では普通の事なのか…)
考えても答えが出るわけもなく、煙の見えた方向へ進んでいく。
日が暮れ足元も見え辛くなってきた。
「今日は結局野宿かな」
まる一日飲まず食わずで過ごしたのは人生で初めてかもしれない。
(どうやって寝よう…)
完全に日が沈み周りが見えなくなる前に寝床を探さなくては―――。
今日一日歩き続けたが奇跡的に化け物には遭遇せずにすんだ。他の野生動物もみなかったしこの森に化け物はいないのだろうか?
しかし地球の肉食獣には夜行性のものも多くいた。念のため見つかりにくい場所で寝た方がいいだろう。
色々探し回ってみたもののあまり選択肢は多くなかった。
「木の根の隙間か枝の上か…」
結局、樹の上で寝ることにした。
見つけた大樹には二つに分かれした太い幹と枝があり、小さな身体にはその間がちょうどよかった。
何故自分はこんな場所にいるのか?前の自分の身体はどうなったのか?これからどうしていくのか?
いくつもの不安を抱えたまま、その不安から逃げるように眠りに就くのだった。
当たり前ですけど小説を書くのって大変ですね。
自分では結構頑張って書いたつもりでも投稿可能文字数の下限を超えてなかったり、頭の中にはあるのに文字でしっくりくる表現を見つけられなかったり。
他の投稿者さんは平気で数千字とかいってるのを見ると尊敬しちゃいます。