女性型ヴァンデルにTS転生した俺は…   作:小豆団子

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4話 村長、そしてこの世界の真実

 

 

「村長の所に案内するからついてきて」

 

 そう言って歩くユーリィの後についていく。周りには日本ではあまり見ることのできないタイプの木造建築があり、物珍しさからつい足を止めてしまう。詳しくはないが北欧の森の中とかに建ってそうなイメージだ。古そうだけどボロいという感じはなくよく管理されている。

 

「何か気になるところでもあった?」

 

 立ち止まった俺に気付いたのかユーリィが問いかけてくる。

 

「ちょっと建物が珍しくって」

 

「この辺りの建物は大体こんな感じだよ?ハルカは大分遠い所から来たみたいだね」

 

「そ、そうみたいだね…」

 

 流石に別の世界から来ましたなんて言えないよなぁ。

 そんなこんなで歩いていると村長の家に着いたようだ。ユーリィは俺に外で待つように言うと村長の家に入っていった。

 数分ほど待つとユーリィが玄関から出てきた。

 

「村長が会ってくれるってさ」

 

 村長、やばい緊張してきた。怒らせて村を追い出されたりしたらどうしよう!ノックは必要か!?自己紹介は!?ユーリィに紹介されるまで待つべきか!?

 

「村長っていっても村の中で一番年寄りで物識りなだけで怖い人じゃないからそんなに緊張しなくても大丈夫だよ。僕と妹の後見人にもなってくれてるし」

 

 ユーリィは緊張から焦る俺が落ち着くようにと村長について説明してくれる。

 

「そんな事いっても目上の人と話す機会なんてほとんど無かったし…」

 

「そんなに改まらなくても近所のおじいさんと話す様な感覚で大丈夫だよ」

 

「そうじゃぞい、そんな事気にせず入っておいで」

 

 家の中からいきなり声がかけられ驚いたが村長だろうか。確かに待たせるのも悪かったな。ユーリィに促され一緒に玄関をくぐった。

 

「お、お邪魔しま~す?」

 

「ここに掛けなされ」

 

 老人にテーブルまで案内され、椅子に腰掛ける。

 どうしようかと考えていたら老人の方から話しかけてきた。

 

「先ずは自己紹介からかの、儂はここヴォルハ村で村長をしておるラドヴァンじゃ」

 

「わ、私は雨木悠です…」

 

「大まかな事情はユーリィから聞いたが大変じゃったのぉ。疲れているところ悪いがもう一度詳しく説明してくれんかの?」

 

 村長に言われ異世界云々を除いて村長に説明する。

 

「以上です」

 

「ふむーーー。すまんが、儂もニホンという国は知らんのぅ…。じゃが突然別の場所にとなると、もしやヴァンデルが絡んでくるかもしれんの」

 

「ヴァンデル、ですか……………ん?」

 

 は?ヴァンデル?ヴァンデルってあの冒険王ビィトに出てくるヴァンデルか?いや、そんなはずは…。

 

「すみません、つかぬことをお聞きしますがビィト戦士団に聞き覚えがあったりとかは?」

 

「すまぬが知らぬのぅ、このあたりで戦士団と言えばゼノン戦士団が有名じゃが」

 

「ゼノン戦士団!?」

 

「なんじゃ知っておるのか」

 

 ゼノン戦士団だと?マジか、この世界ってまさか冒険王ビィトの世界か。しかもビィト戦士団が知られてなくてゼノン戦士団が現役ということは原作の本編開始よりも少し前ってことか。

 どちらにせよ俺は今、あの冒険王ビィトの世界にいるってことだよな?確かに日本には帰りたい。が、帰る方法が分からない。だから世界を越える方法を探しつつ多少ビィトの世界を堪能してもいいよね?いいはず!

 分からない。だから世界を越える方法を探しつつ多少ビィトの世界を堪能してもいいよね?いいはず!

 

「ゼノン戦士団といえば近くの里に来てるみたいだよ」

 

 勝手に自己完結しているとユーリィが追加でそんな情報を投下してくる。

 

「近くにいるの!?会いたい!」

 

「ほほっ、やはりゼノン戦士団は人気じゃのう。じゃが里までは徒歩で三日ほどかかるからのぅ。今日のところは休んでおきなさい」

 

 確かにやっと文明を感じれる場所で休める訳だし今日くらいは安心して眠りたい。

 

「それと泊まる場所じゃが生憎この村に宿はなくての。ユーリィ、泊めてあげなさい」

 

「わかりました村長。じゃあハルカ、行こうか」

 

「おう!村長、色々とありがとうございました!」

 

「よいよい、いつでもまた来なされ。待っとるよ」

 

 俺はユーリィの後に続き村長宅を後にした。

 

 

 

 

 

 この世界がビィトの世界だと知った俺はこれからのことに胸を膨らませるのであった。




遅くなり申し訳ありません。
これからも更新ペースは遅くなるかと思います。
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