博麗捕物帖   作:深瀬悠

8 / 10
終 博麗霊夢登場

 

 

「只今」

 

 神社の裏口から聞き慣れた声が響いた。博麗霊夢が帰ってきたのだ。何日も神社を空けていたがやっと姿を見せたのである。

 鳥里はその声に驚き、バタバタと跫音を立てて神社の裏口の玄関へ向かいその姿を視界に収めた。

 博麗は変わらず、いつもの和洋折衷のような赤と白の召物を着ている。唯、服には全体的に汚れが付いており、その汚れは見たところ少し前に付いたということがわかる。

 

「おかえり、夢。今まで何をしていたんだ?」

 

「鳥には言ってなかったね。実は幻術師と勝負してたの」

 

「幻術師⁈」

 

 博麗の何でもないように答えた、その奇怪な内容に鳥里は素っ頓狂な声を上げてその言葉を反復した。

 

「そう。何とかって老人」

 

「いや、全く分からないのだけれど」

 

「山籠りしてる怪しい奴が居るって、八雲の奴に聞いたからね、じゃあシメてやるかって正面切って乗り込んだのよ。それにしても、不思議な爺さんだったわ。当初の目的通りにしてやったけどね」

 

 そう言って、博麗は鳥里と共に居間へと移動した。

 居間には魅魔と使用人の少女、そして鬼の伊吹萃香が居間にある卓を囲んで座って居る。

 それを見て、博麗はわざとらしく目を見開いて驚いた様子をみせた。そして、二人は空いているスペースにそれぞれ座り、博麗は持っている手荷物を自身の隣に置いた。

 

「‥悪霊、鬼、絡繰、そして、鳥と。変な組み合わせね。雁首そろえて何してんの?」

 

「鳥の坊主に呼ばれたんだよ。どうやら私に鬼の事教えてをして欲しいんだとよ。全然丸っきり天から地にかけて道理を分かってないんだよ、コイツはさぁ」

 

 答えたのは伊吹だ。胡座をかいたまま、退屈そうに自身の長い髪を片手で弄んで、不満を口にした。

 

「なるほど。鬼だから鬼について詳しい、って訳じゃあないわよね」

 

「そう!それだよ、霊夢。私が知るかよ、そんなこと。晴明にでも訊いとけ。彼奴ならペラペラペラペラ偉っそうにご講釈を垂れてくれるさ」

 

「安倍某はもう死んでるからな。愈愈ボケ時か」

 

 魅魔が言う。

 博麗は暫くそれを見て無言だったが、突然合点がいった様に肩を竦めて笑みを浮かべた。その笑みはいつもの様な人を莫迦にするような笑みではなく、世話のかかる友人の相手をするかのような、優しい笑みであった。

 

「鳥、君は少し見当違いな道を進んでしまっているね。君は見てもいないものを皆が口を合わせているからと勝手に対象をそう決めつけてしまっているんじゃないか?方向性を決めるのはいい。しかし、ソレにのめり込み過ぎるのは良くない。マァ、もっとも君の唯一の正解は私を頼ったことだ」

 

 博麗は鳥里を見て、得意気に言う。

 鳥里はそれを見て、安心したような顔情で事件の内容を詳しく伝えた。

『死装束の女』のことから、依頼人やその周辺の人間の関係、今人里を悩ます布を纏う鬼の存在等を、当事者たちから聞いた話そのまま言うことにした。

 人里を悩ます鬼というのは、前に博麗神社を訪ねてきた夫婦の友人の家に出没したことが、初の目撃証言となっている。彼ら曰く、その鬼は、夫婦の友人を襲ってから、姿を直ぐに消したそうだ。以来、布を纏った鬼の姿を目撃したものは少ないが、人を襲ったという事実に皆、内心恐怖しているのである。

 魅魔は初めて聞くことだったのか黙って聞いている。伊吹は相変わらず自身の髪を指に巻き付けたり、弄ったりしている。話に興味はないのだろう。

 博麗は、黙って鳥里の話を聞いていたが、話を聞き終わると同時に、微妙な顔をした。

 鳥里は、「もしかして、わからないのだろうか?」と不安になり声をかける。

 

「なんだ、この事件はそんなに難しいのか?」

 

「真逆。話を聞いただけでわかるわよ、そんな簡単なこと」

 

「それは頼もしい限りだ。だったらそれを教えてくれよ」

 

「今は駄目」

 

 即答だった。

 鳥里は、やっぱりこう来たかと不満そうな顔情で博麗を見る。

 しかし、博麗は気にせず飄々とした態度をとった。

 

「まず明らかにすべき事を確認しなさい。まず一つ、死装束の女は人間で、態々人里を通って、そして鳥の言う通り呪術を行なっている。二つ目、布を纏う鬼。いや、鬼というより幽鬼かな。これは面白いわね。「雷の喜を得て生ましめし子の強き力ある縁」のよう。しかし、それが果たして本当に鬼なのかどうかが問題ね。最後に、これら二つの怪奇が果たしてどう関係しているのか」

 

 博麗が言った言葉の中に、鳥里が気になった部分がある。鬼の云々の部分だ。

 

「なんだ違うのか?」

 

「例えば『黒塚の女』『般若』『道成寺の蛇』とまぁ、挙げれば枚挙に暇が無いけれど、人間から妖怪に転ずるというのは昔からあるから。そもそも鬼って言うのは色々あってね、中国にもあるもの、日本にあるものがそれが結びついたりした結果だとか、出自も宗教によって様々なの。当然、名前もね。風土記とかにもあったかな?まぁ、それはともかく、昔は神に対するものだったりしたけれど、鬼は基本的に悪いモノとして扱われる。追儺が変化した節分とかで鬼が豆投げられてるでしょう?さて、では今回の件の鬼の出自を宗教から抽出してみるとどうかな?該当するものは有るかしら?」

 

 博麗は顔に、こちらを揶揄って遊んでいるような笑みを浮かべてこちらを見ている。鳥里にはわからない質問を敢えてぶつけるという悪質極まりないしじわるである。当然、鳥里にはさっぱりだったから吃ってしまう。

 すると、ここで魅魔が一言入れた。

 

「おい、霊夢。話はそれくらいにしてさ、まずはその鬼を退治してきたらどうよ。幻術師の爺さんよりも手応えがない分、手早く済むだろう」

 

 魅魔の言は、まるで博麗の言わんとしたことがわかったかのような口振りだ。つまり、その鬼の正体を恰も看破したかのような、そんな意味を含んでいる気がする。

 

「元からそのつもりよ。では先ずは妖怪元興寺を退治しようか。‥さて、本当に鬼になってしまったのか、そうでないのか‥。はぁ、帰ってきたと思ったら、直ぐに仕事だ。私働きすぎじゃないかしら」

 

 そう言って博麗は、自身の脇に置いていた荷物を持って居間を後にした。自室へ向かったのだろう。

 鳥里はただその様子を見ていたが、そこで魅魔が声をかけて来た。

 

「さ、鳥里。君は関係者を全て集めて、霊夢の手伝いをしてやりなさい」

 

「どういう事だ?」

 

 要領を得ない鳥里が聞き返すと、魅魔はニヤリと笑ってみせた。

 

「ほら、お前の好きな探偵小説にはお決まりの展開があるでしょう?"探偵は皆を集めて、さてと言い"だよ」

 

 

 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ*

 

 

 博麗はいつのまにか再び神社から居なくなっており、鳥里は再度心配していたのが魅魔に「気にせず言われた通りに」と言われ、博麗神社を追い出された。

 鳥里は疑問に思いつつも、C子の家にA作とB子と共に向かった。

 C子の娘c子に事情を話、家の中、C子が横になっている部屋へと通されて、ついに鳥里はC子と対面を果たした。

 鳥里はC子を初めて見たが、とてもやつれており、顔色も当然悪く、部屋の隅でガタガタと小刻みにずっと震えており、その姿は今にも死にそうな人だという感想不謹慎ながら持った。

 C子は鳥里を見ないで俯いたまま弱々しく言う。

 

「‥貴方が、あの鬼を退治してくれるのですか?」

 

「いえ、それは博麗神社の祈祷師が今行っています。そして、その祈祷師がここへ来た時、全てを明らかにするという意味があり、皆さんをこうして集めたんです」

 

「‥そうですか」

 

 C子はただ一言、消え入りそうな声でそう言った。

 そうして少しした後、家の外から聞き慣れた声が聞こえた。博麗の声だ。

 

「鳥里!皆を外へ出しなさい。病弱女は手を貸してでも外へ引っ張り出しなさい」

 

 鳥里と他は、博麗に言われた通りに皆、家の外へ出て、家の前で待ち構える博麗を正面に、横一列に不細工に並んだ。C子は体調が優れない為、家の外にある簡易的な椅子に座っている。

 その時鳥里は、博麗の姿を見て少し呆然としてしまう。

 博麗は、先程のような腋を露出した衣装とは変わって、白装束に緋色の袴を着て、履き物も西洋の靴下と靴ではなく、足袋と草履を履いている。

 鳥里は懐かしいと思った。それは、鳥里と博麗が10歳と少しの年齢の時に、様々な場所で冒険した時の姿ではないか。

 博麗はそんな間抜けな表情をした鳥里に一度首をかしげたが、構わないことにした。

 

「よし、皆さん。揃いましたね。いや、手間をかけさせてしまってすみません。どうにも家の中は少々狭いようですから。では、頭の悪過ぎる犯人の計画を羅列してみましょうじゃありませんか」

 

 そう切り出した後、博麗は皆を一度見回し、再び口を開いた。

 それは鳥里たちを観客として、舞台にただ一人いる博麗が演説をする様に見えるというとイメージしやすいだろうか。

 

「ですが、まずは皆さんの先入観を消す必要がありますね。つまり、錯覚です。さて、この事件には『死装束の女』と厭魅という呪術、そして、鬼。これらの怪奇要素が絡みついて構成されています。しかし、これらは皆、ただの形だけのものです」

 

「形だけ?つまり何もかも嘘やマヤカシというわけか?」

 

 A作が怪訝な顔で博麗に問うた。

 その質問は、皆の心を代弁したものである。従って、皆その答えを博麗に求める様に、彼女の姿を両眼でしっかり捉えている。

 しかし、博麗はそれに今は答えない。

 

「それは時期に分かることです。ハハ、どうにも貴方達は結論を急ごうとして、大事な過程を軽視してしまう傾向があるみたいですね。AであるからBである。よって、Cの入り込む余地はない。これを演繹推論と言いますが、これをしっかり行ない、事件を順に解剖し、咀嚼して消化していきましょう」

 

 博麗はそこで、前振りを終える意味を含めて一度言葉を区切った。

 さぁ、博麗はいよいよ事件の真相を話し出す。

 

「では、私が今言ったように、幻想怪奇を現実の庭に引き摺り出してみましょう。『死装束の女』の正体は、c子さん、貴方ですね」

 

 皆、一斉にc子の方を見た。いや、C子は体調が優れないからか、俯いている。

 c子は諦めたような表情をした後、やがて俯いてコクリと頷いた。

 鳥里は視線を博麗に戻して、彼女に問う。

 

「何故わかったんだ?」

 

「それを語るにはまず順に明らかにしていかなければなりません。そうですね。例えるなら、火の無いところに煙は立たないとは有名な子守唄でしたが、では誰が火をつけたのでしょう?」

 

「つまり、事件の真犯人という意味か?」

 

「そうです。真犯人はC子さん、貴方ですね?」

 

 博麗の告げられた事実に、まず声を上げたのはA作だ。

 その顔にありったけの驚愕の顔情を貼り付けて博麗に大声で言う。それは信じられないという思いがありありと伝わってくるようなものだ。

 

「C子が⁈そんな莫迦な!巫女様、そんなのあり得ませんよ。だって、C子は女を捕縛するためにあんなに協力をして、それに、腕に傷を負ってるんです!いくらc子ちゃんが辻褄合わせの為とはいえ、親であるC子を害するなんて‥まだ、子供ですよ⁈」

 

 A作は半狂乱でそう叫んだ後、C子にすがるように歩み寄りながら、先程とは違って震えた声で言う。

 

「C子‥なぁ、嘘だろ?巫女様が勘違いしているんだ、きっと。きっとそうだ。なぁ、そうだって言ってくれよ」

 

 しかし、C子は悲痛な顔をして娘同様俯いており、A作の悲痛な声には応えようとしない。

 A作はそれを見て、絶望したような顔をして茫然自失と言った様子に陥りかける。しかし、博麗の言葉がA作を引っ張り上げた。

 

「A作さん、黙って私の話を最後まで聞きなさい」

 

 博麗は静かに告げた。

 A作はそれに逆らうかと思われたが、有無を言わせぬ気を放ち、忽ちA作はC子から離れて元の位置に移動して、博麗の方へ顔を向けた。

 博麗は再び口を開く。

 

「まず、C子さんとc子さんは二人で結託、いや、C子さんがc子さんに、親子関係の延長上として命令する形でc子さんに死装束、正確には白装束を着せ、深夜、皆が寝静まった頃を見計らって里の中を歩いて回るようにしました。それにはまだ続きがあったのですが、ここで思わぬ事態が起こった。A作さん、貴方がその様子を目撃した事です」

 

「それのどこが問題なんだ?」

 

「いえ、問題ではありません。C子さんにとってそれは嬉しい誤算でした」

 

 そこで、鳥里はある事に気付いた。

 目撃される事が嬉しいということは、事にA作を巻き込む事が目的だったのではないかと思いついたのだ。

 博麗は、それを見て莞爾っと笑う。幼馴染という事もあるのか、こうやって鳥里の考えを見透かされることが度々ある。

 

「では、まずは彼女たちの犯行計画について話します。そこの鳥里君は気づいたようですが、C子さんはA作さん達が目的だったのです。『死装束の女』に手を出し、その結果、『A作さんとB子さんが女の恨みを買って、呪いの標的になる』という解釈が欲しかった。つまり、女との負の接点を作ることが、計画の始まりです。だから、C子さんはあの時、娘である『死装束の女』を深く追いかけなかったのですね。あの暗闇だ。不審人物を深追いするには危険だという理由をA作さんの頭に彼自身の手によって自然に論理付けるように誘導するようにした。さて、では実際、女の呪いによってA作さん達は危険な目に遭ったのでしょうか?いいえ、違います。それらは全てC子さん自身の手によってまるで呪いのように解釈できるような方法でA作さん達を襲ったのです。つまり、C子さんは呪術、厭魅を間に受けていなかったか、別の目的があったと考えられる」

 

「どういうことだ?」

 

「表向きは呪術によって殺そうとしていますが、全てC子さんの手によって行われているということです。二人が危険な時、C子さんが近くに必ず居たことから分かります。また実際、女が最初に呪っていた人物は未だ姿を見せていないではないですか。丑時参のいい加減さというのは、蝋燭を頭に、鏡を首から下げていない等。とはいえこれが必ず無くてはならないとは言いません。丑時参というのは、橋姫伝説と厭魅の合成呪術ですからね。しかし、C子さんは丑時参と言った。だとすれば、そちらに即していなければ変だし、呪術をゾンザイに行うような人間が果たして本当にその対象を憎んでいるものですか?すると、これは実際には丑時参とは別の意味があると考えられるわけです。さて、C子さんの目的は、A作、B子さんに、先程言った呪われてしまうような心当たりを意図的に作り出すことによって、『お前たちが呪術の標的になり、その呪術による危機が迫っている』、そう認識させたかった。だから、分かりやすい厭魅を選んだ。つまり、呪い自体に特別重きを置いていなかったことがまず判明しました。そして、より認識を強める為、藁人形を時期をずらして送りました。また、時期をずらした理由については、『死装束の女』の捕物劇によって里にA作さんの口から噂が広がり、死装束の女は活動を控えているから、藁人形を置く時期に差が出ても不自然ではない、と考えた。次に、自身は二人の中では、被害者側にいるのですから、当然自分にも藁人形が届いていなければならない。従って、先に自身に送ったという虚構をA作さんとB子さんに話すことで過去において『C子さんの家に藁人形が贈られた』という事実とする。ここで、C子さんは頭を使った。先に藁人形が送られたと2人に話すことで、呪いによる被害の前例が無い訳ですから、冗談だと思って捨てたと言って、2人の事実確認を自然にパスしたということです。そして、その呪いを証明する為に、証拠として自分で腕を傷つけた。すると、二人は同じ当事者である自身を心配して家に来る。C子さんは人里で働いていますからね、これも噂から知ることができる。または、娘のc子さんに「母が誰かに傷つけられた。だから何か知らないか?」ということを二人に告げることで間接的に、二人を家へ来るように誘導する等も出来る。おそらく、確実性の高い後者が本命でしょう。そして、訊かれる、自分で尋ねるどちらでもいい。藁人形を話題に出し、傷付いた自身の腕を見せることで、二人に呪術への危機感を持たせる。では何故、そんなにしてまでC子さんは呪いを強調するのか?それはこの幻想郷において人を呪う習慣が居ないからです。例えば我々が使うスペルカードは予めプログラムされたようにエネルギ弾を霊力や魔力を動力源として発動させ攻撃に用いります。しかし、それは呪術ではないのです。そして、この地に妖怪はいても、呪術を信じる人間は少ない。なぜなら、実感がないからです。里の残り少ない陰陽師も呪詛なんて普通やりませんからね」

 

「なるほど」

 

 鳥里は顎に手を当てて博麗の話した真相を反芻し、飲み込む。

 博麗はそんなことはお構い無しに次へと進めた。

 

「いままで、私は、C子さんを犯人、『死装束の女』の正体をc子さんだと仮定して推理を行いました。では、どこからその仮定とすることに至ったのかを話しましょう。C子さん、確か貴方は「誰かに傷つけられた」と言っていましたね。すると、皆、『死装束の女』に傷つけられたと認識する筈だ。それで、犯人は自動的に決まってしまう。そして、A作さんとB子さんの害の仕方は、回りくどいやり口でした。この差異が、私は引っかかりました。考えが甘かったですね、C子さん。おそらく貴方の計画では、『死装束の女』がA作さんとB子さんの家に藁人形を送っていることから、同時に家を知っていると2人に推理させた貴方は、"一度害した家に真逆二人がいる"とは思わないだろうと暫くC子さんの家に泊まらせ、自身のすぐ目に付く位置に二人を置き、女がそれに気づかないであろう時期に、あくまで呪いによって殺そうとした。それが叶わない場合は、"女が家を嗅ぎつけた"と言ってC子さんの先程の嘘を現実に起こして、B子さんを『呪術の効果の無さに痺れを切らした犯人よって』刺殺なり撲殺なりしようとしたのですね。では、一度出発点に立ち返ってみましょう。おかしな不可解な部分が浮き彫りになりましたね。それは、何故C子さんは最初に物理的な害を行い、二人は呪殺なんでしょうか?また、傷つけたとは言え、先ずは顔を見られたかもしれないC子さんを優先して殺す筈です。では何故殺さなかったのか?ということです。答えは明白、C子さんが犯人だからか、犯人となんらかの関係があるかと考えられます。ただ、そんな状態でも2人に手を出した意味は、里の噂の風化と共に二人の危機感の風化を止めたかったのでしょう。それはともかく、C子さんが犯人だとしたら後は『死装束の女』との関係です。一通り羅列してみましょう。まず、C子さんが『死装束の女』に必要以上に行動を起こしたにも拘わらず一度取り逃がしたらすぐ諦めたことの意味。そして、女のあっさりとした逃亡。もっと言えば、『死装束の女』が人里を徘徊し始めてから都合よくC子さんがA作さんの家を訪ねたこと。これら全てが、芝居じみています。そして、女が最初に呪っていた人物は、誰でしょう?姿形も、被害届もありません。つまり、あの丑時参が、先刻も言ったように、別の意味がある。おそらく、態々その姿を目撃させるというね。ならば、C子さんと女は共犯であることか、何らかの関係があるというのは、これも私が先刻言った通り。以上の事柄から、計画をじっくりと練れることができ、手順通りに事を遂行させるやり方を見てみると、一番可能性が高いのは身内、つまりc子さんということになる。これに気づくか気づかないかが事件を解く鍵だったのです。鳥里君とかは、やれ幽霊だ、呪いだに惑わされてこんな大きな矛盾に気づかなかった」

 

 こんな時でさえ、博麗に馬鹿にされた鳥里は、ややムスっとした表情をした。その表情のまま、仕返しとは言わないにしろ、少々毒を込めて博麗の推理における曖昧な部分を指摘した。

 

「女を作った意味は?真逆、その嬉しい誤算を期待してなんて莫迦言わないだろう?」

 

「さっきも言ったでしょう。計画には続きがあったのだと。女を歩かせたのは、『死装束の女』が存在するという事実が欲しかったから。そして、A作さんの家の下見と思われる行動です。そもそも、考えてみてください。死装束の女は夜に、森で短時間会った人間の顔を良く覚えていますね?A作さんが仮令、客商売を営み、多くの客と接していたとしても、あの時A作さんは声を上げていなかった。だとしたら期間は多少空けた後に、藁人形を送ることにより、A作さんの家を突き止めたという事と先程のA作さんと死装束の女が短時間しか接触していないという2つの前提から、女自身が初めからA作さんを狙っていたと考えても変ではない。まぁ、それを隠すために、呪いによる間接的な殺害という方法を選んだことによって、簡単に因果関係を作らないように配慮したのでしょうが、呪術を知らぬ輩は騙せても、鳥渡知識の在るものは簡単に見抜きますよ。さて脱線しましたが、C子さんの当初の計画では、『死装束の女』が私の家の前を必ず通るから──、と今回の件におけるA作さんの役をC子さん自身がやる事でA作さんを巻き込もうとしたのですね。しかし、A作さんが都合よく当事者になってくれたから、C子さんにとってはより容疑から外れやすくなりますから、計画の修正は簡単に済むどころかむしろ好転したと言えるでしょうね」

 

 鳥里の密かな仕返しは、あっさりと受け流されてしまった。

 しかし、それは一旦置くとして、これで一先ず、一通りことの発端が明らかになったのだ。

 鳥里は、場を整える意味を含めて、博麗に話の仕上げを行うよう促す。

 

「やり方がややこしくて回りくどいな。しかし、なんでそんなことを?」

 

 鳥里がC子をみてそう言うと、博麗が呆れた声と共に言う。

 

「君は学習しないな。…仕方ない。仕方ないから鳥頭の君のためにもう一度説明してあげよう。幻想郷の妖怪は見て触れる事ができる。だから、あの捕物劇によって触れられ、一時期死装束の女が人間かもしれないと噂になっても、噂は噂。もしかしたら、実は妖怪で敵わないかもしれないから本気で探すことはないし、先程も言ったように女は活動を控えてるから、噂は風化する。これによって、人々は『死装束の女』幽霊説に有力的になる。また、犯人が人間で、物質的な殺害を行おうものなら、人里が疑心暗鬼に陥り、下手したら壊滅だ。これ前にも言ったでしょう」

 

「‥では、動機は?」

 

「C子さんはA作の事が好きだった。そうですね?」

 

 C子は静かに頷く。

 A作、B子の両目が見開かれ、C子を凝視した。

 

「聞けば三人は幼馴染。A作さんは女でいうところの紅一点。B子さんもC子さんもA作さんが好きだった。だから、邪魔なB子さんを排除することこそが最終目的だった。その為に、ABCと全てに危機を与えることで本命を不明瞭にしたのですね。さて、続きです。A作さんとB子さんが夫婦であるように、C子さんには、今は亡き旦那さんとの結婚があった。しかし、その旦那さんが亡くなろうとしていた。あなたは旦那さんに見切りをつけて、長年抱え続けた恋慕を果たそうとした。従って、そんな杜撰とも言える計画を決行した。間違いありませんか?」

 

「はい、そうです」

 

 C子は小さく、肯定した。

 

「‥しかし、よくわかりましたね」

 

「丑時参をする人間は私の知る限り、大体が女の妬みですよ。貴方はさしずめ、橋姫になり損なった女…といったところでしょうか」

 

 博麗がそう言うと、C子はここへ来て初めて小さく笑みをこぼした。

 B子が、告げられた事実に未だ信じられないと言った様子でC子に尋ねる。

 

「‥C子、A作のことが好きだったというのは本当?」

 

「本当。だからB子が羨ましくて、いえ、妬ましくて、ついつい貴方に冷たい態度で接してしまったわ。ごめんなさいね」

 

 B子はそれに沈黙で返した。彼女の心境は今どの様なものか、それはわからない。

 なるほど、C子を中心とした今回の『死装束の女』の真相はわかった。しかし、まだ最大の謎が明らかになっていない。

 突如として現れた鬼だ。あれは一体なんなのだ?偶々現れたのか?

 

「じゃあ、鬼は?」

 

 鳥里がそう言った時、C子が僅かに肩を揺らして反応した。

 博麗は、ここに来て目を細めて告げる。

 

「鬼ねぇ。あれは鬼じゃないわよ」

 

「でもさっきは妖怪って」

 

 鳥里は再び博麗の言葉に、頭に疑問を浮かべ眉を寄せた。

 

「鬼の顔は面。般若の面。それに、適当な布を纏っているだけよ。細い腕、青白い肌、唸るような声。確かに一見鬼に見えなくもないね。でもあれは人間よ」

 

「信じられないよ、僕には」

 

 鳥里が困ったように言うと、博麗はゆっくりと教えるような口振りで根拠を話し始める。

 

「C子さんを襲った方法をもう一度よく思い出してみて。首を絞めるなんて、時間がかかるし、鬼のやり口とは違うでしょう。鬼なら簡単に咬み殺した方がいい。しかし、それをしなかった。苦しめて殺すというのなら一応説明が着くけど、その場合A作さんとB子さんが駆けつけても未だ苦しめて殺すことに拘る?いいや、そんな暇は無かっただろうね。ならば、早めに殺すか、また別の機会を狙うかに別れる。そして、鬼の癖に人間相手にすんなりと撤退するというのもまた変な話だ。つまり、縊り殺すとして考えても、腕力のある鬼が何故C子さんをA作さんとB子さんが駆けつける間に殺す事が出来ず、また、絞められた首の跡には赤い跡しか付かなかったのか?それは、一瞬で殺せる力が無かったと私は考えたのよ」

 

「では、そいつもまた、C子さんの計画の内にある、保険みたいなもので、C子さんと揉めて結果として復讐に遭ったということか?」

 

「違う」

 

「じゃあ、誰なんだ?そんな酔狂な奴がこの里に今も隠れて住んでるって言うのか?」

 

 鳥里はなかなか正体を口にしない博麗を不思議に思いながらも尋ねた。

 鳥里の問いに対する、しばらく間を置いてからの博麗の答えは、鳥里の、いや、この場にいる1人を除いた人々にとっては正に怪奇と言わざるを得ない真相であった。

 博麗はついに、今回の事件における最大の疑問を、サラリと言ってのけた。

 

「あれは、C子さんの亡くなった旦那さんです」

 

「嘘です!そんな、人が生き返るなんて‥ありえません!」

 

 博麗がそう言った瞬間、C子が声を荒げて、睨むように博麗に叫んだ。

 鳥里自身も、いや、A作やB子も驚いている。

 死人が自発的に蘇ると言う話を聞いたことがない。

 鳥里がそう考えていると、博麗は未だ睨みを利かせるC子を無視して、何でもないように鳥里に話を振って来た。

 

「鳥、君はPoeという外の世界の作家が書いた『The Premature Burial』という小説を読んだことはある?」

 

「‥いや」

 

「なんだ無いのか。‥その小説には、実際には死んではいないのに、死んでいると周りの人間に誤解され、埋葬されてしまうという恐怖を綴ったものね。これが書かれた時代は医学がそこまで発達していないからこその恐怖というわけ。その例に乗っ取ると、つまり、C子さんの旦那さんは病によって実際には死んではいなかった。それは、この家が檀家ではなく、亦、この家が人里から離れていたから起こってしまった事よ。幻想郷では死人が出た場合、普通、我々みたいな奴らが閻魔に訊きにいくのよ。ちゃんと死んでいるか?とね。しかし、これは先刻も言った様に、檀家や我が信仰下にある家だけだ。宗教への加入に強制は出来ないから、いつかはどこかで起こったとしても変ではなかった」

 

「じゃあ、なんでC子さんを襲うなんてしたんだ?冗談なんてレベルを遙かに越えてる。普通に家に帰ればいいじゃないか」

 

「帰ってきただろうね。しかし、C子さんは自身が言うように家をよく開けておりその日は不在だった。ただ、そこで家に居たc子さん。貴方に言われたんだろうね。おそらく、『お母さんはお父さんが死んだのをいいことに、昔好きだった男の尻を追いかけている』とね。そこで、C子さんの旦那さんは、C子さんの裏切りという心の移り変わり‥いや、今回はC子さんの気持ちが昔から変わらなかったことが問題だったということを、明確に知ることになった。従って、c子さんに、託された着流しと拾ったか、買ったのかは知らないが、その般若の面を被り、C子さんを襲ったのよ。この考えに至った推理だけど、人間が人間を殺す場合、殺す側の人間には当然殺意がある。つまり殺される側の人間に対して負の感情を持っているわけね。だとしたら、C子さんに恨みを持つ人は誰だろうか?真っ先に思い浮かぶ人物は、C子さんの旦那さんが病になってから彼女に反抗的になった娘c子さん。しかし、C子さんが襲われているまさにその時、彼女はA作さん達と共にその現場を目撃している。ならば、彼女は除外される。では次はと考えた時、私はある事に気付いた。C子さんの旦那さんは火葬ではなく土葬された。ならば、肉体は未だ現存しています。それに、先刻どおりこの家は檀家ではないから、完全に死んでいるかも定かではない。つまり纏めると、c子さんの態度変容がC子さんに向けられているなら、それの根本の原因は、彼女の父の状態とC子さんの行動。しかし、c子さんはC子さんに手を出していない。ならば、残りは死んだはずのC子さんの旦那だろう、と考えたからよ。しかし、橋姫、厭魅ときたら、最後に元興寺とは、変な組み合わせね」

 

 博麗がそう言って推理を終えると、皆は再びc子へ視線を送る。

 c子は先程から俯いたまま、左右の手でギュッと自身の着物を掴んでいた。手が小刻みに震えて、その肌の色が白くなっていた。

 鳥里だけは、博麗に目をやって尋ねる。

 

「じゃあ、c子さんがそれをした理由はなんだって言うんだ?」

 

「父を蔑ろにしていたC子さんをc子さんは許せなかった。そうですよね?」

 

 博麗の推定に続いて、ここで初めてc子が博麗の言ったことに繋げるように話し始めた。

 

「私はある時、父と母の間に愛がないのではないかと薄々感じ始めたんです。だから私は、一度こっそり母の跡をつけました。そこで目にしたのはA作さんと母が仲良く話している姿です。A作さんのことは前から母から聞いていた。初恋の人だって。夜に何度か会っている事も知っていました。でも、B子さんも一緒でしたから確証はしていませんでした。しかし、父が病で床に伏せてから、母は私に、巫女様が言ったような計画を聞かせ、前よりも頻繁にとは言わないにしろ、母はA作さんに会いに行く回数が増えたようでした。もうその時点で私は確信したんです。「母はA作さんを諦めきれていなかったんだ」って。A作さんには熱っぽい視線を向けてさ。父さんにはそんな目したことない癖に。‥そして、それと同時に私は自身が無意味なものに思えたのです。子というのは愛する2人から生まれると言うではないですか。だから、私が例え2人の快楽の果てに産まれたモノだとしても耐えられました。だって、そこに愛があるもの。‥けれど、ソレを知ってから私はそんな大切なモノが消えてしまった。だから、私は私自身が汚らわしくて汚らわしくて仕方がない。私はね、快楽の残りカスも同然なんです。父が母を抱いている時に、母は父ではなくA作さんを思っていたと思うと、気持ちが悪くて吐きそう。これが私の妄想だってわかってる。けれど、どうしても考えてしまった。‥だから、母の言いなりになっていた時期、父が帰って来た時は、嬉しさという感情と共に父に、いや私にチャンスが巡ってきたと思いました。出来る事なら父自らの手で母に復讐してほしいってね。…いえ、これも嘘。本当は、愛の無い2人から生まれた自分が嫌になって…それで、その原因を潰そうとしたの」

 

 c子が喋り終わると、辺りに静寂が訪れた。周りに乱立する木々の葉のざわめきだけが、辺りを包み込む。

 博麗は何も言わない。ただ冷徹な眼差しで彼女らを見ていたが、やがて鳥里に視線を移す。鳥里はc子の独白を聞いて、なんだか気分が悪くなった。

 博麗は鳥里の顔色があまり良くないと気付いて、彼に近寄って声をかけた。

 

「大丈夫?」

 

「‥いや、あまり」

 

顔がすっかり青ざめてしまった鳥里に、博麗は笑みを浮かべて語りかけた。

 

「感受性強いわね、鳥は。それは芸術家だから?」

 

「‥ありがとう、心配してくれて」

 

「これも仕事だからね」

 

 さて、2人がそんなやり取りをしている中、問題のC子は、娘の独白に言葉を失っているようだった。

 やがてc子は、母であるC子を一瞥した後、鳥里を支えている博麗を見て尋ねる。

 

「父は、今?」

 

 c子の問いに、博麗は一度顔を上げて平坦な声で返答を述べる。

 

「彼は私が殺しました。マァ、アナタに何を云ったところで云い訳じみて聞こえてしまいますが、彼はもう限界だったんです、身体は勿論、心もね。‥‥今、遺体は大事に保管されています。後日、私がしっかりと葬儀を挙げさせてもらいます。荒御魂ですからね」

 

「‥そうですか」

 

 c子はそう言って両手で顔を覆い、泣いた。

 母が報いを受けることがなかったからなのか、父が無念で仕方ないのか、それとも両方か。いや、もしかしたら自身の血を呪っているのかもしれない。それは鳥里らにはわからない。

 それは啜り泣く小さな声だったが、周りに無作為に生い茂る木々に静寂に、よく鳴り響いた。

 

 

 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ*

 

 

 事件は博麗の推理によって解決された。事件関係者は、あの後博麗が処理をした。コレについては、鳥里は事情をよく知らないが、彼女のことだから上手くやったのだろう。

 さて、事件から数日後。鳥里と博麗は相変わらず博麗神社の居間で茶をすすっていた。

 鳥里は博麗に、事件で気になった事を思い出し、蛇足だと思いつつも訊くことにした。

 

「なぁ、夢。前の事件の事で、少し聞きたいことがある」

 

「何?」

 

「妖怪は稗田が危険防止の意味で流布させても、なんで呪術は皆知らないんだろうな」

 

「皆じゃないわ。知っている人は知っている。だけど、皆危険性を知っているから、書物に残す人は少なくて、墓にそのまま持っていく人が大半よ。それに古き良きにしても、危険な物を態々教えてやる必要はない。あれは人間同士において交わされるものだから。じゃあ、逆に聞くけど、皆が皆、あの壁抜けの一発屋と同じように術を悪用する奴だったらどうする?」

 

 博麗の口から出た、壁抜けの一発屋とはおそらく以前、ここへ訪ねてきた霍青娥の事であろう。

 あの時、霍と鳥里が話をしていると、博麗が帰宅し霍を見て言った言葉が「芸人じゃないの。ここは楽屋じゃないわよ」だった。どうも、霍の事を一発芸の芸人だと揶揄して遊んでいるようで、これには霍も少々嫌そうな雰囲気を顔に出していた。

 そうして、博麗から正式な紹介をされ、鳥里は霍がとんでもない人物だと知ったのだ。

 さて、それを前提に今の博麗の言から想像してみることにする。

 結果は明白だった。

 

「最悪だ」

 

「でしょう?呪術はちゃんと弁えた人が使うならいいのよ。薬と一緒。まぁ、そんなものは使う事がないに越した事ないんだけれど。呪いは解くのは難しいから…あの子のように」

 

「‥そうだな」

 

 これで事件は解決した。もう掘り返す事は無いだろう。

 鳥里は、卓に頬杖をついて、開いた障子から見える縁側を越えた風景に目をやる。程よく風が吹き、日に照らされて煌めく葉が木々が由良由良と斜めに、その態勢を崩している。

 博麗は暇故か、気分を変える為か、鼻唄を歌いだした。

 博麗は歌が普段の言動からは想像できないが、意外と上手で、鳥里は彼女の歌が好きだった。昔から彼女の歌を聴いていると不思議と心が落ち着くのだ。

 今日も平和に終わりそうだ。そう思った。

 と、突然霧雨魔理沙が鳥里が見ていた縁側に、突っ込むように居間へ侵入して来た。

 霧雨は息を切らしていて、とても急いでここまで来た事が伺える。

 博麗が流眄で霧雨を見つつ声をかけた。

 

「どうしたのよ?」

 

 霧雨は、息も絶え絶えになりながらわけを話す。最初は喉が渇いているのか、口をパクパクさせているだけで息遣いの音しか聞こえなかった。仕方ないと、博麗が飲みかけだった茶の入った湯呑を渡してやると霧雨は湯呑を奪い取るように手にし、一気に飲み干した。それから、何度か咳をした後に、第一声を発したのである。

 

「いや、それがさ、聞いて驚けよ!紅魔館に殺害予告が届いたんだってよ。それが大騒ぎでさ、とりあえず一緒に見に行ってみよう!」

 

「「はぁ?」」

 

 

〈了〉




《あとがき》
ㅤ第二作目。
ㅤサスペンス?

【追記】
多分一番書いてて小っ恥ずかしい話だったと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。