マッドな科学者が鎮守府を経営するそうです   作:リバプールおじさん

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のりと勢いと一握の設定を引っさげてまいりました。この世界、実は自分が今執筆している世界と繋がっているかもしれません。


第1話 着任

今、私はキラキラ光る海沿いの道をおじいさんが車で移動していました。

 

おじいさん「はい、着きましたよお嬢さん。...災難ですね。そんな私の孫と同じくらいの年なのに」

電「いえ、大丈夫なのです。これが電の道なのです!」

おじいさん「そうかい、じゃあ、せめていい司令官に恵まれるといいね。もし悪いやつだったらしばきに来るから」

 

あっはっは、と笑いながら優しそうなおじいちゃんは腕を捲り上げ、丸太が中に入ってるんですか、と思うほどの二の腕が現れました。

怖すぎて笑うしかないのです...........。

 

まあ、そんな心配なんてないのです。元帥様から提督の話は聞いているのです。

 

いつも笑っていて軍服を嫌って私服、誰でも大切にする人だそうです。

 

 

そんな人なら全然怖くないのです!

 

フンス、と胸を張って進みます。しっかりとした挨拶をしないと。

門の向こう側にしゃがんでいる背中が見えます。あの人なのです!

 

早足で駆け寄ってその背中に声をかけます。

 

電「暁型四番艦、電なのです!これからよろしくお願いします!」

 

 

その声に反応してムックリと司令官さんが起き上がります。

 

その人は肩にかかるか、かからないかほどの長髪で、中肉中背の体をお医者さんが着るような白衣に包んでいます。そして口元には不敵な笑みが刻まれて、目の下に真っ黒な隈ができています。

 

...........思ってた人と違う!

 

いや、合ってるのです、情報としては合ってるのですがッ!?

確かに(不敵に)笑っていて、私服(白衣)。なんだ。合ってるのです。

 

いやでも、でも!誰でも大切にしてくれる人だと...!

 

男「あんたか!フッフフフ、いい実験材料になりそうだ!」

電「ヒ、ヒイィィィィィ!!?」

 

一番外れてほしくない情報が外れちゃったのです!何ですか実験材料って!?

 

男「あぁ、ああ!一度こういうことをやってみたかったのだ!軍の狗に金を貢がせ!俺はのうのうと実験に専念できる!...........あ、すまないな。少し熱くなりすぎた。立川 徹だ。よろしく頼むぞ」

 

電「あ、はい...。では鎮守府の説明を...」

立川「説明ィ?」

 

ギロン、と大きな目で睨まれる。隈も相まってすごく怖い!

 

立川「そんなものは要らん、俺のやり方でやるのだ。早く付いて来い」

電「はい〜...」

 

涙目になりかけながら私はそう言いました。どうなっちゃうんですか!?

 

 

 

 

鎮守府のまだ伽藍堂な執務室で司令官さんはニヤニヤしてミカン箱に腰かけた。

こうしてみると何だか中性的な顔なのです。

 

立川「?...何を見ている?早く座れ」

電「「は、はいっ!」

隣のミカン箱に座ります。

 

立川「さて、大人しくしろよ?」

電「ヒ、ヒィ!?」

 

そう言って司令官さんは手を伸ばしてきました。





情報操作ってこんな感じ。
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