マッドな科学者が鎮守府を経営するそうです 作:リバプールおじさん
立川「ドロップ艦だぁ?」
電「そうなのです。時々出撃すると艦娘の誰かがやってくるのです」
立川「それは海から出てくるのか!?それともどこからともなくなのか!?」
電「ど、どこからかなのです」
立川「ほう...。何だろうな。モルモット、貴様らはやはり人なのか怪しい節がある」
電「そ、それはそうなのです。誰だって艤装展開したり出来ないのです!」
立川「そう言う問題ではないのだが...とりあえずそのドロップ艦がどうした。ドロップしたのか?」
電「ハイなのです。入って下さーい!」
夕立「夕立です。よろしくね!」
夕立「イヤアァァァァ!!?ちょちょ、ちょっと待つっぽい提督さん!!」
立川「誰が待つかよ!大人しくしてろやァ!」
白露「あ、また提督やってんの?誰に?」
電「夕立さんなのです」
白露「夕立ー!!」
夕立「はーっ、はーっ...。白露〜...」
白露「提督本当に着任最初にするやつ怖いよ....」
立川「別にいいだろうが。俺の生き様だぜ。....少し待て。...なんでここに来てんだよ」
客「...少し積もる話をしに来たのだ」
立川「あまりそんなに話す機会はないと言ったはずなのだが、まぁいい。とりあえず奥の部屋に来い」
白露「...今、あの人どこから来たの?」
夕立「え?元からいたんじゃないっぽい?」
電「あれ?私あの人とお会いした気がするのですが...」
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立川「もうしばらく来るなよ。足がつく」
客「それに関しては今回ばかりは目をつぶっていただくしかあるまい。分かった分かった。『制約』だからな」
立川「ああ。まぁ俺が勝手に掛けたものだが。で?要件は」
客「元帥殺害の件だが、確実にアドバンテージを確立した上で実行する。時は10月15日。元帥が視察で伊豆の鎮守府に来たところを。一報を待ってくれ」
立川「...本当にそれだけか?」
客「さあな。身の丈に合った利益しか取るな」
立川「連れない野郎だぜ。さっさと帰れ、2度と来るな」
客「ああ。失礼する」
客が退出した後の静寂が滲む部屋の中、一人残された提督は笑みを浮かべた。
立川「身の丈に合った利益...ね。よく言うよ。現在進行形で破ってる癖に」
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客は鎮守府脇に停めてあった自分の車に乗り込む。今時珍しい型のスカイライン。
それを走らせ始める。海岸線を走り続ける、古いスカイライン。ちょっとした絵になる光景だった。
しばらくして車が止まった。
場所は大本営だった。
レンガで作り上げられた壮麗かつ耽美な造り。
そんなまるで舞踏場のような施設の門番は、客の、男の顔を一瞥すると敬礼をし、ボディチェックすらせずに門をくぐらせた。
それを当然、と言うように男は一切の躊躇無く歩を進める。
まるでその建物の内部を完全に把握しているかのように。
数ある扉の中でも際立って大きな扉を開ける。そこには。
お爺さん「やあ、君。また鎮守府視察に行って来たのかい?」
男「ええ、少し静岡の方へ...」
お爺さん「そうかい。まぁ君はよく働いてくれているのだ。しっかり休め、我が秘書」
秘書?「....ええ。では少しだけ」