【SLG風】Cinderella in Your City:あなたの街のシンデレラ 作:自称付き人
P「こんばんはー」
公園を出てから大きめの道を歩き、ちょっと離れたところにあった喫茶店に入った。
少し小腹が空いたので喫茶店に行こう、とは思ったのだが、ピンと来るお店がないまま結局またあてもなくウロウロ。
これじゃ何にも成果ないなー戻るかなーと思っていたのだが、
P「......なんじゃこの店名?」
と、有閑マダム層を相手にするには明らかに違和感のある名前のお店を見つけ、つい興味を持ってしまった。
P「入ってみたはいいものの......本当に喫茶店だよな? 一応それっぽい内装だけど」
そんなことを思っていると、
??「いらっしゃいませー!」
と、中からポニーテールの店員さんが駆け寄ってきてくれた。
あ、普通にウェイトレスの制服だ。かわいいってか、ちゃんと喫茶店っぽい。
??「一名様ですか?」
P「あ、うん。そうだけど......一応聞いてもいい?」
??「はい?」
流石に大丈夫だとは思うけど、念のため確認しておこう。
P「ここって、普通の喫茶店だよね? 特撮好きじゃないと入れないとかないよね?」
??「え? ......あぁ! お店の名前のことですか!?」
P「そうそう。『カフェ! スイーツファイブ!』って、ここら辺の雰囲気にしてはえらくアグレッシブな名前だなぁーと」
??「大丈夫! 甘いお菓子盛りだくさんの喫茶店ですよ!」
P「ん...ん? あ、そっか、ならいいんだ、うん」
元気なのはいいけど、なんか絶妙に答えがズレてる気がしないでもない。いや、本当にいいんだけど。気のせいかもしれんし。
志保「ではお客様のことは私、槙原が案内します! こちらへどうぞ♪」
P「ん、んん? はぁ、どうも槙原さん」
今名乗る必要あったか?
志保「はい! こちらのお席にどうぞ♫」
「うん、ありがとう」
えっらい元気やね、ホント。
席に通されて、とりあえず置いてあったメニューを開いてみる。
槙原さんが自信満々に言ってた通り、えらい量のスイーツがあった。アップルパイに始まり、ショコラケーキ、ドーナツ、濃厚ミルクのバニラアイス。それら全部を味わえるパフェ。
うん、すげぇスイーツ推しだ。ドリンクはそれなりにあるけど、ごはん的なものはパスタとピザがちょっとしかない。
これは客層選ぶなぁ。
P「まぁ俺は甘いものいくらでも行けるからいいけどね」
志保「決まりましたか?」
P「ぬぉい!」
いきなり横から声かけないでくださいません!?
志保「あ、すいません! メニュー閉じたからてっきりそうなのかと!」
P「いや、そうなんだけどね? 急に近くで声かけられたからびっくりして」
志保「はい! 呼ばれたらいつでも駆けつけるのがヒーローですから 」
P「まだ呼んでないから......」
てかヒーローって何さ?
P「まぁいいや、注文いい?」
志保「はい、どのパフェですか?」
P「なんでパフェに限定したし。いや、パフェじゃなくてアップルパイとコーヒー」
志保「? パフェいらないんですか?」
P「今日はパフェの気分じゃなくてアップルパイの気分なんだよ」
志保「でもパフェ美味しいですよ?」
P「そりゃ知ってるよ。甘いもん好きだし」
志保「じゃあパフェ食べましょう?」
P「いらんっちゅーに」
志保「そうですか......ではアップルパイとコーヒー、ティータイムセットでお持ちしますね......」
さっきまでものすごいハイテンションだったのに、パフェ頼まなかっただけでえらいテンション落とした。
わかりやすく肩を落として、トボトボって表現が似合う後ろ姿で席から離れて行く。
志保「ぱふぇ...」
......な、なんかすごい悪いことしてる気がする。いや、俺悪くないから。普通に客として食べたいもの頼んだだけだから。
わかっちゃいるんだが、なんとなく気になってついつい後ろ姿を目で追ってしまう。
んー。ポニーテールが印象的だけど、さっきの弾ける笑顔も非常に魅力的だった。新田さんや北条さんの落ち着いた雰囲気、佐久間さんの愛嬌ある仕草とはまた違う活発さがいい。
また、カフェ、特にこのお店が影響してるのか、妙に甘さを感じる。なんというか抱きつきたくなるというか味わいたくなるというか。特に後ろ姿から見えるパツパツのおし
P「落ち着くんだ俺! 店員さん相手にそういうこと思っちゃいけない!」
劣情退散!と頭をぶんぶん振ってなんとかアホな気持ちを振り払う。そんなアホなことやってるうちに槙原さんは奥に消えていった。
......いや、あれは見ちゃうよ。冷静に思い返してもヤバい。ムチムチというかなんというか、すごいボリューム感。スカートの上からでもわかるもん。あれ見て
「救いを求めている! 今すぐ解放してやらねば!」
と使命感に駆られない男はいないって。自分でも何言ってるのかよくわからないけど。
P「我ながらアホだな」
まぁでも罪悪感は薄れた。これで落ち着いて待てるな。
??「お待たせしましたっ。アップルパイとコーヒーのティーセット、お持ちしましたっ!」
とかなんとか思ってたら、待つまでもなく頼んだものがやってきた。
って、さっきの子と違う子が来た?
P「あ、うん、ありがとう」
??「いえ! 愛梨のアップルパイ、美味しく味わってくださいねっ!」
P「あ、あいり?」
愛梨「はい! 私が作ったので愛梨のアップルパイですっ!」
P「そ、そうですか......ありがとう、愛梨さん」
愛梨「やだ、愛梨だなんて名前で......照れますねっ!」
名乗ったのそっちやん......槙原さんもだけど、わざわざ名乗るくらいだから呼べってことかと思ったよ。
P「ごめんな? じゃあ店員さんって呼べばいい?」
愛梨「十時愛梨って言いますっ!」
P「あ、そ......じゃあ、十時さんで」
愛梨「はい、よろしくお願いしますねっ!」
この絶妙に会話の噛み合わなさっぷりよ。ここの店員は天然な子しかいないのか?
P「そういえば、槙原さん戻ってこないけど、どこ言ったの?」
愛梨「奥でパフェ食べてますよ?」
P「よっぽど好きなんだなぁ。じゃあ休憩か」
愛梨「え、仕事中ですよ?」
P「え?」
愛梨「はい?」
P「いえ、何でもないデス......」
自由かよ!
愛梨「あーそうだ! 私、お兄さんにお説教しに来たんです!」
P「今度は何!?」
愛梨「お兄さん、志保ちゃんいじめちゃダメですよー! 愛梨、とーっても怒ってます!」
......おー、腰に手を当てほっぺ膨らましてめっちゃ怒ってますアピールしてくる。全然怖くねぇ。
というか、あの、あんまり胸張らないでもらえます? ご立派なものが強調されてボタンが可哀想だから。ホント。
P「別にいじめたわけじゃなく、今日はアップルパイが食べたい気分だったんだよ」
愛梨「そうだったんですか? ......愛梨の手作りが食べたかったなんて、ちょっと照れますね」
P「......天然マジ強い」
いや、槙原さんも十時さんもすっごい可愛いし、スタイルいいし、こんなに話せて役得なのは間違いないんだけどね?
これ、覚悟決めて挑まないと頭抱えるだけになるよ。
ってか、この子が作ったって言ったよな? 本当に大丈夫か?
なんかちょっと不安が......。
P「まぁ、見た目はすごいオシャレだし、漫画みたいなことは起こらんだろ」
愛梨「はい?」
P「いや、何でもない。いただくね」
愛梨「はい! お召し上がりください!」
P「......」
愛梨「どうかしましたか?」
P「ううん、いいんだ。もう納得した」
横で見てるのね。めっちゃ食いづらいっす。
ええい、男は度胸! まずはチャレンジだ! まずは一切れだけど!
P「はぐっ」
愛梨「......」
P「......」もぐもぐ
愛梨「......」
P「......」ごくん
愛梨「......」
P「......えぇ、何でこんな美味しいの」
愛梨「え?」
P「要するに、今まで食べたアップルパイで一番うまいってこと」
愛梨「やったー! そんな褒めてもらえるなんて嬉しいですっ!」
十時さんがピョンピョン飛び跳ねてる間にもう一切れ。うん、これはうまい。
P「すっごい甘いんだけど、砂糖の甘さってより林檎の甘酸っぱさで上品に纏まってるし、パイ生地もサクサクしてて歯ごたえ最高」
愛梨「はい! はい!」
P「カスタードも林檎の風味を邪魔せず、それどころか柔らかく包み込んでしっかり後押ししてる。シナモンも後味をスッキリさせて次の一口をアシストしてる。スゴイまとまってるよ」
愛梨「はぁー、そんなに褒められたのは初めてですー!」
お世辞抜きで美味しいからな。いやー期待がスゴイいい意味で裏切られたわ。
P「うん、これなら大満足。ありがとう十時さん」
愛梨「私も褒めてもらって嬉しいです! 嬉しくて、なんだかとっても暑くなって来ました!」
P「あれだけピョンピョン跳ねててたらそりゃね。喜んでくれるのはありがたいけど、落ち着けって」
愛梨「はい、そうしますー」
やっと落ち着いた。なんか色々あったけど、これでゆっくりできるかな。あ、仕事もしなきゃだけど。
愛梨「ふぅ、汗かいてきちゃいました。一枚脱ぎましょう」
......ん、なんか今、喫茶店ではあり得ないような意味の言葉が聞こえた。まぁ気のせいだろ。
愛梨「んしょ。あ、ボタン外すだけで涼しー♫」
P「......あの、十時さん?」
愛梨「はい? どうしましたか?」
P「念のため、多分、流石に大丈夫だと思うんだけど......制服、ちゃんと来てるよね?」
愛梨「え、着てますよ?」
あ、なんだ。やっぱり空耳か。
そりゃそうだよな。いくらなんでも店員が客の前でいきなり服脱ぎ始めたりしないよな。
さっきの槙原さんの桃鑑賞()といい、溜まってんのかなー。今日は早く帰るか。
そうと決まれば、サクサク仕事しますか。
P「そっか、ごめんごめん。ところでちょっと聞きたいことがあ」
るんだけど、と聞こうとして、顔向けたら。
そこにはなんと、制服のシャツ脱ぐ直前の十時さんがいらっしゃいましたよ。
そっか、槙原さんは桃()だったんだけど、十時さんはメロンなんだね! 僕にも食べさせて貰えないかい!? HAHAHA!
P「って何してんだお前! さっきちゃんと制服着てるって言ったろ!」
愛梨「さっきまではちゃんと着てましたよー。ちょっと暑いから今から脱ぎますけど」
P「なんでさも当然のように言ってるんだよ! あ、話聞け! 脱ごうとするな!」
お山! お山見えちゃうから! ピンク色のブラがはだけた服から見えてるから!
愛梨「でも暑いですし」
P「奥行って涼めばいいだろ!?」
愛梨「いつもはそうなんですけど、お兄さんともっとお話ししたいなぁって」
P「ありがとうとっても嬉しいけどそういうことじゃねー!」
どうする!? 勝手に脱いでるとはいえこのままじゃ厄介なことになるぞ!
いろんな厄介はそれなりに経験してきたけどこういうのは全然想定外!
P「あー俺では対処できねー! 槙原さーん! 助けて! へるぷみー!」
志保「はい! やっぱりパフェ食べたい気分になりましたか!?」
よかった聞こえた!
P「食べる! いくらでも食べるしお持ち帰りもするからこの子何とかして!」
志保「この子? ......って、愛梨ちゃん!? 暑くてもお客様の前で脱いじゃダメー!」
愛梨「大丈夫ですよ、今はお兄さんだけなので♪」
志保「関係ないよー!」
あーもー。
元気なお店だなぁホンットに。
志保「すいません、お騒がせしまして......」
P「うん、俺の方はもう大丈夫だよ。それより十時さん平気?」
愛梨「うー、暑いです......」
志保「はい、いつものことですから♪」
すげぇ、若干恨み言言われたのに笑顔でガン無視した。
槙原さんが乱入のおかげで十時さんの謎のショーは不発に終わり、改めて二人と会話してる。あ、十時さんはちゃんと着てる。すっごいソワソワしてるけど。
P「それにしても、ここはパフェもうまいな。それぞれちゃんと個性出しつつ喧嘩してない」
志保「ですよね! ただ乗せるだけじゃなく、美味しく食べてもらえるよう素材も順番も考えてるんですよ」
P「拘ってるんだな。うん、気持ち伝わってくるよ」
志保「えへへっ、嬉しいです!」
わちゃわちゃした後、槙原さんから「で、どのパフェがいいですか?」とすっごいキラッキラした目で聞かれたので、桃と苺のパフェを頼むことに。
いやまぁ、聞かれなくても頼むつもりだったけど。約束したし。
アップルパイの味でもはや心配がしてなかったけど、これも期待を超えてくる美味しさだった。このお店は当たりだな。
P「ご馳走さま。パフェもさっきのアップルパイもお世辞抜きに凄くうまかったよ。これなら仕事も頑張れそうだ」
愛梨「あ、お兄さんもお仕事中だったんですね。休憩ですか?」
P「や、ちゃんと仕事中」
志保「スイーツ食べるお仕事なんですか? グルメ作家さんとかブロガーさん?」
P「そういうのとはちょっと違うかな。実はこんな肩書きで仕事してるんだ」
と、ようやく自分の仕事に立ち返り二人に名刺を渡す。
志保「美城学園、地域振興課さん?」
愛梨「何かお祭りでもするんですか?」
P「お祭りもそのうちするかもしれないけど。そういうの企画・立案して街を売り出す仕事してるんだ。わかりやすく言えば街のプロデューサーだよ」
志保「プロデューサーさんですかー」
愛梨「なんかすごいですねー」
うん、よくわからないよね。俺もわかってないくらいだし。
P「今はまだ何も決まってないし、とりあえず街のいろんなとこ見てどんなものがあるか見たり聞いたりしてるってところ」
愛梨「じゃあ他のところにも行ってるんですか?」
P「最近できた部署だから、まだちょっとだけだけどね」
志保「美味しいスイーツ食べれるところ見つけたら教えてくださいね!」
愛梨「あ、私にも!」
君らスイーツ好きだね。
P「わかったわかった。スイーツ以外にもいいところあったら教えるよ」
志保「やった♫」
P「ということで、今度はこっちもいい?」
志保「え?」
P「さっき言ったみたいに、俺の仕事はいろんなとこ言って話したり聞いたりすることだからさ。こっちも色々教えてほしいなって」
愛梨「そういえば、私が暑がってた時に何か聞こうとしてましたっけ?」
あ、聞こえてたんだ。それでもあの反応だったのね.....。
P「ま、まぁそういうこと。ただパイやパフェ食べるだけじゃないんだ」
志保「わかりました。なんでも聞いてください!」
愛梨「どんな質問にもお答えしますっ!」
おー頼もしいな。それじゃ、どんな質問しようかーーなんて、実は決まってるけど。
①アップルパイ以外のお菓子も作るの?(愛梨:大 志保:小)
②パフェへのこだわり、強いんだな(志保:大 愛梨:小)
③お店の名前、独特だね(志保&愛梨:中 他アイドル認識)
④二人ともキッチンもホールもしてるんだ?
(志保&加愛梨:小 他アイドル認識)
⑤スイーツの持ち帰りってできる?(志保&愛梨:小 ちひろ:大)
eraみたいなシステムでこういうゲームあったらやって見たいなーと思いながら作ってます。皆さんはこういうゲーム好きですか?