きょうもへいわに、バンダナをしめる   作:ガンマン八号

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あぁ、受験勉強とかめんどくせぇ。ゲームしよう→あっ、カービィ64だ。久しぶりにやるか→平和でいいなぁ→よし、書こう。


まぁ、自分みたいに病んできている皆様に少しでもほのぼのとしてもらいたいのと、カービィの作品を書きたくて始めました。





プロローグ

 

○月✖️日

 

 

俺はしがない学生だった。平凡な家庭に生まれ、平凡な人生を歩んでいるただの一般人だった。

 

 

しいて趣味をあげるなら、周りよりゲームが好きってことだった。特に大好きだったのが『星のカービィ』だ。

 

 

俺が生まれて初めてプレイしたゲームであり、子どもの時からずっと大ファンだった。一番好きなシリーズは『鏡の大迷宮』。好きなコピー技はレーザー。

 

 

そんな俺だが、どうやら車に轢かれて死んでしまったらしい。らしい、などと曖昧な表現をしているのは俺にその記憶がないからだ。

 

 

その後、あの世で神様に会うことになった。どうやら俺は間違って殺されてしまったらしい。

 

 

あれ?これ最近はやりの異世界転生の流れじゃね?

 

 

 

そう期待していた通り、俺は異世界で新たな生を受けることとなった。しかし、転生先は教えることはできないらしく、特典などはもらえないらしい。

 

 

まぁ、仕方ないか。現実はそう都合良くいかないものだ。神様がいうには俺はいわゆる『憑依転生』をするらしい。

 

 

なぜなら、転生に成功したとしても特典がない場合、戸籍はなく、家族も行き場もない完全独り身状態ですぐにお陀仏してしまうからだそうだ。

 

 

特典をつけたとして、その力を悪用し世界を混沌同然にしてしまうものが後を絶たないとか。

 

 

人間って怖い。二次創作でいう踏み台転生者ばかりとは世も末だ。あの世だけど。

 

 

 

というわけで、神様に送り出され、俺は無事に転生を完了した。目が覚めると、どこかの部屋のベッドの上に寝転んでいた。

 

 

なるほど、憑依転生した人の部屋か。にしてもなんか体に違和感があるように感じた。それに妙に目線が低い。

 

 

ちょうどベッドの近くに鏡が置かれてあり、どんな姿をしているのかのぞいてみた。

 

 

 

 

 

 

 

唖然。空いた口が塞がらなかった。

 

 

 

 

 

 

一頭身のまん丸な体。顔は肌色で、それ以外は赤、足は黄色の実に可愛らしい姿。ゲームにおいて、主人公以外で唯一の皆勤賞をもらっている人気キャラクター。

 

 

 

おれ、『ワドルディ』に転生したらしい。

 

 

とりあえず今日は不貞寝した。

 

 

 

 

 

○月✖️日

 

 

正直頭の整理が追いついていない。憑依転生はよく二次創作でも見かけるけど、どこのどいつがワドルディに憑依するんだ。

 

 

だってこいつ、星のカービィで一番最弱だよ?マリオでいうクリボーなんだよ?

 

 

しかしいつまでもくよくよしてはいられない。まずは自分の身の回りと世界についての確認を行う。

 

 

まず、自分の住んでいる家なのだが、キチンとした立派な一軒家だ。自分以外の家族はいないらしい。

 

 

生活に必要な家具はキチンと揃っているし、ガスや電気、水道も通っている。食料も一週間くらいの量が入っている。

 

 

タンスを漁っていると(おもちゃやタオルは入っているが、洋服は一枚もない。全裸生活幕開けだ)通帳を見つけた。やはりこの世界にも通貨は存在している。サイフで確認したら、全部日本円だった。しかしお札の顔は全部デデデ大王だった。ちょっと面白かった。

 

 

通帳の残高は約500万ほど入っていてまたもやびっくりしてしまった。こいつ、どれだけ有名な企業に勤めているんだ。

 

 

やっていけるか不安だな。俺前世じゃまだ学生だったから、ちゃんと働けるかな。

 

 

本棚には小説や漫画が入っていた。どれも見たこともない作品ばかりだった。言語は全て日本語で安心した。

 

 

次に家の周りについて把握をしようと外に出ようとして、おれはあるものを見つけた。

 

 

玄関のドアの横にある帽子掛け。そこにかけられている青色のバンダナ。そしてその更に横に、丁寧に手入れされて飾られている一本の槍。

 

 

どうやらおれは、バンダナワドルディに憑依転生したようだ。つまり俺の勤め先はデデデ城ということになる。

 

 

それならあれほどの貯金があるのは納得だ。城に仕えているのだから、高給そうだ。それにこいつ、城内での地位はそこそこあるはずだし。

 

 

 

とりあえずバンダナを頭に巻き、外出をする。驚いたことに何故か俺は無意識のうちに道を進んでいき、スーパーや郵便局などの場所にたどり着くことができた。

 

 

どうやらこの体の今までの経験が無意識ながらも知識や記憶として残っているようだ。

 

 

これはありがたい。職場にいってもなんとか働けそうだ。しかし、このワドルディ自身を探ろうとするが、あるのは前世の俺の記憶だけだった。やはり魂は俺だから、このワドルディの記憶は無いに等しいのだろうか。

 

 

歩きながらも体を動かすことに不自由は感じず、無事に帰宅。家に着くと、空腹により、腹が鳴る。腹あるのか知らんけど。

 

 

料理は前世でも人並みには作れたので問題はない。冷蔵庫にあるものから適当につくり、その日は家でこの世界の書物やテレビのニュースなどを見て、少しでも多くの情報を集めた。

 

 

どうやら文化も前の世界のものとほとんど差はないようだ。人間をそのままカービィに登場するキャラクターたちに置き換えただけみたいらしい。

 

 

さて、しかしこの世界の原作はなんだろうか?

 

 

原作によってカービィたち主要キャラクターたちの性格や立ち位置などが大きく変わるものだ。

 

 

漫画が原作なら、何も問題なくほのぼのと暮らしていけそうだが、ゲームやアニメだとそうはいかない。

 

 

下手したら、自分も主要キャラクターとして世界のために戦わなければならなくなったり、カービィの敵として立ちはだからなければならないのだ。

 

 

 

色々なことを調べているうちに、すっかり日が暮れてしまった。カレンダーで確認すると今は春。今日は日曜日だ。おそらく明日から仕事があるのだろう。

 

 

確かこのワドルディは気弱な性格で、一人称は「ボク」のはずだ。しかし、それは原作ならの話だ。

 

 

ポップスターに来たとはいえ、ここは未知の世界だ。臨機応変に対応して、平和に生きていこう。

 

 

 

 

 

 

 

………しかし、できればカービィたちとは仲良くなりたいものだ。

 

 





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