只今留守にしているのです。
―――電―――
今回も番外編です
今回から改題します。
『宮戸島の提督と仲間達のお気楽日記』
東京ドームシティ→架空の遊園地にしました。
行ったことないからわかんないので次が書けなくなりました。
ゴールデンウィーク二日目。
番長と仲間達with優花は、電車で仙台駅に向かっていた。
「仙台駅で集合だったっけか?」
一応、皆よそ行きの格好で遊びに行く気満々である。
優花は、昨日のお買い物で買った可愛い服に、麦わら帽子といった格好である。
「そうそう。優花ちゃんの服、可愛いね」
「そう?ありがとぉ~。仙台駅で、先輩達と合流するんだよぉ?」
寛太が服を褒めると、ちょっと気の抜けた口調で笑みを浮かべる優花。
慎は、ジャケットパンツスタイルにハットの大人びたスタイルで、これは彼女達の選んでくれた服である。
「しっかし、慎はよくもまあ彼女を三人も作ったな?」
圭一が誂うように言うと、慎はハハッと笑う。
その為、優花が代わりにほんわかと答える。
「あのね、同時に慎くんのことを好きになったみたいでぇ、取り合いの喧嘩に発展しそうになったんだってぇ。それで、話し合いの結果三人でシェアすることになったんだよぉ?」
「私のことで争わないで、って奴か?」
圭一が感慨深く言うと、慎は「まぁね」と答える。
電車が仙台駅に到着すると、四人は改札口を出る。
「「「慎くーん!」」」
「圭一くん……おはようございます」
ザ・ギャルといった格好の望・奈緒子・櫻子の三人に、清楚なワンピースといった出で立ちの史絵が、改札口前で待っていた。
眼鏡もこの日の為に新調し、地味子から
「お、おう………」
地味な彼女の変貌っぷりに驚いている圭一に、ギャルズが早速誂う。
「番長驚いてる?」
「驚いてる感じ?」
「番長マジ顔真っ赤」
「うっさい!」
ギャル達に毒づく圭一のそんな反応に、史絵は、
「あの……似合ってませんか……?」
と、心配そうに問い掛ける。
「いや、超似合ってる……凄い可愛い」
「あっ……有難うございます……」
そこで、二人の空間ができ上がりそうになるのを、慎が止める。
「はいはい、新幹線の時間だよ。今日はなんと、師匠から新幹線代を出してもらったんだ」
全員分の新幹線の切符をそれぞれに配る。今日の旅の幹事役でもある。
『おー』
「そこまで……良いんですか?」
感嘆の声を漏らす一同の中、史絵だけは恐縮している。
「フミちゃん、貰えるものはビョーキ以外貰っときなよ」
「……はいっ」
関係が修好化した望が、史絵の背中をぽんと叩くと史絵も頷く。
こうして、一同は一路東京に向かった。
――――――――
東京駅の改札口を出ると、人でごった返す東京駅の圧倒的な人波に、一同驚きを隠せない。
「すごいな、東京」
「……はい」
圭一の言葉に、史絵が頷く。
そんな中、女性の声が聞こえる。
「あー、君達直哉んところの弟子だよね?」
皆が声の方に顔を向けると、大きなワンボックスカーから降りて来た優衣が声を掛ける。
「はい、師匠の双子のお姉さんの優衣さんですね?宜しくお願いします」
幹事役の慎が代表して頭を下げると、ニカッと笑う優衣。
「うん、三友優衣。今日は、湊ちゃんから頼まれて送り迎え役を仰せつかったのよ。宜しくね」
『はいっ』
一同が車に乗り込むと、優衣が六本木のセレブヒルズに向けて車を走らせる。
セレブヒルズの駐車場に入って行くと、一同にざわめきが起こる。
「ここ、セレブヒルズじゃん?」
「そうだよ?」
望の言葉に、優衣はさも当たり前のように答える。
駐車場を降りると、フロントコンシェルジュのいるエントランスルームを抜け、
一同はエレベーターを使って、部屋まで向かう。
皆、物珍しそうに周囲を見ながら優衣の後に従いて行く。
そしてとある部屋の前に到着すると、扉が開かれて湊子が顔を覗かせる。
「そ……湊子さま!?」
史絵が目を白黒させる。国民誰もが知る超有名人である。
さすがのギャル達も、目を白黒させている。
「もう、無位無官の民間人ですよ。初めまして、高菜湊子と申します。どうぞ上がってください」
『はい』
「それじゃあ、皆またね」
優衣とはここで別れて、一同はぞろぞろと上がり込む。
「
「はい、有難うございます」
慎が代表して、お礼を言う。
「お部屋は、こちらと、こちらと、こちらを使ってください。お布団は用意してあります」
客間を三部屋案内する。
どの部屋も10畳以上で、かなり広い部屋である。
元々、来客用の客間として使っていたので、そこを使ってもらう形になる。
来客用バスルーム・トイレも完備している、超豪華レジデンスである。
「それじゃあ、カップルずつ使えば良いんじゃない?」
「いいね!私等慎と一緒に寝たい」
「うん」
「私も寛太くんと一緒に寝るよぉ?」
「えっ、あの……その……」
望の提案に同調するギャルズ&優花に、顔を赤らめて動揺する史絵。
「ほら、今日勝負を決めるんでしょ?」
「……うん」
そう望が耳打ちすると、史絵も顔を赤らめて頷く。
そんな女子達の事も知らないで、男三人はバルコニーから東京の眺めを満喫していた。
そんな皆を見ながら、湊子は楽しそうに口元に手を当てて笑っている。
――――――――
夕飯までは、その客間で皆で明日行く場所の、遊園地での予定を皆で相談していると、
コンコンとノックの後、湊子が入って来る。
「お夕飯ですよー」
との湊子の言葉で、皆ぞろぞろとリビングにやって来る。
リビングは40畳くらいの広さで、ソファやダイニングテーブルが置いてあり、
壁掛けの超大型テレビが設置してあったりしている。
ギャルズも、借りて来た猫状態である。
「すごい、お金持ちの家だ……」
「だね」
「さすがは元皇族の旦那で、日本一の企業のCEOの家……」
お騒がせトリオが、それぞれ感想を漏らす。
ダイニングテーブルには、お寿司桶やオードブルなどが並んでいる。
「取り敢えず、オードブルとお寿司を出前してもらいました。足りなかったら言ってくださいね?」
『ひゃいっ!』
皆、借りて来た猫である。
とは言え、食事が始まる頃には打ち解けて来て、ギャル達も猫の毛皮が行方不明になる。
そして、望の超失礼な質問である。
「湊子さまは、夫婦の営みとかあるの?」
「うふふ、無論、ありますとも。夫婦なのですから」
こんなことにも、丁寧に答えてくれる。
「直樹さんはとても多忙な方で、家にいられる時間も限られていますから、
そう言いながら、直樹との惚気話を聞かせてくれる。
そんな惚気話を聞きながら、ギャルズ達は際どい質問まで投げ掛ける。
「こらこら、さすがにそれは失礼じゃないかな?」
慎が窘めるも、湊子は楽しそうに答えてくれる。
優花は何時も通りの天然で、お食事を寛太と仲睦まじく食べているし、
その際どい質問で顔が真っ赤なのは、圭一と史絵である。
恋愛に関しては本当に初心者で、まだキスすら覚束無いのだ。
「ところで、皆さんはどこまで進んでらっしゃるのですか?」
と、湊子からのキラーパスが飛んで来る。
「どっ、どこまて……!?」
「あのっ………キ……キスもまだ……」
これは、番長カップルの答えである。
「キスはしたよね?」
「そうだねぇ?入学式の時に皆見てる前でちゅーしたよねぇ?あとはぁ……」
「これ以上いけない」
余計なことを答えそうになる優花を、寛太が止める。
とは言え、初体験はまだ済ませていない。
まだ触り合いくらいなのだ。
愛と健太の影響で、それでも進んでいる方なのだ。
「四人でしたよね?」
「チョー激しかった」
「だね」
「こらこら。わざわざ皆の前で言わなくても。君達は容赦なく襲って来るから、いつもヘトヘトだよ」
開けっ広げに、もう既にエッチまでしていることを言うギャルズに、肩を竦めて苦笑いを浮かべる慎。
そんな回答に、更に顔を真っ赤にする番長カップル。
「あらあら、最近の中学生は積極的なんですね。でも避妊はするんですよ?」
口元に手を当てながら諭すように言うと、
『はーい!』
と答える、ギャルズと優花。
史絵は、顔が真っ赤で気絶寸前である。
――――――――
「女共は風呂なげえな」
「だね」
「まあ、お風呂の中でガールズトークでもしてんじゃね?」
お騒がせトリオは、携帯ゲームの対戦プレイをしながら、お風呂に行った女子達を待っている。
「お待たせぇ」
扉を開けて入ってきた女子´ズは、バスローブに身を包んでいる。
「何?バスローブまで買った訳?」
「そうだよぉ?」
「ほら、お泊りだからバスローブは必須っしょ?」
「だね」
「うん」
「……あ、あのっ……」
慎が肩を竦めながら問うと優花が答え、さも当然のように言うギャルズに、顔を赤くしている史絵。
「それじゃあ今日は解散だね。行くよ、優花ちゃん」
「うん、それじゃおやすみぃ?」
優花の手を引いて、部屋を出て行く寛太。
出ていく間際、史絵にウィンクする。
「それじゃあ、僕達も部屋に戻るか?三人共今から言っておくけど、あんまりうるさくしないようにね?」
「大丈夫。何か、防音壁が付いてるんだって」
「湊子さまが言ってた。ピアノとかも出来るんだって」
「だ・か・ら」
「はいはい。明日もあるんだから、夜更かしし過ぎないようにするからね」
慎が一番先に出て行って桜子、奈緒子が出て行くと、望が振り向いた。
「フミちゃん、頑張ってね?」
「は……はい……」
顔を真っ赤にしながら答える史絵に、満足そうな笑みを浮かべて出ていく望。
「……お、俺達も寝るか?」
「あ……あのっ……」
意を決して、バサッとバスローブを落とした史絵。
黒いレースの
「ふ……史絵先輩!?」
「圭一……キス………してください」
「あ………あぁ……」
圭一は史絵を抱き寄せ、唇を重ねた。
『んっ……』
永遠にも感じるくらいの、キスをしてから離れる。
お互いのファースト・キスだ。
顔を真っ赤にしている二人だが、意を決して圭一を布団に押し倒す史絵。
「おい、先輩……」
「大好きです……圭一」
そのまま、二人は抱き締め合った……
――――――――
「おはようございます。よく眠れましたか?」
「あの後、すぐグッスリだったよぉ?」
「優花ちゃん、布団に入ったらコロンと寝てたね」
元気いっぱいの優花ちゃんに寛太。
普通に、そのまま手を繋ぎ合って寝てたらしい。
「一徹だね!」
「うん」
「だね」
「一徹だね!じゃねえよ……」
開けっ広げに答えるギャルズに、大きな溜め息を吐く慎。
何があったかは、お察しである。
「あっ……あのっ……」
「………」
顔を真っ赤にする二人だが、史絵が小さい声で言う。
「が……頑張りました……」
「おー、えらいえらい」
史絵が真っ赤になって告白すると、頭を撫でる望。
「とっ、とにかくだ!今日は遊園地に行くからな、目一杯遊ぶぞ!」
顔を真っ赤にしたままの番長が、話題を逸らそうと宣言すると、
『おー!』
皆が元気良く答える。
そんな、三者三様のカップルを見ながら、湊子は楽しそうに笑うのだった。