765劇場に行こうとしている疑惑が出てきたハチを引き留めるため、シンデレラたちが全力で”デレプロ”の魅力を伝えていく事が決定し、怒涛のアピールがハチを襲う!!
一体、どうなっちまうんだシンデレラガールズ!!
これが投稿される頃には出来てるかどうか続編!!
頑張れ僕!!締め切り明日の夕方6時までに走り抜けろ!!
Case by 鷹冨士 茄子
「ひっきがーやさーんっ!!」
「…喧しいのが来た」
けたたましく事務所の扉を開けて意気揚々と目標である彼の名前を愛情いっぱいに呼び出してみますが、非常に迷惑そうな顔をされている様に見えるのは光の加減でしょうか?きっとそうに違いないので笑顔で彼の元へと近づいていき、そっと両肩を掴んでもみもみ。
「………なにしてんの?」
「まあまあまあまあ、お、結構凝ってますね~。ココとかどうでしょう?」
唐突に始まった肩揉みに怪訝な表情を浮かべる彼ですが、こちらの作戦に気がつかない時点で心理戦の素人感が丸出しです。まず、第一段階として体を美女にマッサージされることで筋肉を弛緩させ、心の緊張まで解すこの高度な技術で文字どおり骨抜きにして差し上げましょう。
その証拠に気味悪げに顔を顰めていた彼もため息一つでパソコンに向き直り作業を再開します。迷惑そうな顔なんか浮かべてもこのゴッドハンドのテクニックにかかれば体はクタクタ、あっちはビンビンなんてのも―――――自主規制。 おっとっと、久々の彼との接触に私の方が昂ってしまったようです。気を取り直して彼の頭越しにパソコンの中身をのぞいて世間話でもしましょう。
「んん?その送られてきてる企画書って去年の春に私が出演したドラマの名前ですよね?」
「だから、勝手にパソコン覗くなっつーの。……まあ、どのみちすぐ武内さんの方から話がいくとは思うけど、おめでとさん。大好評につき続編でも出演してほしいとのオファーが企画書と一緒に送られてきてる」
「……えへへ、なんだかそう素直に褒められるとむずかゆいですね」
悪戯心を擽られた結果、見事なカウンターを決められ思わずはにかんでしまいます。照れ隠しのようにちょっと強めに肩を揉んで仕返しを試みるのですが、こんな時だけは文句も言わず苦笑に留める所が彼の狡い所だとおもいます。
「ま、来月のライブにそのあとのドラマ関係で忙しくなるとは思うが気張ってくれ」
「むー、ちょっと他人事的に言われるのも納得いきません…。所で、そうなると結構忙しくなって休日も無くなっちゃいますねぇ」
投げやりな励ましに頬を膨らませて反論してみれば彼はカラカラと笑うばかり。売れっ子の宿命ではありますが、この機会を逃すような甘さはこの鷹冨士持ち合わせてはいないのです。ピンチをチャンスに。これ鉄則。
「あ、そうです。どうせ暇が無くなるなら今のうちに息抜きなんてどうです?」
「あー、いいんじゃねぇの?まだ余裕はあるし、どっかで都合つけれるだろうから適当に―――「急なんですけど、明後日の“コレ”一緒に見に行きません?」――は?」
そういって私が彼の目の前に差し出したのは“今月”の“765劇場VIPチケット”が2枚。
偶然、たまたま―――手に入ったコレを彼の前でぴらぴらと、惑わすように揺らします。
そう、ピンチはチャンスなのです。
彼がお熱だという団体が自分達でないのは業腹ですけれども、逆を言えば、“一緒に楽しむ事”ができる絶好の誘い文句となるのです。この機を逃さず生かすために“鷹富士 茄子”プライドなど糞くらえなのです。
目の前のチケットを目で追う彼に勝利を確信した私は畳みかけるように言葉を――「アウト――――――――っ!!!!!!」 ぷぎゃらっ!!」
紡ごうとした瞬間に強烈な大外刈りで犬神家のごとく天地逆転状態でひっくり返され、そのまま意識を失ってしまったのです。
あと、一歩だったのにぃ…。
―――――――――――――――――――――
「チート持ちのくせにやることがこすっからいのよ!!」
「裏切りものには…死を……」
「茄子さん、いくら何でもアレはちょっと……」
「いたたたた!ご、ご勘弁を、ご勘弁をっ、あ、ああっーーー!!」
薄暗い照明の中で簀巻きにされたナスビが吊るされ、新聞紙を丸めた模造刀等でわりかしボコボコにされている凄惨な光景が広がっていた。ここがギャグ時空でなければシリアス展開待ったなしのボコボコ具合である。ただ、原因が自業自得なのに加え、ソレを周りで見る人間も同情や心配等ではなく呆れの配分が多いのは日ごろの彼女の行いのせいでもあると言えよう。
「はぁ、あれだけ勢いよく飛び出していったトップバッターがこの様では先がやられます。というか、よくあの短時間でこのチケットを手に入れましたね?」
本の仮面を被った人物が疲れたようにため息を漏らしつつ、本当に不思議そうに件のチケットを眺める。本来は入手困難のコレをなぜ二枚も彼女が持っているのか?それこそ、彼女の持つ特殊な何かがこの事態を予測して彼女にコレを渡していたというのだろうか。
「あ、あの後、速攻でたまたま道行くダフ屋をひっ捕まえて札束でビンタしたら快く譲ってくれたんですよ」
思ったより即物的でゲスな方法だった。というか、この“金なら幾らでも籤で湧いてくるわい”と言わんばかりの無邪気さがもうある意味恐ろしくてならない。
「……ふみかty―――book。次は私に行かせてください」
再び始まったリンチを横目に人選を間違った事を深く悔やみつつため息を漏らしていると普段とは違う、それでも、押し殺したような熱を感じさせる声が背中を叩き振り返る。
「あか…カレー仮面、さん」
小さな体躯に溢れんばかりの熱を詰め込んだような少女は静かに佇み、絞り出すように言葉を紡いでゆく。
「正直いえば、納得はまだできていないんです。でも、これ以上に遠回しにコソコソとするのはどうしても違うと思うんです。―――だから、いつも通り真正面からぶつかってはっきりさせたい。その結果がどうであろうと受け入れて―――そうやって私たちはやってきたじゃないですか!!今回も!!なにも変わりません!!!」
「――――分かりました。貴女に、託します」
「はい!!全力入魂!!!正面突破!! “日野 茜”!! 参ります!!」
――――――――――――――――――
Caseby 日野 茜
「比企谷さんっ!!!!」
「…もっと喧しいのが来た」
皆の期待と悲しみに応えるために私は全力で駆け抜け、その勢いのまま事務所の扉をこじ開け、ちょっと歪んでしまった扉の奥にいつもの様に不機嫌そうな顔を浮かべた彼がこちらを向いているのを確認して胸が締め付けられます。思えば、自分たちはいつもこんな顔をさせていたことを思い出してしまいます。迷惑や我儘をいっぱいかけているのに、それでもここまで自分たちを助けてきてくれた彼。
そんな彼が、夢中になってしまったのが他の事務所だというのは―――正直、やり切れない思いでいっぱいです。
迷惑をかけた分、苦労を掛けた分、誰よりもこの輝きを届けたかった人に求められていなかったというのは何よりも悔しいです。
それでも――――そんな感傷で彼を縛ろうとする事こそ、身勝手が過ぎます。
本当の仲間であるならば、本当に信頼しているのであれば――腹を割って好きなものを語れるようでなくてどうするというのですか!!
そんな決意を胸に、そっと言葉を紡ぎます。
どんな彼だって、受けいられる絆があるという確信がこの胸にあるから、問いかけられます。
「比企谷さん」
「…なんだ?」
「無理に、とは言いません。嫌なら黙ってくれていてもいいんです。ただ、今までの一緒にやってきた仲間として聞きたいんです。ソレを責めるつもりなんて全くないんです。―――――なにか、私に隠している事はありませんか?」
「―――――お前、気づいてたのか?」
私の問いかけに彼が息を深く飲み込み、目を見開き呟きます。
その反応に苦しかった胸がさらに締め付けられた。
覚悟していたはずなのに、揺るがないと決めたはずなのに走るその痛みを必死に飲み込んで彼の言葉を待ちます。そしたら、いっぱいお話をしましょう。今まで知らない彼の好きな物をいっぱい聞いて、話して、分かち合う。
そうすることで、彼ともっと深くつながれると信じて彼をまっすぐ見ます。
「お前の誘いを断ったラグビーワールドカップ、実は別の奴と見に行ってたこと」
「は?」
思考が――――止まった。
「いやー、まさかバレてるとは思ってなかったな。まあ、でもようやくスッキリしたな。下手に話せば行ってたことバレそうだから黙ってたんだが、やっぱ生でみる―――「ちょっとまってください」―――――へ?」
途端に流暢に話し始める彼の言葉をぶった切り、一歩、詰め寄る。
「誰と…ですか? 言ってくれれば、お父様に頼んでその人の分もチケット取れましたよ? というか、最初に言いましたよね? おかしいですね、あの時に断られた理由は“仕事”だったはずですけどソレがなんでそうなって――――― 」
「お、おい。茜?」
「なんですか? 本当の理由は“私なんかと見たくない”ってことですか? それならそうとあの場でそういえば―――――いえ、今そこはいいです。いったい!!だれと!!「スト――――――――――――――ップ!!!!!!!!」
ハナシテクダサイマダハナシガオワッテ!! ちょ、ちからつよっ!! 縄持ってきて!!ナワ!!
―――――― ギャーギャーギャー ――――――
ハチ「(; ・`д・´)………なんだったんだ?」
――――――――――――――――――――
「あ、茜ちゃーん?」
「げ、元気出しましょう!そういう日もありますよ!!」
「そ、そうそう、たまたま都合が悪かっただけだって!!」
「……………」
「……目標、完全沈黙です」
「あの陽キャをここまで堕とすなんてやっぱ並みの鬼畜じゃないわね」
ただでさえ薄暗い照明の隅っこに膝を抱えて完全に閉じこもって陰鬱なオーラをまき散らしているのがあの日野茜だと誰が信じるだろうか。それほどまでに虚ろな目をして呪詛を漏らす彼女は痛々しい様相であった。
「しかし、予想外の流れ弾…いえ、不発弾が爆発しましたね。よくない流れですが、我々のプライドにかけてここで引く訳にはいきません」
もはや二回挑んだだけで“簀巻きの叩きナス”と“日食太陽”という凄惨な現場に誰もが今回のミッションの脅威度を明確に目の当たりにし息を呑む。次にこうなるのは自分かもしれない、そんな恐怖に誰もが一歩を戸惑う。
だが、それで引かぬからこそ――――輝き足り得るのだ!!
「―――私が行きましょう」
「藍こ…カメラ仮面さん」
誰もが俯く中で凜と一歩を踏み出す亜麻色の髪をもつ乙女。その瞳には柔らかくも強い芯を感じさせる母性が溢れていて―――この人ならばと誰もが思わせる。それでも、ただ一人ソレを引き止める者が。
「ま、待ってよ!!あーちゃんが行くくらいなら―――私が!!」
「みo…三ツ星仮面ちゃん――――駄目ですよ。問いかける言葉がなければ意味なんかないって分かってるでしょう?」
「―――っソレは!!」
「………長くなりそうなので、用件が終わってから二人でお願いします」
「「……はい////」」
星のお面を被った少女の引き留めから始まる茶番という名のいちゃラブはもはやこの部署の恒例となっているのでざっくり割愛して本題を済ませてもらう事にする。質の悪い事にこの二人は演技気質のくせに周りを意識せずやって最後に二人で照れるので普段から若干イラついているというのもある。
「みんなの笑顔を守るため!! 高森 藍子!! 行ってきます!!」
―――――――――――――――――――――――
Caseby 高森 藍子
「比企谷さん!!」
「お前の彼氏(未央)、先週に別の女と買い物してたぞ」
「―――――すみません。急用ができました」バンッ、カッカッカッ
「……比企谷君。今のは一体?」
「いつもの奇行でしょう。それより武内さん、こっちの打ち合わせ進めていいっすか?」
「………まあ、それも、そうですね」
デレプロは今日も平和である。
('ω')へへ、旦那。今回のお話いかがでしたかね。
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コメントに見てみたい√とか書いちゃうとわりかしフワフワ生きてるあっちは妄想を膨らませちまうのでよかったら気晴らしにポチっとお願いしまさぁ、へへへ←小物感
_(:3」∠)_うおおお!!三が日の終わりがやってきやがるーーーー
ちなみにここの未央藍はラブラブだよ!気になる人はpixivの方で予告編を探してみよう!!