デレマス短話集   作:緑茶P

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はっぴーばーすでー、哀れなチャシャ猫


泣けない小鬼 と 壊れたチャシャ猫 は 愉快に嗤う 前

 当たり前の話だけれども、この世に魔法なんて存在しない。

 

“空気からパンを生む”なんて呼ばれるハーバーボッシュ法って奴がその最たる事例と言っていいだろう。どんなに荒唐無稽な話だって、魔法の様な御業だって、タネも仕掛けもあって―――すべては精密で奇跡の様な方程式に乗っ取って形作られている事が明らかになって随分と長い年月が過ぎている。

 

 だから、俺は思うのだ。

 

 ギフテッドなんて御大層に呼ばれ、実際にこの先に彼女の様な人間は現れないとまで言われるあの少女が行う荒唐無稽で、破天荒で、気が狂ってるように思われる行動の全ては常人の俺らには想像もつかない理路整然とした思考回路の結果なのではないかと。だから彼女は時折、その孤独に耐えかねてこうして姿をくらませて――― 一人で蹲ってしまうのだろう、とも。

 

「いい加減に失踪するときは行き先を事前連絡してもらえると助かるんだが、一ノ瀬」

 

「……それは失踪とは言わないんじゃないかなぁ、と志希ちゃん思ったり」

 

 霧雨がけぶるヒヤリとした都内の寂れた公園で揺らぐ紫煙と、呆れたように苦笑を含んだ反論が気だるげな空気に溶け込んで、雨がその余韻を静かに押し流していった。そんなどうでもいい感慨の余韻を味わいながら俺“比企谷 八幡”はもう一度、紫煙に溜息を混ぜて吐き出し、小汚いベンチに雨に晒されるまま膝を抱えている彼女“一ノ瀬 志希”の隣へと腰を下ろした。

 

「で、なに?」

 

「なに―――と聞かれてもなぁ……」

 

 何をするでもなく、ぼんやりと隣に座る俺を眺めた後に興味もなさそうに視線を薄暗い雲へと戻した彼女が投げ抱えてきた問いにどう答えるべきか俺には分からない。

 

 分からないからこそ――――俺はここに来たのだ。

 

 そんな半ば投げやりな思考の中で彼女に習って、暗く重い雲を連ねる空を眺めつつこんな辺鄙な事をする羽目になった経緯を思い返す。

 

 

――――――――――――

 

 

 事の始まりは、普段見ないくらいに笑顔を湛えた栗毛色の天才美少女“一ノ瀬 志希”が誰もいないはずの早朝の事務所の前で俺を待ち構えていた事から始まる。

 

前日はてんやわんやなトラブル続きでその処理とリカバリーの為に事務方総出で残業し、遂には帰宅を諦めて仮眠室で全員が睡眠を取るような事態になっていた。そのせいか体は泥のように重く、瞼はくっついて離れてくれなさそうなくらい満身創痍。それでも、生活リズムとは恐ろしいものでニコチンが切れたと同時に目を覚まし、ゾンビよろしく事務所に置き忘れた喫煙セットを取りに行った時に鉢合わせたのだ。

 

 なんでここに、とか。レッスンは午後からだぞ、とか色々と思う事はあったがそんな事より体がニコチンを求めていたのでおざなりな朝の挨拶だけをすまして室内に入ろうとした時にその手を取られ、笑顔のまま問いかけられた。

 

『……約束、覚えてる?』

 

 問われた言葉に本気で意味が分からず首をひねってしまった。約束? 相手と自分でこうしようと取り決めた事柄。それ以上に意味はなかったとは思うし、彼女と自分の間でそんな事を取り決めした事はあっただろうか? その上、お互いそんなものを交わして律儀に守り合う様な立派な人格は持ち合わせていないので、それを結ばない程度には賢かったと思っていた。―――そんな彼女が零したその意味が本気で分からなかったし、思い出せなかった。

 

『ん、―――分かった』

 

 そんな俺をちょっとだけ猫のように目を細めて眺めた彼女は短くそれだけを言い残し、俺の手首を解放した。その一連の行動におかしな部分はなかった筈なのに、どうにも首筋に寒気を感じてその手を取り直そうとする前に彼女はしなやかな動きでソレをかわして俺に背を向けてしまう。

 

『君がそうだっていうなら―――そうなんだろうね』

 

 それだけを言い残して振り返りもせずに彼女は朝焼けに染まる城の廊下を歩いていき、その光の中に消えていった。それが、何を指しているのかもどういった意味なのかも分からぬまま見送った俺はただ頭を掻くことしかできずに事務所の扉を開け――――その惨状に唖然とした。

 

 滅茶苦茶に荒らされ、破られた書類とファイル。カッターと思われるようなものでブサブサに切り裂かれたソファーや椅子。その上に、陶器やガラス類は粉々に叩き割られ―――――俺のデスクに深く刻まれた一言に息を呑んだ。

 

 

“Screw you!!(くたばれ!!)”

 

 

 容疑者にはさっきすれ違ったばかりで、表情も笑顔だった。何がどうしてこんな凶行に走ったのか全く思い至らないのでそれが更に俺の困惑を誘う。あのサイコパスとすら思われている変人少女。だが、実際はそんな事はない合理主義の塊であることを俺は知っている。ギフテッドと呼ばれるケミカル関係は言わずもなが、ゲーテもロシア文学や演劇。心理学や数理、建築、美術と全ての知識を幅広く収めた彼女との会話はそれら全てに振り回されるのではなく、自分の知識の一端として取り扱う術を心得た異次元レベルの知識人であった。そんな彼女がココまで幼稚な嫌がらせに走った理由が分からず、謎は深まるばかりである。だが、この滅茶苦茶になった状況を解決するキーワードを彼女は確かに最後に残していった。

 

“約束”

 

 身に覚えのないその言葉こそが彼女が残した最後の糸であることを信じつつも―――俺は引出しから無事だった細巻きを取り出しつつもう一回ない頭を捻らせた。

 

 

 なんのこっちゃい?

 

 

 滅茶苦茶すぎて逆にすっきりした事務所とこの後に新たに出来た“掃除”という業務の段取りを考えつつも俺は風通しのいい事務所で紫煙を燻らせた。

 

 

--------------------

 

 

 一服を済ませた俺が他の事務方上司と同僚を起こして報告を済ませると一様に全員が頭を抱えて深くため息を漏らした。昨日の修羅場を乗り越えてのこの惨状にその心労は推し量れない……と、同情をしていると全員がジト目でこちらを睨んでいる事に気が付いた。

 

「……なんすか?」

 

「比企谷さんは、昨日が何日かご存じでしょうか?」

 

「? 昨日は、5月30日ですね」

 

「………そのほかは」

 

「……………ゴミゼロの日とか聞いたことが」

 

 おい待て。なんで揃ってため息ついたんだ。まるで俺が察しの悪いかのような反応は実に遺憾である。他に何があるっていうんだ。そんな俺の反論は誰も取り合ってくれずにまるで邪魔者かのように俺を事務所から追い出しつつ、ここのボスである偉丈夫“武内さん”が眉間を揉み解しながら短く俺に告げる。

 

「貴方だけの責任ではないのは重々承知の上ですが、今回の原因は貴方と彼女の“約束”とやらが主だと思われます。少なくとも、我々が出張ってどうにかなるものでもないと判断しましたので―――今日は彼女との問題解決を最優先業務とさせて頂きます」

 

「……その心当たりが全くないんですが」

 

「おそらく、昨日の彼女の足跡や友人達に聞けばすぐ判明するかと。それでも、分からない場合は―――本人に聞くのが一番ですね」

 

 “回りくどい事をすると拗れるのは自分達を見て承知でしょうから”などと苦笑と共に俺を送り出した武内さんになんとなく納得できない気持ちをこさえつつも小さくため息を吐いて俺は事務所を後にした。

 

 なら、最初から本人に聞くかと思って送ったメールも電話も音信不通。各自が開いているSNSすら更新はなく、とある糞雑魚メンタルみたいに荒れていない事にほっとするべきか行き先のヒントがいつもの様にない事に頭を悩ませるべきか微妙な所である。そんなにっちもさっちも行かない状況でついには天気までご機嫌を損ね始めてきたのでやるせなさは増すばかりである。

 

 本日、何度目かも分からないため息を吐いて携帯をポチポチ。普段は目上からの助言なんて疑うばかりで実行しようだなんて思いもしないのだが、今日ばかりはそれに従うしかない。一ノ瀬宛の連絡先を閉じて、次に開くのはとある大人気アイドルユニットのリーダー様の連絡先。普通の大学生ならそれこそ魂を売り渡してでも欲しがるそれは一回、二回とコールを重ねるたびに俺の気持ちを重くしていく。

 

『………用件は分かっているけど、今回ばかりは協力したくない気分ねぇ』

 

 しばしの呼び出し音を挟んだ後、のっけから攻めるような雰囲気をひしひしと感じさせる人気アイドル“速水 奏”の声がふかーい溜息と共に漏らされた。“大丈夫? そんな溜息ばっか吐いてると俺みたいに幸せ逃げちゃうぜ?”なんてお道化て聞いてみると本気で怒ったような雰囲気が返ってくるので粛々と居住まいを正して聞く姿勢へとシフトした。最近のJKは少しカルシウムの摂取が足りてないと思う今日この頃。

 

『朝まで待ってたのよ、あの子。―――貴方をね』

 

「………なんで?」

 

『…………嘘でしょ。まさかそこから拗れてるの貴方たち?』

 

 しみじみと返された返答はやはり要領を得ないもので当たり前の事を聞き返したのだが、今度は電話越しでも天を仰いで言葉を失っている事が分かる絶句が返ってきた。その後ろに控えているであろう他のメンバーからも似たような事を嘆いている雰囲気が感じられるが、―――いい加減に当事者を乗り越えて勝手に納得するのは辞めて欲しい。こっちも暇ではない身でこんな茶番に巻き込まれているのだから、いい加減にサクッと解決してもうひと眠りにありつきたいのだ。

 

「もう埒が明かないから単刀直入に聞くぞ。――何に拗ねてるんだアイツ」

 

『貴方がっ! 行くって約束した誕生日を何の連絡も無しにほっぽり出した事が原因に決まってるでしょう!!』

 

「………はぁ?」

 

 思わず、間の抜けた声が漏れ出てしまった。まったく予想外の返答と、記憶の片隅に残っていた微かな記憶の断片がそれによって思い起こされた。だが、それすらもどうしてそんな結論に至ったのか分からないようなやり取りだったのだから――俺を責めるのは少しお角違いな話ではなかろうか?

 

 昨日のトラブルが立て続けに起こる業務の中で人の背中にのしかかってきた一ノ瀬が零した“今日のバースデーは今までで一番楽しくなりそう!! 君も当然来るよね! 来るの!! 来なさい!!!”だなんていつもの様にノー天気に零すものだから、“行けたら行く”だなんていつものごとく適当に返したのだ。

 

 当然のごとく、ボッチでもなくとも日本人の皆様にはなじみ深いであろう日本式“Okotowari”の常套句である。それに何より、忙殺されるクソ忙しい時期にそんな数分にも満たないやり取りを真に受けているだなんて思ってもみなかったので上機嫌に事務所を去っていく彼女を見送ることも無くその記憶はあっという間に記憶の奥底に埋もれていってしまった。

 

 というか、俺が嘘を吐いた訳じゃなくない? 文字通り、行けなかったから行かなかったのだ。文句を言われる筋合いもない―――『的な事を考えてるんでしょうけど、今回の件に関しては私達は志希の味方だから。解決するまで“LIPPS”が活動を再開する事はないと思いなさい』―――先読みで更に脅迫まで掛けられた。悟りかよ、このキス魔。

 

 

『………本当に楽しみにしてたのよ、あの子。お開きにしようって言っても一欠残したケーキの前で“もうちょっとで来るから”なんていって朝まで黙って貴方を待ってたの。そんなあの子に、その仕打ちは―――ちょっと酷だわ』

 

 

 さっきまでの剣幕は鳴りを潜め、一変して切なげにそういう彼女はそれだけ言い残して通話を一方的に切ってしまう。無機質な音だけを漏らすその役立たずな携帯を眺めてしばし、深くため息を吐いてしまう。

 

 誕生日? 誕生日一つで―――あの“一ノ瀬 志希”がこんな事になっている?

 

 そんなきっと事務所の武内さん達もすべからくしているであろう“勘違い”に俺は頭痛を感じて、無機質な音を出し続ける携帯をイラつく気持ちを乗せて強めに切る。あの自意識過剰な俺ですら引くくらいに心の防壁を何重にもかけて、おチャラけた仮面を徹頭徹尾被り続けてきた女が今更そんな事一つで心を乱すものか。

 

 あれだけ近くにいて、多くを一緒に体験してきたであろう人間が漏らしたそんな同情に塗れた一言が俺の心を無性に苛立たせる。

 

 きっと今回の件は、そういう事ではない。―――そんな簡単なことでは無いのだ。

 

 だから俺は厚い雲によって薄暗くなって来た街へとゆっくりと、気だるげに足を進めた。

 

 人は、分かり合えない。人は、そもそも人に期待なんてしない。そんな事はあの高校生活で嫌という程に学んだ。でも、それと同時に―――その孤独に誰よりも苦しむ生き物なのだと俺自身が知っている。だから、きっとそんな事をあの明晰すぎる頭脳で俺よりずっと早く悟ってそれに向き合ってきた少女が心のバランスを崩した理由はそんな事が理由ではない事を何故か俺は確信していた。

 

 結局は武内さんが言っていた事だけが今回の最も冴えたやり方で、それ以外は解決方法なんてないのだろう。それどころが、“解決することが出来ない”という結論を得るために避けては通れない過程なのだ。

 

 だから俺は遂にはけぶるような霧雨が舞い始めた中で歩みを進め―――この雨の中でいつもは厭らしく笑うチャシャ猫を探しすことにした。

 

 結局、彼女は―――“何が”納得できなかったのか、その答えを探しに。

 

 

-----------------

 

 

 そして、物語は冒頭のボッチミーツチャシャ猫へと戻ってゆく。

 

 霧雨のせいか湿り気を帯びた細巻きの煙は普段より甘く、緩やかな味わいを持って空気に溶けてゆく。“何”、と問われてどう聞き返すべきか分からぬまま習慣のようにニコチンの摂取に勤しんでいたのだが、それもいよいよ一本が終わるとなっては時間切れが間近だ。流れる雲に目を細めつつ適当な思ってもない言葉を絞りだした。

 

「“お誕生日おめでとう”なんて今更言っても機嫌は―――直らないんだろうなぁ」

 

「言う気もない癖にそういうことを言うのは減点だにゃぁ。……ま、それが本質だと思って熱血でここに来られたら本気で殺してやろうかと思ってたから“正解”ではあるんだけどね」

 

「正解しても減点とかマジクソゲーだな」

 

 お互い苦笑を零しつつ交わすやり取りに多少の落ち着きを取り戻している事を確認して小さく溜息。暖かくなってきたとはいえ滴る雫はやはり不快感をもたらしてあまり長居をしたい気分ではないので手早く結論を求めた。―――別に、正社員でもない俺は人気アイドルのご機嫌伺いなんぞの為にココに来たわけではないのだ。

 

「で、何であんな大暴れをしたんだ?―――おかげで、一日分余計な仕事が増えた」

 

「んー、そうだねぇ。 志希ちゃん昨日ちょっと嫌なこと思い出しちゃった」

 

「…………アメリカ育ちはスケールがでかいねぇ」

 

「むしゃくしゃしてやった、としか言いようがないにゃぁ―――自分にって注釈がつくけど」

 

 そんな茶化しに彼女も苦笑を噛み殺すようにポツリ、ポツリと言葉を漏らす。

 

 それは、滴り髪を伝う―――この雨粒のように、したしたと。

 

 

 

―――――――――――

 

 

 

 当たり前の話だけど、志希ちゃんにも無垢な子供時代があってね?

 

 世界は全て自分を祝福してくれていたと思ってたし、周りの人よりずっと頭も良かったから自分は恵まれてるって自覚もあった。だから、実験室にいて思いつく疑問を研究して解決していればダディもみんなも喜んでくれて、褒めてくれる。それが嬉しくてずっと研究にのめり込んでいった。

 

 そんな幸せな勘違いを重ねちゃった事と、科学方面でしか学習が足りてなかった弊害だろうね――――自分の存在理由というモノを忘れちゃってた。

 

 5歳の頃に初めて誕生日ていうイベントを知った。

 

 生まれてきた事を祝福されて、生んでくれた事を感謝する素敵で特別な日。それをいつでも優しいダディと祝って感謝したいと思ってひっそりと準備を進めて研究所に併設されている家で“あの男”を待ってたの。

 

 いつも実験室にいる彼に“早く帰って来てね”なんて可愛らしい約束を交わした馬鹿な少女はいつまでもいつまでも彼の帰りを待って膝を抱えていた。結論はお察し――あの人は朝方に帰ってきて憤慨する私を見てこういったよ

 

“こんな機能は求めてなかったのになぁ?”

 

 本当に不思議そうに首を傾げて機材の不調を確かめる様に私を眺める“あの男”を見た時に自分が凄い勘違いをしていた事に気が付いて恥ずかしくなった。ただ遺伝子情報が最適な母体に人工的に組み込まれて生み出しただけの精密機械が本文を忘れて“愛情”とか“祝福”なんてモノを求めてたなんてお笑い草だよ。

 

 それから、彼も考えたんだろうね。次の日には“ママ”を連れてきて『そういう役割は彼女に任せたから存分に甘えるといい』と機材のメンテンナンスに出費してくれた。でも、結局それはほとんど“使わずに”終わっちゃった。“機材”として求められるスペックに余分な機能がつくと面倒だから今までどおりに研究で遊ぶことにした。そうすれば、他の人がちんたらやってるのもズンズン進んだし、私よりスペックが低いあの男の機嫌も良くなったからね。

 

 ただ、その穏やかな生活も―――あの男が低能過ぎて崩れちゃったから志希ちゃんは親戚筋の美城に引き取られたわけにゃんだけど、にゃはは。まぁ、そういう自分の“役割”っていうのをこっちの楽しい生活で忘れちゃってた事を昨日の夜に思い出しちゃって、恥ずかしくなっちゃた。

 

 同じ失敗を繰り返すのは凡人。ソレは“ギフテッド”としてつくられた製品には許されざる欠陥で―――そんな不具合をまた作り出したあの場所が、たまらなく憎かった。せっかく、忘れかけていた愚かさをまた作り出すエラーの元が許せなかった。

 

 

 だから、壊した。

 

 

 

 だから、 “Screw you!!(くたばれ!!)”

 

 

 

 そんな、あまりに歪んだ少女の――――自傷行為の成れの果て。

 

 

 

 それが、あまりに俺には  悲しく  そして  共感 してしまえるのだった。

 




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