デレマス短話集   作:緑茶P

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_(:3」∠)_とりあえず、全く頭を使わずかきかき。

いつものねちっこいくらいの表現をオフにするとこうなります(笑)



一作30分チャレンジSS!! ① 【求める存在証明】

「志希、君は自分の存在意義。いや、存在証明についてどう考えてるのかな?」

 

「んにゃ? あれ、飛鳥ちゃんって存在論の研究者だったの?……なーんだ、それならそうと言ってくれれば良かったのに。ふむ、“存在論”っていうとあまりに広大な分野だけど私も自分の理系脳を反省して人間性を得ようとした時に随分と読み込んだよ!! まあ、基本的な遍歴から語るなんて“今更”だとかいう輩が多いけれどもやっぱり論理の基本的方向性の相違を確認してからってのが一番効率がいいよね。まずはやっぱりアリストテレスのベラベラ―――ベラベラベラベラベラ」

 

「え、いや、あのその僕としてはだね。………ふっ、そこにあるもの存在と時間に縛られたこの現状への抗い方というモノを聞いてみたかったんだ(キメ顔」

 

「うん? 飛鳥ちゃんはハイデッカー寄りの主張なのかな? あーなる程でもその理論を採用していくなら―――べらべらべらべらべらべーらべらべら。………あ、そうだ。もうこうして口頭で話し合うのも非効率的だし、お互いの論文を読んでからもう一度議論しようか!! いやー、嬉しいなぁ。こうして論述的意見交換ができる人って限られてるから。あ、いまメールでネット公開している論文送ったから飛鳥ちゃんのも送ってくれる?」

 

「…………………っ、がう(プルプル」

 

「へ?」

 

「こういうんじゃないんだーーー!!(涙目ダッシュ」

 

「………あ、あれ? 存在論についての議論をしようっていう……あ、あれれ?」

 

 

その他アイドル「「「……これは酷い」」」

 

 

 

――その後というか今回のオチ――

 

 

 

 

「我が同胞よ、その悲しみに満ちた仮面はどうしたのだ?(飛鳥ちゃん元気ないけど大丈夫?)」

 

「ぅうう、……ら、蘭子か。すまない、見苦しい所を見せてしまった」

 

「構わぬ、凡俗には至らぬ思考の盃に深く酩酊しただけの事だ。強く意思を持ちその瞳に再び灯を灯さん(悩み事は力になれるか分かりませんけど、元気出していきましょう)!」

 

「―――ふっ、そうだね。僕としたことが少々だけ取り乱していたようだ。……ところで、蘭子。一つ聞きたいんだが“自分の存在意義”。いや、存在証明について問われたらど、どう答える?」

 

「この気高き魂の赴くままに(胸を張って頑張ります)!!」

 

「ららららぁぁぁあんこ!!やっぱ君は最高の盟友だぁぁぁ!!!」

 

「うきゃぁっ!!? きゅ、急にどうしたの飛鳥ちゃん!!!?」

 

 

 

 ~きゃいきゃいきゃい~

 

 

 

「……………ねぇ、はっちー?」

 

「………なんだ、今忙しい」

 

「“存在証明”って聞かれたらなんて答える?」

 

「それの質問してきた奴が中二か、痛い奴か、学者か、宗教かで答えが変わる」

 

「――――ぇぇ、意味わかんないぃぃ(ぐてー」

 

「とりあえず、普通の会話では論文の交換は行わないのは確かだな」

 

「―――shit」

 

 


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