トゥルーエンディングにたどり着くまでループするらしいですよ。 作:諒一
階段を登っていると、エレベーターの扉が有るところにたどり着いた。
「ここは中間地点ですよ。エレベーターで下に行くことが出来ますよ。上には行けませんけど」
「あと半分か……ここまでどのくらい時間かかった?」
「えーと……約2時間ですね」
つまりあと2時間ぐらいでゴールか。
とりあえずエレベーターは無視して上に行くか。
「よし、進もうか」
「あれ? エレベーターに乗らないんですか?」
「帰る時用なんでしょ。ナビが言ったよね」
「ショウマさんなら、ショートカットになると思って乗るとばかり」
「それで下まで降りたら、上には行かないって言ったじゃないですかとか言うつもりだったでしょ」
「そんな……完全にバレているじゃないですか。いつもだったら聞き逃しているのに」
「サポートが邪魔してどうするんだよ……じゃあ進むよ」
「はーい」
登り続けていると階段の終わりに扉があった。
「あれ? ここが最上階か? まだ2時間経って無いと思うけど」
「最上階ですよ。つまりゴールです。お疲れ様でした。ちなみに中に入るとタイムがわかりますよ」
とりあえず中に入ることにする。
「遅かったな! 3時間17分待ったぞ」
部屋の中央にグリフォンっぽい生き物が居た。近付いてみる事にした。
「ふむ。その剣を持っているということは、貴様が勇者だな。我輩は風の精霊の■■■■だ!」
「僕はショウマです。えっと、すみません名前が聞き取れませんでした」
「どうやら勇者の力を完全に覚醒出来ていないようだな。覚醒出来たらまた来るがよい!」
「分かりました。勇者の力を覚醒させてから来ます」
「ちょっと待て! これをやろう」
緑色の御守りを差し出してきた。
「これは何でしょうか?」
「これは風の御守り(小)だ。タイムアタックの報酬だ。もっと良いものが欲しければ素早くこの塔を登ることだな!」
どんな効果が有るのかを聞いたつもりだったけれど。まぁいいか。そのうち分かるだろ。
「ありがとうございます」
「ここからエレベーターに乗って帰るといいだろう」
精霊が横に移動するとエレベーターが上がって来た。扉が開いたのでそのまま乗る。
「ひとつ言い忘れていた」
「何でしょうか」
「良い滑り方だった!」
「……そうですか」
扉が閉まり、エレベーターが動き出した。
「全部見られていたんだね」
「試練ですから、確認する人がいて当たり前ですよ」
「そうだね。人では無かったけどね」
1~2分したらエレベーターが止まり扉が開いた。入口だった。
「どんな速度してるんだよこのエレベーター。速すぎじゃない?」
「気にしたらダメですよ」
「ところで、覚醒って何をすればいいの?」
「簡単に言えば、聖剣のレベルを上げればオッケーです」
「つまり周回しろと」
「はい」
「聖剣のレベルって5ぐらいまであったような気がするんだけど」
「とりあえず、レベルを1上げれば4つの試練は大丈夫ですよ」
「最終的には5まで上げないといけないって事だよね」
「そうですね」
「火の試練も意味ないなら今回は行かなくていいか。ということで、魔王のところに向かいたいと思うけど大丈夫かな?」
「大丈夫ですよ」
じゃあ、まずは魔界に繋がる洞窟を目指して出発しよう。