トゥルーエンディングにたどり着くまでループするらしいですよ。 作:諒一
聖剣祭当日となった。
「よし。そろそろ出発しようか」
僕は、聖剣祭に参加するためにホテルから出発をした。
昨日受付で言われた集合場所、通称聖剣広場に向かう。
「そう言えば、なんで前は聖剣祭に参加しなかったの?」
一周目の時は、あと1ヶ月ぐらい後に来て聖剣を抜くだけ、という祭とは言えない感じの時に抜いたからな。
「実はまだ魔王が復活していないので、一周目のショウマさんはまだ勇者として覚醒していないんです。なので、聖剣祭に来ても聖剣は抜けません」
「え? それって今回聖剣抜けるの?」
「二周目なので、ショウマさんは勇者として覚醒したままです。だから大丈夫ですよ……多分」
「すごく不安なんですけど」
聖剣広場に着いた。
「たくさん人がいますねー」
「あれだけの人に見られながら聖剣を抜きに行かないといけないのか」
「抜けたら、顔と名前を覚えて貰えるじゃないですか」
「それが、嬉しくないんだよ」
「あっちに集まっているみたいですよ」
50人ぐらいが集まっていた。
「昨日の並んでいた人に対して少なくない?」
「性格が悪かったんですよ、きっと」
「昨日のおじさんいないね」
「ハゲでしたから」
「ハゲは絶対関係ないだろ」
昨日の受付のお姉さんが居たので声をかけると、もうすぐ説明が始まるとの事だった。
どうやら僕が最後だったようだ。部屋に入ると説明が始まった。
簡単に言うと、挑戦するのは一回、ダメだったらすぐに諦めるということだった。
僕の順番は最後だった。すぐに順番になると思い近くの椅子に座る。
「10分は早く来たのに、なんか遅刻したみたいになってたね」
「遅れてないから良いんじゃないですか。ちょっと様子見てきますね」
「うん。いってらっしゃい」
ナビは聖剣の方に飛んで行く。
そのまま座って待っていると順番が来たようだ。ナビはまだ帰って来てないけど、大丈夫だと思い進むことにした。
聖剣の前まで来たけど、ナビは見当たらなかった。とりあえず今は剣を抜くことにしよう、と思い剣を握り引き抜く。
普通に抜けた。すると光がキラキラと降ってくる。上を見ると、ナビが魔法を使っていた。
「神が勇者を祝福しているんだ!」
「神に祝福されし勇者だ!」
誰かが叫んだ。歓声が上がり出す。
ナビが戻ってくる。
「いやー、盛り上がりましたねー」
出来れば何もしないでいてほしかった。
勇者コールはしばらくの間続いた。
「やりましたね。計画通りですよ」
「僕は目立つの嫌だって言ったし、そんな計画頼んでないよ」
「ショウマさんの二つ名は、祝福されし勇者(笑)ですね」
こうして僕は、祝福されし勇者(笑)となったのだった。