真剣で鳴神に恋しなさい!S   作:玄猫

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比較的時間間隔が短めです!ご注意を!
(23日 21:26、24日 3:12)

ハーレムについての質問がちらほらとございます。
一応ですが、ルートの中にそういったものもあるので入れておりますが、基本は一人のヒロインを選択することが多いです。
詳しくはあとがきで!


Sクラスルート~共通~
10話 クラス編入と決闘と


 川神学園学園長室。

 

「で、では本当に天膳の孫じゃというのか?」

「はい。……騙すような形になってしまい申し訳ないです」

 

 深く頭を下げる勇介に鉄心が笑う。

 

「フォッフォッフォ、いいんじゃよ。……というよりは見抜けなかったワシが悪いんじゃ。ヒュームに笑われてしまうの。今度川神院に来るといい。天膳の話を聞かせてほしい」

「はい、喜んで」

「うむ。それでじゃ。おぬしの試験結果であれば、Sクラス入りも出来るのじゃが……どうしたい?当日ではあるが、自由に出来るぞい」

「……そうですね。では、是非Sクラスに入りたいですね。せっかくですから全てにおいて上を目指していきたいですので」

「よい心構えじゃな。よし、では担任を呼ぶから少し待っておるのじゃ」

 

 

「お前さんが鳴神勇介か。話は聞いてるよ。俺はSクラス担任の宇佐美巨人だ。担当は人間学」

「よろしくお願いします、宇佐美先生」

「礼儀正しそうでおじさんちょっと嬉しいよ。……ただSクラスは変わり者が多いから色々と気をつけろよ」

 

 そんな話をしながら教室へと向かっていく。

 

「ウチのクラスのお隣さんはFクラスなんだが……正直言って仲が悪い。まぁ、Sクラスは選民意識がちょっと高い奴らが多くてね。おじさんも手を焼いているんだよ。お前さんは……大丈夫そうだな」

 

 Fクラスの前を通りかかったときに勇介に気づいた数人が手を振っているのを見て少し驚く巨人。

 

「クリスティアーネに小笠原とかどう知り合ったわけ?直江は分からんでもないけど」

「色々と縁がありまして。クリスは家族……幼馴染みたいなもんです」

「あら、じゃあもしかしてマルギッテも知り合いか?」

「はい、姉のような存在です」

「意外と顔が広いのね。ここがSクラスの教室だ。心の準備は……大丈夫そうだな」

 

 ガラリと教室の扉を開ける。巨人に続いて勇介が入るといろいろな視線が飛んでくる。好意的な目、探るような目、敵対心を持っている目。そして。

 

「あー、今日は……」

「あーーーーっ!!!」

 

 椅子を吹き飛ばすような勢いで立ち上がったのは真っ白な少女。美しく成長してはいるが、勇介には少女のことに見覚えがあった。

 

「あれ、もしかして……」

「ユウなのだー!!」

 

 今にも勇介に向かって走り出しそうな小雪を隣に座るハゲ頭……井上準が止めている。

 

「あー、他にも知り合いがいるのか。ホント顔が広いのね。おじさん感心だわ。……で、色々聞きたいこととかあるかもしれないけど、一旦挨拶を先に頼む、鳴神」

「はい」

 

 教壇のところへと歩を進め、クラスを見渡す。九鬼英雄やあずみ、マルギッテなど知っている顔も幾らかあるが、ほとんどは知らない。当たり前ではあるが。

 

「鳴神勇介です。ドイツから武者修行の旅をして川神に来ました。武の心得がある人はいつでも受けてたちます。決闘ってシステムがあるんですよね?」

「あぁ、あるよ。……ってか、意外と好戦的なのね」

 

 勇介の言葉に明らかに敵意をむき出しにするものも少なくない。そんな視線を悠然と受け止める勇介。

 

「ふっ……相変わらずですね、ユウ」

「マルさん。久しぶりだね」

「えぇ、心配していましたよ。ですが、せっかく川神学園へ来たのですから」

 

 マルギッテが腕章を勇介に向けて叩きつける。

 

「歓迎の勝負と行きましょう」

「……やれやれ、やっぱりこうなるのね」

「ははは、すみません先生。受けてたちます」

 

 

 校庭へと場所を移した勇介とマルギッテは距離を取って対峙していた。

 

「まさか、学園長直々にジャッジをしていただけるとは……」

「フォフォフォ、ワシも気になってたからの」

 

 天膳の孫で、鉄心をも欺く気の抑え方が出来るとなれば只者ではない。相手がマルギッテであれば、力の片鱗を見せることだろう。

 

「ユウ、勿論腕は鈍っていませんね?」

「当たり前だよ。マルさんに負けるわけにはいかないからね。……でも、眼帯は流石にはずさないでしょ?」

「えぇ。今の私の全力を出すまでです」

「でははじめるぞい。……はじめっ!!」

 

 鉄心の合図と共に動き出したのはマルギッテだ。獰猛な笑みを浮かべたマルギッテが勇介へと一気に接近する。

 

「Hasen Jagd!」

 

 ドイツ語の言葉を言い放ったマルギッテがトンファーを回転させながら勇介へと連続で攻撃を繰り出す。

 

「うわ、マルギッテあれ本気じゃない?クリス、鳴神は大丈夫なのか?」

 

 クラスから校庭を覗いていた大和が少し心配したように尋ねてくる。

 

「ん、大丈夫だぞ!何せユウは」

 

 自信満々な表情で勇介とマルギッテの戦いを見るクリス。

 

 

「マルさんに対して無敗だからな!」

 

 

 ガードごと吹き飛ばすような激しい連打にも勇介は動じることなく全てを受け流していく。

 

「前より技の切れがあがったね!」

「当たり前だと知りなさい!」

 

 器用に回転させながら繰り出される攻撃を受け流しながら勇介が攻撃に転じる。針の穴を通すような隙に攻撃をねじ込む。

 

「っ!」

 

 トンファーで即座にガードしたマルギッテが後方へと吹き飛ばされる。

 

「流石……!」

 

 

 吹き飛んだマルギッテに追従するように勇介が次々と拳を繰り出す。先ほどまでと打って変わって防戦一方に追い込まれるマルギッテ。

 

「マルさーん!ユウー!頑張れー!」

 

 そう応援するのはクリスだ。マルギッテと勇介であれば、クリスにとってはどちらも大切な家族だからこその応援の仕方だろう。

 

「お嬢様!」

「はは、クリスらしい応援だな。さ、時間もなさそうだし、ギア上げるぞ!」

「いいでしょう!」

 

 

「そこまでっ!」

 

 鉄心の言葉と共に動きを止める勇介とマルギッテ。勇介の拳がマルギッテの鼻先に、マルギッテのトンファーが勇介の腹部に触れるかといった状態だった。

 

「ふっ……また勝てなかったか」

「いや、マルさんは確かに腕をあげてるよ」

「先ほどもいいましたが、当たり前です。……ユウ、歓迎しますよ」

 

 

「すごかったぞ!転校生!」

「マルギッテさんも凄かったですー!」

 

 そんな声になぜか自慢げなクリスを風間ファミリーがいじっている。

 

「もしかして、マルさんこれが狙いだった?」

「ふ……どうでしょうね」

 

 クラスへ戻ると先ほどまでの敵意むき出しの視線はかなり減っていた。

 

「ユウー!」

 

 朝のクリスのように飛びついてきた小雪を優しく受け止める。

 

「もしかしなくても、ユキ、だよな?」

「うん!僕のこと、覚えててくれたんだー!」

 

 心の底から嬉しそうに言って花の咲いたような笑顔を振りまく小雪の頭を自然と撫でる。

 

「えへへ~……」

「おやおや、ユキがこんなに懐いているとは……正直驚きです」

「ホントにな。軽く話は聞いていたが……」

 

 そう言って近寄ってきたのは葵冬馬と井上準だ。

 

「お前らは?」

「私は葵冬馬です。これから仲良くしてほしいものですね、色々と」

「むー!トーマダメなのだ!ユウは僕と仲良くするのー!」

「おやおや、怒られてしまいました」

「若の毒牙にかからずにすんだか、ラッキーボーイめ。俺は井上準だ、よろしくな、鳴神」

「ハゲなのだ」

「ヒドイ!」

 

 小雪の反応を見て、彼ら二人が小雪を守ってくれたんだと確信する。

 

「さっきも自己紹介したけど俺は鳴神勇介だ。好きに呼んでくれて構わない」

「私は冬馬で構いませんよ」

「俺も準で構わんよ」

「僕はねー、今は榊原小雪って名前になったの!」

「ははは、子供の頃、ユキって呼び方しか知らなかったからな。でも元気でよかったよ」

「うん!……そうだ!ユウ、マシュマロあげる!!」

 

 そう言って差し出されたマシュマロを見て勇介は少しだけ驚く。

 

「おお、マシュマロ」

「ふっふー!ユウの言ったとおり、仲良くなりたい人にはマシュマロを渡すようにしてるのだー!」

「そうかそうか」

「フハハハハ!我が友トーマよ!早速鳴神に目をつけたとは流石であるな!」

「英雄。私が目をつけた……まぁ、つけてはいますが。それ以上に過去にユキがお世話になったようですのでその感謝を伝える意味でもありますから」

「ほう?流石は鳴神だな」

「そんなことはないよ」

「ねぇねぇ、ユウは今何処に住んでるの~?」

「今は九鬼に世話になってる」

「フハハハハ!我が家であるな」

「おぉ~!トーマ、僕ユウのところに遊びに行きたい!」

「おやおや、困りましたね」

「我は構わんぞ!」

「ありがとう、英雄」

 

 冬馬と英雄の会話を聞きながら勇介は小雪の頭を撫でている。

 

「……しかし、本当にユキが懐いてるな。……ちなみにだが、鳴神。小さい子はどう思う?」

 

 準の唐突な質問に首を傾げる。

 

「小さい子?まぁ可愛いとは思うが……」

「そうだよな、心癒されるよな」

「ユウ、ダメなのだ。準はロリコンでハゲで人格破綻者なのだ」

「そこまでいうっ!?」

「全く、新しくSクラスに仲間が増えたと思えば……猟犬や榊原の友人とはの」

 

 少し古風な言葉遣いと共に近づいてきたのは不死川心。古くからの名門である不死川家のお嬢様だ。多額の寄付金をしていることで自由な服装を許可されている一人である。

 

「あ、心だ。マシュマロあげるー」

「別にいらんわ。それで鳴神とやら。此方は不死川心じゃ。もし、も・し!どーしてもというのなら、色々と教えてやっても構わんぞ?」

「いいよー、心が教えなくても僕が教えるからー」

「はは、ありがとなユキ。ってことだ、不死川ごめんな」

「ふ、ふん!別に此方は謝られる理由はないのじゃ!」

「まぁ、今度機会があったら何か聞くかも知れない。そのときは頼んでもいいか?」

「そこまで言われたら仕方ないのじゃ!」

 

 そんな勇介と心の会話を見て。

 

「ちょろいな」

「ちょろいですね」

「チョロインなのだー」

「誰がチョロインじゃー!!」

 

 冬馬、準、小雪が突っ込み、それに心が反応する。

 

 

 その後、数人と会話を重ねて授業へと突入していった。




と、いうわけでまずはSクラスルートになります。
というのも、投票で単純に多かったのが小雪やクローン勢などだったからです。
従者部隊もSクラス(というより英雄など)とかかわりが多いほうがいいと判断したのでこちらになります。
まだ、現時点ではSクラスルートというだけで、誰のルートへ進んでいくのかは発表しませんのでSクラス共通ルートとでも思っておいてください。
誰のルートに行くかの予想なども楽しいかもしれませんね(?

まだまだヒロイン募集なども受け付けますので感想、評価共によろしくお願いします!
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