わたし一番道路のコラッタ、意地でも最後まで付いてきます!   作:あまやけ

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このネズミ、よく喋ります。(脳内で)


1.紫ねずみ、捕まる

「ひのこ!」

 

それは突然でした。

 

わたしはただ、友達のポッポ5(レベルが5だと威張るから命名)との待ち合わせのために、近くの町の横を通り過ぎようとしただけなんです。いつも通り暇ながらも心地よい日々を送ろうと思っただけなんです……。

 

それがなぜ、木に叩きつけられているのでしょう?

 

わたしの小さな体には大きすぎるその炎の塊は、ただ普通に歩いていたわたしを思い切り吹き飛ばしました。痛みで思わず叫び声をあげてしまうわたしに、火を吹いた当の本人……いえ、当の本ポケは[ひっかく]を繰り出そうと迫ってきています。

 

……え、ま、待ってください。わたしまだ反撃してな……あっ。

 

攻撃は交互するのが普通では?そう思ったわたしは気づきます。先ほどの叫び声が[なきごえ]として認められていたのだと。え、そんなのありですか。痛かったら鳴いただけなんですけど、[泣き声]なんですけども。

 

わたしの困惑などさておき、赤いポケモンはわたしに[ひっかく]攻撃。[こうげき]が下がっているとは全く思えないほどの痛みがきましたが、まだひんしにはならなかったみたいです。

 

先の方でわたしの様子に喜んでいるトレーナーさん。「いいぞ〜ヒトカゲー!」と自分のポケモンを応援しています。

 

いや、何喜んでるんですか。

 

わたし、知り合いでもないあなたのポケモンにいきなりひのこ浴びせられたんですが。暴行罪ではないんですか、人権……ポケモン権的にどうなんですか。[やけど]したんですけど熱いんですけどなんなんですか。

 

そう不満気な顔をするわたしなど気にもしないトレーナーさんは、怯んでる私に赤と白のボールを投げてきます。瀕死のわたしには、どうすることも出来ません。

 

「よぉし、コラッタゲットだぜ!」

 

そうして、わたしは赤帽子のトレーナーさんに捕まりました。

 

喜ぶトレーナーさんは、わたしの入ったボールを掲げて大変嬉しそうに喜んでいます。

 

え、なに、そんなに喜んでくれるのですか。……そうですかそうですか、そんなに嬉しいんですか。ならまぁ今までのことを許してあげなくもないかもしれませんね。

考えようによっては、わたしに見込みがあると思って捕まえてくれたんですもんね。コラッタなんてその辺にいくらでもいますし、わざわざわたしを捕まえてくれたんですからそういうことなのでしょう。ふむふむ。

 

そうですか、そういう理由なら最初の[不意打ちひのこ]くらいは許してあげまーー

 

「なんだ、レベル2じゃん。ボール勿体無っ」

 

……思わず[いかりのまえば]を覚えてしまいそうでした。

 

「なぁんだ。『冒険の初めに出てきたポケモンが最高の相棒説』嘘だなあれ。あーあー萎える」

 

わたしのプラス思考をバッサリ切り捨てるトレーナーさん。ポッポ5さんに会うために近道しようとしたのが運の尽きでした。まさか捕まってしまうなんて不運です。

 

まぁでもわたしはプラス思考のコラッタです。考え方を変えます、今のが今日で一番の不安だと思えば、これから先何が起きても「さっきのよりマシ」で済ませられるはずです。そうですそうです、わたしのこれからの未来は明るいんです。下の下までいったんですからこれから先は全部上ーー

 

「まぁいいや、取り敢えず[てもち]に入れとくとして。……え、名前?じゃあ[あああああ]で」

 

……下、ありましたね。

 

ちょ、トレーナーさん、なんなんですかそのテキトーな命名は。テキトーならテキトーで、コラッタでいいじゃないですか。なんでそんな呼びにくくて酷い名前にっ。

 

そんな名前いやんいやん!とボールの中で必死の抵抗をしてみますが、トレーナーさんには全く伝わりません。わたしは懐にしまわれると、抵抗も無駄だと諦めることしかできませんでした。

 

突然襲われ、捕まえられ、変な名前を付けられる。今日は人生で最も災難な日です。わたし、何か悪いことをしたのでしょうか?近くにある切れそうで切れない小さな木を変に弄ったのがダメだったのでしょうか?

 

ため息をつくわたしでしたが、だからといって今の状況が変わるわけもなくりわたしあああああ(コラッタ)はかけだしトレーナー、レッドさんの二匹目のてもちとして加わることとなりました。

 

……ふむ、まぁ、いいでしょう。プラス思考。プラス思考ですよわたし!普段の何もない日々がつまらないと感じていました部分もありましたし、レッドさんは全国を周るとのこと。

 

世界中を旅するネズミポケモン、いいじゃないですか。

 

いいでしょう、決めました。どうせもう逃げられないです。ならいっそのことレッドさんに貢献してあげましょうじゃないですか。

 

あなたに「つ、強い!こんなに強いコラッタは初めてだ![あああああ]なんて名前にしなきゃよかった!」と後悔させてあげます。ふふふ、レッドさんの悔しそうな顔を見れるならやってみる価値がありそうですかね。やる気も少し出てきましたよ。

 

ジムリーダーだろうが四天王だろうがライバルだろうがどんとこいです。やってやりますよ、わたし[あああああ]がね!

 

 

 

……ボックス?なんの話ですか?そういえばいまレッドさんが「ヒトカゲ〜お前の回復の前にポケモンセンターのパソコン使わせてくれな〜」って言っていましたけど関係あるんですかね?

 

 

#その後、とりあえず手持ちが埋まるまでは入れておくかとなりました。……焦ったぁっ。

 

――――

 

レッドさんの手持ち

 

 

 

【あああああ】性格(脳内おしゃべり系OL女子) Lv2

 

 

 

【ヒトカゲ】性格(???) Lv6

 

 

 

 

 

 




作者はポケモン厨ではないので個体値とかわかりませんすみません。

次はあのネズミが出て来ます。ご注意を
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