第一局
穏乃「開いてる」
扉を開けて中に入る。
穏乃「カーテンも雀卓は健在ホコリもないなんで?」
「あっあのここに何か御用ですか?」
声がしたので振り返ると阿知賀高校の制服を着た女子生徒が立っていた。
穏乃「えっと・・・あっ!その道具ここの掃除をしにきたんですか?」
「はっはい。友達が先にきていると思ってたらあなたがいたので」
玄「やっときたんだ!」
穏乃「玄さん!」
「玄ちゃん!」
玄「いつか戻ってくると思ってたんだ」
「戻ってくるって玄ちゃんの知り合い?」
玄「そうだよ久美子ちゃん」
穏乃「もしかしてここの掃除・・・」
玄「うんだって木曜日は私の当番だもんだけど大変だから久美子ちゃんにも手伝って貰ってたんだ」
穏乃「とうば・・・って麻雀教室で決めた当番?」
玄「うん」
久美子「あっあの玄ちゃんがいつも言ってましただって私がいつも通りならいつか誰かがくるかもしれないから誰かがまたあの頃みたいにって」
玄「久美子ちゃんそういうことは言わなくてもいいよー」
穏乃「あの頃・・・玄さんまたここで麻雀がしたいみんなと」
玄「うんそうなったらいいなって私もずっと思ってた」
穏乃「あと全国大会に行きたい!」
玄「全国!」
穏乃「春までに阿知賀の麻雀部を復活させてインターハイに挑むんです。」
玄「面白そう!」
穏乃「そこにはたぶん和がやってきます」
玄「和ちゃんが?」
穏乃「またみんなで遊ぶことができるんです。麻雀をしていればいつかとこかで巡り会える!」
玄「じゃあまず部活を始めなきゃ!この学校は同好会は3人からだからまずそれで6人揃ったら部活に昇格だね」
穏乃「3人?」
玄「うんここにいる久美子ちゃんは私の麻雀友達なの。」
穏乃「そうだってんですかえっと」
久美子「篠原久美子ですよろしくお願いします。」
穏乃「高鴨穏乃のですよろしくお願いします。久美子さん!」
久美子「はっはい」
玄「でもやっぱり生徒数の少ない阿知賀で6人は難しそうだね。」
誰がが廊下を走る音が聞こえてくる
憧「まずひとり!ここにいるっ!」
穏乃「憧っおまえ晩成に行くんじゃ」
玄「憧ちゃん!」
久美子「誰?」
憧「あたしとしずが同じ学校なら2人そろって和の前に立てるでしょ全国の舞台で!」
久美子(私場違いな気が・・・)
憧「またみんなではしゃごう!そして全国に行こうよ!」
穏乃「遊ぶんだ和と!」
玄「あの頃の3人集まるなんて懐かしいね桂馬くんもいればそろうのにね」
久美子「桂馬くん?って誰ですか?」
玄「桂馬くんって言うのは小学生の時の麻雀教室で一緒だった男の子だよ。とっても強かったんだよ」
憧「その前にいいですか?この人は誰ですか?」
久美子「すっすいません。私は篠原久美子です」
憧「私は新子憧です。よろしく」
久美子「よろしくお願いします」
玄「話を戻すけど桂馬君頼んだらうちに入ってくれないかな?」
憧「うーんそれは難しいと思いますよ。あいつとは同じ中学だけど今年のインターミドル優勝してからスカウトがすごいらしいし・・・でももしかしたら」
穏乃「?」
玄「もしかしたら?」
憧「この前聞いたのよどこに行くのかそしたら俺はゲームで忙しいそんな事でいちいち話しかけるなそれにスカウトの件だがどこも遠すぎて行く気にならん、麻雀をするなら俺が楽しくできるところならどこでもいいって言うのよ」
久美子「ならその桂馬君って子に一応声をかけてみたらいいんじゃない?」
憧「そうね、声かけてみます。」
すると穏乃が急に窓をあけて叫ぶ
穏乃「よぉし待ってろよ和!」
久美子「そっちは長野とは反対の方向ですよ」
穏乃「いや気分ですよ気分!」
憧「うーわー」
久美子「すいません少し用があるので先に帰りますね」
玄「そうなんだじゃあまたねー」
穏乃「またこんど」
憧「さよなら」
久美子「またこんど」
そういい久美子は部室をあとにする
久美子(これから用なんてないけどあそこにはいずらいな・・・)
考え事をしながらお気に入りの高台を目指す。そして途中でアイスを買い1人で高台でたべながら古い日記帳を読んでいた。その日記は最近父の部屋に行った時に見つけて拝借したものだ。そこには自分が記憶を失う前の事が書かれていた。その日記を見るとほぼ毎日1人の男の子と一緒にいたことがわかった。だが久美子はその男の子の顔と名前を思い出せないでいた。日記には風音という名前が書いてあったが名前もフルネームで書かれていなかった為調べることも出来ない。
久美子(この日記の私はいつも風音?っていう男の子と麻雀してたんだ・・・でもなんでこの日記抜けてる所や塗りつぶされたあと、ページが所々破られてるところがあるんだろう)
久美子(麻雀で全国か・・・。これも覚えてないけど誰かと約束した気がする。)
久美子「そろそろ帰らないと」
そう呟き家に急いだ
夢咲桂馬は小学生の頃は麻雀教室にいたということにしておきます。次はかなりとんで灼と宥が入ったところからです