風を操る者   作:海虎

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第九局

あれから時が流れて俺達は3年生になっていた。俺と久美子は3年生になった時に記念という理由で久美子とお揃いのペンダントを久美子が俺にプレゼントしてくれた。俺はこのペンダントをかなり気に入ってる。だが久美子へのいじめは3年生になっても治まらなかったそれはかなりエスカレートしてきているようで俺が側にいてもいじめをするようになり3年生になって記念だということを言って買い物を一緒にした時の久美子とは大違いのやつれた顔をするようになり久美子は俺と距離を置くようにしていた。季節は初夏に入ろうとしていた時あの最悪の事件が起こった・・・

 

ある日の放課後俺は久美子が男子3人に囲まれていじめられているのを目撃して男子3人をふいうちで撃退したが久美子は泣いて俺を見るとごめんなさいと言い学校の屋上まで走っていく、俺は直ぐに追いかけた、俺が屋上に着いた時には久美子はフェンスの向こう側に立っていた。

 

風音「久美子はやまるな」

 

久美子「ごめんね風音君私もう耐えられないよ・・・ごめんね風音君」

 

そう言うと久美子は屋上から飛び降りた

 

俺は少しの間呆然としていたが直ぐに救急車を呼んだが救急車にはのせてもらえず、教師にすぐ家に返された。翌日久美子の家から電話がかかってきて用があるということで俺は久美子の家に向かった。そこには久美子の両親が立っていた。

 

久美子父「君が福路君だね」

 

風音「はい・・・くみ篠原さんは」

 

久美子の両親は俯く

 

風音「そんな」

 

俺は膝から崩れ落ちた

 

久美子母「これを」

 

久美子の母親から手紙を受け取った。

 

久美子父「この手紙は久美子の日記に挟まっていた君宛ての手紙だよ、読もうと思ったんだけど君が読むのが先だと思ってね」

 

俺は久美子からの手紙を開いた

 

 

 

風音君へ

 

これを風音君が読んでるってことは私はこの世にいないってことですね。風音君も知っての通り私はいじめを受けていました。風音君に心配かけたくなくて黙っていましたが風音君にはバレていてその時貰った言葉がとても嬉しかったです。風音君と過ごした日々は私にとって大事な時間でした。ですがいじめの主犯達が風音君に手をだしはじめたのを知ってしまいました。私はそれを止めるために行動をしましたが私は耐えられなくなり負けてしまったのでしょう。私は風音君がお姉さんのことで悩んでいた事を知っていたので支えていきたかったのですがそれも無理そうです。ですが空から風音君のことを見守っています。だから風音君は負けないでください、風音君を取り囲んでいる問題に絶対に負けないでください。書きたいことを書いてたら紙が無くなってしまいそうなので最後に風音君大好きです。

 

久美子より

 

 

俺は手紙を涙を流しながら読んでいた。

 

久美子母「福路君が久美子のことを良くしてくれたのはあの子の日記からわかりました、それにいつも話してくれたのは君のことでした」

 

久美子父「その君とこんな形で会うことになるとは思っていなかったがね・・・日記にこのペンダントを君に渡すように書かれていたよ」

 

久美子の父親から紅いイルカペンダント・・・久美子と記念に買ったペンダントを受け取った。

 

久美子父「ここまで来てくれてありがとう。送っていこう」

 

俺は久美子の父親に送られて家に戻った。送って貰っている間何を話していたのかは覚えていない。そして俺は自室に戻りベッドに突っ伏した。涙で枕は濡れていた。そして俺は久美子から貰った手紙の内容「負けないで」という言葉を思い出す。

 

風音「負けないでか・・・久美子俺はお前が思ってる程強くなんかないんだよ」

 

でも久美子最後の願いでもあるのか・・・なら負けちゃダメだよな、それなら俺は勝ち続けないとな何を犠牲にしてでも

 

 

 

それから俺は勝つ為だけに行動をするようになった。東城達とは距離を置くようになり俺は完全に孤立した・・・。そして俺は個人戦県予選を難なく突破したがその時2位の奴だけは少し手強かったということは覚えている。そして現在俺はインターミドルの決勝に勝ち進んでいた。対戦相手が誰なのかは正直知らない誰が来ても倒すだけなのだから。俺は決勝の対局室に入る。

 

 

東一局

 

夢咲桂馬:25000

福路風音:25000

三森元輝:25000

天道海斗:25000

 

親番:桂馬

ドラ表示牌{⑤}

 

 

1巡目

 

風音手牌

{一二四①③④⑨一索二索三索南南南}

ツモ{⑨}

 

俺は絶対に負けない、俺は勝ち続ける

 

{④}捨て

 

 

8巡目

{一二四①③⑨⑨一索二索三索南南南}

ツモ{②}

 

{横四}捨て

 

風音「・・・リーチ」

 

俺がリーチをかけた時天道が笑った気がしたそして自分のラスヅモが海底牌だった俺は{⑥}捨てた

 

天道「ロン12000」

天道手牌

{四四五五七七八八⑥⑦⑦⑧⑧} {⑥}

 

風音「・・・はい」

 

 

ここから天道の連荘が始まり東四局となった

 

東四局

 

夢咲桂馬:17000

福路風音:13000

三森元輝:13000

天道海斗:57000

 

親番:海斗

ドラ表示牌{④}

 

ここまでの天童の和了りは全てリーチをかけた相手からの海底で和了っているこれから考えられるのはリーチをかけた相手から海底で和了るという能力ならリーチをかけることは出来ない

 

 

 

6巡目

{一二三九九①①①④⑨} {横一索一索一索}

ツモ{⑨}

 

{④}捨て

 

恐らく奴の能力を気づいたやつ俺以外にいないリーチをかけてきた相手を俺が狙えばいいそして河を見る限り一九の牌がでやすい

 

8巡目

 

天道{⑨}捨て

 

風音「ロン!3900」

 

 

南一局は風音以外がノー点で流局した

 

南二局

 

夢咲桂馬:17000

福路風音:19900

三森元輝:13000

天道海斗:53100

 

親番:風音

ドラ表示牌{北}

 

あいつの能力がわかっても点数で倒せない・・・。久美子力をかしてくれ。俺は2つのイルカのペンダントを握りしめる。そして9巡目

 

風音「ロン8000」

 

天道「はい」

 

 

南二局 1本場

 

夢咲桂馬:17000

福路風音:27900

三森元輝:13000

天道海斗:45100

 

親番:風音

ドラ表示牌{北}

 

8巡目

 

風音手牌

{五五五④③⑤五索六索七索⑨東東東}

ツモ{⑧}

 

{⑧}捨て

 

9巡目天道が{東}をきる

 

風音「カン」

{東横東東東}

新ドラ表示牌{北}

 

風音「ツモ24000の責任払い」

 

天道「くっ・・・」

 

 

 

 

東城は公民館でインターミドルの試合を麻雀教室のみんなと観戦していた

 

東城「この打ち方まるで」

 

小学生A「これって久美子お姉ちゃんみたいだね」

 

小学生B「ほんとだ久美子ちゃんだー」

 

東城「福路お前」

 

 

 

ある病院の個室でも観戦していた少女がいた

 

「なんか懐かしいです。でもどうしてでしょうこの人を見てると・・・」

 

「目が疲れたんじゃない?休んだ方がいいわ」

 

「そうだな、結果が気になるなら後で教えるから今は休みなさい」

 

「そうだね後で教えてねお父さん」

 

そう言うと少女は横になる

 

「・・・福路君やっぱりこの子は」

 

 

 

風音の自宅では美穂子と風音の両親が観戦していた。

 

美穂子「風音の様子が変わった」

 

母「そうなの?でも巻き返してきたわね」

 

父「・・・」

 

母「でもこの前美穂子に聞いたけど風音がたっている所に行くにはものすごい努力がいることなのよね」

 

美穂子「お母さん・・・えぇ風音は私よりもはるかに高い所に行っちゃったの」

 

母「今まで比べてきたけどあの子が何をしてたのか知りもしなかったわねちゃんと謝らないとねお父さん」

 

父「あぁ」

 

 

 

南二局 2本場

 

夢咲桂馬:17000

福路風音:52200

三森元輝:13000

天道海斗:20800

 

親番:風音

ドラ表示牌{五}

 

天道達は風音の周りに暴風が吹いているイメージを見た

 

天道(なんだこいつ・・・)

 

夢咲(この人の能力を奪えない格が違いすぎる)

 

三森(やばいな)

 

8巡目

 

風音手牌

{北北西西西東東東南南南六⑦}

ツモ{北}

 

{六}捨て

 

12巡目

 

風音「ツモ四暗刻大四喜16000オール」

 

 

圧倒的な点数差でインターミドルは幕を閉じたのだった。

 

 

天道は凄い相手だった、正直に言うとリーチがかけられないという縛りの中で勝つのは難しかった。もしあいつの支配が俺を上回ってた場合俺は勝てなかった。そして久美子の力がなきゃ俺はあいつから集中して点をとる事が出来なかった。そういうことを考えながら対局室をでた。目障りな記者にこの勝利を最初誰に報告したいかと聞かれたので親友にと応えた。それだけ応えて俺はホテルに戻った

 

 

 

 

 

 

 

 




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