抽選会当日、俺は京太郎を起こして支度をして女史部屋の前で待っていた。
京太郎「遅いですね部長達」
風音「まあ女子って言うのは何かと時間がかかるものだから」
京太郎「こればっかりへ仕方ないですね」
15分ほど部屋の前で待っていると部長達が出てくる
久「待たせてごめんなさいね」
咲「ごめんなさい、私がゆっくり寝ちゃってて」
風音「別に待っていませんよ」
咲「あっありがとうございます」
少し離れたところで優希が京太郎に話しかける
優希「見たか京太郎、あれがモテる男の対応ってやつだじょ」
京太郎「えっ先輩モテるのか!」
優希「何寝ぼけったこと言ってるんだお前は!風音先輩は2年生と3年生の先輩にモテモテだじょ」
まこ「おんしらくだらないこと話とらんで行くぞ」
まこが優希達をひっぱっていく。そして俺達は抽選会の会場に移動しはじめた。
優希「なんかやっと東京に来たって感じがするじぇ」
咲「うん」
和「昨日は宿泊施設に直行でしたからね」
そんな話をしながら会場にたどり着く、会場につくと既に大勢の学校の選手達が集まっていた。
優希「おろ?咲ちゃんはどこだ?」
京太郎「え・・・まさか・・・」
和「また迷子ですか」
久「しかたないわね、風音君探してきてくれるかしら」
風音「わかりました」
俺は宮永さんを探しに行く、すこし離れたところで宮永さんを見つけて迷子の訳を聞くとトイレに行っていただけだった。部長達が居る席に戻ろうとした時前からある集団がこちらを通り過ぎた。知り合いだったので会釈しすれ違う
咲「今の」
風音「宮永さんどうしたの?」
咲「なんでもないです」
観客席の部長達の元に戻り咲は部長達と合流する。部長達は開会式する為に移動をはじめる、俺達は開会式には出ないので待っていることにしていた。
風音「それで?組み合わせはどうだった?」
京太郎「永水女子と姫松高校が居るブロックでした。この2校とは2回戦で当たります」
風音「なるほど最悪な所と当たらなくてよかったよ」
京太郎「最悪な所?」
風音「白糸台か臨海女子だよ、あれと2回戦で当たるとなると今の宮永さんじゃ大将戦でボコられて終わる。」
京太郎「そんな」
風音「今のままだったらの話だ!宮永さんが決勝までに覚醒してくれれば話は変わるけどね」
京太郎「そうですか」
風音「それに京太郎は女子のことばかり考えてる暇もないぞ、俺達は個人だ、同じ学校だからといって味方でもない。俺はお前と当たった時は容赦なく潰す」
俺はオーラを出して威圧する
京太郎「っ!」
風音「お前の気持ちもわからなくは無いけど、自分の事もしっかりやっておくことを勧めるよ」
京太郎「・・・はい」
風音「さてとそろそろ開会式も終わる頃だな、迎えに行くぞ」
京太郎「はっはい」
俺達は部長達を迎えに行きそのままホテルに戻った。部長はこれからの予定を伝えて試合まで各自自由行動となった。
風音「部長、2回戦の当日は練習試合に行ってきます」
久「どっちのかしら?」
風音「両方です、午前は千里山、午後は白糸台に行きます。」
久「分かったわ」
風音「それと決勝までに当たりそうな他校のデータです、目を通すように言っておいてください」
俺はUSBを部長に渡す
久「さすがね準備がいいわ」
風音「じゃあ俺は少し外歩いてますんで」
久「それはいいけど夕食の時間までには戻ってくるのよ」
風音「気をつけます」
俺は昨日行った公園にむかう、日はかなり傾いてきており夕日が綺麗だった。公園につくと見知った顔がその公園にいた