「こ、小町ちゃん?」
「なに」
テーブル挟んでお互い椅子に座っている。ふえぇ、小町ちゃん怖い……
俺は今、病院から帰った日の夜のことについて謝ろうとしている。
「その、俺が悪かった、すまん」
頭を下げると同時にスイーツを差し出す。これで許してくれなかったらどうしようかなぁ……
「今回は……今回だけは許してあげる。」
「ほ、ほんとに?」
「ほんとだよ。嘘つく場面でもないでしょ」
やったやった!許された!お兄ちゃん許された!これで小町が許してくれなかったらやばかった。勢いで学校辞めてたかもしれん。
陽乃を駅まで送った後、そのまま駅前のケーキ屋で色々とスイーツを買って帰ってきた。やはりスイーツの力は偉大だな。
「今回の件は何も聞かないであげる。お兄ちゃん、聞いて欲しくなさそうだし」
「小町……いいのか?」
「うん、いいよ。お兄ちゃんが話してくれるまで待ってるから。」
小町はいつもの笑顔でそう答えてくれた。……俺はなんてできた妹を持ったんだろうか。正直今の小町のセリフは予想外だ。てっきりなにがあったか聞いてくるものだと思っていたから。なんかもう泣きそうなんだけど。
「小町、ありがとう。」
あの時小町を置いてまで陽乃さんを追いかけた理由は結局わからなかった。いつかちゃんと小町に話さないとな。
「ま、小町はお兄ちゃんの妹だしね!兄を支えるのが妹ってもんですよ!」
「ほんとに俺はお前が妹で幸せだよ、ありがとうな」
「あ、うん、そういうセリフはイケメンの兄に言われたかったかな、ありがとー」
せっかくいい感じの雰囲気だったのになんてこと言いやがるこいつ。
「おい、せっかくのいい雰囲気が台無しじゃねえか……ていうか!俺だって多少は顔整ってるだろ!」
「えー、まぁ確かにお兄ちゃん顔のパーツはいいと思うんだけど、その腐った瞳が全てを台無しにしてるんだよね」
だからなんてこと言いやがるこいつ。
「ひどい……おれだってこんな腐った目になりたくてなったわけじゃねぇ!いつの間にかこうなってたんだよ」
「いつからだっけお兄ちゃんの目がそうなったの……まあいいや!そんなことより小町久々にスマ⚫ラしたい!」
「あー、スマブ⚫ね、やるか。ふっ、俺のキャプテン・⚫ァルコンでボコボコにしてやんよ」
「じゃあ小町ベヨネッ⚫使っちゃお。ボコボコにしてあげるね。」
「あー楽しかった!それじゃ小町寝るね!おやすみー」
「おう、おやすみ」
2人でス⚫ブラを楽しんだ。案の定ボコボコにされたがそれでも楽しかった。やっぱ兄妹っていうのは仲良くないとな。
そういえば陽乃ってどうなんだろうな。なんとなく一人っ子ぽいけど、今度聞いてみるとしよう。
今日はもう疲れたし寝るとしますかね。
小町が自分部屋に行ってすぐに俺も自分の部屋に行った。こうやって見ると兄妹って似てんのかもな。