サブタイは思い浮かばなかったので割りと適当かもです。
翼にネフシュタンの鎧を纏っている謎の少女を任せた響。
念のため、少女と戦う翼の方をチラチラと見ながら召喚されたノイズを倒していく。
今までに倒したことのあるお玉じゃくしみたいなノイズから人型、さっきのブドウ型に見たことのないトーテムポールのような、鳥頭の背高ノッポのノイズがいる。
敵を増やすブドウ型が奥にいるので、まずはそいつから仕留めることにした響。壁のように立つ人型とお玉じゃくし型を速攻で沈め、今も分裂をしているブドウ型に黒鍵を投擲。だが、それは横に立っていたノッポのノイズの吐いた糸のようなものに絡め取られ、ブドウ型に届かない。ならばと先にノッポを倒そうとすると、響に向けて糸を吐き、ブドウ型も分裂させた体を爆発させ道を阻んでくる。
「やりにくいっ……」
翼の方を見ると、彼女も苦戦しているようだ。
いつもの彼女と違い、感情的になっているのか動きが荒い。天羽々斬の特徴であるスピードで翻弄するのではなく、真正面からバカ正直に突っ込んでいる。少女は余裕があるようで翼をあしらいながら、響の方にノイズを召喚していく。
このままじゃマズイと思い、翼に加勢しようとするもノイズが邪魔でなかなか加勢が出来ない。ノッポとブドウ型以外を倒し続けているが、少女とブドウ型がノイズをどんどん呼び出しているため数が一向に減らない。それどころか少女によって呼び出されるノイズにブドウ型とノッポが増えていきノイズの数が逆に増えている。
「
本日二回目となる強化のⅢ。体にかかる負荷が非常に大きいので正直響の体は悲鳴をあげかけている。今日、Ⅲは使えて後一回だろう。
その強化したスピードを以てノイズを殲滅……………するのではなく、ノイズをかわして翼と戦っている少女の下に行き、不意討ちで腹に蹴りをかます。
さっきまでノイズと戦っていたやつがいきなり現れて攻撃してきたのだ。当然反応できるはずもなくクリーンヒットし、呻き声をあげる。
「翼さん!」
「…ああ!」
翼は突然の響の出現に一瞬驚くも、すぐに反応し剣を振り、斬撃を飛ばして追撃を仕掛ける。
【蒼ノ一閃】
同じくそれもクリーンヒット。衝撃で少女は後ろに下がるが、それだけで鎧にも少女自身にも傷はついてない。
「やってくれるじゃねえか、だが生憎と使ってるもののポテンシャルが違うんだよ!」
少女の振るった鞭が翼と響を襲う。二人はそれを避けるも、前からは鞭、後ろからは先ほど響が放置したノイズが攻撃してくる。
「
響は少女に向けて魔力をこめた宝石をいくつか投げつけ、簡単な詠唱をする。すると、宝石から炎が吹き出て少女の視界を塞ぐ。
「翼さん、先にノイズを倒しましょう
一人じゃ彼女には勝てません」
「………わかった」
渋々ながらも頭では勝てないと思っていたのか、響の提案に乗り少女の視界が塞がっている内にノイズを狩る翼。響が倒せなかったノッポとブドウ型は翼が蒼ノ一閃で倒し、その他のノイズは響が数を減らしていく。
そして炎に包まれていた少女は鞭を地面に叩きつけ、それで発生した風と巻き上がった土で消火し、二人を睨む。
この間に翼と響は粗方のノイズを倒したので、再び少女と向かい合う。
まずは牽制で響が黒鍵を投擲。しかし、少女の鞭で軽くはらわれる。そこに翼が接近、少女に斬りかかる。だが鎧は硬く防御を抜くことは出来ない。少女は鞭を翼に叩きつけて弾き、ノイズを召喚しようとするが響が後ろから殴りかかったため、召喚出来なかった。
なので少女は鎧の防御力を持って響の攻撃を受け止め、片手で響の手を掴んだ後、もう片方の手で鞭を振るい響を滅多うちにする。
その時、少女は上空に人の気配を感じたので見上げると翼がアームドギアの剣を大型化させていて、今にも蹴り飛ばしてこようとしている。
「せいやぁぁぁ!」
【天ノ逆鱗】
「ハッ!ちょせぇ!」
【NIRVANA GEDON】
少女はその手に掴んでいた響を投げ捨て、両手の鞭を回転させてエネルギーを溜め、落ちてくる剣にぶつける。
それらは最初は拮抗していたが、流石は完全聖遺物といったところか。徐々に翼側が押されてきている。そして剣がヒビ割れると共に爆発、宙に浮いていた翼は衝撃で地面に叩きつけられる。
「ッ!?」
翼は体勢を立て直そうとするも、近づいてきた少女に顔を踏まれて立つことが出来ない。
「翼さん!……グッ!」
響は助けに行こうとするも先ほど滅多うちにされた時の痛みと魔術行使の負荷で満足に動けない。
「逆上せあがるな人気者!まさか、お前が今夜の主役だなんて思ってねぇだろうな?」
「なにを……」
「いいぜ、特別に教えてやるよ」
そう言った少女は響の方を見て告げる。
「狙いはな、はなっからそこの『死神』なんだよ」
「……なんだと?」
「こいつをかっ攫うこと、それがアタシの目的だ!」
そこまで言った後、少女は再びノッポのノイズを召喚し響を拘束しようとするが、召喚した直後に激しい死の気配が辺りに満ち溢れる。
「ッ!?……なんだ、これ」ガクガク
「……シキ?」
「
嫌な予感を感じた少女は召喚したノイズを響に突っ込ませ、自分は翼から離れると共に先ほどのエネルギー弾を放つ。だが、
「直死」
ノイズは炭に、エネルギー弾も爆発すら起きず響が触れた瞬間に霧散していった。
この一瞬で今の響が普通ではないと判断したのか、少女は鞭を地面に叩きつけ土煙をたてて、それに紛れて逃走しようとするが、体が動かない。何故?と少女は疑問に思ったが、倒れ伏している翼が少し体を起こして小刀を少女の影に突き刺している。
【影縫い】
「テメッ……」
少女は声をあげようとするが、続かなかった。響が目の前に現れ、強化された拳を振りかぶり少女に勢いよくぶつけ、影縫いの効果までをも粉砕して殴り飛ばされたからだ。少女はそのまま背後にあった建物にぶつかり土煙をたてて見えなくなる。
「ゴフッ……」
そして響は口から血を大量に吐き、そのまま倒れ意識を失った。体がボロボロの状態で強化のⅣを使ったからだろう。その負荷はシンフォギアによる絶唱にも等しい。
ちょうどその直後に二課の車が来て、弦十郎と了子、緒川が降りてきた。
「翼!シキくん!無事か!?」
「司令!私はなんとか……ですが、シキが!」
「なんだと!?……了子くん、シキくんの容態は!?」
弦十郎が響の方を見ると、了子が容態を確認していたので声をかけた。
「詳しく検査しないとわからないけど、だいぶボロボロよ
下手すると内臓まで害が出てるかもね」
「慎次!シキくんをICUに運ぶぞ、連絡を頼む!」
「了解しました」
「了子くんは翼を頼む!」
「はいはーい、まっかせなさい!」
弦十郎は響をかかえ、地を蹴り跳んでいった。
その後、ICUに運ばれた響は無事一命を取り留めた。検査でも内臓は傷付いていなかった。翼もケガはしていたが、そこまで酷くなかったので翌日には復帰した。響は三日目には目覚めたが、寝ていた日を含め一週間は休むことを命じられた。
響も自分の体が戦える状態ではないと分かっていたため、素直に従った。
ちなみにネフシュタンの少女だが、いつの間にかいなくなっていたようだ。
翼さんに絶唱を使わせませんでした。デュランダル移送編にてちょっと役目があるので抜けられると困るな……ってことで。
●後半での響の思考
連れていかれる→つまりモルモットルート→それは嫌だよって直死の魔眼&強化魔術全力解放
的な感じです。