最近やっと1話で3000字近く書けるようになってきた……目標は5000字書けるように、だな。
ダダダダダ……
「はぁ…はぁ……」
廊下を一人の少女が走っている。常識的にはダメなんだろうが、今の彼女からは抜け落ちている。後ろから友人が歩くよう声をかけているが彼女には聞こえていない。
一つのドアの前に着くと、軽く服装を整え深呼吸。そして勢いよくドアを開ける。
「響!」
「え、未来?どうしたの?」
「どうしたの?じゃないよ!響が事故で入院したって聞いて……なかなか意識が戻らなくて、心配したんだからバカァ……」
軽く涙ぐんだ未来に抱きつかれる響。だが……
「痛い!?未来離して!わかったから、折れるって、痛い痛い痛い……ギャァァァァァ!!……カクッ」
まだ完全に回復してないところに追い討ち。抵抗出来る筈もなく、そのまま響は意識を手放した。
「ちょっとヒナー、病院は走っちゃダメ……ってビッキー!?」
「どうかしましたの?……って立花さん!?」
「ちょちょちょ、未来早く離れて、響が泡吹いてるから!」
「ふぇ?……響!?誰にやられたの!?」
あんただよ! と、
「いやぁ、助かった……ありがとう、三人とも」
「まあ、あのままじゃビッキー死にそうだったしね」
「そうそう、目の前で死なれたら色々と嫌だしさ」
「小日向さんにはしっかりと反省して頂きませんとね」
「うぅ……」
少しやらかした未来は三人娘の手によって響から離れた場所で正座させられている。その膝の上に四人分のカバンを載せて。
「ねぇ、板場さんのカバンだけ異様に重いんだけど………何が入ってるの?」
未来からそう言われた板場は目をキラリとさせ、待ってましたとばかりにテンションを上げて説明しだした。
中身は持ち運び式のDVDプレイヤーと板場弓美オススメの大量のアニメDVD。現在人気のシリーズから始まり、学園ラブコメ、ロボット物、ヒーロー物、等々。中でも一番のオススメなのが、『電光刑事バン』という一昔前のアニメらしい。そこから更にアニメについて色々と話し出して延々と続きそうになったところで、残りの二人から当て身を受け倒れる板場。そして、正座させられている未来の横にそっと転がされた。
その惨状に顔を少しひきつらせつつも、一応アニメDVDを受けとる響。何もやることがなくなったら見ようと思い、とりあえずしまう。他に渡されたのは、恒例のフルーツ盛り合わせやライトノベルやマンガ等。
少し話した後、安藤と寺島の二人が板場を回収する形で連れて帰り、部屋には未来と響の二人になる。
「それで、事故って聞いたけどほんとはどうなの?やっぱり
「うん、ちょっと使い過ぎちゃってね……」
「そう……二年前みたいなことはもう嫌だから……ケガしないで、とは言わないからせめて無事に帰ってきてね?」
「うん、そこは約束するよ」
そうこう二人で話していると、コンコンとドアがノックされた。
「どうぞ?」
「失礼するぞ。響くん、調子はどうだ?
……ん?友達が来ていたのか」
許可を出すと、部屋に入ってきたのは弦十郎だった。
「あっ……えっと……響の親友兼保護者の小日向未来です。あなたは?」
保護者って……と響は思ったが、強ち間違ってはないとも思ってしまった。
「ああ、俺は風鳴弦十郎と言う。
響くんの……なんと言えばいいんだ?」
「雇い主って言っていいと思いますよ?」
「それは……」
未来に自分と響の関係をどう言えばいいか悩んだところで響が正直に関係を言う。それを聞いて弦十郎は少し顔をしかめるが、
「ああ、なるほど。響がいつもお世話になってます」
未来がそれだけで理解を示し弦十郎にお礼を言った。それに弦十郎が少し驚いていると、
「ここだけの話にして欲しいんですけど、未来は私の力の詳細を知ってるんです。というか、『死神』として活動し始めた直後辺りに何故かバレてしまって……仕方なく全てを話すことになっちゃっいまして……あ、二課のことは雇われたとしか話してませんので」
響が小声になり弦十郎に説明した。弦十郎もそれで理解したのか頷いた。
「そうか、わかった。響くんに伝える事があったがまた後でにしようか。今は親友と話し合うがいい」
「あ、いえ、大丈夫です!私も予定があってこれから帰ろうと思った所なので。じゃあ、響またね」
「あ、うん、またね未来」
未来が部屋を出ていき、帰ったところで弦十郎が口を開く。
「では、真面目な話といこうか。響くんは最低でも一週間、寝ていた三日を合わせてだから残り四日だな。その期間は安静にしておくこと。理由はわかるな?」
「はい、もちろんです」
「いい返事だ、今ここで言えるのはこれだけなので残りは響くんが退院してからだ」
ではな、と言いながら部屋を出ていく弦十郎。ちなみにお見舞いの品は弦十郎オススメのアクション系の映画セット……時間を潰せるのはいいが、仮にも年頃の女の子にこのチョイスはどうなんだ、と響は思った。
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平野に一人の少女と黒い影が立っている。その影は手に大鎌を持ち、その少女の首に向けて振り……
「うわぁぁぁ!?………夢か」
そんな夢を見た少女はネフシュタンの鎧を使っていた彼女だ。
先日の戦いで今までにない『死』を感じたからか、その恐怖で先ほどのような夢を見たのだろう。
「くそっ……あんなやつに……」
「あら、起きたのね。クリス」
「フィーネ……」
そんな彼女……クリスに声をかけたのはフィーネと呼ばれる女性。
「あの融合症例の力は非常に興味深い。なにせシンフォギアを起動させずともノイズに干渉してるのだから。なのに、とってこいも出来ないなんてね……」
「……ッ!」
クリスは頼まれたことを果たせなかったことに悔しがっている。同時に捨てられるのではないかと不安になっている。
「そうね……今度、二課がデュランダルという完全聖遺物を移動させるわ。それをとってきて貰えるかしら?可能なら融合症例も攫ってきて」
「あ、ああ!任せてくれよ、フィーネ!」
とたんに元気になるクリス。フィーネはそれを見て笑みを深める。
「それに今回は
「D?」
聞いたことのないやつの名前にクリスは首を傾げる。
「ええ、私が呼んだやつよ。安心なさい、見た目は胡散臭いけど実力や信頼性は保証するわ」
フィーネが信頼してると聞き、納得すると共に嫉妬を覚えた。
「作戦は一週間後を予定しているわ。だからそれまで体を養いなさい」
「わかった」
クリスの返事を聞いたフィーネはクリスの部屋を出て自室へと向かう。そこで様々な資料を漁りながら考え事をする。手元の機器にはクリスとの戦いの際に響が石を投げつけ、そこから火を出す所が再生されている。
「しかし、あの融合症例の使ってる技術……錬金術か?だが、あれはパヴァリアとの繋がりを一切持っていない……だとすれば……まさかな。あれの使い手は大昔に全滅したはずだ。生き残りがいて、それの子孫の可能性もあるが、あれの両親、祖父母は何の力も持たない普通の人間だ。
やれやれ、こんな邪推をするなど私らしくもない。だとするとやはり錬金術か、何処かでこっそりとパヴァリアと繋がりを持っている?」
調べてみるか、とフィーネは自身と繋がりのある機関を通じて調査することにした。特にパヴァリアの周りを中心に。
なお、その結果は言わずとも分かるだろう。
●当て身
普通の女子高生が出来るようなことではないので、実際は二人が色々として意識を無理矢理落としただけです。
まあ、
●クリスの夢
特に関係ないです。
●D
■■。(オリキャラ)
詳しくはたぶん次回にて。