死の眼を持つ少女   作:通りすがりの錬金術師

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危ない危ない……なんとか書けた……ネタだけど。


ビッキー誕生日おめでとう!


『死』の少女の休日

デュランダル移送作戦が失敗に終わった数日後。

 

学校の授業が終わった響は、珍しく未来の誘いを断って夕方の街へと歩みを進めていた。

未来自身、誘いを断られるとは思ってもおらず激しく動揺した。そんな彼女は今、響の後ろをこっそり尾行している。

 

「ねぇ、ヒナ。アタシたち完全に不審者だと思うんだけど……」

 

「響が一人で街に行くなんて珍しいから……」

 

「もしかして男だったり!?」

 

「弓美ちゃん。……刻むよ?」

 

「ヒィッ!?」

 

「こ、小日向さん。早く行かないと立花さんを見失いますよ?」

 

「あ、そうだね。良かったね、弓美ちゃん。命拾いして」

 

ガクガクブルブルと、板場は震えながらも頷いた。

 

(なお、未来以外の三人は無理矢理未来に連れてこられた模様)

 

 

そのまま四人は響を尾行していく。そしてたどり着いたのは一つの料理店。響はそこに入っていく。その店の名は……

 

「中華料理店・泰山?」

 

「んー、どっかで聞いたことあるような……」

 

「とりあえず入らない?ビッキーもここに入ったんだし」

 

そして四人は店内へと入っていく。……それが地獄への扉だとは知らずに。

 

「あ、未来たちだ。いらっしゃい」

 

中に入ると席に座った響が出迎えた。

 

「ほう、君の友人か?」

 

その隣には神父とみられるカソックを着た男性が立っていた。その目は何故か死んでいるようにも見えたが……

 

「えーと、あなたは?」

 

「私はここの店の店長の言峰綺礼だ」

 

「え、店長さん!?」

 

「さて、注文はお決まりかな?」

 

何を頼むか聞いてきたので未来たちはメニューを見ようとすると、

 

「私たち全員アレで。あ、そこの二人の分は……甘口にしてあげて」

 

「かしこまりました」

 

響が勝手に注文してそれを受けた綺礼はニヤリとして立ち去っていった。何故か、寺島と安藤だけ甘口だと言って。

 

「え、響。アレって?」

 

「来てからの楽しみだよ」

 

響も似たような笑みを浮かべた。

 

そして数分後、五つの皿を持って綺礼が厨房から出てきた。

 

「お待たせしました。泰山特性麻婆豆腐です。まずは甘口の二人……

 

そしてこちらが残りの三人用だ」

 

寺島と安藤の前に置かれたのはいたって普通の麻婆豆腐。だが、響、未来、板場の前の麻婆豆腐はグツグツいってる上に色も少し違う。見た目からしてとても辛そうだ。

 

「さて、注文の品は全て届けた。……少女たちよ」

 

唐突に綺礼が声を低くして響たちに語りかけた。誰かが息を飲んだその瞬間、

 

「これが伝票だ。……温めますか?」

 

伝票を机に置き、そう綺礼が告げた。

 

「温めません!」

 

それに対して未来が即答した。

 

 

綺礼が離れた後、未来たち四人はどうするか悩んだ。これをどうするかを。

ちなみに響は出された麻婆を普通に食べている。

 

「見た目は辛そうだけどビッキーが普通に食べてるから辛くないんじゃない?」

 

「そうだね、弓美ちゃん……弓美ちゃん?」

 

未来が板場に話しかけると何故か板場は震えている。

 

「思い出した……泰山って確か激辛料理の店だ。甘口以外は基本的に激辛だって噂の……」

 

ぇ、っと四人の思考が固まった。

 

「もうこうなったらヤケだ!食ってやる!パクッ………(パタリ」

 

ヤケになった板場が麻婆を口にするとそのまま大量の汗をかいて倒れた。

 

「……アタシたちは甘口みたいだし、気にせず食べようか」

 

「そ、そうですわね。いただきます」

 

寺島と安藤は甘口だと言われていたのでそれに甘えて食べることに。

 

残るは未来。未来は救いを求めて響を視線を向ける。

 

「大丈夫だよ、未来」

 

「響……」

 

響は笑顔で未来に告げた。

 

「今日は私が奢ってあげるから。安心して逝ってね!」

 

「そんな!?」

 

しかしそれは救いではなく、実質的な死刑宣告だった。

 

「なんか私に恨みでもあるの!?」

 

「この前の病院。

ちなみに弓美ちゃんに関しては特に理由なく巻き込んだだけ」

 

未来の叫びに響は即答で返した。……理由なく巻き込まれた板場には同情してしまう。

 

「ヒナ、頑張れ」

 

「小日向さん、骨は拾ってあげますわ」

 

甘口のお陰で生き延びた二人はエールを送る。

 

未来は決意した。必ずやこれを食べきって、響に逆襲することを。

 

そして未来は激辛麻婆を掬い、口にする。その瞬間に辛くて汗が出てくるが、頑張って二杯目を口に。

 

……こんな調子で食べ進めた結果、なんとか完食に成功した。途中から目が虚ろになって来ていて、最後には倒れたが。

 

響は未来を背負い、寺島と安藤で板場を運び、会計に。

 

「では、五人前で税込3402円だ」

 

「ん。3500円で」

 

「了解した。こちらがお釣りの98円だ。……少女よ」

 

綺礼は再び真剣な声色になり、告げた。

 

「温めますか?」

 

「温めません」

 

 

 

そして、夜。響と未来の部屋。

 

「うーーん……」

 

麻婆にてノックダウンした未来が目覚めた。

 

「あ、未来起きたんだね。って言ってももう寝る時間だけど」

 

既に響は寝る姿勢に入っている。それを見て未来は響に歩みより、響の上に馬乗りになる。

 

「え、未来……さん?」

 

響はそんな未来を見るが目が笑ってないのを見てつい敬語になる。

 

「フフフ、響。覚悟はいい?」

 

「えーと……」

 

「まあ、答えは聞かないけどね」

 

 

 

 

 

……翌日。目の下に隈を作ってげっそりした響とやけに肌が艶々した未来が目撃されたが、理由は当人のみが知ることである。




完全にネタです。雑魚クオリティですいません。

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