死の眼を持つ少女   作:通りすがりの錬金術師

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とりあえず書けた……きりのいいところで切ったら短くなった……いいのか?


Dとの戦い、その後

「響ッ!」

 

響が未来たちの元へと戻ると未来が声をあげて響に抱きついた。

 

「わっ……と、未来?」

 

「大丈夫?ケガは……ボロボロじゃない!血もいっぱい出てるし……」

 

「これくらい大丈夫。へいきへっちゃらだよ」

 

治癒魔術で止血くらいは出来るから、と未来だけに聞こえるように小声で付け加える。

 

「そう……響は、いなくならないよね?」

 

「勿論だよ、未来」

 

「ならいいや。あ、それと勝手に決めたことなんだけど……」

 

「?」

 

ほらこっち来て、と未来が後ろにいたクリスに声をかける。

 

「えーと、クリスだっけ?()()()()()()()()()()()()

 

「……雪音クリスだ。その、なんだ、よろしくな」

 

響は混乱した。マンガの様に口をパクパクとして、何かを言おうとしているが声が出ていない。

 

「え、いや、未来?」

 

ついこの間(というか、さっき)まで敵だったクリスを犬猫を拾ったかの様に言う未来に詳細を求める視線を投げ掛ける。

 

「響が来る前に捨てられたらしくて、自暴自棄になりかけたところを私が引き留めたんだよ」

 

「……信じていいの?」

 

「うん!」

 

「そう。それじゃあ……知ってると思うけど、私は立花 響。よろしくね、クリス」

 

一先ず納得したのか、クリスに握手を求める響。クリスはオドオドとしながらもそれに応じる。

 

「後で知ってることは全部教えて貰うから。嘘ついたり、未来を裏切るようなことがあったら………覚悟してね?」(ボソッ

 

「ヒッ!?」

 

そして脅すように、青く眼を光らせクリスだけに聞こえるように響は呟いた。

 

「返事は?」

 

「イエス、マァム!」

 

「よろしい」

 

実力の関係もあってか、二人の上下関係がハッキリした瞬間であった。

 

「あー、そのー、響?未来?そろそろ私たちも話に入れてもらっても?」

 

そこで、今まで蚊帳の外だった三人組を代表して板場が声をあげた。

 

「ああ、ごめんね、三人とも」

 

「まあ、あたしたちが聞きたいことは……色々とあるけど、とりあえずはビッキー。そのケガほんとに大丈夫なの?」

 

「ええ、布で押さえているみたいですが、漏れ出て垂れてきてますわよ?早く病院へと行った方が……」

 

安堂と寺島の言葉に、響は少し驚いた。殺し合いに巻き込まれたのだ。恐怖を覚えられ、逃げられるかと少しだけ思っていたからだ。最悪、暗示をかけて記憶を消すことも視野に入れていたのに、最初にかけられた言葉は拒絶ではなく心配だった。

 

「皆は……」

 

「ん?響どうしたの?やっぱりキズが痛むの?」

 

「皆は私が怖くないの?」

 

響はそう聞いた。

 

「んー、まあ、確かに殺されそうになったのは怖かったけどさ」

 

「響は私たちを助けてくれたじゃん?」

 

「そんなケガを負ってまで助けてくれた友人を怖がるなんて罰あたりなこと出来ませんわ」

 

「そうだよ、響。響はちゃんと私たちを守ってくれたんだから、ね?」

 

「そう……なんだ……良かっ……」

 

安堵して気が抜けたのか、それともケガの影響か、そこまで言って響は意識を落とし、崩れ落ちるように未来へともたれかかった。

 

「響ッ!?」

 

「お、おい。やっぱりヤバいんじゃないのか?早く病院に連れていかねぇと……」

 

未来が叫び声を、クリスが心配の声をあげたその時、黒の車が走ってきて、響たちの横で止まり、その車から緒川と弦十郎が降りてきた。

 

「響君!何があった……ッ!」

 

「あ!風鳴さん!響が、響が!」

 

「こんなケガを負うとは……何があった!?」

 

「それは後で話します。それよりも早く響を!」

 

「ああ!慎次!早急に二課のメディカルルームを手配してくれ!」

 

「了解しました」

 

「話は車の中で聞こう。全員車に乗ってくれ、二課本部まで飛ばすぞ!」

 

弦十郎が意識を失った響を抱え車に乗せ、未来たちも全員乗り込む。そして明らかに法定速度を越えた速さで車は走り出した。

 

「キャッ!?」

 

揺れる車に誰かが小さな悲鳴をあげた。

 

「こ、これ、急いでいるのは分かりますけど大丈夫なんですか?」

 

「ああ!少し始末書等は書かないといけないかもしれんが、俺の権力でまだ揉み消せる!」

 

「まあ、最近色々とあったせいで大変ですけど……ね!

皆さんは間違っても真似はしないでくださいね?」

 

「「「「「しません!/やらねぇよ!」」」」」

 

五人の声が重なった。

 

「さて、二課本部までの短い間だが、何があったのか教えてもらえるか?」

 

「はい、実は…………」

 

先ほどまでの事を、この中で唯一弦十郎の事を知っている未来が話した。Dと名乗るものが響を狙っていたこと、響を呼び出す為に未来たちを人質にしようとしたこと、そこにクリス(ネフシュタン)が乱入したこと、クリスが捨てられたこと、それを未来が拾った(保護した)こと、響が助けに来てくれたこと……等々、未来視点で知り得たことを全て。

 

「なるほど……とりあえず君たちは一度俺たち、特異災害対策機動部二課が保護という形にさせてもらう。万が一にもまた狙われて命の危機に、なんてことはあってほしくないからな」

 

「保護……ですか」

 

「特異災害対策機動部って、あの?」

 

「というか二課?そんなのあったんだ……」

 

「ああ、詳しくは後で話そう。本部に着いたからな」

 

そう言われて未来を除いた四人が窓の外を見る。

 

「へ?ここって……リディアン!?」

 

「なんで?」

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