時間軸はルナアタック後フロンティア前です。
ifなのは一応。本編と矛盾が出てもこういう世界線だという言い訳をするため。
「ヒィィィィ!!」
とある日の夜。人気のない街の郊外に男性とみられる悲鳴が響いた。
「なんで、なんでなんで!?」
錯乱してると思わしきその男は全身から血を垂れ流しながらも必死に何かから逃げていた。その後ろからは通常ではあり得ないサイズの犬らしき動物が涎を垂らしながら男を追ってきていた。
「シッ!」
「グルォ!?」
そこに現れたのは白髪青目の少女、響だ。彼女は二課の一員としてノイズ処理を行っているのに加え、魔術師として裏で人間に害なす人外も、とある筋からの依頼で狩っているのだ。化け物を一閃し退治した後、追われていた男性に暗示をかけ眠らせ、簡単な治療をする。
「……ふぅ。
いるんでしょ?」
「ふむ、やはりわかるか」
「当たり前。さっさと手配して」
仕事が終わり気配を隠していた人に響が声をかけると、物陰からカソック姿の男が出てきた。普段は中華料理店・泰山の店長をやっている男、言峰だ。彼が響に裏の依頼を持ってくるのだ。
「既にしてあるから安心したまえ」
「そう、なら今日はこれで終わりだね」
「ちょっと待ちたまえ。実はとても面白い情報が入ってきてな。聞くか?ああ、こちらの仕事には一切関係ないから安心したまえ」
「あなたからの情報ってだけで全く安心出来ないんだけど……一応聞かせて」
「ギャラルホルンという聖遺物を発見した」
「……それだけ?」
「ああ」
「そう、それなら……」
つまらないと切り捨てようとしたが、
「ちなみに、平行世界に関する力を持っているらしい」
「その話詳しく」
掌返しで言峰に詰め寄った。第二魔法:平行世界の運行 に関係していると思ったからだ。……響本人としてはどうでもいいが、彼女の師匠の使っている魔法で興味があるので話を聞こうと思ったのだ。
なお、言峰が知っていたのはギャラルホルンのある場所だけだった。
「で、確かこの辺りのはずなんだけど……」
言峰から貰った情報を元に、いつものフードつきローブを羽織っていくらかの荷物を持って某県の山奥へとやって来た響。と、そこで不意にいつもの
「ノイズ……あんたらには用がないから、さっさと消えて!」
今更ノイズ程度、ギアを纏わず倒しきることは苦でもない。ノイズと交戦している時、響の持っていた通信機に連絡が入った。距離をとり、通信に出る。
『すまない、シキ君。緊急連絡だ』
「?ノイズですか?今偶然遭遇したので交戦中ですけど」
『報告の前にまず聞かせてくれ。今、君は
「いいえ、使ってませんが……」
響は何故司令がそんなことを聞くのかと思ったが、今自分が調べにきた物の能力を思いだし、まさかと思った。
『そうか。実は今シキ君がいる山にて、つい先ほどガングニール、天羽々斬、イチイバルのシンフォギアの反応を確認した。すまないが調べてきて貰えるか?』
「了解です」
通信を切り、さっさと残りのノイズを殲滅し、探しに行こうとするが……その必要も無くなった。歌が聞こえてきたのだ。
「そこの人!動かないで下さい……ね!」
見覚えのある
ノイズが全滅したのを確認した響は三人の装者の元へと近づく。
「よしっ!あ、さっきの人、無事で良かったで……す?」
そして黄色の装者を押さえつけ首元に黒鍵の刃を展開し突きつけた。
「なっ!?」
「立花!?」
「動かないで。貴女たちは何者で目的は何か答えて」
しかし、彼女たちは答えない。いや、
「じゃあ質問を変える。
「「!?」」
何故知られたのかと、驚く平行世界の三人。
「この世界に害を与えるなら……」
「そ、それは断じてない!」
「そ、そうだよ!」
「……そう。なら私たちのところで詳しい話を聞かせて貰えるかな?」
そう言った後、黄色の装者の首元から黒鍵をどけ解放し、ローブのフードをとった。
「なに!?」
「マジかよ!?」
「へ?」
「ようこそ、平行世界の私たち。私は二課に雇われてるガングニールのシンフォギア装者」
その特徴的な白い髪と青い瞳が露になる。その部分以外は平行世界から来た三人には見覚えのあるものだった。
「
「……私?」
本編の設定と違うところ
愉悦神父:本編と同じく泰山の店長。実は裏世界ではちょびっと有名である。信じられないが一応OTONAである。響と知り合ったのは偶然。それ以降、自分に流れてきた裏の仕事の一部を響へと流している。
こいつの設定は別にifじゃなくても問題ない気もしている。なお、こんな設定をつけたけど本編でもこちらでもこの先出てくる予定が(今のところ)ないのである。
裏世界:世界中にいる異端技術者が成果を試す為に解放したものや逃げ出した実験動物等が夜な夜な暴れている。昼間に出ないのは、元凶たちが見付かりたくないので、夜にだけ放っているから。