死の眼を持つ少女   作:通りすがりの錬金術師

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皆さんお久しぶりです。作者の他の作品を見ていただいている方はそうでもないかな?

ひとまず、ある程度は纏まったので更新です。相変わらずの低い語彙力で書いてますがそこは多目に見てください。色々とオリジナル要素も登場します。

言峰がifの設定を一部(OTONAで有ること等)引っ提げて出演することに。……あ、ifの方全然書いてないや。

この作品の響のお父さんについて何処かに書いた気がしてたけど、見つからなかった。ボツにしたネタの中にあったのかな?まあ、いいか(よくない)
一応後書きにでも書いておきます。


G編っぽい
新たなプロローグ:海の向こうで


 ルナアタックと呼ばれた事件より約二ヶ月。それを解決した功労者の一人である『シキ』こと、立花 響は今………

 

 

Fire(撃て)!』

 

「ああ、もう!邪魔ッ!」

 

 

 何故か、アメリカにてアメリカ軍兵と交戦していた。

 放たれた銃弾を魔術によって作り出した氷を盾にして防ぐ。

 

 

「シキ!準備できたわ、撤退するわよ!」

 

「了解です……っと!」

 

 

 声をかけてきた女性の方へと駆けながら、炎や氷で相手の足止めを仕掛ける。

 更に近くの木や建物を『直死』で切断し、即席の物理的な障害物にする。

 そして、停めてあった車に乗り込む。

 

 

「マリア、シキさん。ケガはありませんか?」

 

「ええ、マム。大丈夫よ」

 

「こちらも大丈夫です。店長、車を出してください」

 

「よかろう。シートベルトは忘れずにな」

 

 

 乗り込むと、中にいたマムこと『ナスターシャ・セルゲイヴナ・トルスタヤ教授』が響ともう一人の女性『マリア・カデンツァヴナ・イブ』に声をかける。

 そして車を運転しているのは、リディアン近くに店を構える中華料理店・泰山の店長、言峰 綺礼。

 他にも3()()ほど、車に乗っている少女がいるが、今は割愛しよう。

 

 

 

 何故、こうなっているのか。それの説明には数日を遡ることになる。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「アメリカ旅行?」

 

「少し知り合いに会いに行く序でに旅行でもと思ってな」

 

「はぁ、それで何故私にその話を?」

 

 

 フィーネとの最終決戦で骨を折る重傷を負った響。既に治ってはいるが、ノイズもあれ以降出現せず、更に夏休みで暇なので泰山に麻婆豆腐を食べに来ていた。

 

 

「この店のバイトとその家族も連れて社員旅行と思っていたのだが、そのうちの一人が夏風邪を引いてしまってな。だが、チケットは既に買ってあったので君を誘ったまでだ。

……ああ、そういえば風邪を引いて休みなのは君の父親だったな?」

 

「お父さん……」

 

 

 響は自分の父親の運の無さを嘆いた。そしてその言い方では最初から響を連れていくつもりではなかったのでは?

 

 

「そして、会いに行く知り合いはアメリカでの聖遺物についての第一人者だ。聖遺物と融合している君の体を見てもらうことも出来る。……最近視力がかなり落ちてきているのだろう。行く価値はあると思うが?」

 

 

 それを言われて、響は思案する。日本の聖遺物研究は櫻井了子――フィーネ――が一人で担っていたが、ルナアタックにて死亡。よって今、日本には融合症例である響の体を詳しく診察出来る人物がいないのである。

 

 

「確かにそうだけど……」

 

 

 心配事は別にもある。シンフォギア装者である響が外国に行っても大丈夫なのか、という問題だ。

 だが、言峰に言ったところで、君が自分でなんとかしたまえ、とでも言われそうなので響は口には出さなかった。

 

 

「では、◯日に空港で待っているぞ」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 結果、シンフォギアを一切使わない事を条件に旅行の許可が出た。二課との通信機も日本に置いていくことに。これは万が一、外国でとられたりした時の事を考えてだろう。

 

 そして、言峰家+響で来たアメリカ。有名所をいくつか周り、綺礼と響以外はホテルへ。二人は目的地へと向かう。

 

 

「お久しぶりです。ナスターシャ教授」

 

「こちらこそ。よく来てくださいましたね、言峰神父」

 

「神父はよしてもらいたい。今はただの料理人ですので」

 

「そうですか。それで、そちらが話のあった?」

 

「どうも初めまして。シキといいます」

 

 

 ついた場所はアメリカの聖遺物研究機関F.I.S.。言峰の(個人的な)伝で極秘に検査してもらうことになっている。検査はナスターシャ教授一人で行い、データも彼女だけが閲覧、管理することになっている。

 

 検査の結果……聖遺物(ガングニール)との融合がかなり進んでいる事が判明した。心臓に関してはほぼ全てが聖遺物に置き換わっているとか。視力の低下もそれに伴うものだと推測される。

 

 

「貴女のこれまでのデータがないので詳しいことは言えませんが、このままだと一年から二年が限界となる可能性が高いですね……」

 

「……そうですか」

 

「こちらでも手は探してみましょう。貴女のような若い子が命を落とすなど、あって欲しくないですから」

 

「えっ、と……いいんですか?」

 

「ええ。個人的な話ですが、私のことを『マム』と呼んでくれる娘みたいな子供たちが何人かいるんですよ。ちょうど年齢も貴女と同じくらいのね。

私は彼女たちを喪いたくはありません。それはきっと、貴女のご両親も同じでしょう」

 

「ありがとうございます」

 

 

 響は心から感謝した。赤の他人である自分の為に手を尽くしてくれるという彼女に。

 

 話も終わり言峰の所に行こうとするとコンコン、と扉がノックされる音が響き、叩いたと思われる人の声が聞こえる。

 

 

「マム、入っても大丈夫かしら?」

 

「マリアですか。構いませんよ」

 

「失礼するわ……あら?貴女は」

 

「彼女は言峰さんの連れです」

 

「彼の……?」

 

 

 部屋に入ってきたマリアと呼ばれた人を見て響は固まった。

 彼女はつい最近デビューしたにも関わらず、翼と同じくらいの人気を得て、来月には合同ライブが企画されるほどの世界の歌姫だからだ。

 

 

「あ、あの歌姫マリアですよね!?どうしてここに!?」

 

「どうしてって……私、ここが所謂実家だからね」

 

「え、実家?」

 

「ここは孤児院も併設されているのです。言峰さんもそちらへ向かったはずですよ。彼は6年前、近所にあった教会で神父をしていましたから交流もありましたので」

 

「そうなんですか……あ、サインもらってもいいですか?」

 

「ええ、それくらい構わないわ」

 

 

 どこから取り出したのか色紙とペンをマリアに渡す響。受け取ったサインを鞄にしまったその時、

 

 

『ジリリリリ!!ジリリリリ!!』

 

 

 警報が鳴り響き、赤いランプが施設内を照らし出した。更に遠くから爆発音も聞こえる。

 

 

「ッ!?」

 

「いったい何があったの!?」

 

「聞こえていますか?何があったのです、報告を」

 

 

 突然の出来事に警戒する響と困惑するマリア。ナスターシャは通信機を作動させ、職員と連絡を試みる。

 

 

『べ、米軍です!米軍が施設に強襲を……ザザザザ』

 

「まさか……マリア!ここを放棄します。みんなを連れて逃げますよ。シキさんも着いてきてください、ここは危険ですので」

 

「わかりました」

 

「急がないと、みんなが!」

 

 

 ナスターシャは資料を急いで鞄に詰めこみ、持ちきれない物は火をつけて処分する。

 

 

 

 

 

 

 

 荷物を持ち、三人で駐車場へと向かう。

 しかし、マリアがナスターシャの乗る車椅子を押しながら走っているせいか、あまり速度が出ない。

 

 

「マリアさん、ナスターシャ教授を背負って走れますか?」

 

「え?ええ、それくらい出来るわ」

 

「なら私が車椅子を持って走りますのでお願いします」

 

「……わかったわ。マム、失礼するわね」

 

 

 そしてそのまま走ること数分。言峰と()()の少女との合流に成功した。

 後は、車に乗り込み逃げるだけ。なのだが、沢山の足音が響たちの近くまで迫ってきていた。

 

 

「言峰さん、マムをお願いしていいかしら?」

 

「構わないとも」

 

 

 マリアはナスターシャを言峰に預け、足音の聞こえてきた方へと足を向ける。

 

 

「貴女たちは先に車に乗りなさい。私がここでやつらを足止めするわ」

 

 

 何を、そう響が問おうとした時、歌が聞こえた。目の前のマリアの口から、自分が聞きなれたものの名前が聞こえた。

 

 

「 Granzizel bilfen gungnir zizzl 」

 

 

 マリアは黒いガングニールをその身に纏った。響と同じガングニールなれど、マントが付いていたり、槍を持っていたりと違う所が多い。どちらかというと、資料で見た奏のガングニールと似ている。

 

 

「私も手伝いますよ、マリアさん」

 

「何を馬鹿なこと言ってるの!?相手は……!」

 

 

 一人で足止めをしようとしたマリアに自分も手伝うと告げる響。当然マリアはそれに反対するが、響が黒鍵を取り出し、構えたのを見て言葉に詰まる。

 

 

「マリアさん。『死神』の噂、知ってますか?」

 

 

 これまたどこかから取り出した黒いフード付きコートを羽織ながら、瞳を光らせて響はそう告げた。




えっ、言峰はこんなキャラじゃないって?ふっ、それが作者の限界さ……。

たぶん、本来なら任務以外だと日本のシンフォギア装者という時点で許可はおりないとは思うが、そこはオリジナルということで。GX以降なら国連組織のS.O.N.G.だから行けそうだけど……。

何故日本じゃ検査出来ないの?→フィーネ(櫻井了子)の記録の解読がまだ不完全だから。たぶんルナアタックの事後処理でその余裕がないんじゃないか?っていう想像です。あくまでオリジナル設定です。

アメリカで検査って大丈夫?→ナスターシャ教授を信じましょう。

響、協力(?)→命の恩人(になるかもしれない)を守る為。他意はない。



立花 洸
響の父親。響がライブ事故から生還したものの精神状態が良くなかったので、いつでも付き添えるように仕事を辞めバイト生活をしている。
現在のバイト先は言峰の経営する中華料理店・泰山。言峰の娘のカレン(16歳)に扱かれている。
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