死の眼を持つ少女   作:通りすがりの錬金術師

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遅れた……待っててくれた方すいません。

理由は特にありません(オイ


番外編『死の眼を持つ少女』if ギャラルホルン3

「おはよーございます!」

 

「おう!おはよう!」

 

翌日の朝。平行世界より来訪した三人が食堂に顔を出すと、そこには朝食を食べているこの世界の翼と弦十郎がいた。

 

「この世界の雪音と立花は?」

 

「なんだ?寝坊か?」

 

本来、いるだろう二人がいないことに気付いた平行世界の翼とクリスが声を出す。

 

「ああ、二人なら今はシミュレーションルームで朝練をしているはずだ。気になるなら見てくればいい」

 

「へー、私見てきます!」

 

こちらの翼の返答にいち早く反応した響は食堂を飛び出てシミュレーションルームへと向かっていった。

 

「張り切るな、特訓馬鹿!朝飯はどうするつもりだ!?」

 

「恐らく聞こえてないぞ、雪音」

 

「まあ、こちらの立花や雪音の朝食は朝練の後だから問題ないだろう。……ご馳走さまでした」

 

そんな話をしている内にこちらの翼は朝食を食べ終わった。

 

「私は今から朝練に参加してくるが、そっちの私と雪音はどうするのだ?」

 

「まあ、こっちのアタシたちがどんな訓練してるのか気になるし、朝飯は後でいいか」

 

「そうだな。すまないが見学させてもらってもいいか?」

 

「ああ、なんなら参加しても構わないと思うぞ?立花も相手が増えてより為になるかもしれんしな」

 

話がまとまり、全員でシミュレーションルームへと移動する。一先ずは中を見るためのモニタールームへと入る三人。そこには既に先に食堂を出た響がいて中を見ていた。

 

「ほぇー……」

 

「おい、馬鹿。何変顔してんだ?」

 

「変顔じゃないよ!?ほら、あれ……」

 

「いったい何を……!?」

 

「は!?何やってんだよ、あいつ!?」

 

シミュレーションルームの中にはシンフォギアを纏いビルの上に立つクリスとシンフォギアを纏わずに目隠しをして路上に立つ響がいた。

 

「何って()()()()の準備だが?」

 

「「「鬼ごっこ!?」」」

 

こちらの翼が訓練の名を告げると平行世界組は驚いた。主にその名称に。

 

「まあ、名称は気にするな。ルールとしては目隠しをした鬼が逃走者にタッチするか、逃走者が鬼に一撃当てるかしたら終了だ」

 

「それ、鬼が圧倒的に不利じゃねぇか?」

 

「見ていたらわかるさ。……立花、いやシキの異常さがな」

 

こちらの翼に告げられた言葉の意味が理解出来ずに、頭に?マークをいくつか浮かべる三人。しかし、それもすぐに驚愕に変わった。

 

 

 

 

 

 

 

ブザーが鳴り、始まると同時にクリスがアームドギアを狙撃銃のような形に変形させ、響に狙いをつけ一発。そして即座にビルから離れる。

響はクリスの放った銃弾を、取り出した黒鍵を横にふることで真っ二つにする。

 

銃弾が放たれた方向へと視線を向けた響は、脚力を魔術で強化し跳躍。ビルの壁を駆け登りクリスが最初にいた場所へと一息で着くも、そこは既に誰もいない。

ビルから離れていたクリスは大量のミサイルを響へと放つ。

 

【MEGA DATH PARTY】

 

それは響や響の立つビルを巻き込み大爆発を引き起こした。

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁ。クリスちゃん容赦ないね」

 

「アタシじゃねぇっつの!」

 

それを見ていた平行世界の響は、同じく平行世界のクリスを見てそう言ってクリスにツッコミを入れられていた。

 

「しかし、流石にあれではそちらのクリスの勝ちではないか?」

 

平行世界の翼の言葉にこちらの翼は静かに首を横に振り否定した。

 

「シキはあの程度では掠り傷すら負わないさ」

 

「そうなの?」

 

「なあ、こちらの先輩。なんでそっちの馬鹿のことをシキってたまに呼ぶんだ?」

 

「……そうだな、シキは二課に所属する前からノイズ退治を個人でしていたんだ。それもシンフォギアを一切使わずにな」

 

「「「え!?」」」

 

「ついでに言えばその時の通称が『死神』だったな。まあ、それで二課に来てくれることになった時に最初に名乗った名前がシキだったんだ」

 

「『死神』……って」

 

「こっちのお前物騒だな」

 

「後は名前呼ばれた時にそこから身元がバレて家族とかに迷惑かけたくないとかで、作戦中は常にシキと呼んでくれと言われていたからな」

 

「なるほど、それでなのか……」

 

「私たちもシキちゃんって呼んだ方がいいかな?」

 

「それは好きにしたらいいと思うぞ。……ほら、そろそろこっちを見てみろ」

 

 

 

 

 

爆風が晴れ、響の姿が明らかに。

響の周辺はミサイルの爆発によって抉れているが、足元は綺麗なままで響には傷一つ無い。

その仕組みは単純、響が自分に当たるミサイルだけを直死を用いて()したのだ。

 

「ッ!これでも無理なのかよ!?」

 

ミサイルを連射して地面へと着地したクリスが声をあげた。そしてその声が聞こえたのか、目隠ししている響の顔がクリスの方を向く。しまった、と思うも既に時遅し。

地面に降り立ち、加速した響がクリスへと一直線に走ってゆく。クリスはもう逃げられないと悟り、両手のアームドギアをガトリングへと変形。向かってくる響へと引き金を引く。

 

【BILLION MEIDEN】

 

しかし、響は銃弾の雨を時に左右に、時に周囲の建物の壁を蹴り空を使って、避けながらクリスへと駆けてゆく。そして最後にもう一度加速して後ろからクリスへとタッチ。

 

勝者:立花 響

 

 

 

 

 

 

 

「……なあ、馬鹿」

 

「……なぁに、クリスちゃん?」

 

「あいつに勝てるか?」

 

「自信ないなぁ……」

 

「だよなぁ……」

 

こちらの二人の訓練(?)を見ていた平行世界の二人は自信を無くしている。

 

「では、雪音、立花、早く行くぞ!」

 

そして平行世界の翼は参加しようと目を光らせる。

 

 

 

平行世界組が参加して行われた鬼ごっこだが、結論から言えば(シキ)が勝利した。

 

(シキ)が慣れていると言うのもあるが、先ほどは使わなかった氷や火の魔術に驚いたり、対処に戸惑ったりで平行世界組が思うように実力を出せなかったのもある。

 

 

 

そして、全員で朝食をとってしばらくした時だった。ノイズの出現の警報が出たのは。




鬼ごっこ:目隠しをした鬼が逃走者にタッチしたら勝利、逃走者に攻撃を当てられると敗北。なお、鬼は自衛以外の攻撃は禁止。
視覚に頼らず、気配で攻撃を避け、敵を探す練習である。なお、響は直死の魔眼のせいで目隠しがほぼ意味をなしていない模様。しかし、攻撃を捌く練習にはなっているらしい。
え?歌で場所バレるって?……投稿の直前に気づいたよ(オイ
まあ、歌わなくてもある程度戦えてたし……歌わなくても大丈夫か?
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