なんかお気に入りが続々と増えていく………これからもよろしくお願いします!
追記:その1のあとがきを少し修正しました。(8/13)
「ただいま~」
部屋の電気が消えているため小声で挨拶をしてゆっくり部屋に入った響。暗くてほとんど見えないが、視界に映る線や点で人が立っているのがわかった。すると電気がついて、そこには仁王立ちしている響の親友、未来がいた。
「お帰りなさい、響
今日は遅かったね、何かあった?」
「えーと、なんでもな………はい、二課に雇われました」
最初は誤魔化そうとしたが未来の視線が怖かったので正直に答える響。
「そう、無理はしないでね?」
「もちろんだけど……それだけ?」
「うん、それだけ
響なら大丈夫だとは思ってるけど、一応ね?」
それだけ会話を交わすと、夜も遅いので二人で同じベッドに入り寝ることに。意識が落ちるまで響はさっきまでのことを思い出していた。
――――――――――――――――――――――
親睦会……というのだろう、この状況は。
困惑しながらもハイペースで料理を食べ進めていく響。料理が美味しいのが悪い、とは後程本人が語ったことだ。
そんな彼女に忍び寄る魔の手(?)がここに。いつもの彼女なら察していただろうが、食べるのに夢中で気づかなかった。
「はいはーい!お近づきの印に写真を一つ♪」パシャリ
「!?」
響に抱きつき、完全に私用だと思われる携帯電話のカメラで自身と響を撮る女性。
「んー、やっぱりそのフードが邪魔よね……ねぇ、とってくれないの?」
「嫌ですよ……」
いきなり写真を撮られて不機嫌になる響。
「はぁ……了子くん、何をやってるんだ……すまないシキくん、彼女はこういう性格なもんでな……たまに色々としでかすんだ」
司令本人が心からすまないと思っているのが何となく感じられた響は一先ず許すことにした。先ほど写真を撮った了子と呼ばれた女性は除いてだが。
と、ここで司令が手を叩き皆の注目を集めて話し始める。
「さて!では、ここらで自己紹介といこうか!
俺は風鳴弦十郎!ここ、二課の司令をしている!」
「二課の唯一の装者、風鳴翼だ
よろしく頼む」
「翼さんのマネージャーをしています、緒川慎次と申します
シキさん、よろしくお願いします」
「ほんでもって私が、出来る女こと櫻井了子よ~♪
ちなみにここの設計やらも私が担当したわよ♪」
「僕はオペレーターの藤堯朔也
よろしくね、シキちゃん!」
「同じくオペレーターの友里あおいよ、よろしくね
男どもに何かされたら遠慮無く相談にきなさい、そいつら絞めておくから」
「シキです、よろしくお願いします」
丁寧にお辞儀をする響。
「ああ!俺たち二課は君を歓迎する!何かあれば遠慮せずに言いに来てくれ!」
「じゃあ風鳴司令、この後少しいいですか?」
「む?別に今でも構わんぞ?」
「いえ、これのことで……」
そういって手に持ち見せたのは契約書。
それを見て納得したのか、司令は頷き、
「わかった
慎次、部屋を一つ用意していてくれ」
「かしこまりました」
司令に頼まれた緒川はその場から消えた。それに響が驚いて固まっていると、
「どうしたんだ?」
「いえ、緒川さんが一瞬で消えたので……」
「慎次はうちの一流エージェントであると共に現代に生きる忍者だからな、あれくらい普通だ」
NINJYAってヤバイ、と響は思った。
「準備出来ました」
「早いですね!?」
「さて、それでは軽く情報交換といこうか
確認のため聞くがシキくん、君は自分の力の詳細をどの程度把握している?ああ、もちろん答えたくなければ答えなくていいぞ、元よりそういう契約だからな」
「そうですね、自分の力のことならほぼ全てと言っていいほどに把握してます、とだけ答えておきます」
「なるほど……では次はこちらだな、了子くん!」
「任せてちょうだい!私としてはシキちゃんの力にも興味はあるのだけども………まあ、いつか解明してみせるわ!
とりあえず翼ちゃんが使っている武装について説明するわ
あれは
私の提唱した櫻井理論というのを元に………」
うんぬんかんぬんと、とてつもなく長い説明が入ったので纏めると、
・聖遺物と呼ばれる過去の英雄等が使った武器などの欠片を使い、ノイズに対抗できる装備として甦らせたもの。
・歌がエネルギーとなる。
・翼の使っているのは第一号聖遺物、天羽々斬。
・シンフォギアは女性にしか使えず、女性の中でも適合率が高い適合者と呼ばれる人でないと纏えない。更に適合者は現時点で風鳴翼ただ一人しか確認されてない。
・二年前に死亡した天羽奏は第三号聖遺物、ガングニールの使い手であった。ただし、linkerと呼ばれる薬品で適合率を上げて使用していたので、適合者という訳ではない。
・ノイズについては目下調査中、詳しいことは一般に知れ渡っていること以上はわかっていない。
「とりあえずはこんなところだ、理解してくれたか?」
「ちょっと待ってください……いくら、私を雇ったとはいえここまで話してもいいものなんですか!?」
もし響が他の組織のスパイとかだったらどうするつもりだったのだろうか。
「ああ、少し話しただけでわかった
君は間違いなく優しい人間だ、契約を破ることはないと思っている
それに大人である俺たちが子供である君を信じないわけないだろう!」
「そうですか………ちなみに私を子供と判断した理由をうかがっても?」
「ふっ、決まっている
俺の直感がそう言っているからだ!」
「………………(唖然)」
ほんとなんなのだろうか、このOTONA。『
響が周りを見ると、みな一様に頷いたり、勿論と賛同しているではないか。完全に毒気を抜かれ、ため息を吐く。そしてもう警戒しているのが馬鹿馬鹿しくなったのか、それとも等価交換の原則に則ったのか、響は被っているフードを外しローブを脱いだ。特徴的な白い髪と青の瞳が露になる。
「む?」
「おお……可愛い」
「『死神』シキ、改めまして立花 響です
ここの上のリディアンに通っている一年生です」
よろしくお願いします、と告げるとパチパチと拍手が鳴り響き、改めて歓迎された。
「ふむふむ、可愛いわね……外してくれたってことは私たちのこと信用してくれたのかしら?」
「貴女のこと以外は」
「ガーン!!
なんで私だけ!?」
「人の許可得ずに勝手に写真撮ってくる人をどう信用しろと?肖像権の侵害ですよ」
「弦十郎くーん、響ちゃんが冷たい~」
「自業自得だ、反省しておけ」
その言葉を受けて今度こそ沈む了子。
「さて、では歓迎会はこの辺で終わろうか、みんな片付けを頼むぞ
響くんはこっちで話し合いだな」
「わかりました、それからシキと呼んで欲しいです
なんというか………ノイズ狩りとかの活動するときのスイッチみたいなものなので
あ、プライベートなら響の方でお願いします」
「む………そうか、響くん、いやシキくんと呼んでほしいのだったな
わかった、みんなもいいな?」
弦十郎の確認に全員が了承の返事をする。
そして部屋を移動し、弦十郎と二人でいくつか(主に給金について)話し合う。
「では、繰り返しになりますがこれからよろしくお願いしますね」
「ああ、こちらこそ」
数十分で話し合いは終わり、正式に契約が結ばれた。
「最後に一ついいか?」
夜も遅いので解散しようとしたところで弦十郎が響に話しかける。
「いいですよ?」
「名前のことだが、スイッチの切り替え以外にも理由があるのではないか?」
「……ええ、よくわかりましたね
それも直感ですか?」
「いや、経験からだ
大方、正体がバレて家族や知り合いに迷惑をかけるのを防ぐため、とかだろう?」
「その通りです」
この人には敵わないな、と響は思うと同時に、初日にして信頼を寄せたのだった。
元々は司令にだけ明かすつもりだったけどみんなに明かした。正体明かしていないと授業中に呼ばれたら少しやばくね?と思ったのでサポート出来るように全員に明かすことにした。
勿論使っている技術(魔術やら)は秘密にしているが。