Fate/Grand Order in the Build   作:カイナイ

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仮面ライダービルドとfate/grand order のクロスオーバーです。ただの思いつきなのであまり良く出来てません。



始まりのグランドオーダー

人理継続保障機関カルデア。

時計塔の天体科を牛耳るマリスビリー・アニムスフィアが創立した未来を保障するための機関。擬似地球環境モデル・カルデアスと、近未来観測レンズ・シバを使い、100年後までの未来を観測し、人類の存続を保障することを任務としている。

科学者、桐生戦兎はそのカルデアの職員だった。もとより魔術のことなどさっぱりだが、その高い知能と天才的な発想を買われ、機械開発などに携わっていた。数週間前、居候先のカフェのマスター、石動惣一にカルデアを紹介され、働くことになったのである。

 

戦兎「はぁ…最悪だ」

 

少し事情があり、その日は早めに上がった戦兎はマイルームへと向かっていた。

 

(でもまぁカルデアでの仕事も結構慣れてきたな。マスターに連れて来られるまでずっと寝ていたからイマイチここがどこかも分からず来たんだが…)

 

ドンッ

 

「キャッ」

 

戦兎「おっと」

 

肩が軽くぶつかってしまった。しかし倒れたのは戦兎の方だった。

 

「あの、すみません…大丈夫ですか?」

 

ぶつかってしまった女の子が手を差し伸べる。紫がかった綺麗な銀髪だった。眼鏡をかけているが、片方の目はその銀髪に隠されている、印象的な子だった。戦兎が女の子の手を取った。

 

戦兎「あぁ、こっちもごめん。少し考え事してた。ケガはない?」

 

女の子「はい、大丈夫です、先輩」

 

戦兎「先輩…?」

 

聞きなれない呼称に戦兎は首をかしげた。自分が配属されてから、このカルデアに新入職員が入ったことはなかったはずだ。

戦兎が先輩と呼んだ理由を尋ねようとすると、少女の首元から鳴き声のようなものが聞こえた。

 

「フォーウ!!」

 

鳴き声の正体は、少女のフードに隠れていたこの白い動物らしい。見たことのない生き物だ。

 

女の子「…失念してました。あなたの紹介がまだでしたね、フォウさん。こちらのリスっぽい生物はフォウ。カルデアを特に法則性もなく自由に散歩する特権生物です。私以外にはあまり近づきませんがどうやら先輩は気に入られたみたいです。あ…またどこかに行ってしまいましたね」

 

少女の肩から服をつたって器用に着地すると、フォウは廊下を走って行ってしまった。

 

???「あぁ…そこにいたのか、マシュ。あまり動き回らないように…っと先客がいたんだな。君は…そうだ、確かソウイチの紹介で入った科学者の…桐生戦兎だったね。私はレフ・ライノール…といっても直属ではないにしろ一応は君の上司だからね。名前くらいは知っているだろう」

 

フォウが進んだ逆の方向の廊下から、緑の紳士服に身を包んだ男が姿を現した。

戦兎は身を正し、丁寧な態度で応対する。

 

戦兎「はい、勿論です。なんでもマス…石動さんとはお知り合いだそうで」

 

戦兎がカルデアに入所できたのも、惣一とレフが友人だったおかげだ。

 

レフ「あぁ…彼とは旧知の仲でね。昔はよくお互いの夢を語り合ったものだ」

 

マシュ「先輩は職員の方だったのですね。カルデアの制服を着用していないので分かりませんでした」

 

レフ「あぁ、そうだマシュ。君もそろそろ管制室へ向かいたまえ。Aチームが遅れてはしめしがつかないぞ。私は先に行っているからね」

 

レフは身を翻し、その場を去った。

 

マシュ「はい。それでは…キャッ!?」

 

再びどこからともなく現れたフォウがいきなりマシュの顔に飛びつき、肩へと乗り移った。

 

フォウ「フォウフォーウ!」

 

マシュ「フォウさん…。あぁ、先輩のことを見ててくれるのですね。それなら安心です。それでは先輩、私はこれで。運が良ければまた会えると思います」

 

マシュはフォウを戦兎に預け、足早に去って行った。フォウを預かった戦兎は、再びマイルームへと向かい、部屋に入った。

 

???「はーい入ってまーーーって、うわああああ!?誰だ君はーーーーって戦兎くん?」

 

戦兎「はぁ…ロマンさん…何やってるんですか。」

 

戦兎にロマンと呼ばれたこの男、ロマ二・アーキマンはカルデア医療部門のトップである。いつもゆるふわな雰囲気を漂わせており、一職員である戦兎にもフランクに話しかけるため、たまに上司であることを忘れてしまいそうになる。よくサボっているので、おそらく今回もサボりだろうと思った戦兎は少し呆れたようにロマ二に話しかけた。

 

戦兎「なんで俺の部屋にいるんですか?」

 

ロマン「いやーごめんごめん。隣の僕専用のサボり部屋と間違えたみたいだ。難しい数式でびっしりの透明なアクリルボードとか、やたらコードに繋がれた機械とか、開発職員の部屋ってどこも似たような部屋だしね。それにしても戦兎くんはどうしたんだい?レイシフトのために僕以外の職員は総動員されているはずだろう?」

 

部屋に無断で入っておいて、いまだにベットでくつろいでいるロマ二に呆れた視線を注ぐが、当の本人はそれに気づかずキョトンとしている。その無神経さも、この男のひとつのいいところでもあるのだが。

 

戦兎「あぁ…ちょっと所長の職員向けの説明会を聞いてたらウトウトしちゃって。ファーストミッションから追い出されたんですよ」

 

ロマン「そいつは災難だ。僕と一緒だね」

 

しばらくロマ二と戦兎が軽く談笑していると、ロマ二の携帯端末が音を鳴らした。

 

レフ「ロマ二、あと少しでレイシフトだ。念のためこちらへきてくれないか」

 

ロマン「分かった。すぐ向かうよ」

 

ロマンが通信を切り、固まった体をほぐすようにぐっと伸びをする。

 

戦兎「レフさんですか?」

 

ロマン「あぁ…どうやらもう始まるらしい。そろそろ行かないとね」

 

戦兎「レイシフトか…俺も試してみたいな」

 

ロマン「ハハッ…それはいいね。そういえば君は割と配属されたばかりだし、レイシフトの適性検査はまだしたことないんじゃないかな?今度やってみたらどうだい?」

 

戦兎「ハハハ…所長が許してくれませんよ。俺は魔術に関してはさっぱりですから。それにマスター適性を持つ魔術師はもう47人揃っていますしね」

 

ロマン「そうだね……ん?」

 

フッと部屋の電気が消え、視界が暗闇を映した。

 

アナウンス「緊急事態、緊急事態。管制室で火災が発生しました。職員は速やかに避難をーーーーーーーー」

 

けたたましいサイレン音と、緊急避難を促すアナウンスが鳴り響く。突然の事態に、戦兎とロマ二は動揺を隠せないでいた。

そして、轟音。

 

ロマン「なんだ?!今のは爆発音か!?モニター、管制室を映してくれ!みんなは無事なのか!?」

 

いち早く落ち着きを取り戻したロマンが、状況を確認しようと動く。

モニターに管制室が映し出された。管制室は炎と大きな瓦礫に覆われ崩壊していた。

 

ロマン「なんだこれは…!?戦兎、君だけでも逃げるんだ。僕は管制室に行ってくる!」

 

ロマンは部屋を飛び出し、管制室の方向へ全速力で走って行った。

 

戦兎(管制室って…そうだ!あの子は…マシュは無事なのか!?)

 

戦兎も立ち上がり、管制室へ向かおうとする。しかしその前にベッドの下を探り、“大きなアタッシュケース”を2つ拾い上げた。ケースを両手に持ち、管制室へと走る戦兎。なんとか到着するも、どう見ても事態は手遅れだった。

 

戦兎(爆発の基点はここか…。これは…人為的な破壊工作?だとしたら一体誰が…。いや、今はそんなことよりも!)

 

必死にマシュを探す。しかし炎の勢いが強いため、捜索には困難な状況だった。

 

アナウンス「システム レイシフト最終段階に移行します。座標 西暦2004年ーーーーーーーーーー」

 

戦兎(何か様子がおかしい…いや今は…)「あっ!?」

 

マシュ「あ……」

 

マシュは頭から血を流し、倒れていた。足は瓦礫に潰されている。見えないが、おそらくこの瓦礫の下にも血だまりがあるのだろう。

戦兎は思った。

 

戦兎(助からない…)

 

マシュ「はい、理解が早くて助かります。だから…はやく逃げてください…」

 

アナウンス「レイシフト適合者検索中…発見。登録外の桐生戦兎を適応番号48 マスターとして登録、設定します。」

 

戦兎「い…いや、そんなことはない!今すぐそこから出して…」

 

頭を振り、湧き出た嫌な考えを払い落とす。

そして持っていたケースを下ろし、片方のケースに手をかけようとする。

 

マシュ「先輩…手を、握って、もらえますか?」

 

アナウンス「レイシフト開始まであと3」

 

戦兎「手?それぐらい…」

 

アナウンス「2」

 

ケースに伸ばしていた手をマシュに向ける。両手で、脆いものを掬うようにしてマシュの手を包み込む。

 

アナウンス「1。全行程クリア。ファーストオーダー 実証を 開始 します。」

 

意識が遠くなる。

瞼が重くなる。

それでも、握ったこの手は離さない。

 




一番最初なので結構グダグダしてますねー戦兎の口調がイマイチ分からない…
パンドラボックスや三都や万丈や火星のことは後々に書いていく予定です
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