Fate/Grand Order in the Build   作:カイナイ

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久しぶりの更新となります。よろしくお願いします。

それにしても仮面ライダービルド、遂に放送終了しましたね!
ビルドらしい、少しビターだけど希望のあるエンディングですごく良かったです!Vシネも楽しみです〜


激戦、クローズ

クローズ「今の俺は…負ける気がしねぇ!」

 

新たな仮面ライダー、クローズが雄叫びを上げる。

それが戦いの開始の合図となった。

 

ロマン「よし、いいぞ!勝機が見えてきた!」

 

ランサー「フン!」

 

いち早く危険を感じた白髪のランサーがマシュを抜き、クローズに槍を突き上げた。

 

クローズ「オラ!」

 

ドリルクラッシャーで槍を弾き返し、ランサーに振り下ろす。

ランサーは咄嗟に身を捻ってかわしたが、クローズの強烈な蹴りがランサーを横腹を打ち、大きく後退させる。

 

ランサー「っ……ふむ…」

 

ランサーが槍を地面に突き刺した。

すると地面を穿った槍の先端より魔力が影のように這い出し、無数の杭となってクローズを襲いだす。

 

クローズ「うおっ!何だこれ!?」

 

クローズはジャンプしてそれを避けようとするが、杭はどこまでも追いかける。

 

クローズ「クソ!杭が邪魔して近づけねぇ!」

 

迫る杭にドリルクラッシャーを打ちつけたが弾かれ、クローズの手を離れてしまった。

 

クローズ(どうする…!?あいつがああしている限り攻撃は止まねえ。皆は他の連中に気を取られて……そうだ!)

 

クローズ「キャスター!そいつ寄越せ!」

 

アマデウス「ん?……ああ、そういうことか!」

 

バーサーク・アサシンと戦っていたアマデウスは、クローズの言葉を理解したかのように頷いた。

そして指揮棒を振るい、いくつもの魔力の弾丸をアサシンに向け発射させる。

 

アサシン「当たりはしない…お前の歌は聞こえはしない…」

 

次々に飛来する魔力塊を全て躱し、嘲笑うかのようにアマデウスを挑発するアサシン。

 

アマデウス「失礼なやつだな!こちとら世界一の音楽家だぞ!……だが…君は上にも気をつけた方がいいんじゃないか?」

 

クローズ「うおおおおお!!!」

 

アサシン「!?」

 

アサシンの頭に衝撃が走った。

跳躍したクローズの、上空からの肘打ちだ。

アサシンは知らぬ間にキャスターの誘導を受け、クローズに近づいていたのだ。

着地し、体を半回転させ勢いを乗せたキックを、体勢の崩れたアサシンに加える。

 

アサシン「ぐおおお!」

 

ランサー「!?」

 

このままではアサシンにも危害が及ぶと思ったランサーが咄嗟に槍を引き抜いたが、クローズの蹴りに吹き飛ばされたアサシンはランサーを巻き込み、その体を瓦礫へと叩きつけた。

 

クローズ「そこだぁぁぁぁ!!!」

 

地面に突き刺さっていたドリルクラッシャーを拾い上げ、ランサー達の元へ駆けるクローズ。

 

アサシン「ぐっ……『地獄にこそ響け(クリステーヌ・)…」

 

アマデウス「『死神のための葬送曲(レクイエム・フォー・デス)』!」

 

アサシンが宝具を発動させようとしたが、既に待機していたアマデウスが一瞬早く宝具を使い、ランサーとアサシンに重圧を加える。

 

ランサー「くっ…!」

 

クローズ「そこだぁぁぁぁ!!!」

 

走るクローズ。

ドリルクラッシャーにゴリラボトルを装填する。

 

「Ready go!」「ボルテックブレイク!」

 

ドリルクラッシャーの刃が土色のエネルギーを纏い、拳の形となって2騎のサーヴァントを襲った。

圧倒的な拳撃に打ちのめされ、ランサーとアサシンは消滅した。

 

クローズ「はぁ、はぁ、はぁ…フン!」

 

ランサー達の消えていった場所を見つめながら一呼吸置き、再びクローズは動き出した。

残る敵は2騎。バーサーカーと、狂化されたライダーだ。

クローズは冷静に戦況を見渡す。

バーサーカー。相変わらずジャンヌを襲っているが、マシュが援護に入ったためか先ほどよりは善戦している。まだ幾分かは持つだろう。

それよりもライダーだ。マリーが戦っており、先程からライダーの攻撃を受け続け不利な状況だ。アマデウスがサポートに入ってはいるが、二人とも前線で戦うタイプではない。今行くならこちらだろう。

 

クローズ「オラァ!」

 

ライダー「フン」

 

クローズが背後を狙った奇襲を仕掛ける。

しかし読まれていたのか、簡単に躱されてしまった。

ライダーは驚くクローズを杖で殴り、後退させた。

 

アマデウス「クレッシェンド!」

 

マリー「えい!」

 

クローズに気を取られた一瞬の隙を突いて魔力の弾丸を浴びせるも、それはライダーに当たる前に霧散していった。

 

アマデウス「クソ!対魔力まで持ってるのかよ!」

 

クローズ(あまりモタモタしてる暇は無いってのに!)

 

ジャンヌ達はさっきよりも善戦している、とはいってもバーサーカーに押され気味なのは変わらない。このままではジリ貧で、いずれ彼女たちはバーサーカーに屠られるだろう。

 

アマデウス「まずいぞ…」

 

3人が危機的状況に汗を流した、その時。

 

???「あーはっはっはっは!随分足掻いてるようじゃない。そいつらと戦ってるってことは貴方達アイツの敵なんでしょう?いいわ、今回は私が手伝ってあげる。」

 

妙な高笑いとともに、身の丈に合わない大きな槍を携えた少女が瓦礫の山の頂上に現れた。

 

???「やれやれ…よく鳴きますね。このカナヘビは。」

 

そしてまた、今度は雅な着物に身を包み、槍を持った少女とは対照的に落ち着いた雰囲気の少女が現れた。

 

槍の少女「うるっさいわね!仕方なく一緒にいてあげてるのになんなのよこの田舎女!」

 

着物の少女「仕方ないのはこちらです、エリマキトカゲ。」

 

槍の少女「貴方がアイツラに襲われてるのを助けてあげたんでしょう!このアオダイショウ!」

 

着物の少女「別に頼んでいません、コモドオオトカゲ。」

 

槍の少女「アッタマきた!やっぱり先にアンタを殺すわ!」

 

クローズやアマデウス、マリー、敵のライダーまでもが唖然としていた。

状況から彼女達はサーヴァントだろうが、この場で突然喧嘩しだすことに何の意味があるのか。

 

ライダー「…はぁっ!」

 

ライダーは困惑を振り払い、謎の少女2人にも、祈りによる遠隔魔術攻撃を仕掛けた。

 

槍の少女「キャ!?」

 

着物の少女「あぁ!?」

 

軽い傷を負った少女達。

 

槍の少女「やってくれたわね…」

 

着物の少女「…いいでしょう。あまり気は乗らなかったのですが…ええ、まあ。このエリザベートとのアレコレは後にしましょう。わたくし、少し頭にきましたので。」

 

エリザベート「…清姫!行くわよ!」

 

清姫「ふふふ…」

 

エリザベートと呼ばれた槍の少女は怒りを露わにし、清姫と呼ばれた少女も表情こそ笑ってはいるが目の奥に炎が燃えたぎっているのが分かる。

2人はクローズ達の味方をするように、ライダーと対峙する形を取った。

 

クローズ(ま、任せていいのか…?い、いや!)

 

クローズ「頼んだ!」

 

そう言い残しクローズはマシュ達の元へ駆け寄っていった。

 

アマデウス「さて、僕にもよく分からないけど…4対1だ。…おそらく形勢逆転だね。」

 

ライダー「……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

バーサーカー「Arrrrrrrr!!!!」

 

バーサーカーがマシュとジャンヌを追い詰める。既にジャンヌには所々に傷が見られた。そのため、ジャンヌを庇うようにマシュが何とかバーサーカーの猛攻を受け止めていた。

 

クローズ「ハァッ!」

 

クローズが上空から、落下の勢いを乗せてドリルクラッシャーで斬りかかる。

バーサーカーは持っている剣でそれを受け止めた。そして波のように激しく、それでいて滑らかな動きでクローズに凶刃を振るう。

 

クローズ「攻撃が、激しすぎて、受け止めきれねぇ!くっ…うわぁっ!?」

 

マシュ「万丈さん!」

 

捌き切れず、斜めからの剣戟を受けかけた。

マシュがバーサーカーとクローズの間に割って入り、それを防いだ。

 

ジャンヌ「ハァッ!」

 

ジャンヌが旗をバーサーカーに振るうーーーーーしかしまたしても剣で受け止めた。

その背後をクローズが襲う。バーサーカーは態勢を低くし、刃と旗の柄の部分を支点にして空中を回転し、ジャンヌの背に回り込んだ。

 

クローズ「うおっ!?」

 

ジャンヌ「ぐむっ!?」

 

クローズの攻撃は空を切り、バーサーカーはジャンヌの背を蹴ってクローズとともに2人を飛ばした。

 

バーサーカー「Gurrrrrrrr…」

 

クローズ「3対1でも敵わねえのかよ…」

 

バーサーカー「Ga!」

 

クローズ「疲れってもんを知らねえのかコイツ!」

 

バーサーカーが再びジャンヌ達を襲う。

魔力消費を物ともせず、異常なまでの執念で動くその怪物は、まるで人の形をした呪いだ。

 

バーサーカー「Arrrrrrr!!」

 

クローズ(どうにか考える時間を…)

 

クローズ「マシュ!少しでいいから時間を稼いでくれ!」

 

マシュ「は、はい!……宝具、展開します!」

 

マシュが盾の前に大きな城壁を顕現させる。

城壁は一直線に飛んでくるバーサーカーの道を阻む。

バーサーカーは目にも留まらぬほどの剣戟でそれを破壊しようとする。

 

バーサーカー「Gaaaaaaaaa!!!!」

 

マシュ「くっ…すごい勢い…!」

 

クローズは思考する。

こういった集団での戦いに経験はない。だからこそ頭を捻るのだ。

 

クローズ(あいつ…バーサーカーは何故かジャンヌに向かってくる。俺とマシュは仕掛けなければあいつはこっちに注意すらしないだろう。だったらそれを利用するしか…)

 

クローズ「ジャンヌ!作戦だ!」

 

ジャンヌ「は、はい!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

清姫「はぁぁぁぁ!!」

 

ライダー「無駄よ!…!?」

 

清姫が炎を吐き、ライダーがそれをジャンプで避ける。

しかしライダーが跳んだ先にはエリザベートが待ち構えていた。

 

エリザベート「落としてあげる!」

 

ライダー「ぐっ!?」

 

エリザベートの一撃をくらい、地につかされたライダー。

しかしライダーにはまだ余裕があるように見えた。

その余裕の正体。それは彼女の宝具に他ならない。

 

アマデウス「魔力の高まり…宝具だ!」

 

ライダー「来なさい!

愛知らぬ哀しき竜よ(タラスク)』!」

 

すると鋭い棘の生えた甲羅と長い尾を持った、大きな怪物が現れた。

その怪物が放つ、サーヴァントでさえ物怖じするような特有の威圧。

 

アマデウス「コイツは中々…マズイね…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

クローズ「マシュ!宝具を解いてくれ!」

 

マシュ「は、はい!」

 

ジャンヌ「こっちです!バーサーカー!」

 

バーサーカー「Arrrthrrrrrrrrr!!!!」

 

眼前に広がっていた壁が消滅する。

ジャンヌが挑発し、バーサーカーは引き寄せられる。

 

クローズ「マシュ!コイツと…これを預ける。」

 

クローズがマシュに渡したもの。

それこそこの状況を好転させる鍵に他ならない。

 

マシュ「これは……はい!お任せください!」

 

ジャンヌ「くぅぅっ!これ以上は!」

 

マシュ「はぁぁぁぁぁ!!」

 

マシュが盾を構え、バーサーカーめがけ突進をする。

バーサーカーはジャンヌを蹴飛ばし、片手に構えた剣で迫る盾に打ちつけた。

 

マシュ「す、すごい力…ですが!」

 

マシュが盾から手を離す。

盾の横から抜け出し、バーサーカーの脇腹を捉えた。

突然反発する力がなくなり、バーサーカーの体は前に傾く。

 

マシュ「先輩!力を貸してください!」

 

「Ready go!」「ボルテックブレイク!」

 

マシュが持っていたのはドリルクラッシャー、そしてラビットのフルボトル。

ラビットボトルの力で繰り出す刃の高速回転が、バーサーカーの魔力で出来た体を削っていく。

ドリルクラッシャーは体に深く突き刺さり、そう簡単には抜くことは出来ない。

 

バーサーカー「gu…gaaaaaaaa!!!」

 

バーサーカーの剣が眩しい輝きを放ち出した。

 

マシュ「宝具…!」

 

咄嗟にマシュはドリルクラッシャーから手を離し、後ろに下がった。

 

バーサーカー「Arrrrrrthurrrrrrrr!!!!!!」

 

かつてないほどの絶叫を上げ、バーサーカーは光る剣を振り下ろした。

ドリルクラッシャーは粉々に砕け散る。

マシュの放った一撃は、バーサーカーに大きなダメージを与えたが倒し切ることは出来なかった。

 

しかし、それで終わりではない。

 

クローズ「余所見してんじゃ、ねえええええ!!!!」

 

「ready go!」「ドラゴニックフィニッシュ!」

 

バーサーカー「Ahrrrrr!!!!」

 

クローズが青い竜の炎を纏い、ライダーキックを繰り出す。

バーサーカーはそれに気づいた。

しかし、もう遅い。

傷ついたその体では避け切ることが出来ず、バーサーカーの体は竜の炎のなかで消えていった。

 

クローズ「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…」

 

ジャンヌ「やりましたね!」

 

クローズ「あ、あぁ…悪かったな。囮なんて頼んで」

 

ジャンヌ「いえ!それよりも…」

 

クローズ「あぁ…まだ残ってる。マシュを頼む!」

 

クローズが駆け出した。まだあのライダーが残っている。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

マリー「『百合の王冠に栄光あれ(ギロチン・ブレイカー)』!」

 

マリーが美しいガラスの馬の宝具でライダーとタラスクを引きつけつつ、味方の傷を回復させる。

 

アマデウス「連続使用は避けたかったんだけどね!

死神のための葬送曲(レクイエム・フォー・デス)』!」

 

ライダーとタラスクの動きが鈍くなる。

 

清姫「いきます…

転身火生三昧(てんしんかしょうざんまい)』!!」

 

清姫が炎を吐く大蛇ーーーー竜に転身し、タラスクを締め付け、体を抑えつける。

 

清姫「いきなさい!エリザベート!」

 

エリザベート「任せなさい!そーれっ!!」

 

ライダー「ぐっ…」

 

エリザベートが動きの鈍ったライダーに槍を突き刺した。

決定的な一撃。

暴れ回ってこちらを苦しめていたタラスクもこれで終わりだ。

エリザベートに突き刺されたライダーは、既に体の消滅が始まっていたが、何故か憑き物が晴れたような顔をしていた。

 

ライダー「ふぅ…やっと狂化の呪いから解放されたわ…まぁ、もう長くは持たないでしょうけどね。」

 

アマデウス「ライダー…君は…」

 

ライダー「大丈夫よ。…少しいいかしら?」

 

ライダーが気を失っている戦兎に近づく。

マリーは一瞬止めようとしたが、アマデウスがそれを阻んだ。

 

ライダー「ごめんなさいね。…少しだけ、役に立たせて…」

 

ライダーが戦兎に手をかざす。残った力を振り絞り、戦兎にかかった呪いの一部を解いたのだ。

戦兎の顔は、少し安らいだように思えた。

戦兎を守るようにしていたセイバーの深い傷も少しだけ癒し、立ち上がる。

 

ライダー「…キャスター。ここから南にある街に聖人のサーヴァントがいます。彼の力があれば…あなたがたのマスターは助かるでしょう。」

 

アマデウス「……」

 

ライダーの体は殆ど消えていた。同じく消えかけているタラスクに近づき、頭に手を当てる。

 

ライダー「タラスク、ごめん。次はもうちょっと真っ当に召喚されたいものね…」

 

そしてライダー、聖女マルタは消滅した。

 

クローズ「待たせた…ってあれ?」

 

アマデウス「ははは、もう終わったよ、万丈くん。」

 

クローズ「マジか!…はぁー…疲れた…」

 

クローズがその場に座り込み、変身を解く。

 

ジャンヌ「みなさーん!」

 

ジャンヌが手を振り、マシュとともに万丈達の元へ歩いてきた。

 

マシュ「あれ?貴方達は…?」

 

マシュは見慣れない二騎のサーヴァントに目を引かれた。

 

マリー「ふふ、まあその話は後でね。」

 

既に全員ボロボロだ。

だが勝利を収めた。

絶望的な状況から誰一人欠けなかったのは、奇跡だろう。

 

しかし、そんな奇跡を嘲るかのように、

 

ロマン「巨大な反応がくる!何だこれ…サーヴァントよりも大きいぞ!」

 

冷酷な機械音が鳴り響いた。

 

万丈「何だと!?」

 

マシュ「この状況で…っ!」

 

アマデウス「ああ…ここからでも見えてしまったよ。巨大な竜が…」

 

ロマン「視認できるほどの距離に…ってこれは…まさか!」

 

マシュ「ワイバーンなんか比較にならない…真の竜種…!」

 

ジャンヌ・オルタ「あら、随分と満身創痍ですね。まさか全滅するとは思いませんでしたが…いいでしょう、そろそろ滅びなさい!」

 

巨大な黒い竜に乗ったジャンヌ・オルタがこの竜を操っているようだ。

黒い巨龍から感じられる威圧はタラスクのそれを上回り、全員でかかったとしても、とても今の状態で勝ち目があるとはどう考えてもあり得ない。

 

万丈「くそ…やるしかねえ!」

 

セイバー「いや、ここは俺に任せて欲しい。」

 

マシュ「セイバーさん!」

 

万丈「お前…大丈夫なのかよ…」

 

セイバー「あぁ。あの聖女のおかげで多少は動けるようになった。…さぁ、逃げろ!」

 

ジャンヌ「行きましょう!…今はそれしかありません!」

 

万丈「クソ!」

 

セイバー「…万丈。君が教えてくれたんだ。さっきまでの俺は傷ついているからと動こうとしなかった。すまない…これが…今俺が出来ることだ。」

 

万丈「……」

 

セイバー「頼む。誰かのためでも、己のためでもない。自分の信じる者のために戦う、そんな…『正義の味方』になれ。」

 

万丈「……絶対!後で追いかけてこいよ!」

 

戦兎をマシュが背負い、セイバーを除く全員が逃げ出した。

セイバーは一度深呼吸をし、しっかりとかつての宿敵を見据える。

 

ジャンヌ・オルタ「逃すと思ってるのでしょうか。ファヴニール!」

 

しかし、ファヴニールと呼ばれたその竜はジャンヌ・オルタの言うことを聞こうとはしない。

 

ジャンヌ・オルタ(ファヴニールが怯えてる…?まさかあのサーヴァント!)

 

セイバー、白銀の剣士は高らかに宣言する。

 

ジークフリート「蒼天の空に聞け!我が真名はジークフリート!かつて汝を打ち倒した者なり!」

 

 

 




今回は戦闘描写をちゃんと書こうと思ってました。
拙く読みづらい文ですが、なんとか形にできたと思います。

オルレアン編は次回で終わりそうです。4話で終わらせるとか言ってたんですけどね…

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