遅くなりましたが本作は作者の初投稿小説であるため、至らぬ点など多々あるかもしれません。それでもどうにか完結まで持っていこうと思いますのでお付き合い頂ければと思います。
-しんどい…-
気づけばわけのわからない場所で目覚めて、体が無くてショックで気絶してたら体が生えてきてたでござるの巻。
あれからクソ雑魚ナメクジになっていた平衡感覚に悪戦苦闘しながらも、どうにかこうにかまともに歩けるようになってきた。歩きながらも発声の練習をして拙いながらもようやく分かる言葉を喋れるようになってきた。
今?今は休憩中。あれからずっと歩いて、色々とわかった事とかがあったので1度整理するために歩みを止めている。断じて歩くのが面倒くさくなったからとか、話し相手がいなくて寂しいとかそういうのではない。…無いったら無い。
歩き始めた頃は「きっと歩き続ければこの向こうに何かがあるに違いない」という希望的観測を信じていた。いや、実際ついさっきまではそれにすがっていたのだが。
とにかく何が言いたいかと言うと
「何もないよねぇ…」
何もない、何もないのである。いけどもいけども最初の訳分からんSAN値を削ってくるような景色しかないのだ。ふぁっきゅー。
行き場のない怒りを足場を蹴ることで発散する。
げしげし
足場から遺憾の意を表明された気がするが無視だ無視。
そもそもこの足場と言うか空間自体が私を不機嫌にさせているのは事実なのだから別に私のこの行為は同情されても責められる行為ではないはずだ。
…何だか足場と言うか空間自体から呆れたような視線を感じる。何見てんのさ。
さっきから何言ってんだこいつ頭沸いたのかと思うかもしれないが、これは別に私の頭がおかしくなったとか、孤独に耐えられなくてもう1人のお友達()を作り上げたとかそういう訳では無い。
どんな理屈かわからないが空間のことが分かってきたのだ。こう、まるで自分の体のように。
私自身自分の身に何が起こっているのかまるで分からない。ていうか、もはやこの現状その物がワケガワカライけれど。
でも思考と理屈は別なのだ。私が混乱している間にも段々とこの空間のことが分かっていく。
…何だか自分が本当に人間ではないモノになってしまったと感じられてしまってさっきからナーバスだ。
つーか空間から自然に?生まれるって何?かの有名な聖人すら女性から生まれたというのに私は気がついたら存在してたんですけど。ん?つまりこの空間こそが私のママだった…?
空間との距離が何だか開いた気がする。やめてよ私だってこんな事考えたくないしでもこの空間から生まれたのは確かだし私は今でも心は人間だと思っているしあぁこのオギャりたい気持ちをどうすればいいの今日からママって呼んでもいいですか
…落ち着け。そもそもこの空間が何なのか、私がなぜこの空間から生まれたのかについて整理しようと思う。
どうやらこの空間は文字通り果てがないようだ。いけどもいけども景色が変わらないのは私の足が遅かったからとかそういうのではなく、この空間には私以外は
この空間には今はまだ何も無く、そして何もかもの素がある。渾沌、と私は呼ぶことにした。無論これはテキトーなネーミングではなく、私の知識と渾沌の性質を突き合わせ考えたものだ。
実際ここから宇宙が始まるわけなのだから渾沌という名はぴったりであると思う。
そんな中何故私がこの空間に生まれたのか、という事も理解できるようになった。とどのつまり私はこの空間の、渾沌の触覚であり、創世をなす為の意識なのだ。
私自身がその事を認識したお陰で渾沌とのよく分からない繋がりのようなものを感じるようになり今に至る。
渾沌自体にも意思のような物はある様だが酷く希薄で、ほとんどロボットと変わらない。意思はなく、ただすらに存在するだけのモノ。
そんな渾沌が自らを定義するために創り出したのが、私である。この記憶にある人の知識や感情も渾沌が創世した後の世界に誕生する生命の可能性を詰め込んだ結果らしい。
ぶっちゃけ私としてはこのまま創世したいと考えている。ここには私以外何もないし、正確にはあるけど生まれてすらいない状態なのだ。それに何より
-人と喋りたい-
人の形を、記憶を持った私としてはこのまま渾沌をほおっていても特にいいことなんてない。歩くのも飽きたし、いい加減自分以外の誰かと喋りたいのだ。
「よしっと」
意識を整えるために一呼吸。(無論空気などないが)
自分の中にある渾沌を意識し、周りの空間へと自らを広げるように意識する。
「…………」
私から漏れ出た渾沌を周りの混沌と繋げ、再び私の元に戻し、また渾沌と繋げる。これを何度も繰り返し渾沌の繋がりを深く太くして行く。
混沌と自分の境界が曖昧になり、陰陽玉のように回り混ざり合う。
「…………」
結びついたことにより渾沌の中にある沢山の世界の可能性をまとめ、俯瞰し、選び、それに沿うように渾沌を創り替えていく。
「…………」
気の遠くなるような作業をずっとずっと繰り返した。
「…………」
渾沌と繋がってから意識が遠くなるような時間が過ぎて行って。
「…………」
そうして私は
宇宙を創世した。
色々ごめんなさい。
違うんや、あれもこれも全部徹夜明けで囁いてきたあの脳内悪魔のせいなんや()
なお、この小説は作者の妄想とか捏造設定とかを盛りに盛り込んで作っております。←
次回からは転生ゆかりんが新世界をあっちにいったりこっちに行ったりするほのぼのとした旅日記的なものになる予定です。